いしいしんじ『言葉の釣り糸を垂らす』テスト対策練習問題と過去問まとめ
中学3年生の国語で学習する、いしいしんじ「言葉の釣り糸を垂らす」の定期テストでよく出る問題をまとめているよ。
この作品では、「言葉の釣り糸を垂らす」とはどういうことか、「意識の水底」とは何か、言葉が過去・現在・未来に関わるものをどのように引き上げるのか、そして筆者が「書く」ことをどのように考えているかを理解することが大切だよ。
特に、「釣り糸」「釣り針」「水底」「形を与える」「光を当てる」などの比喩表現と、最後の「本当の生」という言葉に注目して、文章全体の流れをつかもう。
まずは学習してからチャレンジしたい場合は、「言葉の釣り糸を垂らす」解説ページをチェックしよう!
「言葉の釣り糸を垂らす」テスト対策練習問題
漢字・語句の問題
問1
答えを見る
【解説】「奥底」は、いちばん奥深いところという意味だよ。本文では、自分の中の深いところにある記憶などについて使われているよ。
問2
答えを見る
【解説】「情景」は、目に見える景色や、その場の様子のことだよ。
問3
答えを見る
【解説】「浸す」は、液体などの中につけるという意味だよ。本文では、言葉を自分の中へしみ込ませるようなイメージで使われているんだ。
問4
ア:時間をかけて少しずつ。
イ:注意深く考えながら。
ウ:思いがけず突然に。
エ:何度も繰り返して。
答えを見る
【解説】「不意に」は、予想していなかったことが突然起こる様子を表す言葉だよ。
問5
ア:物事を順番に整理して、分かりやすく並べること。
イ:気持ちや記憶などを刺激して、強く起こさせること。
ウ:思い出したことを忘れないように記録すること。
エ:考えが浮かばないように気持ちを落ち着かせること。
答えを見る
【解説】「かき立てる」は、気持ちや記憶などを刺激して起こさせることだよ。本文では、自分の中に眠っているものを呼び起こすような意味で使われているよ。
問6
ア:心の中が落ち着かず、何かが気にかかるような感じ。
イ:過去の出来事を正確に思い出している状態。
ウ:物事を完全に理解して安心している状態。
エ:周囲の人々が大声で話している状態だけを指す言葉。
答えを見る
【解説】「ざわつき」は、心が落ち着かず、何かが気にかかるような感じだよ。本文では、それも自分の中にある、まだ言葉になっていないものの一つとして考えられているんだ。
「言葉を垂らす」と記憶の問題
問7
ア:頭の中ですでにまとまっている考えを、正しい言葉に置き換えること。
イ:覚えている言葉を一つずつ思い出し、できるだけ多く暗記すること。
ウ:相手が興味をもちそうな言葉を投げかけ、会話を続けること。
エ:自分の中に一つの言葉を置き、それをきっかけに奥底にある記憶や思いなどを探ること。
答えを見る
【解説】「言葉を垂らす」とは、相手に言葉を投げかけることではないよ。自分の中に言葉を垂らし、それをきっかけに、普段は気づいていない記憶や思いなどを探っていくことなんだ。
問8
ア:他人から教えてもらった知識だけ。
イ:忘れてしまったと思っているものなど、奥底にある記憶。
ウ:今はっきりと意識している考えだけ。
エ:これから起こる出来事についての正確な予測。
答えを見る
【解説】筆者は、言葉を垂らすことで、「忘れてしまった」と思っていた記憶などが、その言葉の周りにくっついてくると考えているよ。
問9
ア:記憶がはっきりした形を失い、ほかの記憶などと溶け合うように奥底にある状態。
イ:記憶が完全になくなり、二度と思い出せなくなった状態。
ウ:自分の記憶と他人の記憶との区別がなくなった状態。
エ:記憶が文章の形のまま、一つずつ整理されて残っている状態。
答えを見る
【解説】「溶ける」は、記憶が消滅するという意味ではないよ。一つ一つがはっきりした形のまま残っているのではなく、自分の奥底で溶け合っているようなイメージなんだ。
問10
ア:大切な記憶だけを選び、それ以外を忘れること。
イ:過去の出来事を、事実より印象的なものに作り変えること。
ウ:はっきり意識できなかった記憶などを、言葉によって捉えられるようにすること。
エ:忘れた記憶を、実際に起こったとおり完全に再現すること。
答えを見る
【解説】「形を与え、光を当てる」という表現によって、奥底にあって見えなかったものが、言葉をきっかけにはっきり意識できるようになる様子を表しているよ。
問11
答えを見る
【解説】目に見えない心の働きを、「形」や「光」という目に見えるものによってイメージしやすくしているところがポイントだよ。
問12
答えを見る
【解説】「上へ引き上げる」という釣りのイメージと、「意識の水底」という水のイメージがつながっているよ。
過去・現在・未来と言葉の問題
問13
ア:現在はっきり意識している考えだけが引き上げられる。
イ:過去の記憶だけが引き上げられ、現在や未来に関わるものは含まれない。
ウ:過去の経験をもとに、未来に起こる出来事を正確に予測できるようになる。
エ:過去の記憶に加えて、現在はまだ言葉になっていない気持ちや、未来からくる、まだ形になっていないものも含まれる。
答えを見る
【解説】この文章では、過去の記憶だけを扱っているわけではないよ。現在のまだ言葉になっていない気持ちや、未来からくる、まだ形になっていないものまで、自分の中に集まってくると筆者は考えているんだ。
問14
ア:まだ起きていないことや、未来からくる、今はまだ形になっていないもの。
イ:過去の記憶を、未来の出来事として想像し直したもの。
ウ:将来書く小説の内容をあらかじめ決めたもの。
エ:将来必ず起こる出来事を予言するもの。
答えを見る
【解説】ここでいう未来は「未来予知」ではないよ。まだ起きておらず、今は形にもなっていないけれど、未来からこちらへ集まってくるようなものとして筆者は表現しているんだ。
問15
答えを見る
【解説】「釣り針」は、何かを引っ掛けて水の中から引き上げるものだよ。その働きと、言葉が自分の奥底にあるものを引き上げる働きを重ねているんだ。
問16
ア:「釣り糸」は過去を表し、「釣り針」は未来を表している。
イ:「釣り糸」は言葉を自分の中へ垂らすイメージ、「釣り針」は自分の中にあるものを引っ掛ける働きを表している。
ウ:「釣り糸」と「釣り針」はどちらも、言葉をたくさん覚えることを表している。
エ:「釣り糸」は他人に言葉を届ける働き、「釣り針」は相手の返事を引き出す働きを表す。
答えを見る
【解説】「釣り糸」「釣り針」という表現を、それぞれの働きに注目して捉えよう。「垂らす」ときには釣り糸、「引っ掛ける」ときには釣り針として表現されているんだ。
問17
答えを見る
【解説】自分の中には、普段の生活では気づいていないものがたくさんあるという筆者の考えとつなげよう。
問18
ア:自分の考えを他人に伝えるために選んだ言葉。
イ:学校や本から得た知識のうち、正確に覚えているもの。
ウ:言葉の形を失って見えなくなっている記憶や、未来からの光など。
エ:日常生活で意識して使っている言葉だけ。
答えを見る
【解説】「言葉そのものが生を支えている」と単純に考えないように注意しよう。言葉の形をほどいて目に見えなくなった記憶や、未来からの光などが、自分の中にあり、生を底から支えていると筆者は考えているよ。
「小説を書くこと」と「書くこと」の問題
問19
ア:自分の中に言葉を垂らし、奥底に眠るものを言葉によって意識の上へ引き上げること。
イ:昔経験した出来事を、事実どおり正確に記録すること。
ウ:書き始める前に小説の内容を全て決め、その計画どおりに書くこと。
エ:世の中にある言葉をできるだけ多く集め、それらを組み合わせること。
答えを見る
【解説】筆者は、まず自分の中に言葉を垂らすという「実験」を説明し、その後で「小説を書くこともこれと同じだ」と話を広げているよ。
問20
ア:読み手が理解しやすい言葉だけを選び、できるだけ簡潔にまとめること。
イ:自分の経験を事実どおりに再現し、それ以外のことは書かないこと。
ウ:意識の上にある言葉だけを使い、初めに決めた内容を正確に文章にすること。
エ:自分の中に言葉を送り込み、そこから集まってくるものを言葉の形にしていくこと。
答えを見る
【解説】小説を書くことは、目に見えている言葉だけを組み合わせることではなく、自分の中に眠っているものを引き上げながら言葉にしていく営みだと考えているよ。
問21
答えを見る
【解説】ここから、文章は「小説を書くこと」だけでなく、私たちみんなと言葉との関係へと広がっていくよ。
問22
ア:難しい言葉を、分かりやすい言葉に言い換えること。
イ:言葉として見える形を失い、目には見えないものとなって自分の奥へ沈んでいくこと。
ウ:一度覚えた言葉の意味を完全に忘れ、何も残らなくなること。
エ:言葉を文法上の単位に分けて詳しく分析すること。
答えを見る
【解説】「ほどく」は、言葉を分解して意味を調べることではないよ。言葉を通して自分の中に収めたものが、言葉としての形を失い、見えないものとなって意識の水底へ沈んでいくイメージなんだ。
問23
ア:完全に忘れてしまい、自分の中から消えてしまったものが集まる場所。
イ:他人から聞いた言葉や知識を、そのままの形で保存しておく場所。
ウ:普段は意識されず、言葉の形を失った記憶や思いなどが沈んでいると筆者が捉えている、自分の内側。
エ:自分が今はっきり考えていることを、言葉の形で整理しておく場所。
答えを見る
【解説】「意識の水底」は心理学上の専門用語ではなく、筆者が自分の内側を水の世界のように捉えて表した比喩だよ。
問24
ア:自分の中に言葉を送り、普段は気づいていないものを集め、それをもう一度言葉の形にすることである。
イ:自分の中にある完成した考えを、そのまま文章へ書き写すことである。
ウ:世の中にある目に見える言葉を組み合わせ、人に分かりやすく読ませる文章を作ることだけを指す。
エ:過去に起こった出来事を、できるだけ正確に記録として残すことである。
答えを見る
【解説】筆者にとって「書く」ことは、見えている言葉をただつなぐことではないよ。自分の中に沈んでいるものを言葉によって引き上げ、再び言葉の形にすることなんだ。
文章全体・表現・主題の問題
問25
ア:言葉によって、沈んでいたものが形を与えられ、意識の上へ引き上げられる。
イ:言葉を使って、さまざまなものを自分の中へ収める。
ウ:自分の中に言葉を垂らす。
エ:自分の中へ収めたものが言葉の形をほどき、意識の水底へ沈む。
答えを見る
【解説】筆者の考えを一連の流れとして整理すると、「言葉で収める→言葉の形をほどいて沈む→言葉を垂らす→再び形を与えられて引き上げられる」と捉えることができるよ。これは本文に登場する順番そのものを問う問題ではないので注意しよう。
問26
ア:小説を書くためには、自然の中で過ごすことが必要だと説明するため。
イ:筆者が実際の釣りの楽しさを読者に伝えようとしているため。
ウ:人間の記憶が水の中に保存されていることを科学的に説明するため。
エ:目に見えない自分の内側と、そこから記憶や思いなどを引き上げる言葉の働きを、具体的にイメージできるようにするため。
答えを見る
【解説】「水底」「釣り糸」「釣り針」「垂らす」「引き上げる」といった一連の比喩によって、目には見えない自分の内側や、言葉の働きをイメージしやすくしているよ。
問27
ア:過去の記憶について説明した後、それを否定し、未来だけが大切だと結論づけている。
イ:身の回りにあるものや目に見える言葉について述べた後、「自分の中に言葉を垂らす」という実験を示し、そこから過去・現在・未来、小説を書くこと、人間と言葉との関係へと考えを広げている。
ウ:小説の書き方を説明した後、実際の釣りの方法を紹介し、最後に記憶について述べている。
エ:言葉の意味を一つずつ説明した後、言葉を使わずに生きることの大切さを述べている。
答えを見る
【解説】本文の冒頭では、まず身の回りにあるものや、目に見える言葉について述べられているよ。そこから「自分の中に言葉を垂らす」という実験へ進み、過去・現在・未来、小説、さらに「書く」ことや人間の生へと考えが広がっていくんだ。
問28
ア:過去に実際に経験した出来事だけから成り立っている自分の人生。
イ:人に見せている自分とは違う、心の奥に隠された本当の性格。
ウ:自分が意識して選び、言葉として説明できる考えだけで作られた人生。
エ:過去の記憶や現在の言葉にならない思い、未来からくるまだ形にならないものなど、自分の内側に豊かにあるものを含んだ生。
答えを見る
【解説】「本当の生」を単純に「本当の自分」と言い換えないことが大切だよ。過去の記憶、現在の言葉にならないもの、未来からくるまだ形にならないものなど、自分の内側に眠る豊かなもの全体とつなげて考えよう。
問29
答えを見る
【解説】「言葉の形をほどく→意識の水底へ沈む→言葉を垂らす→引き上げる→もう一度言葉の形にする」という関係を使って説明しよう。
問30
ア:言葉は他人とのコミュニケーションのためにあり、相手に正しく伝わる言葉を選ぶことが最も大切だということ。
イ:自分の中に言葉を垂らすことで、普段は気づいていない記憶や思い、未来からくるまだ形になっていないものを引き上げることができ、「書く」ことはそれらを言葉の形にして自分の「本当の生」を取り戻す営みだということ。
ウ:過去の記憶を正確に残すためには、日記などの文章を毎日書くことが大切だということ。
エ:小説家は一般の人より多くの言葉を知っているため、普通の人には思い出せない記憶まで文章にできるということ。
答えを見る
【解説】題名の「言葉の釣り糸」から、最後の「本当の生」までをつないで考えよう。この文章は、単に「言葉で昔の記憶を思い出せる」という話ではなく、言葉と自分の生との深い関係について述べているんだ。
記述問題
問31
答えを見る
【解説】「自分の中に言葉を垂らす」だけではなく、それによって何が起こるのかまで説明できるとよいよ。
問32
答えを見る
【解説】釣り針の「引っ掛ける」という働きと、言葉の働きを対応させて説明しよう。
問33
答えを見る
【解説】「過去・現在・未来」の三つを意識して答えよう。
問34
答えを見る
【解説】この文章全体のまとめになる問題だよ。「見える言葉をつなぎ合わせるだけではない」という筆者の考えも意識しよう。
まとめ
「言葉の釣り糸を垂らす」では、言葉と、自分の中に眠っている記憶や思いなどとの関係を理解することが大切だよ。
筆者は、自分の中に一つの言葉を垂らすと、その言葉をきっかけに、普段は気づいていない記憶などが集まり、形を与えられ、意識の上へ引き上げられてくると考えているよ。
そして、言葉によって引き上げられるものは、過去の記憶だけではないんだ。現在のまだ言葉になっていない気持ちや、未来からくるまだ形になっていないものまで含まれているよ。
また、私たちは言葉を使ってさまざまなものを自分の中へ収め、それらはやがて「言葉の形をほどいて」、目には見えないものとなって「意識の水底」へ沈んでいくと筆者は考えているよ。
「書く」ことは、世の中にある目に見える言葉をただつなぎ合わせることではないよ。自分の中に言葉を垂らし、そこに眠っているものを引き上げて、もう一度言葉の形にすることなんだ。
だからこそ筆者は、「書く」ことを、自分の「本当の生」を言葉の形で取り戻すことだと考えているんだ。
テスト直前チェック
- 「言葉の釣り糸を垂らす」とは、自分の中に言葉を垂らし、奥底に眠るものを探ること。
- 記憶などは、心の奥で溶け合っているように捉えられている。
- 言葉は、記憶などに「形を与え、光を当て」、意識の上へ引き上げる働きをする。
- 言葉によって引き上げられるのは、過去の記憶だけではない。
- 現在の言葉になっていない気持ちや、未来からくるまだ形になっていないものも含まれる。
- 「釣り糸」は言葉を自分の中へ垂らすイメージ、「釣り針」は自分の中に眠るものを引っ掛ける働きを表している。
- 私たちは言葉を使って、さまざまなものを自分の中へ収めている。
- 自分の中へ収めたものは、「言葉の形をほどいて」意識の水底へ沈んでいく。
- 目に見えなくなった記憶や未来からの光などが、私たちの生を底から支えている。
- 小説を書くことも、自分の中に言葉を垂らして、そこから集まってくるものを言葉にする営みである。
- 「書く」ことは、目に見える言葉をただつなぎ合わせることではない。
- 「書く」ことは、自分の中に眠っているものを引き上げ、もう一度言葉の形にすること。
- 筆者は「書く」ことを、「自分の本当の生を、言葉の形で取り戻すこと」と捉えている。
ドリルにも挑戦して、「言葉の釣り糸を垂らす」の内容をしっかり定着させよう!
【中学国語】いしいしんじ「言葉の釣り糸を垂らす」漢字ドリル
【中学国語】いしいしんじ「言葉の釣り糸を垂らす」語句・表現技法ドリル
【中学国語】いしいしんじ「言葉の釣り糸を垂らす」内容理解ドリル
【中学国語】いしいしんじ「言葉の釣り糸を垂らす」主題・表現効果ドリル
運営者情報
yumineko
詳しいプロフィールを見る
青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。 ※サイト全体の運営実績についてはこちらにまとめています。

