小川洋子『なぜ物語が必要なのか』テスト対策練習問題と過去問まとめ

中学3年国語『なぜ物語が必要なのか』(小川洋子)の定期テストでよく出る問題や過去問の傾向をまとめているよ。
テストの前に挑戦して、実力を確かめてみよう!

目次

小川洋子『なぜ物語が必要なのか』テスト対策練習問題

新出漢字の「書き」問題

次の太字のカタカナを漢字で書きなさい。

言葉をカク得する。

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答え:獲

タマシイの混沌に寄り添う。

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答え:魂

ギセイ

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答え:犠牲

友人ての。

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答え:宛

重要語句と言葉の意味(選択問題)

次の言葉の意味として最も適切なものを、ア〜エの中からそれぞれ選びなさい。

理不尽

ア:とても怒っていて手がつけられないこと
イ:急に思いついて行動すること
ウ:物事が入り交じって、区別がつかない状態
エ:道理に合わないこと。筋が通らないこと

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答え:エ
【解説】「理屈では説明のつかない理不尽」のように、普通に考えると筋が通らないことを指すよ。

奇想天外

ア:とても美しくて、見とれてしまう様子
イ:道筋を立てて、順序よく考えている様子
ウ:普通では思いつかないような、奇抜で突飛なこと
エ:行き先が決まっておらず、迷っている様子

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答え:ウ
【解説】「いくら辻褄が合わなくても、奇想天外でも」のように、普通では考えられないような突飛なことを意味するよ。

混沌

ア:相手に対する深い思いやり
イ:物事が入り交じって、区別がつかない状態
ウ:心の中にあるたくらみ
エ:静かで落ち着いている様子

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答え:イ
【解説】「魂の混沌に寄り添ってくれる」のように、様々なものが入り交じってモヤモヤしている状態を表すよ。

窮屈

ア:急に体の力が抜けてしまう様子
イ:怒りでイライラしている様子
ウ:空間が狭くて自由がきかない様子
エ:悲しくて、こっそり泣いている様子

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答え:ウ
【解説】「窮屈な生活の中」のように、狭くて不自由な状態を指すよ。

模索する

ア:手探りで、解決策や進むべき道を探すこと
イ:他人のやっているのを見て真似すること
ウ:昔のことを懐かしく思い出すこと
エ:相手の言うことを、素直に信じ込んでしまうこと

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答え:ア
【解説】「本来の姿を静かに模索するようになっていました」のように、答えのない中で手探りで探し求めることを意味するよ。

内容読解・記述問題

筆者が小説を書いていて「不思議に思うこと」の内容として正しいものを、次から二つ選びなさい。

ア:なぜ人は繰り返し物語を生み出し続けているのだろうかということ。
イ:神話の時代から人間はどのようにして自然と戦ってきたのだろうかということ。
ウ:言葉を獲得した人間が、初めてお話を語り始めた時に何が起こったのだろうかということ。
エ:苦しい現実を受け入れるために、人間はどのようにして文学を愛するようになったのだろうかということ。

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答え:ア、ウ
【解説】冒頭の「なぜ人は繰り返し物語を生み出し続けているのだろう」「初めてお話を語り始めた時、そこで何が起こったのだろう」の2つの疑問が該当するよ。

筆者が「勝手にある場面を思い浮かべる」とあるが、その場面の内容として最も適切なものを次から選びなさい。

ア:狩りから無事に帰ってきた男が、その日見た光景や体験を家族に語り、喜びを分かち合う場面。
イ:男が獲物をしとめるまでの苦労を家族に話し、自分の強さを誇示している場面。
ウ:初めて言葉を獲得した人間が、神話を語り継いでいくために儀式を行っている場面。
エ:焚火の明かりの下で、家族が男の帰りを待ちながら物語を想像している場面。

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答え:ア
【解説】「見たこともない世界に想像をめぐらせながら、お互い離れ離れになっていた時間を共有し、彼が無事に帰ってきた喜びをかみしめ合う」と説明されているね。

「人間は物語とともに生きてきた」とはどういうことですか。最も適切なものを次から選びなさい。

ア:人間はどんなに科学が発達しても、神話の世界の出来事を事実だと信じ続けているということ。
イ:人間は言葉を持たない時代から、自然の脅威を物語という形で後世に伝え続けているということ。
ウ:人間は理不尽な現実や答えの出ない疑問を、物語の形に変えて受け止めることで人生を豊かなものにしてきたということ。
エ:人間は困難な人生から逃げるために、辻褄が合わない奇想天外な物語の世界に現実逃避してきたということ。

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答え:ウ
【解説】理不尽や疑問などを物語の器で受け止めることで、「困難の多い人生を少しでも実り豊かなものにしようとしてきた」のだと筆者は考えているよ。

洋二郎さんの日記について、「その様子を想像するだけで胸がいっぱいになる」とありますが、「その様子」とはどのような様子ですか。次から選びなさい。

ア:孤独や不安に押しつぶされそうになりながらも、文学を愛し、新しい詩を創作している様子。
イ:どこにも居場所を見つけられず、不安に押しつぶされそうになりながらも、言葉を持たない樹木と会話を交わし自らを励ましている様子。
ウ:精神の病に苦しみ、電車の中で孤独な自分を励ましてくれる友人を必死に探している様子。
エ:現実の厳しさに耐えきれず、自分だけの物語の世界に閉じこもって誰とも話さなくなった様子。

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答え:イ
【解説】直前の段落に書かれている、電車の窓に映る樹木と「声にならない声で会話を交わしている」青年の姿のことだね。

洋二郎さんが現実をつなぎとめるためにどうしても必要だった物語とは、どんな物語ですか。本文から六字で抜き出しなさい。

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答え:彼だけの物語
【解説】「洋二郎さんの心の内には、彼だけの物語が生み出されていたはずです。」という部分から抜き出そう。

洋二郎さんのお父さんが、日記を読んで涙がとまらなくなった理由として最も適切なものを次から選びなさい。

ア:息子が日記に書いた物語があまりにも美しく、文学としての才能を感じたから。
イ:自分が読んでやれなかった本を、息子が一人で読んでいたことに気づいたから。
ウ:息子が樹木と会話するという奇想天外な妄想に陥っていたことにショックを受けたから。
エ:日記の樹木との会話を通して、これまで理解してやれなかった息子の苦しみの真実にふれたから。

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答え:エ
【解説】「それはこれまで理解してやることができなかった、息子の苦しみの真実にふれる体験でした。」と書かれているね。

洋二郎さんの日記が果たした役割として、最も適切なものを次から選びなさい。

ア:精神の病に対する新しい治療法を家族に教える役割。
イ:洋二郎さんの文学的才能を世の中に知らせ、作品として残す役割。
ウ:死者と生者に別れた親子をつなぐ役割。
エ:同じように苦しむ若者たちに、生きるための光を与える役割。

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答え:ウ
【解説】「洋二郎さんの物語が、死者と生者に別れた親子を、つないだのです。」と結論づけられているよ。

「そうした状況で書かれたアンネの日記」とありますが、「そうした状況」とはどのような状況ですか。次から選びなさい。

ア:オランダの学校へ通い、友達と自由に遊びながらも、戦争の影を感じている状況。
イ:強制収容所に送られ、チフスという病気と闘いながら、死の恐怖に怯えている状況。
ウ:家族と離れ離れになり、孤独な隠れ家の中で誰とも会話ができない状況。
エ:発見されれば命の危険があるため、昼間もカーテンを閉めて物音を立てられない、不自由で息のつまるような状況。

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答え:エ
【解説】直前の段落に書かれている、命の危険と隣り合わせの「隠れ家での不自由な生活」のことだよ。

アンネの日記は、普通の日記とはどう違っていましたか。最も適切なものを次から選びなさい。

ア:毎日の出来事や感情を書きなぐるのではなく、架空の友人「キティー」に宛てた手紙として思いを綴っていた点。
イ:日記の中で、自分をいじめる大人たちへの不満や反抗心だけを激しい言葉で書いていた点。
ウ:誰かに読まれることを前提として、辻褄の合った文学作品として丁寧に物語を作っていた点。
エ:ナチスの迫害という歴史的な事実を、後世に伝えるための記録として客観的に記していた点。

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答え:ア
【解説】「単に毎日の出来事を記すのではなく、感情を書きなぐるのでもなく、架空の友人、キティーに宛てた手紙として、自らの思いを綴るのです」と説明されているね。

「現実には存在しない人物」と同じ意味で書かれている言葉を、本文から五字で抜き出しなさい。

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答え:架空の友人
【解説】アンネが作り出した「キティー」のことだね。

「果てしない自由の世界」と反対の意味で書かれている言葉を、本文から五字で抜き出しなさい。

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答え:窮屈な生活
【解説】現実の隠れ家での「窮屈な生活」と、物語の中での「果てしない自由の世界」が対比されているよ。

アンネの日記から、「私」は「物語を書くこと」にどのような効果があると感じましたか。本文の言葉を使って、二つ答えなさい。

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答え:心を解き放つ、自由を得られる
【解説】「書くことがこんなにも人の心を解き放つのかと、(中略)書くという方法を使えば、自分も自由を得られるのだ。」と衝撃を受けたんだね。

「私」にとっての作家の原点とは何ですか。最も適切なものを次から選びなさい。

ア:空想の友人と会話することで、友達関係の難しさを解決できると気づいたこと。
イ:同世代の少女の悩みを知り、自分もいつか強制収容所の悲劇を小説にしようと決意したこと。
ウ:アンネと同じように、親への反抗心やいざこざを赤裸々に日記に書いて親に見せたこと。
エ:書くという方法を使えば、自分も心を解き放ち自由を得られるのだと思い、大学ノートに書き始めたこと。

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答え:エ
【解説】アンネに衝撃を受けた筆者が、アンネに向かって悩みを打ち明けるように大学ノートに書き始めたことが、小説を書くスタート地点になったんだね。

「彼女との間に交わした空想の友情」とありますが、「彼女」とは誰のことですか。本文から三字で抜き出しなさい。

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答え:アンネ
【解説】「私は彼女がキティーに語りかけたのを真似し、アンネに向かって悩みを打ち明けるように」とあるので、筆者にとっての空想の友人は「アンネ」だよ。

「その事実」とありますが、「その」の内容として最も適切なものを次から選びなさい。

ア:隠れ家での生活が長引くにつれて、親への反抗心がむき出しになっていったということ。
イ:キティーという架空の友人が、アンネの安全地帯として彼女を守り抜いたということ。
ウ:肉体は狭い場所に閉じ込められていても、心はどこまでも豊かに深まっていくということ。
エ:アンネの日記が、世界中の多くの人々に読まれ、文学として認められたということ。

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答え:ウ
【解説】直前の文にある、「たとえ肉体は狭い場所に閉じ込められていようとも、心はどこまでも豊かに深まってゆくのです。」という部分を指しているよ。

洋二郎さんの日記と、アンネの日記の共通点について、本文から読み取れる内容としてふさわしくないものを次から選びなさい。

ア:論理的ではなく、理性では説明できない世界が、彼らの安全地帯になっていたこと。
イ:それぞれが自分だけの物語を作り、その世界に身を置くことで現実を生き抜こうとしたこと。
ウ:最初は彼らだけの物語だったものが、時を経て無関係な他者に深い感動をもたらしていること。
エ:自分の書いた物語を将来出版して、多くの人に読んでもらいたいという強い願いを持っていたこと。

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答え:エ
【解説】二人は出版目的ではなく、自分自身が現実を生き抜くために「自分だけの物語」を書いたのであり、エは共通点としてふさわしくないよ。

「論理的ではない、理性では説明できない世界が、彼らの安全地帯になっています」とありますが、洋二郎さんにとっての「安全地帯」とはどういうことですか。最も適切なものを選びなさい。

ア:不安や孤独から逃れるため、言葉を持たない樹木と会話を交わすことで自分を励まし、心を守る世界のこと。
イ:精神の病を完全に治癒させ、現実に立ち向かう力を与えてくれる世界のこと。
ウ:父親との思い出を日記に書くことで、家族の絆を取り戻すための場所のこと。
エ:現実の厳しさから逃れるために、一切の思考を止めて安心できる空間のこと。

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答え:ア
【解説】現実にはありえない「樹木との会話」を作り出すことで、不安に押しつぶされそうな自分の心を守る「安全地帯」にしていたんだね。

アンネにとっての「安全地帯」とはどういうことですか。最も適切なものを選びなさい。

ア:ナチスの迫害から逃れるために身を隠した、アムステルダムの秘密の隠れ家のこと。
イ:架空の友人に宛てて手紙を書くことで、恐怖や不自由さから解放され、ありのままの自分を表現できる自由な世界のこと。
ウ:キティーという友人が実際に助けに来てくれると信じることで、死の恐怖を忘れさせてくれる世界のこと。
エ:日記を書くことによって、両親とのいざこざや悩みを完全に解決できた状態のこと。

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答え:イ
【解説】隠れ家という肉体的な安全な場所ではなく、心の中の「物語の世界」こそが、彼女にとっての本当の安全地帯だったんだ。

洋二郎さんとアンネにとって、「自分だけの物語」とは何でしたか。本文から四字で抜き出しなさい。

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答え:安全地帯
【解説】「論理的ではない、理性では説明できない世界が、彼らの安全地帯になっています。」という部分が答えだよ。

物語が「時空を超え、人の心をつなぐ役割」をもっているとはどういうことですか。最も適切なものを次から選びなさい。

ア:昔の人が書いた物語を読むことで、現代の私たちが当時の歴史を正確に知ることができるということ。
イ:個人の個人的な物語が文学へと生まれ変わり、時代や立場が違っても、他者の心に深い感動や共感をもたらすということ。
ウ:言葉を持たない植物や動物の声を聞くことで、人間と自然が一つにつながることができるということ。
エ:作家が想像で作り上げた奇想天外な世界が、現実の世界の問題をすべて解決してくれるということ。

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答え:イ
【解説】最初は彼ら個人のためだけの物語だったものが、時を経て無関係なはずの「私(筆者)」にも深い感動を与えていることを説明しているよ。

筆者が読者の側から考えた「物語の役割」を、本文の言葉を使って説明しなさい。

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答え:(例)どんなに立場が異なっていても、他者の心に深く寄り添えるという役割。
【解説】「他者の物語にふれれば、どんなに立場が異なっていても、その人の心に深く寄り添えます。」という一文からまとめよう。

「物語は作家だけが書いているのではありません。」という考えを、より広く言い換えた結論になっている一文を抜き出しなさい。

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答え:人間は誰しも、自分の物語を作りながら生きています。
【解説】特別な作家でなくても、誰もが生きていくために自分だけの物語を作っているんだという、この文章の結論部分だね。

この説明文の筆者の主張として、最も適切なものを次から選びなさい。

ア:現実が苦しい時は、辻褄が合わなくても空想の世界に逃げ込み、現実を見ないようにするべきだ。
イ:人間は誰しも自分の物語を作っており、物語という器を持つことで魂を解放し、他者の心に寄り添うことができる。
ウ:日記を書くことは、自分自身の心を成長させるための最良の手段であり、すべての人に日記を書くことを勧める。
エ:物語の歴史が途切れたことはないため、私たちは作家が書いた文学を積極的に読み続ける必要がある。

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答え:イ
【解説】物語は、自分の心を救う安全地帯(魂の解放)であると同時に、他者の心をつなぐ役割も果たしているということが、筆者が一番伝えたいことだね。

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青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。 ※サイト全体の運営実績についてはこちらにまとめています。

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