井上ひさし「握手」ルロイ修道士の指言葉とは・あらすじ解説まとめ
中学3年国語で学ぶ井上ひさし著「握手」について、ルロイ修道士とはどんな人物なのか?
ルロイ修道士の考え方や指言葉の意味、「わたし」のルロイ修道士に対する気持ち、あらすじと要点・語句の説明など定期テストで必要になるポイントを解説するよ。
「握手」のテスト対策ポイント
①ルロイ修道士がどういう人物かについて理解しておこう。
②ルロイ修道士の考え方について理解しておこう。
③「わたし」の気持ちについて理解しておこう。
目次
井上ひさし「握手」あらすじ
「握手」あらすじ
「わたし」とルロイ修道士は、上野公園にある西洋料理店で再会した。
今度故郷へ帰ることになったので、“天使園”の皆に会ってまわっているという。
ルロイ修道士が大きな手を差し出す。「わたし」は天使の十戒「ルロイ先生とうっかり握手をすべからず」を思い出す。彼の握力は万力よりも強いのだ。
しかし、実際は穏やかな握手だった。
ルロイ先生の左の人さし指は相変わらず不思議なかっこうだ。戦争中、日本人の監督官に木槌でたたき潰されたからだ。
しかしルロイ先生は日本人を憎むのではなく、天使園のこどもたちのために泥だらけになって野菜を作り、鳥を育てていた。
「日本人とかカナダ人とかアメリカ人といったようなものがあると信じてはなりません。一人一人の人間がいる。それだけのことですから。」と、彼は言う。
そんな先生にも、かつて一度だけ「わたし」はぶたれたことがある。無断で天使園を抜け出して東京へ行ったときだ。
ルロイ修道士の両手の人さし指をせわしく交差させる姿が脳裏に浮かぶ。
これは危険信号だった。「おまえは悪い子だ」とどなっているのだ。
ルロイ修道士は、目の前にあるプレーンオムレツをちっとも口へは運んでいない。
どこかお悪いんですか。と聞いても、疲れただけと答える先生だが、遺言のようなことを口にするし、なにより握手が穏やかだったのは、病気だからなのではないか。
この世のいとまごいに、かつての園児を訪ねて歩いているのではないか。
「天使園で育った子供が世の中へ出て、一人前の働きをしているのを見るときがいっとう楽しい」と先生は語る。
別れのとき、「わたし」は思い切って聞いた。「死ぬのは怖くありませんか。」
「天国へ行くのですから、そう怖くはありませんよ。」と先生は答えた。
「わたし」は右の親指を立てる。それは「わかった・よし・最高だ」という代わりにする、ルロイ修道士の癖だった。
それからルロイ修道士の手をとって、しっかりと握り、腕を上下に激しく振った。
かつて先生が、はじめて天使園へやってきた「わたし」にしたように。
そしてルロイ修道士はなくなった。
わたしたちに会ってまわっていた頃には、すでに身体中が悪い腫瘍の巣になっていたのだと葬式で聞いた「わたし」は、知らぬ間に両手の人さし指を交差させ、せわしく打ちつけていた。
井上ひさし「握手」の教科書の全文が確認できる動画を紹介するよ。
本文の確認や、内容を深く理解するためにチェックしよう。
「握手」ルロイ修道士とは?人物像
「握手」のテストで大切なのは、ルロイ先生の「人物像」をしっかり理解すること、エピソードや言葉をヒントに、登場人物のこまかい「気持ち」について理解することだよ。
ずっと日本で暮らして、日本語が上手
ルロイ修道士は、第二次対戦直前の昭和十五年の春、日本にやってきて、それからずっと日本暮らし。
なので日本語には年季が入って(長い間修練をつんで、確かなウデをしているということ)いるよ。
カナダ出身
「今度故郷へ帰ることになりました。カナダの本部修道院で畑いじりでもしてのんびり暮らしましょう」というセリフから、カナダ出身ということが分かるね。
「ケベック郊外の農場の五男坊」とも書かれているよ。
光ヶ丘天使園の園長
そしてルロイ修道士は、光ヶ丘天使園という児童養護施設の園長を務めていたよ。
人さし指が不思議なかっこう
ルロイ修道士が日本にやってきて2年しないうちに戦争が始まって、ルロイ修道士は丹沢の山の中で「みかんと足柄茶」を作らされた。
その時、「日曜日は休ませてほしい」と監督官にうったえたところ、見せしめに左の人さし指を木づちで思い切りたたき潰されてしまったよ。
だから、ルロイ修道士の左の人さし指は「不思議なかっこう」なんだね。
握力は万力よりも強い
万力というのは、材料を強い力ではさんで固定する工具のこと。
ルロイ先生の握力はとても強くて、しかも腕を勢いよく上下させるので、「天使の十戒(天使園で子供たちが考えた10のルール)」には「ルロイ先生とうっかり握手をすべからず」というルールがあるんだね。
ルロイ先生と握手をしてしまうと、二、三日は鉛筆が握れなくなってしまうかも、と子供たちには言われてしまっているね。
「わたし」との関係
「わたし」は中学三年の秋から高校を卒業するまでの三年半、光ヶ丘天使園に入所していたね。
ルロイ修道士は、その光ヶ丘天使園の園長。
「わたし」が入所したときには、「ただいまから、ここがあなたの家です。もう、なんの心配もいりませんよ。」と、やさしく迎えてくれて、力強い握手をしたね。
でもルロイ修道士はただやさしいだけではなく、「わたし」が高校二年のクリスマスの日、無断で天使園を抜け出して東京へ行ってしまった時には、一度だけ「わたし」のことをぶっているよ。
きっと、「わたし」のことを大切に思っているからこそ、とても心配したんだね。
そして「わたし」のためにも厳しく叱りつけたんだね。
だから「わたし」も、「ぶたれてあたりまえの、ひどいことをしでかした」と言っているね。
「わたし」のほかにも、天使園で育った上川一雄君は、今では市営バスの運転手をしていて、ルロイ修道士がバスに乗り合わせると、ルロイ修道士のクセである「親指をぴんと立てる合図をしたり、運転の腕前をアピールしたり、停留所でもないのにバスを天使園の正門前に止めたりするね。
上川君は、今でもルロイ修道士のことをずっと慕っていて、「おかげさまで自分は立派に生活しています」とルロイ修道士に伝えて安心させたいのかもしれないね。
そしてルロイ修道士は、そんな上川君の様子をとても嬉しく思っているね。
このように、「わたし」や「上川君」との関係をみても、ルロイ修道士はとても子供たちのことを大切にしていて、全力で向き合っていることがわかるね。
「握手」ルロイ修道士の指言葉
ルロイ修道士の指言葉はテストでもよく出るポイント。
それぞれの指言葉の意味や、指言葉が登場した場面など、しっかりおさえよう。
ルロイ修道士は、指を使って気持ちを伝える癖があったね。
右の親指をぴんと立てる
これは「わかった。」「よし。」「最高だ。」という意味。
「握手」では、4回登場するよ。
①ルロイ修道士がオムレツを「おいしい」と言ったとき
②「わたし」の仕事が「まあまあうまくいっている」と聞いたとき
③市営バスの運転手の上川君が、「ルロイ修道士がバスに乗ると合図をする」という話をしたとき
④ルロイ修道士が「天国をあると信じる方が楽しい」と言って、「わたし」がわかったと答える代わりにしたとき(このときは「わたし」が指言葉をしている)
右の人さし指をぴんと立てる
これは「こら。」「よく聞きなさい。」という意味。
「わたし」が、戦争中に監督官がルロイ修道士に対してヒドイことをしたことを謝ったときに、登場するよ。
両手の人さし指をせわしく交差させ、打ちつける
これは「おまえは悪い子だ。」という意味。
3回登場するよ。
①「わたし」が天使園を抜け出して東京へ行ってしまったとき(指言葉をしたとはハッキリ書かれていないけれど、平手打ちをされたことは書いてあるよ。平手打ちの前に、指言葉もしたと読み取れるね。)
②「わたし」がどうやって東京見物の費用をひねり出したかをきいたとき
(でも、このときは顔は笑っているよ)
③ルロイ修道士が、かつての天使園の園児たちに会って回っていた頃には、もう身体中が悪い腫瘍の巣になっていたとわかったとき(「わたし」が指言葉をしている)
右の人さし指に中指をからめて揚げる
これは「幸運を祈る」「しっかりおやり」という意味。
ルロイ修道士が、上野駅の中央改札口で「わたし」と別れるときに登場したよ。
指言葉が登場する場面ごとの登場人物の心情と意味
「握手」では、ルロイ修道士の指言葉がなん度も登場するね。
それぞれの場面ごとに、登場人物の思いや意味がその指言葉には込められているよ。
指言葉が登場する場面ごとに、読み取ることができる登場人物の心情をまとめたよ。
※心情についてははっきりとした「正解」はないよ。みんなも、それぞれの指言葉に込められた登場人物の気持ちを想像してみよう。
「わたし」が日本人がルロイ修道士にした仕打ちに対して謝ったとき
【指言葉】右の人さし指をぴんと立てる
【誰が誰にしたのか】ルロイ修道士→わたし
【意味】こら。・よく聞きなさい。
【心情】「何人」というものはなく、おたがい一人一人の人間なのだから、「わたし」が謝るのは間違っている。
「わたし」が謝るのは間違っていると指摘されたとき
【指言葉】右の親指をぴんと立てる
【誰が誰にしたのか】わたし→ルロイ修道士
【意味】わかった。
【心情】ルロイ修道士の「何人」と、ひとくくりにするのではなく、一人一人の人間として向き合おうとする信念を理解した。
オムレツを食べているとき
【指言葉】右の親指をぴんと立てる
【誰が誰にしたのか】ルロイ修道士→わたし
【意味】最高だ。
【心情】「わたし」と一緒に、おいしいオムレツを食べられるこの時間を楽しみたい。大切にしたい。
「わたし」が天使園を抜け出して東京へ行ったとき
※(はっきりと書かれていないが、読み取れる)
【指言葉】両手の人さし指をせわしなく交差させ、打ちつける
【誰が誰にしたのか】ルロイ修道士→わたし
【意味】おまえは悪い子だ。
【心情】とても心配した。
大切にしている子供たちが、自分に無断で園を抜け出してしまい、とても悲しい。
「わたし」がどうやって東京見物の費用をひねり出したのか聞いたとき
【指言葉】「笑いながら」両手の人さし指をせわしなく交差させ、打ちつける
【誰が誰にしたのか】ルロイ修道士→わたし
【意味】おまえは悪い子だ。
【心情】「わたし」のずる賢さに、感心しつつも、やはり悪いことなので、たしなめている。
ルロイ修道士が上川君の運転するバスに乗り合わせたとき
【指言葉】右の親指をぴんと立てる
【誰が誰にしたのか】上川君→ルロイ修道士
【意味】よし。・最高だ。
【心情】ルロイ修道士の癖をからかっている。
ルロイ修道士が自分の運転するバスに乗ってきてくれて嬉しい。
立派に成長した自分の姿を見てほしい。
駅で「わたし」と別れるとき
【指言葉】右の人さし指に中指をからめて掲げる
【誰が誰にしたのか】ルロイ修道士→わたし
【意味】幸運を祈る。・しっかりおやり。
【心情】「わたし」に会えるのはきっとこれが最後だ。「わたし」の幸運を祈りたい。しっかりやってほしい。
ルロイ修道士の身体が悪い腫瘍の巣になっていたと知ったとき
【指言葉】両手の人さし指を交差させ、せわしく打ちつける
【誰が誰にしたのか】わたし→自分?病気?ルロイ修道士?
【意味】おまえは悪い子だ。
【心情】
(自分に対して)
ルロイ修道士の病気に対して、何もできなかったことへの悔しさ・悲しみ・無念さ。
(病気に対して)
こんなにも素晴らしい人物であるルロイ修道士が病気によって亡くなってしまうことに対するやるせなさ。
(ルロイ修道士に対して)
病気であることを隠したまま、子供達に会いにきていたことに対して、無理をしていたのではないか。それなら自分が会いにいったのに。どうして言ってくれなかったのか。
「握手」ルロイ修道士の考え方
物語の中では、ルロイ修道士が「どういう考え方をする人か」がわかるセリフや描写がいくつかあるよ。
わたしが天使園にやってきたとき
「わたし」が天使園にはじめてやってきたときのルロイ修道士のセリフ
「ただいまから、ここがあなたの家です。もう、なんの心配もいりませんよ。」
このセリフからは、児童養護施設にやってくることになった「わたし」の不安な気持ちをやわらげる、ルロイ修道士の「優しい・愛情深い」人柄がわかるね。
天使園でのルロイ修道士の様子
「園長でありながら、ルロイ修道士は訪問客との会見やデスクワークを避けていた。たいていは裏の畑や鶏舎にいて、子供たちの食料を作ることに精を出していた。」
この描写からは、園長という地位や世間体(世の中や周りにいる人に対してのミエのこと)よりも、子供たちが栄養のあるものを十分に食べられるように、子供たちのために働くことを優先させる、ルロイ修道士の「愛情深い・誠実な」人柄わかるね。
さらに、
「ルロイ先生はいつまでたっても優しかった。そればかりかルロイ先生は、戦勝国の白人であるにもかかわらず敗戦国の子供のために、泥だらけになって野菜を作り鶏を育てている。」
戦争中、ルロイ修道士は日本人の監督官に木づちで指をたたき潰されてしまっているよね。
それなのに、日本人を憎むでもなく、それどころかその日本人の子供たちのために働いているルロイ修道士の描写からは、「人種で差別したりすることなく、平等に愛情を与えられる」ルロイ修道士の人柄が読み取れるよ。
丹沢の山の中で働いていたときの様子
「カトリック者は日曜日の労働を戒律で禁じられているので、ルロイ修道士が代表となって監督官に、「日曜日は休ませてほしい。その埋め合わせは、他の曜日にきっとする。」と申し入れた。」
監督官に申し入れをするなんて、勇気がいるよね。じっさい、ルロイ修道士は見せしめに木づちで指を叩き潰されてしまったよね。
でも、他の修道士たちのためにルロイ修道士は代表で申し入れをしたんだね。
それに、ただ「日曜日は休ませて」と頼むのではなく、「埋め合わせを他の曜日にきっとする。」というセリフからは、ルロイ修道士の「誠実な・責任感のある」人柄がわかるね。
「わたし」が日本人として謝ったときのセリフ
戦争中に、監督官がルロイ修道士にひどいことをしたことについて、「わたし」が謝ったときのセリフ
「日本人を代表してものを言ったりするのは傲慢です。それに、日本人とかカナダ人とかアメリカ人といったようなものがあると信じてはなりません。一人一人の人間がいる。それだけのことですから。」
傲慢というのは、「思い上がった」という意味。
このセリフからは、人は本来みんな「平等」であるべきで、自分が「代表」であるかのようにものを言うのは、「思い上がりだよ」とルロイ修道士が考えていることがわかるね。
「日本人だから」とか「アメリカ人だから」と、人種で区切ってしまうのは、偏見(かたよったものの見方)や思い込みにつながって、罪のない人を傷つけることもあるよね。
戦争だって、「〇〇人だから」という理由だけで、罪もない子供が巻き込まれて亡くなってしまうことことがあるよね。
ルロイ修道士は、「人種で人を分けてはいけない。みな、同じ「人間」であり、平等なのだ」と考えていることがわかるね。
「いっとう楽しいとき」についてのセリフ
「わたし」がルロイ修道士に「日本で暮らしていて楽しかったことは?」と聞いたときの修道士のセリフ
「天使園で育った子供が世の中へ出て、一人前の働きをしているのを見るとき」「何よりもうれしい」
天使園で育った上川君も、立派なバスの運転手になっていて、ルロイ修道士がバスに乗ると、ルロイ修道士の癖をマネして親指をぴんと立てたり、天使園の正門前にバスを停めてしまったりして、ルロイ修道士を楽しませているね。
自分の園で育てた子供たちが、無事に幸せな人生を送って、きちんと世の中の役に立っているということが、ルロイ修道士にとって一番楽しいことなんだね。
これって、お父さんお母さんが、子供に対して思う気持ちと同じだよね。
このセリフからは、ルロイ修道士の子供たちに対する「深い愛情」が伝わってくるね。
「わたし」のルロイ修道士に対する気持ち
ルロイ修道士の身体を心配する気持ち
ルロイ修道士が、オムレツをちっとも口へ運んでいないことに気がついた「わたし」は、「あれ?おかしいな?」と思い始めたね。
そして、とうとう食べないままナプキンを折り畳んでしまったので、「食事はもうおしまいなのだろうか」と心配しているよ。
「カナダへたつ頃は、前のような大食らいに戻っていますよ。」とルロイ修道士が言ったときも、「だったらいいのですが…。」と、先生が本当に元気なのかどうか、安心しきれなくて、納得がいかない気持ちが表れているよ。
そしてとうとうルロイ修道士が「困難は分割せよ。この言葉を忘れないで」と話すと、冗談じゃない、これではまるで遺言ではないか、と、やはり「ルロイ修道士は病気なのではないか」と真剣に心配し始める。
そして、再会したときの握手がやけに穏やかだったのも、先生が病気だったからなのではないかと考えているね。
ルロイ修道士との別れを惜しみ、感謝を伝えようとする気持ち
「わたし」は、ルロイ修道士と別れるときに、ルロイ修道士の指言葉をマネして、そして手をしっかり握り、腕を上下に激しく振っているね。
「わたし」は、ルロイ修道士が重い病気にかかっていて、いとまごい(別れのあいさつ)のために天使園の子供たちのところをまわっていると気がついてしまった。
先生が心配で、そして先生を失いたくないと思っていても、ルロイ修道士はしっかりと自分の「死」に向き合って、全てを受け入れようとしている。
だから「わたし」にできることは、ルロイ修道士の指言葉と、ルロイ修道士がしてきたような力強い握手をすることで、死に立ち向かおうとしているルロイ修道士を励まして、そしてルロイ修道士への感謝の思いをけんめいに伝えようとしているんだね。
何もできなかった自分への怒りの気持ちと、やるせなさ
そして最後、ルロイ修道士がなくなったあと、実は「わたし」のところにルロイ修道士が訪ねてきたときにはもう身体中が悪い腫瘍の巣になっていたと知ったとき。
「わたし」は、「知らぬ間に」両手の人さし指を交差させて、せわしく打ちつけていたね。
これは、ルロイ修道士の指こととばで、「おまえは悪い子だ」という意味だったね。
物語の中でハッキリとは書かれていないけれど、これは「重い病気だったルロイ修道士に対して、自分は何もできなかった」ことに対する、自分への怒りや無念さ、「病気によってルロイ修道士が亡くなってしまったことへの“やるせなさ”や悔しさ」が、そうさせてしまっているのではないかな。
「握手」語句の意味と新出漢字
テストでは、難しい言葉の意味を聞かれることもあるので、しっかりと確認しておこう!
新出の漢字は、テストで出される可能性が高いので、全て覚えよう!
新出漢字
※2021年に改定される前の教科書に載っていた新出漢字です。
最新の教科書を持っている場合は、そちらも合わせて確認してください。
濯 | 洗濯・濯ぐ |
穏 | 穏やか・穏健 |
鶏 | 鶏・鶏舎 |
爪 | 爪楊枝・爪を切る |
墾 | 墾田 |
監 | 監督官・監査 |
督 | 家督 |
帝 | 帝王・帝 |
泥 | 泥水・泥岩 |
傲 | 傲然 |
捜 | 捜す・捜査 |
冗 | 冗長・冗談 |
姓 | 姓名・同姓 |
忌 | 忌中・忌まわしい |
語句の意味
※「握手」で使われている場合の意味について紹介しています。
赤字のものはテストに出る可能性が高いので、意味と使い方をよく確認しておこう!!
修道士 | キリスト教の宗派のひとつ「カトリック」で修行する人。 |
達者 | 上手なこと。 |
年季が入る | 長い間修練をつんで、確かなウデをしているということ。 |
気前がいい | お金や物を出し惜しみしないこと。ケチケチしていないこと。 |
第二次大戦 | 1939年に始まった第二次世界大戦のこと。 |
天使の十戒 | 天使園で決められていた十ヶ条の戒めのこと。 |
児童養護施設 | 保護者がいない児童が入所する施設。 |
聖人伝 | 徳の高い人に与えられる称号のこと。 |
ケベック | カナダ南東部の都市の名前 |
プレーンオムレツ | 具を入れずに、溶いた卵だけをバターで焼いた料理のこと。 |
交換船 | 第二次大戦で戦っている国同士が、お互いの捕虜や、とどまっている人を交換するために派遣する船のこと。 |
精を出す | 精いっぱい働くこと。 【例】仕事に精を出す。 |
奇妙 | 普通の考え方ではわからないような不思議なこと。 |
丹沢 | 神奈川県北西部から静岡・山梨両県の一部にまたがる丹沢山地。 |
足柄茶 | 丹沢山地のある神奈川県足柄上郡などを産地とするお茶の名前。 |
戒律 | 宗教で、人が守らなければいけないとされているルールのこと。 |
月月火水木金金 | 土曜日が金曜日に、日曜日が月曜日になっていて、つまり土日のお休みもなく訓練に励むという意味で使われた言葉。 |
国際法 | 国と国の間で作られた法律のこと |
…のわりに | ものごとの「基準」と「実際」がつりあわないこと。 例えば、年齢の基準にくらべて見た目が若く見える場合,「年齢のわりに若く見える」というように使う。 |
有楽町や浅草 | 東京都内の地名。 |
闇市 | 第二次世界大戦のころ、日本の各地で開かれていた市場で、正式に決められている価格や、販売ルートに関係なく商品の売買が行われていた。 |
せわしい | いそがしい様子。全力で走った後などに、息を早く、いそがしくする場合、「せわしく息をつく」というように使う。 |
こたえる | 外からの刺激を身に強く感じること。 寒さがとてもツライ場合、「寒さが身にこたえる」というように使う。 |
地道 | まじめに、着実に進む態度のこと。 コツコツと毎日勉強してテストで良い点をとった場合、「地道な勉強によってテストで良い点を取った」というように使う。 |
いとまごい | 別れをつげること。 |
平凡 | ふつうであること。 対義語は、非凡。 |
腕前 | 能力の程度のこと。つまり、どのくらい上手いか、というイメージ。 「腕が立つ」は「技術が優れている」こと。 「腕によりをかける」は「持っている腕前を十分に発揮して頑張る」こと。 「腕を振るう」は、「自分の腕前を人に見せる」こと。 料理が得意な人が、人前で料理の腕前を見せる場合,「腕を振るって料理する」というように使う。 |
むやみに | 後先を考えないで行動すること。 【例】この薬には副作用があるので、むやみに飲まないこと。 |
一周忌 | なくなって一年後の命日のこと。 |
「握手」テスト対策ポイントまとめ
井上ひさし「握手」テスト対策ポイントまとめ
- 作者井上ひさし
- ルロイ修道士の人柄を整理しよう
- ルロイ修道士の考え方を整理しよう
- 新出漢字をおさえよう
- 登場する言葉の意味を確認しよう
ここまで学習できたら、「握手」のテスト対策練習問題のページもあるので、ぜひチャレンジしてみてね。
運営者情報
ゆみねこ
詳しいプロフィールを見る
青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。
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あ
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あ
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定期
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中学3年生なんですけど、テストで語句が出るって言われてどんな問題が出ると思いますか?
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助かります
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ルロイ修道士、実は時代を先取りしていた説
・幸運を祈る時に右手の人差し指に中指を絡める:呪術廻戦で五条先生が領域展開(無量空処)する際の印(手の形)が一致
・叱る時には平手打ち:鬼滅で鱗滝が炭治郎に水の呼吸を教える際、叱る時に平手打ち
・ルロイ修道士が去る際腕を上げる絵が存在:ガンダム(鉄血のオルフェンズ)にてオルガ団長が地面に倒れこの世を去る際に左腕を上げている(ネットミーム)
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草
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草
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とても参考になりました。教材として活用します!
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めっちゃ分かりやすくて助かりました。
ありがとうございます! -
テストが近かったので参考にさせていただきます!
めっちゃわかりやすくて助かりました! -
すごく分かりやすかったです。参考になりました。
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学校の中間テストでこの文章の中から記述の問題を沢山出すと言われました。どのような問題が出て、どのような解答をすればいいと思いますか?回答いただけると嬉しいです。忙しい中すみません。
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分かりやさいです
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テスト前で助かりました
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とても参考になりました。
これを元にテスト勉強させていただきます!!
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関 係 な い コ メ ン ト は し な い で
迷 惑 だ よ -
ルロイ修道士のまとめ、私の気持ち...
それぞれの場合がよくわかりました。
もっともっとわかりやすくするといいでよよ!! -
中3です
いつも、わかりやすくて授業よりも面白い「ゆみねこの教科書」、ありがとうございます!
今度、中間テストがあって、握手が出るので、めっちゃ助かりました!
これからもよろしくおねがいします!!! -
なんかわかりやすかった
-
いつも参考にさせていただいております。
「語句の意味」の表のうち、テストで出る確率の高いものを赤字にしました。
と ありますが、パソコンの関係か赤く見えないので
※印とかにしていただければうれしいです。 -
分かりやすかったです
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いつもお世話になってます、ありがとうございます!
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ありがとうございます!
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わかりやすかったです!
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中学3年生です 指サインからわかるルロイ修道士の人柄について答える問題がテストで出るのですが何を書いたらいいでしょうか
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中学3年生なんですけどルロイ修道士の指サインからわかる人柄について書く問題がテストで出るのですがなにを書けばいいのでしょうか?
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分かりやすかったです。
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分かりやすかったです。
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中間テスト範囲なので、このサイトを見ました。
すごくわかりやすかったです!!
ありがとうございます♪
高得点取れるように頑張ります -
这对准备期中考的人来说太有帮助了!
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わかりやすかったです!テスト勉強に使わさせていただきます
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どこが回想シーンなのかよく分からなくて、今がいつなのか教えてください
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自分中学の時サボってしまって年取って今初めて読んだのですが、当時読まなかった事を後悔するくらいには凄い良い話で良かったですw
また、まとめがあって理解しやすく良かったです! -
やるせなさの意味はなんですか?教えていただけると嬉しいです。
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ほんとありがとうございます。
期末は高得点とらないと厳しいのでとてもありがたいです。 -
中学2年生です。
この作品を読み取り、作品構造を図解しコメンタリーを書くという活動を行っているのですが、この作品のプロットが「ルロイ修道士と最後の会話」と考えられるなら、この作品は一体どのようなテーマを持っているのでしょうか?
また、他にどのようなプロット・テーマであると解釈できるでしょうか? -
さいこー
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あらすじのところの変な小指のところって噂じゃないんですか?
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サンキュ
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国語の文章が苦手で本当に分かりやすくて、助かります!!
テストもこの調子でがんばります -
よりわかった気がしました!
自分でまとめるのが難しいです -
とても分かりやすかったです。
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まとめられていてわかりやすかったです。
握手はどんな小説か20字以上30字以内で書けと言われました。
どう書けばいいと思いますか? -
とても参考になりました。ありがとうございます!!
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文章の構成と、表現の効果などはどのようにされてるかを教えてほしいです!
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とてもわかりやすいです。
助かりました。 -
握手や指言葉は私にとってどのようなこともので、どのようなことを表しているのか?
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分かりやすかったです!
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中3になってテストのレベルが上がって焦っていたときに、ゆみねこさんの解説で自信がつきました!分かりやすかったです。
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すごくわかりやすくてよかったです。
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ありがとうございましす
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ルロイ修道士の人生観を問われているのですが、どう答えたらいいですか?
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わかりやすかったです
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参考になった
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授業で「なぜ握手という題名にしたのか」という話し合いになりました。
ゆみねこさんはどう考えますか? -
すごく分かりやすかったです。
参考になりました。 -
ありがとうございます
-
ありがとう!
-
ありがとうございました
-
わかりやすい
分かりやすくて助かります。ヨホホホホホホ!!