【中2国語】龍村仁「ガイアの知性」あらすじ・要旨と筆者の主張をわかりやすく解説

中学2年生の国語で学習する、龍村仁(たつむらじん)の説明的文章「ガイアの知性」をわかりやすく解説するよ。文章のあらすじ・要旨、鯨(くじら)や象(ぞう)の事例、筆者の主張、「攻撃的な知性」と「受容的な知性」の違い、推論の読み取り方を整理しよう。定期テストで確認したい重要語句や記述問題のポイントも紹介するよ。

この文章の学習で特に大切なのは、事例として述べられていることと、筆者がそこから考えたことを区別すること。教科書で学ぶ「推論」に注目しながら読み進めよう。

「ガイアの知性」と筆者について

筆者は龍村仁(たつむらじん)。映画監督として映像制作などを通して自然や生命を見つめてきた人物だよ。本文では、鯨や象と関わる人々の話や自分の経験をきっかけに、人間が考える「知性」とは何かを問い直しているんだ。

「ガイア」とは何か

教科書の語句説明では、「ガイア」はここでは地球のこととされているよ。地球上のすべてのものを、一つの生命体と捉える考え方にもとづく言葉なんだ。単に「地球」という場所を指すだけでなく、さまざまな生命と自然が関わり合う全体を考えると、題名の意味がつかみやすくなるね。

題名の「ガイアの知性」は、文章の最後にある筆者の主張を理解するための大切な言葉だよ。読み終わったら、「どんな知性を育てるべきだと筆者は考えているのか」を説明できるようにしよう。

「ガイアの知性」のあらすじ・要旨

「ガイアの知性」の要旨

筆者は、鯨や象と深く関わる人々の姿や、オルカ・イルカ・象についての事例を通して、鯨や象には人間とは異なる種類の「知性」があるのではないかと考える。

筆者によれば、人間は自然を制御・支配しようとする「攻撃的な知性」を発達させてきた。一方、鯨や象には自然のあり方を繊細に理解し、それに適応して生きる「受容的な知性」がある。

人類は、鯨や象から学び、自分たちの偏った知性のあり方を見直して、真の意味の「ガイアの知性」へと進む必要がある、というのが筆者の主張だよ。

ここで注意したいのは、「鯨や象の知性が人間と同じ」「鯨や象がこのように考えている」といったことが、すべて科学的に証明済みだという意味ではないこと。文章には、筆者が紹介するエピソードと、そこから導いた筆者の推論・見解が含まれているよ。

「ガイアの知性」の文章の構成

内容の流れを、大きく「問いをもつ」→「事例を示す」→「推論する」→「主張を述べる」と整理すると理解しやすいよ。次の区分は学習のための整理で、段落番号を機械的に区切ったものではないよ。

まとまり中心となる内容文章での役割
はじめ鯨や象に畏敬の念を抱く人々と出会い、筆者自身も関心を深める問題意識・問いを示す
中①人間・鯨・象に共通する点と、人間が考えてきた「知性」の特徴知性についての一般的な見方を整理する
中②オルカの行動、イルカと研究者の交流、象の歯のエピソード考えるための具体的な事例を示す
終わり「攻撃的な知性」と「受容的な知性」を比べ、これからの人類のあり方を提案する推論をまとめ、筆者の主張を示す
「ガイアの知性」の論の展開を、問い、オルカ・イルカ・象の事例、筆者の推論、主張の4段階で整理した図解

文章のはじめに出てきた疑問が、終わりでどのような答えにつながるかを意識すると、論の展開を追いやすくなるよ。

本文の内容をくわしく解説

① 鯨や象に「畏敬の念」を抱く人々

筆者は、鯨や象を撮影する機会が増えた理由を考える中で、それらの動物と深く付き合っている人々に共通した雰囲気があることに気づくんだ。

彼らは、鯨や象を単なる研究の対象として見ているのではなく、そこから大切なものを学ぼうとし、畏敬の念まで抱いているように見える。筆者は「なぜ人は野生動物にそこまでの思いを抱くのか」という疑問から、鯨や象そのものへの関心を深めていくよ。

畏敬(いけい)は、相手の偉大さを感じ、敬うこと。怖がるだけでなく、深い敬意を含む言葉なんだ。

② 鯨・象・人間には共通点がある

次に筆者は、鯨と象と人間について、脳の特徴や成長に時間がかかること、年長者から学びながら生きることなどの共通点を挙げるよ。

筆者はこれらを手がかりに、鯨や象も人間に匹敵するほどの知性をもっているのではないか、と考えているんだ。この比較は、筆者が議論を進めるために示した見方として押さえよう。脳の大きさだけで知性の高さが決まると断定しているわけではないよ。

しかし、鯨・象・人間には似たところがあっても、人間の知性と残りの2種の知性には決定的な違いがある、と筆者は考えている。ここから話題が「知性の種類の違い」へ移るんだ。

龍村仁「ガイアの知性」で筆者が注目した、人間・鯨・象の大脳新皮質や成長、学習に関する共通点を整理した図解

③ 人間は何を「知性」だと思ってきたのか

人間は、言葉や文字、道具や機械、交通・通信、科学技術などを発達させてきたね。そのため筆者は、現代人がこうした技術を進歩させ、自然を利用する能力こそ「知性」だと思い込んでいる、と指摘するよ。

こうした基準だけで鯨や象を見ると、人間ほどの知性があるとは思いにくい。そこで筆者は、人間が知性だと考えてきたものは、知性の一面にすぎないのではないか、という問いを立てるんだ。

④ オルカ(シャチ)の事例

水族館のオルカについて、筆者は、調教師と一緒に泳いだり、人を安全な位置に送り届けたりする動きを紹介しているよ。

特に注目したいのは、オルカが人間の位置や安全に合わせて、速さ・方向・高さなどを調節すると説明されているところ。筆者はこれをもとに、単に餌や命令だけで芸をしているのではなく、人間の意図を理解して行動しているのではないか、と読者に問いかけているんだ。

例えば、人間を背びれにつかまらせて泳ぐときは、狭いプールの中で人がぶつかったり落ちたりしないように、速さを調節していると描かれているよ。人を空中へ放り出すときも、プールサイドのコンクリートではなく、安全な水中へ落ちるように動きを調整しているんだ。「何をしたか」だけでなく、「相手の安全に合わせてどう調節したか」が、筆者の推論につながっているね。

オルカが人間を背びれにつかまらせて泳ぐ際の減速や、安全な着水位置への調節を示し、筆者の推論につなげた図解

たろう
オルカが芸を覚えているだけ、ということじゃないの?

くまごろう
教科書では、人の安全に合わせて速さや方向を調節する様子に注目しているよ。そこから筆者は、人間の意図を理解しているのではないかと推論しているんだね。

事例と推論を区別しよう

事例:人を乗せたり、水中から持ち上げたりするとき、オルカが動きを調整するという説明。

そこから考えたこと:オルカは人間の求めることを理解し、相手に合わせて行動しているのではないか。

ここで紹介されるのは筆者の説明とその解釈だよ。オルカの内面で実際に何が起きていたかを、このエピソードだけで確定することはできないんだ。

⑤ 雌イルカと若い学者の事例

フロリダの若い学者が、雌イルカに名前をつけ、その音をまねして発音させようとしたという話も出てくるよ。2者の間では、頭を上下に振る動作が「理解した」という合図になっていたんだ。

ところが、学者はイルカが別の音を繰り返し出していることに気づく。やがて学者は、「イルカの方も自分に名前をつけ、その発音を教えようとしているのではないか」と考えるんだ。学者がその音をまねすると、イルカが頭を振って喜んだように見えた、という展開だよ。

この事例のポイントは、「人間が動物に教える」だけでなく、「動物も人間に教えようとする」という見方。最初は学者がイルカに名前を教えようとしていたのに、途中から「イルカが学者に名前を教えようとしていたのかもしれない」と、教える側と教わる側が入れ替わって見えるんだ。こうした見方が、人間中心の知性の捉え方を見直すきっかけになるね。ただし、イルカが本当に名前を教えようとしたかどうかは、本文中でも学者による解釈として示されている点に気をつけよう。

若い学者がイルカに名前を教えようとする場面から、イルカも学者に名前を教えようとしていた可能性に気づくまでを3段階で示す図解

たろう
えっ、イルカの方が人間に名前を教えていたの?

くまごろう
そうだった可能性を学者が考えたということだよ。イルカの意図が証明されたわけではないんだ。

⑥ 象が歯を元の場所に戻したとされる事例

アフリカのケニアでは、自然保護官が自然死した象の歯を集めていたところ、倉庫に象がやってくるようになったという話が紹介されるよ。ある晩、倉庫のかんぬきを開けておくと、翌朝には新しく収集した歯だけがなくなり、発見された場所に戻されていたんだ。

筆者は、この出来事からさまざまな疑問を示すよ。例えば、どうやって多数の歯の中から特定の歯を見分けたのか、なぜその歯を元の場所に戻したのかということだね。

象の歯が倉庫からなくなり元の発見場所に戻されたという事例と、残された疑問、筆者の肉親説を区別した図解

筆者は歯を持ち去った象について、死んだ象の肉親だったのだろうと推測している。でも、肉親だったことや、戻した理由が確認済みの事実として書かれているわけではないんだ。この違いは記述問題でも重要だよ。

また、数多くの歯の中からどうやって特定の歯を選んだのか、どのように元の場所まで運んだのか、なぜ戻したのかなど、分からないことが残っている。筆者はこうした謎を、象には人間が十分に理解していない知性があるのではないかと考える手がかりにしているんだ。

たろう
歯を戻したのは、亡くなった象の家族だったんだね!

くまごろう
そこは決まった事実ではないよ。肉親かもしれないという筆者の推測と、紹介された出来事とを分けて考えよう。

⑦ 3つの事例から、どんな考えを導くのか

オルカ・イルカ・象の事例には、人間が普段思い描く「知性」だけでは説明しきれないように見える行動が登場するね。

筆者は、これらの経験や話を重ねることによって、鯨や象には、人間が発達させてきたものとは異なる「知性」があるのではないか、という考えを深めていく。これが、文章の中で行われている推論なんだ。

「攻撃的な知性」と「受容的な知性」の違い

文章の結びに向かって出てくる、いちばん重要な対比だよ。どちらも筆者が人間と鯨・象の知性の特徴を説明するために用いた言葉として理解しよう。人間には攻撃的な知性しかなく、鯨や象には受容的な知性しかない、という科学的な分類ではないよ。

比較攻撃的な知性受容的な知性
筆者が主に結び付けている存在人間鯨や象
自然への向き合い方自分たちの安全と便利さのために、自然をコントロールし、支配しようとする自然の複雑な営みを繊細に理解し、それに適応しようとする
知性の特徴科学技術などを発達させてきた自然との関わりの中で、高度な理解力を発揮する
筆者が示す課題・価値行き過ぎると環境破壊などの問題につながる人間が学ぶべき知性のあり方を示している
「攻撃的な知性」と「受容的な知性」を、自然を支配しようとする姿勢と、自然を理解して適応しようとする姿勢の違いから比較した図解

「攻撃的」は、相手を殴るという意味だけではないよ。ここでは自然を自分たちの思いどおりにコントロールしようとする方向を指しているんだ。

また、「受容的」は、何もせずに受け身でいるということではないよ。自然を繊細に理解し、その変化に合わせて行動するという意味で捉えよう。

筆者は人間に何を求めているのか

筆者は、科学技術をすべて捨てるべきだと言っているわけではないよ。人間が発達させてきた知性だけを絶対視せず、鯨や象から自然と共に生きるための姿勢を学ぶことを求めている、と読むことができるね。

だからこそ、結論の「真の意味のガイアの知性」という言葉は、人間が知性のあり方を問い直し、地球上の生命全体との関わりを考えるためのキーワードなんだ。

「推論」と筆者の主張を区別しよう

推論とは何か

推論とは、分かっている事実や事例、経験・情報などを根拠として、まだ確かめられていないことについて考え、新しい判断や結論を導くことだよ。

教科書の「学びナビ」でも、筆者が問いを示し、さまざまな経験や情報を根拠にして考えを進め、そこから共通することを自分の主張としてまとめる、と説明されているね。

読み取る対象「ガイアの知性」での例読み取りのポイント
問いなぜ人々は鯨や象に畏敬の念を抱くのか/鯨や象には別の知性があるのではないか筆者が何を明らかにしたいのか
事例オルカの動きの調整、イルカと学者の交流、象の歯の話何が起きたと紹介されているか
推論鯨や象は人間と異なる種類の知性をもっているのではないか事例からどのような考えを導いたか
主張人間は鯨や象から学び、真の「ガイアの知性」へ進む必要がある文章全体を通して読者に伝えたいこと
「ガイアの知性」を例に、本文で紹介された事例、筆者がそこから導く推論、文章全体の主張の違いを示した図解

「事実」と「解釈」を混ぜないための読み方

例えば、象の歯が元の場所に戻っていたことは、紹介された出来事の内容だよ。一方、歯を運んだ象が亡くなった象の肉親だったのではないかという部分は、筆者による推測なんだ。

同じように、イルカが研究者に自分の言葉を教えようとした、というのも研究者が状況をもとに考えたこと。「そう書かれている」ということと、「科学的に証明された」ということは別なんだよ。

推論の根拠は確かかな?

筆者の推論を読むときは、「なるほど」と納得するだけでなく、その考えを支える根拠が十分か、ほかの説明は考えられないかも確かめよう。例えば、象の歯が元の場所に戻ったという話から、象が肉親を思って行動したと考えることはできるけれど、それ以外の可能性までなくなったわけではないんだ。

「筆者が何を根拠としているか」と「そこからどこまで言えるか」を分けて考えると、推論をより深く読み取れるよ。

推論を読むときの3つの問い

① 筆者は、どのような事例・経験を挙げている?

② その事例から、どのようなことを推測している?

③ いくつもの推論をまとめて、どのような主張につなげている?

接続表現と文末表現に注目しよう

教科書の「学びナビ」では、接続表現から文や段落のつながりを、文末表現から筆者の判断や推測のしかたを捉えることが学習のポイントになっているよ。「たぶん」「おそらく」のような副詞にも注目しよう。

接続表現:文章のつながりを示す言葉

表現働き読むときのポイント
例えば具体例を挙げる何の説明としてその例が示されているか
しかし前の内容との対比・転換前後で考えがどう変わるか
だからこそ前の内容を踏まえて結論を導く何を根拠に結論へ進むのか

推測を示す副詞・文末表現:筆者の考え方を示す言葉

表現種類・働き読むときのポイント
たぶん/おそらく推測を示す副詞確定していないことを述べている
〜だろう推量の文末表現筆者が可能性を考えている
〜のではないか疑問・推論を示す文末表現断定せずに考えを提示している
〜と私は思っている筆者自身の判断を示す文末表現筆者の見解として読み取る
接続表現が文章の論理関係を示し、副詞や文末表現が筆者の推測や判断を示すことを比較した図解 挿入位置: 「接続表現と文末表現に注目しよう」の、2つの表の後。

例えば、「たぶん〜だろう」という表現があれば、筆者は確実に分かっていることとして断定していない、と判断できるよ。また、「だからこそ」のような接続表現があれば、前の説明を踏まえてどんな考えに進んでいるかを確かめよう。
※ここで挙げた表現は、教科書本文の読み取りに役立つものを中心に整理しているよ。

説得力は何によって生まれている?

この文章は、考えを先に断言するだけでなく、具体的なエピソードを重ねることで読者に考えさせる書き方をしているよ。だから、「事例を挙げることには、どんな効果があるか」と問われたら、「筆者の推論に具体的な根拠を与え、読み手が内容を考えやすくするため」と説明できるね。

ただし、事例に説得力があることと、推論が必ず正しいことは同じではないよ。どのような根拠があるのかも考えて読むことが、説明的文章では大切なんだ。

「ガイアの知性」の重要語句・新出漢字

語句読み方意味・ポイント
畏敬いけい偉大なものをおそれ敬うこと
示唆しさそれとなく示すこと。考えるための手がかりを与えること
大脳新皮質だいのうしんひしつ大脳の表面を覆う部分。本文では3種の共通点の説明に登場
哺乳類ほにゅうるい子に乳を与えて育てる特徴をもつ動物の仲間。人間・鯨・象も含まれる
概況がいきょう物事の全体のおおよその様子
寿命じゅみょう生き物が生まれてから死ぬまでの期間
餌食えじきほかの動物に捕らえられて食べられるもの。比喩的にも用いる
知性ちせい物事を理解したり、考えたり、判断したりする力
異口同音いくどうおん多くの人が同じことを言うこと
偏るかたよる一方に寄り、バランスを欠くこと
受容じゅよう受け入れること
適応てきおう周囲の環境や状況に合うようにすること
推論すいろん事実・事例などを手がかりに、結論や判断を導くこと
攻撃的こうげきてき本文では自然を制御・支配しようとする知性の方向を表す
受容的じゅようてき本文では自然を理解し、適応しようとする知性の方向を表す
納めるおさめる一定の場所に入れる。しまう
捕らえるとらえるつかまえること
御すぎょす思いどおりに扱う。制御する

ここまで確認した語句の中には、新出漢字を含むものもあるよ。続いて、教科書の「この教材で学ぶ漢字」に掲載された新出漢字・新出音訓を整理しよう。

「ガイアの知性」の新出漢字16字

この教材で学ぶ新出漢字は全部で16字だよ。教科書の例に合わせて、音読み・訓読みと熟語を確認しよう。読み方だけでなく、送り仮名も覚えておくと安心だね。

新出漢字おもな読み方熟語・用例
鯨ゲイ・くじら鯨油(げいゆ)・鯨(くじら)
撮サツ・とる空撮(くうさつ)・写真を撮る(とる)
畏イ・おそれる畏怖(いふ)・畏れ敬う(おそれうやまう)
唆サ教唆(きょうさ)
寿ジュ・ことぶき長寿(ちょうじゅ)・寿(ことぶき)
恵ケイ・エ・めぐむ恩恵(おんけい)・知恵(ちえ)・恵み(めぐみ)
偏ヘン・かたよる偏見(へんけん)・偏る(かたよる)
捕ホ・とらえる・つかまえる捕球(ほきゅう)・捕らえる(とらえる)・捕まえる(つかまえる)
餌エ・えさ餌食(えじき)・鳥の餌(えさ)
況キョウ概況(がいきょう)
御ギョ・おん防御(ぼうぎょ)・御中(おんちゅう)・御所(ごしょ)
猛モウ猛毒(もうどく)
択タク採択(さいたく)
酷コク残酷(ざんこく)
雌シ・め・めす雌雄(しゆう)・雌花(めばな)・雌犬(めすいぬ)
攻コウ・せめる攻守(こうしゅ)・城攻め(しろぜめ)

特に「畏」「唆」「偏」「捕」「餌」「雌」は、漢字の形や読み方に注意したいね。「撮る」と「取る」、「捕らえる」と「捉える」の使い分けも確認しよう。

新出音訓4項目

新出音訓は、すでに習った漢字について、新しい読み方を学ぶものだよ。この教材では次の4項目が示されているんだ。

語句読み方新しく学ぶ読み
示唆しさ「示」の「シ」
寿命じゅみょう「命」の「ミョウ」
素直すなお「素」の「ス」
下もと「下」の「もと」

「示唆(しさ)」「寿命(じゅみょう)」「素直(すなお)」は、漢字の読み方を間違えないようにしよう。

小学校6年生で習った漢字の復習

教科書には、小学校6年生で習った漢字を含む語句も載っているよ。こちらも読み書きを確認しておこう。

語句読み方
畏敬いけい
大脳だいのう
存在そんざい
誕生たんじょう
我々われわれ
疑問ぎもん
納めるおさめる
翌朝よくあさ

「ガイアの知性」定期テスト対策ポイントまとめ

テスト前に確認しておこう

① 筆者:龍村仁(たつむらじん)。

② 「ガイア」:ここでは地球。地球上のものを一つの生命体と捉える考え方と関係する。

③ 文章の出発点:鯨や象に畏敬の念を抱く人々への関心と疑問。

④ 3つの事例:オルカの動きの調整、雌イルカと学者の交流、象の歯をめぐる出来事。

⑤ 攻撃的な知性:人間が自然を制御・支配しようと発達させてきた知性。

⑥ 受容的な知性:自然の多様な営みを理解し、適応して生きようとする知性。

⑦ 筆者の主張:人類は鯨や象に学び、偏った知性のあり方を見直して「ガイアの知性」へ進む必要がある。

⑧ 読み方のポイント:問い・事例・推論・主張の関係をつかみ、「たぶん」「〜だろう」などの文末表現に注目する。

記述問題で使える考え方

Q. 筆者はなぜオルカ・イルカ・象の事例を紹介しているの?
【答え方の例】鯨や象にも、人間とは異なる種類の高度な知性があるのではないかという筆者の推論を、具体的な事例によって説明するため。

Q. 「受容的な知性」とはどのような知性?
【答え方の例】自然を自分たちの都合に合わせて支配するのではなく、自然の多様で複雑な営みを繊細に理解し、それに適応して生きるための知性。

Q. 人類は今後どうする必要があると、筆者は考えているの?
【答え方の例】自然を支配しようとする一面的な知性だけに頼らず、鯨や象の受容的な知性から学ぶことで、真の「ガイアの知性」へと進む必要があると考えている。

以上の3つは、「事例」「2つの知性の違い」「筆者の主張」を説明する練習だよ。問いに応じて、本文のどの部分を根拠にできるか考えながら復習しよう。

筆者の主張について、自分の考えをまとめよう

教科書の「みちしるべ」では、筆者が示した未来のあり方について、自分の知識や経験と結び付けて意見をまとめ、交流することも目標になっているよ。筆者の考えに賛成でも、疑問をもってもかまわないんだ。大切なのは、「自分の意見→理由→本文や経験にもとづく根拠」がつながっていることだよ。

考えてみよう:人間は、これからどのような「知性」を大切にすべきだと思う? 筆者の考えを踏まえて、理由とともに説明しよう。

「ガイアの知性」の筆者の主張を理解したうえで、自分の意見、理由、根拠、結論を組み立てる方法を示した図解

【記述例・賛成の立場】
私は、筆者の考えに賛成だ。なぜなら、人間は科学技術によって便利な生活を実現してきた一方で、自然環境を傷つけてきた面もあるからだ。これからは自然を支配することばかり考えず、ほかの生き物や自然の仕組みを理解し、共に生きる方法を考えるべきだと思う。

これは唯一の正解ではないよ。例えば「自然から学ぶことは大切だが、紹介された事例だけで鯨や象の知性を結論づけてよいのかは慎重に考えたい」という立場も考えられるね。意見が違っても、根拠を示して説明できるかを大切にしよう。

たろう
筆者に賛成しないと、間違いになるのかな?

くまごろう
そんなことはないよ。どの事例や言葉を根拠にして、自分の考えを説明できるかが大切なんだ。友達の違う意見も聞いてみよう。

なお、鯨や象の知性についての説明には、筆者が見聞きした話やその解釈が含まれているよ。筆者の考えを読み取ることと、その考えが科学的に正しいか検証することは区別して学ぼう。

ここまで学習できたら、「ガイアの知性」のテスト対策練習問題とドリルに挑戦しよう!

「ガイアの知性」定期テスト対策問題・解答と解説【中2国語】
【中学国語】龍村仁「ガイアの知性」漢字・新出音訓ドリル
【中学国語】龍村仁「ガイアの知性」重要語句ドリル
【中学国語】龍村仁「ガイアの知性」内容理解ドリル
【中学国語】龍村仁「ガイアの知性」推論・筆者の主張ドリル

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青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。 ※サイト全体の運営実績についてはこちらにまとめています。「ゆみねこの教科書」は、ゆみねこの教科書教育メディア合同会社が運営しています。会社概要・事業内容については、コーポレートサイトをご覧ください。

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