「言葉の力（大岡信）」テスト対策練習問題と過去問まとめ

中学校２年生の国語で学習する、大岡信さんの「言葉の力」について、定期テストでよく出る問題や過去問をまとめているよ。

言葉の意味や、筆者の主張、内容など、大切なポイントを確認しよう。

解説を確認してから挑戦する場合は、「言葉の力」のテスト対策ページをチェックしよう。

「言葉の力」の問題に挑戦できる、自動採点機能付きのドリルもあるよ！ゆみねこドリル「言葉の力」のドリルページへ

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「言葉の力（大岡信）」テスト対策練習問題

★本文を確認するために、教科書を用意して答えてね！

問１

「別の人がそれを用いたとき同じように美しいとはかぎらない。」とあるが、「それ」が指すものを本文から書き抜いて１３字で答えなさい。

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ある人があるとき発した言葉

問２

「それは、言葉というものの本質が、口先だけのもの、語彙だけのものではなくて、それを発している人間全体の世界をいやおうなしに背負ってしまうところにあるからである。」とあるが、「それ」の指す内容を「〜こと」と続くように、本文から書き抜いて答えなさい。

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ある人があるとき発した言葉がどんなに美しかったとしても、別の人がそれを用いたとき同じように美しいとはかぎらない（こと）

問３

「言葉というものの本質」とはどういうことか、次の中から正しいものを選びなさい。

ア：単独でその価値が決まっている
イ：正しい人が発すれば、いつでも同じように正しくなる
ウ：その人の世界は、ささいな言葉一つ一つの定義を背負っている
エ：それを発する人間の美しさと正しさを反映する

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エ

問４

「ある人があるとき発した言葉がどんなに美しかったとしても、別の人がそれをも用いたとき同じように美しいとはかぎらない」とあるが、その理由を本文から２５字以上３０字未満で書き抜いて答えなさい。

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人間全体が、ささやかな言葉の一つ一つに反映してしまうから

問５

「それを発している人間全体の世界をいやおうなしに背負ってしまうところにあるからである。」とあるが、「それ」が指しているものを本文から２字で書き抜いて答えなさい。

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言葉

問６

「美しい言葉」「正しい言葉」について、筆者の主張と合っているものを次の中から選びなさい。

ア：その言葉自体に美しさと正しさがある。
イ：別の人が用いると、かならず同じ美しさにはならない。
ウ：発する人間の美しさと正しさを反映している。
エ：その言葉の本質が美しく正しいとはいえない。

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ウ
【解説】イについて、筆者は「同じように美しいとはかぎらない。」と言っているため、「かならず」という部分が誤り。

問７

「実際はこれは桜の皮から取り出した色なのだった。」とあるが、「これ」が指す言葉を、本文から２字で書き抜いて答えなさい。

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桜色

問８

「そのピンクは、淡いようでいて、しかも燃えるような強さを内に秘め、はなやかでしかも深く落ち着いている色」とあるが、このような桜色を、本文では他に４つ、違う表現で表している。４通りの表現全てをそれぞれ本文から書き抜いて答えなさい。

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・なんとも美しい桜色
・美しいピンクの色
・上気したような、えもいわれぬ色
・最上のピンクの色

問９

「そのピンクは、淡いようでいて、しかも燃えるような強さを内に秘め、はなやかでしかも深く落ち着いている色」とあるが、このような色は「いつ」取り出すことができるか。本文から１１字で書き抜いて答えなさい。
※教科書の発行年数によっては、１０字で抜き出すことになります。
平成29年発行のものであれば、１１字で抜き出してください。

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桜の花が咲く直前のころ
【解説】平成29年発行の光村図書の教科書では、「桜の花が咲く直前のころ」だが、発行年数によっては「桜の花が咲く直前の頃」となっている可能性がある。
もし後者の場合、答えは「１１字」ではなく「１０字」となる。

問１０

「そのピンクは、淡いようでいて、しかも燃えるような強さを内に秘め、はなやかでしかも深く落ち着いている色」とあるが、このような色は「何から」取り出すことができるか。本文から５字で書き抜いて答えなさい。

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山の桜の皮

問１１

「私はその話を聞いて、体が一瞬揺らぐような不思議な感じに襲われた。」とあるが、このときの筆者の気持ちとして最も正しいものを次の中から選びなさい。

ア：悲しみ
イ：恥ずかしさ
ウ：驚き
エ：あせり

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ウ

問１２

「私はその話を聞いて、体が一瞬揺らぐような不思議な感じに襲われた。」とあるが、その理由を説明したもので最も適切なものを次の中から選びなさい。

ア：最上のピンク色を取り出すためには妥協を許さない、志村さんの仕事に対する熱意に圧倒されたから
イ：黒っぽいごつごつした桜の皮から、美しいピンク色を取り出すことができる、志村さんの熟練した技術に驚かされたから
ウ：尖端の花びらだけでなく、木全体で最上のピンク色になろうとしている桜の木の姿に圧倒されたから
エ：限られた視野の中で、桜の花びらに現れ出たピンクしか見えていなかった自分に気づき、驚かされたから

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ウ

問１３

「考えてみればこれはまさにそのとおり」とあるが、「これ」の指す内容として正しいものを次の中から選びなさい。

ア：「私」が桜の花びらからピンク色を取り出すと思ったこと
イ：ピンク色は桜の皮から取り出されること
ウ：美しいピンク色は一年中どの季節でもとれるわけではないこと
エ：花びらのピンクは、ほんの尖端だけ姿を出したものであること

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エ

問１４

「木全体の一刻も休むことない活動」とあるが、それは具体的にどのような活動を指しているか。本文の言葉を使って答えなさい。

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木全体で最上のピンクの色になろうとすること

問１５

「たまたま志村さんのような人がそれを樹木全身の色として見せてくれると、はっと驚く。」とあるが、「それ」の指す内容を、本文から１３字で書き抜いて答えなさい。

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桜の花びらに現れ出たピンク

問１６

「たまたま志村さんのような人がそれを樹木全身の色として見せてくれると、はっと驚く。」とあるが、「はっと驚く」様子を具体的に表現している部分を本文から書き抜いて２０字以上２５字未満で答えなさい。

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体が一瞬揺らぐような不思議な感じに襲われた。

問１７

「このようにみてくれば、これは言葉の世界での出来事と同じことではないかという気がする。」とあるが、「言葉の世界での出来事」が指す内容を、本文の言葉を使って「〜こと」と続くように２０字以上〜３０字未満で答えなさい。

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答え：人間全体が、ささやかな言葉の一つ一つに反映してしまうこと

問１８

「桜の花びら一枚一枚」が「言葉の一語一語」としたとき、「全身でその花びらの色を生み出している大きな幹」は何にあたるか、次の中から選びなさい。

ア：言葉を発している人間全体
イ：黒っぽいごつごつした桜の皮
ウ：木全体の一刻も休むことない活動の精髄
エ：言葉というものの本質

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ア
【解説】木全体の活動が花びらの色に反映しているように、人間全体が言葉に反映する、と本文では述べられていることから、桜の花びら一枚一枚を、言葉の一語一語とするとき、桜の花びらの色を生み出している大きな幹は、「言葉を発している人間全体」にあたることが分かる。

問１９

「そういう態度をもって言葉の中で生きていこうとするとき、」とあるが、「そういう態度」が指す内容として最も適切なものを次の中から選びなさい。

ア：言葉一語一語が、それを発している人間全体を反映してしまうということを忘れずに、言葉について考えること
イ：木全体の一刻も休むことのない活動の精髄が、花びらという一つの現象になるにすぎないということを理解しつつ、言葉について考えること
ウ：限られた視野の中では、ほんの尖端だけ姿を出したものしか見えないということを念頭において言葉について考えること
エ：桜の木全体の活動と、花びらという一つの現象との関係性は、言葉の世界での出来事と同じだということを分かった上で言葉について考えること

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ア

問２０

「そのとき初めて私たちの身近なものになるだろう」とあるが、「そのとき」の内容としてもっとも正しいものを次の中から選びなさい。

ア：言葉というものを考えたとき
イ：一語一語が人間全体の世界を背負っていると実感したとき
ウ：桜の木全体の活動の精髄を感じたとき
エ：花びら一枚一枚が樹木全身の色を背負っているとき

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イ

問２１

「言葉の力」は、内容的に「序論」「本論」「結論」の３つのまとまりに分かれている。それぞれのまとまりの、初めの１０字を本文から書き抜いて答えなさい。

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答え：
「序論」・・人はよく美しい言葉、
「本論」・・京都の嵯峨に住む染織
「結論」・・このように見てくれば

問２２

「言葉の力」で筆者が最も伝えたいことを、次の中から選びなさい。

ア：同じ言葉でも、それを発した人によって「美しい言葉、正しい言葉」かどうかが変わってくる。
イ：最上のピンク色とは、桜の木全体の休むことない活動の精髄によるものである。
ウ：桜の木の「木全体」と「花びらの色」の関係は、「人間全体」と「発せられる言葉」の関係と同じである。
エ：言葉一つ一つには、それを発する人間全体が反映される。
オ：限られた視野では、物事のほんの尖端の姿しか見ることができない。

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エ
【解説】選択肢の全て、本文で筆者が述べている内容と合っているが、筆者が最も伝えたい内容はエの「言葉とは、それを発する人間全体が反映されているもの」ということで、他の選択肢はそれを説明するために述べられているものである。

問２３

次の文章の中から、「言葉の力」で使われている語句について、語句の意味どおり正く使われているものを全て選びなさい。

ア：彼の約束は、口先だけなので安心できる。
イ：我が家では私の気分に関係なく、いやおうなしに食後のデザートが出される。
ウ：彼女はテニスの素人なだけあって、素晴らしいプレーをする。
エ：彼の部屋はとても散らかっていたので、えもいわれぬ匂いが漂っていた。
オ：母の言いつけが脳裏をかすめ、私は同じ過ちを犯した。
カ：自然の大切さを人々がみな念頭に置くことによって、さらなる環境破壊が進んでしまう。

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イ

運営者情報

ゆみねこ
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青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。２児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。