「大人になれなかった弟たちに……」あらすじ・内容とポイントを解説

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「大人になれなかった弟たちに…」 あらすじとテスト対策ポイント

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中学校1年生の国語で学習する米倉斉加年「大人になれなかった弟たちに……」について、あらすじや登場人物、本文の内容、テストで重要なポイントをわかりやすく解説するよ。

この作品を読むときに大切なのは、戦争についての知識だけではなく、戦争の中で「僕」や母、弟のヒロユキがどのように生きていたのかを、本文の言葉から丁寧に読み取っていくことだよ。

目次

「大人になれなかった弟たちに……」基本情報

「大人になれなかった弟たちに……」は、米倉斉加年(よねくら まさかね)さんによる作品だよ。

米倉斉加年さん自身の戦争中の体験をもとに描かれた作品で、1983年に偕成社から絵本として出版されているよ。

作者・米倉斉加年について

米倉斉加年さんは、俳優・演出家として活躍するとともに、絵本や絵画の分野でも活動した人物だよ。

「大人になれなかった弟たちに……」の絵も、米倉斉加年さん自身が描いているんだ。

この作品では、子どもだった「僕」の目を通して、戦争中の食糧不足や空襲、疎開、そして幼い弟ヒロユキの死が描かれているよ。

「大人になれなかった弟たちに……」あらすじ

「僕」が国民学校4年生だったころ、日本は太平洋戦争の真っ最中だった。

父は戦争へ行き、家族は空襲と食糧不足の中で暮らしていた。

弟のヒロユキはまだ幼く、母のお乳も出なくなっていたため、配給でもらうミルクはとても大切な食べ物だった。

ところが、食べ物にも甘いものにも飢えていた「僕」は、その大切なミルクを何度も盗み飲みしてしまう。

空襲が激しくなり、家族は山あいの村へ疎開する。しかし、そこでの暮らしも厳しく、母は着物を食べ物と交換しながら子どもたちを守ろうとする。

やがてヒロユキは弱って入院し、栄養失調で亡くなってしまう。

ヒロユキを棺に入れようとしたとき、棺が小さくて入らないことに気づいた母は、「大きくなっていたんだね」と言って初めて泣く。

その後、広島と長崎に原子爆弾が投下され、1945年8月15日、戦争は終わった。

「僕」は、ひもじかったことと弟の死を一生忘れないと語る。

物語の時代背景と登場人物

物語の時代背景

この作品の内容をしっかり理解するには、物語の背景にある太平洋戦争中の暮らしを知っておくことが大切だよ。

「僕」が通っていた学校は、今のように「小学校」ではなく、当時は「国民学校」と呼ばれていたんだ。

国民学校とは?

1941年に国民学校令が施行され、それまでの尋常小学校などに代わって国民学校が設けられたよ。

戦争が進むにつれて、学校教育も戦時体制の影響を強く受けるようになっていったんだ。

「僕」の家族と主な登場人物

人物作品の中での様子
僕物語の語り手。戦争中、食べ物が十分にない中で成長する。弟のヒロユキをとてもかわいがっている。
ヒロユキ「僕」の幼い弟。戦争中の食糧不足の中で十分な栄養をとることができず、栄養失調で亡くなる。
母食べ物の少ない中でも自分より子どもたちを優先し、必死に家族を守ろうとする。
父戦争へ行っていて、家にはいない。
妹「僕」の妹。母や「僕」たちとともに戦争中の厳しい生活を送る。
「大人になれなかった弟たちに……」の僕・ヒロユキ・母・父の関係を示した登場人物図

当時の人々はどんな生活をしていたの?

本文には、「そのころは食べ物が十分になかった」と書かれているよね。

戦争が長引くにつれて、食料や生活に必要な物資は不足していったんだ。

そのため、米や砂糖、衣料品など、さまざまなものに配給制度が取り入れられたよ。

「配給」とは?

戦争中のように物が不足しているとき、限られた食料や生活用品を一定の仕組みによって人々に行き渡らせることだよ。

ただし、戦争が進むにつれて物資不足はさらに深刻になり、配給だけでは十分な食料を確保できないこともあったんだ。

つまり、お金があれば好きなだけ食べ物を買えるような状況ではなかったんだね。

ましてや、「僕」が欲しがったような甘いものは、とても貴重だった。

この背景を知っておくと、どうして「僕」がヒロユキのミルクをあれほど飲みたくなってしまったのかも、より深く理解できるよ。

空襲と防空壕

戦争末期になると、日本の都市はアメリカ軍による空襲を受けるようになったよ。

空襲とは、航空機などによって空から爆弾を落とすなどして攻撃することだよ。

本文にも登場するB-29は、アメリカ軍が使用した大型爆撃機だよ。

人々は空襲から身を守るために、防空壕へ避難したんだ。

本文にも、「僕」の家の防空壕について書かれているね。こうした描写からも、空襲が特別な出来事ではなく、人々の日常生活の中に入り込んでいたことがわかるよ。

「疎開」とは

疎開とは、空襲などの被害を避けるため、都市部から比較的安全な地方へ移ることだよ。

「僕」たちの住んでいた福岡も空襲を受けるようになり、家族は山あいの村へ移ることになるんだ。

「僕」は新しい土地を「桃源郷」のように感じて胸をはずませるけれど、疎開したからといって、食べ物に困らなくなったわけではなかったんだね。

「大人になれなかった弟たちに……」内容とポイント

「ミルクはヒロユキのご飯だから」と言った母の気持ち

ときどきの配給で手に入るミルクについて、母は「僕」たちに、これはヒロユキのご飯なのだと話していたね。

当時は食べ物が十分に手に入らない時代。ましてや、甘いお菓子などはほとんど口にできなかった。

でも「僕」はまだ国民学校4年生くらいで、育ち盛りだよね。

十分に食べることもできない中で、甘いヒロユキのミルクは、「僕」にとってよだれが出るほど飲みたいものだったんだ。

一方で、母のお乳が出なくなってしまったヒロユキにとって、そのミルクはとても大切な食べ物だった。

母からすれば、「僕」も妹もヒロユキも、みんな同じ大切な子どもだよね。

だからこそ、ヒロユキのためにミルクを残しておかなければならない。そして同時に、「僕」や妹にも十分に食べさせてあげられない。

母の言葉からは、なんとかヒロユキの食べ物を守ろうとする思いと、ほかの子どもたちにも我慢をさせなければならない苦しさの両方を考えることができるね。

「僕」はなぜミルクを盗み飲みしてしまったの?

母から「ミルクはヒロユキのご飯だから」と言われていたし、「僕」はヒロユキのことがかわいくてしかたがなかった。

それなのに、「僕」はかくれて何回もヒロユキのミルクを飲んでしまったんだよね。

ここで大切なのは、単純に「僕は弟のものを盗んだ悪い子だ」と考えて終わらせないことだよ。

「僕」は、ミルクを飲むことが悪いことだとちゃんとわかっていた。それでも飲んでしまった。

なぜなら、戦争によって食べ物が十分に手に入らず、「僕」自身もいつもひもじい思いをしていたからなんだ。

普通の食べ物さえ足りないうえに、甘いものなどほとんどない。そのような生活の中で、甘いミルクを目の前にして、まだ子どもだった「僕」はどうしても我慢することができなかったんだね。

弟がかわいい。飲んではいけないこともわかっている。それでも飲みたい。

この「わかっているのに我慢できない」という「僕」の苦しさそのものが、戦争中の生活が子どもにまでどれほど厳しいものだったかを伝えているんだ。

「何回も……」「……それなのに」に注目しよう

「僕」は、大切なミルクを一度だけではなく、何回も盗み飲みしてしまったことを語っているね。

そして、そのことを語るところでは、文がすぐには終わらず「……」が使われている。

さらに、「それなのに」という言葉も使われているよ。

「それなのに」ということは、その前に「本当なら、そうするはずではなかった」という気持ちがあるということだね。

「僕」は、ヒロユキがかわいくてしかたがなかった。そして、ミルクがヒロユキにとってどれほど大切かもわかっていた。

それでも、自分は飲んでしまった。

だからこの部分からは、ミルクを飲んでしまったことを振り返る「僕」の後悔や、ヒロユキへの申し訳なさを読み取ることができるよ。

そして、その後ヒロユキを失った「僕」がこの出来事を語っていることを考えると、この場面が「僕」の心にずっと残り続けていることも感じられるね。

「大人になれなかった弟たちに……」で僕がヒロユキのミルクを飲んでしまった背景と心情を示す図解

「うちに食べ物はない」と言った親戚と母

福岡への空襲が激しくなってきたため、母は疎開について相談しようと、田舎の親戚のところへ出かけたね。

ところが、母と「僕」、ヒロユキを見た親戚の人は、まず食べ物がないことを口にする。

当時は、親戚の家も食べ物に余裕がなかったのだろうね。

母はそれを聞くと、事情を説明することもなく、くるりと後ろを向いて帰ってしまう。

そして「僕」は、そのときの母の顔を「強い顔」「悲しい顔」「美しい顔」として見ているんだ。

「悲しい顔」からは、頼ろうと思って訪ねた親戚からこのような言葉をかけられた母の悲しさを考えることができるよね。

でも、母はそこで立ち止まってしまったわけではない。

その後も子どもたちを守るために行動し続ける。

だから「僕」には、母が悲しみに耐えながら子どもたちを必死に守ろうとしている姿が、「強い顔」であり、「美しい顔」として見えたのだと考えることができるね。

一つの顔を「悲しい」「強い」「美しい」という三つの言葉で表しているところが、とても印象的だね。

「大人になれなかった弟たちに……」で母がヒロユキを背負って歩く場面と僕の視点を整理した図解

疎開先は「桃源郷」のようだったのに……

やっと疎開先が決まり、「僕」たちは山あいの村へ向かう。

そこで目にした景色を、「僕」は「桃源郷」のように感じているよ。

桃源郷とは、世間から離れた平和で理想的な場所のこと。

空襲におびえて暮らしていた「僕」にとって、山や川に囲まれた村は、これから安心して暮らせそうな場所に見えたんだろうね。

だから「僕」は、これからの生活に胸をはずませる。

ところが、実際には疎開先でも食べ物は十分ではなかった。

母は自分の着物を食べ物と交換しながら、家族を食べさせようとするんだ。

「桃源郷」のように見えた美しい土地であっても、戦争による食糧不足から逃れることはできなかったんだね。

「病名はありません。栄養失調です……。」

やがてヒロユキは弱り、入院することになる。

そして、ヒロユキは亡くなってしまう。

本文で強く心に残るのが、病名ではなく「栄養失調」だったということだね。

ヒロユキは、十分な食べ物や栄養をとることができないまま、幼い命を失ってしまったんだ。

この事実があるからこそ、作品の前半で描かれた「食べ物がないこと」「母のお乳が出なくなったこと」「ミルク」「母の着物が食べ物に変わっていったこと」などが、すべてヒロユキの死へとつながって見えてくるんだね。

「僕」が最後に「ひもじかったこと」と「弟の死」を並べて、一生忘れないと語っていることにも注目しよう。

「白い乾いた一本道」と美しい空

ヒロユキが亡くなったあと、病院から山の村へ戻る場面では、道や空、B-29の姿などがとても印象的に描かれているよ。

悲しい場面なのに、空は澄み、B-29の機体は光を受けて美しく見える。

ここがおもしろいところなんだ。

景色そのものが「悲しい姿」になっているわけではないんだよね。

むしろ、空や機体の美しさと、ヒロユキを失った「僕」たちの悲しみとの間には、大きな隔たりがある。

しかも、空を飛んでいるB-29は、当時の人々にとって空襲の恐怖と結びつく存在でもあるよね。

静かで美しい自然の景色と、その中で起きている戦争の悲劇が同時に描かれていることに注目すると、この場面の異様な静けさや悲しさをより深く感じることができるよ。

なぜ「三人で」と書かれているの?

ヒロユキが亡くなったあと、病院から帰る場面には「三人で山の村に向かって歩き続けました」という表現があるよ。

ここは、とても大切なところ。

実際に自分の足で歩いているのは、母と「僕」の二人だよね。

では、なぜ「二人」ではなく「三人」なのだろう?

亡くなったヒロユキも、母に背負われて一緒に帰っている。

だから「僕」の意識の中では、ヒロユキは亡くなったからといって家族から消えてしまったわけではなく、今も母と「僕」と一緒にいる大切な家族の一人なんだと読むことができるね。

「三人」というたった一つの言葉からも、「僕」にとってヒロユキがどれほど大切な存在だったのかが伝わってくるんだ。

母が「ヒロユキは幸せだった」と言ったのはなぜ?

ヒロユキが亡くなったあと、母は、ヒロユキは家族や医師、看護師にみとられて亡くなったから幸せだったという意味のことを話しているね。

普通に考えたら、幼い子どもが栄養失調で亡くなってしまったことを「幸せ」とは思えないよね。

でも当時は、空襲によって家族がばらばらになったり、突然命を失ったりすることもあった。

そのような戦争の中で、ヒロユキは少なくとも母や兄、医師や看護師に見守られて最期を迎えることができた。

母はそのことを「幸せだった」と言っているんだね。

そして、ここでは母自身の気持ちについても考えてみよう。

母はずっと、食べ物のない中で子どもたちを守ろうとしてきた。それでもヒロユキを救うことはできなかった。

だからこそ、「幸せだった」と言うことで、せめてそう考えたい、そう考えることで悲しみに耐えようとしている母の思いを読み取ることもできるよ。

母が「大きくなっていたんだね」と言って泣いた理由

ヒロユキを小さな棺に入れようとしたとき、棺が小さく、ひざを曲げなければ入らなかった。

そこで母は、ヒロユキが思っていたよりも大きくなっていたことに気づくんだ。

ここまで、母はずっと子どもたちを守ろうとしてきたよね。

自分は十分に食べず、着物まで食べ物と交換し、それでもヒロユキに十分な栄養を与えることはできなかった。

それでも、ヒロユキはちゃんと成長していた。

そのことを棺に入れる瞬間になって初めて実感したんだね。

母がここで初めて泣いたことからは、幼いヒロユキを失った悲しみや、厳しい生活の中でも成長していた我が子への思いなど、これまでこらえてきたさまざまな感情が一気にあふれたと考えることができるよ。

それまで泣かなかったからといって、悲しくなかったわけではないんだ。

むしろ、子どもたちを守るために必死で動き続けてきた母が、ここで初めて立ち止まり、ヒロユキの死と向き合った場面だと考えると、この「初めて泣いた」という表現がいっそう重く感じられるね。

筆者が作品を通して伝えていること

この作品の最後で、「僕」は、ひもじかったことと弟の死を一生忘れないと語っているよ。

ここで、「ひもじかったこと」と「弟の死」が並べられていることが大切なんだ。

ヒロユキの死は、戦場で直接攻撃を受けたことによるものではない。

戦争によって食べ物が不足し、十分な栄養をとることができず、幼い命が失われたんだ。

つまりこの作品では、爆弾や銃だけではなく、戦争が人々の日常生活を壊し、とくに弱い立場の人々を追い詰めていく恐ろしさも描かれているんだね。

米倉斉加年さんは、この体験をずっと忘れず、後に作品として描いた。

絵本のあとがきでも、戦争では多くの人が亡くなり、とりわけ弱い立場の人から飢えていくこと、そして、そのことを忘れてはならないという思いを述べているよ。

だからこの作品では、ヒロユキの死を通して、戦争が普通の家族や子どもたちの暮らしと命をどのように奪っていくのかを知り、その事実を忘れないことの大切さが伝わってくるんだ。

作品から読み取れる大切なこと

戦争は、戦場にいる人だけではなく、普通に暮らしている家族や子どもたちの日常や命まで奪ってしまう。

そして、そのような戦争の悲劇を知り、忘れずにいることが、平和について考えることにつながっていくんだね。

題名「大人になれなかった弟たちに……」から考えられること

この作品を最後まで読んだら、もう一度「大人になれなかった弟たちに……」という題名を見てみよう。

題名には、いくつか気になるところがあるよね。

「大人になれなかった」

ヒロユキはまだ幼いうちに亡くなり、大人になることができなかった。

でも、それはヒロユキ自身に何か問題があったからではないよね。

食べ物が十分にない戦争の中で、栄養失調によって命を失ってしまったんだ。

「大人になれなかった」という言葉には、本来ならこの先も成長し、生きていくはずだった幼い命が途中で失われたことが強く感じられるね。

なぜ「弟」ではなく「弟たち」なの?

作品の中心に描かれている弟は、ヒロユキだよね。

それなのに、題名は「大人になれなかった弟に」ではなく、「弟たち」と複数形になっている。

ここからは、ヒロユキ一人だけではなく、戦争によって大人になる前に命を失った多くの子どもたちへと、読みを広げて考えることができるよ。

作品のあとがきでも、米倉斉加年さんは、戦争の中で多くの人が亡くなり、弱い立場の人々が飢えていくことについて書いている。

そのことと「弟たち」という言葉を結び付けて考えると、ヒロユキの物語が、一つの家族だけの出来事ではなく、戦争によって命を奪われた多くの子どもたちについて考えるきっかけにもなっていることがわかるね。

「に……」にはどんな意味があるの?

もう一つ注目したいのが、題名が「弟たちに……」で終わっていること。

「弟たちに」と言われると、その後に何か言葉が続きそうだよね。

「弟たちに、何を伝えたいのだろう?」

「弟たちに、何を届けようとしているのだろう?」

そんなふうに、題名そのものが誰かに語りかけているようにも感じられるよ。

そして最後に「……」があることで、その先にある言葉を作者がすべて書き切ってはいない。

だからこそ、読み手は作品を読み終えたあと、この「に……」の後にはどんな思いが続くのだろうと考えることができるんだ。

題名の意味を一つだけの答えに決めるのではなく、ヒロユキの死、「僕」の後悔、母の悲しみ、戦争によって失われた多くの命、そして作者が「忘れない」と語っていることなどを結び付けながら、自分なりに考えてみよう。

題名を考える3つのポイント

  • 「大人になれなかった」……成長するはずだった幼い命が失われたこと
  • 「弟たち」……ヒロユキから、戦争で命を失った多くの子どもたちへ読みを広げることができる
  • 「に……」……誰かに語りかけるような形と、言葉にしきられていない思いを感じさせる

「ヒロユキ」「ヒロシマ」「ナガサキ」のカタカナ表記にも注目

作品では、弟の名前が「ヒロユキ」とカタカナで書かれているよね。

また、「ヒロシマ」「ナガサキ」もカタカナで表記されている。

こうした表記にはどんな効果があるのか、本文だけから作者の意図を一つに決めることはできないよ。

ただ、同じカタカナ表記が作品の中で繰り返されていることには注目しておきたいね。

例えば、「ヒロユキ」という一人の幼い弟の死と、その後に語られる「ヒロシマ」「ナガサキ」という戦争の大きな出来事を、カタカナという共通した表記に注目しながら読み比べてみることもできる。

「なぜ作者はここをカタカナにしたのだろう?」と、作品全体とのつながりから考えてみることが大切だよ。

「大人になれなかった弟たちに……」言葉の意味

言葉意味
国民学校1941年に設けられた、当時の初等教育を行う学校。
空襲航空機などによって空から攻撃すること。
B-29第二次世界大戦中にアメリカ軍が使用した大型爆撃機。
防空壕空襲などから身を守るために設けられた避難場所。
お乳母乳のこと。
おもゆ多めの水で米を煮たときにできる、粥の上澄みの液。
配給不足している食料や生活用品などを、一定の仕組みで人々に行き渡らせること。
とうていどうしても。どのようにしても。
疎開空襲などの被害を避けるため、都市部から比較的安全な地方へ移ること。
はるばる遠く離れたところから、または遠く離れたところまで行く様子。
桃源郷世間から離れた、平和で理想的な場所。
胸をはずませる喜びや期待でわくわくすること。
三里距離を表す昔の単位。一里は約3.9kmなので、三里は約11.8km。
栄養失調体に必要なエネルギーや栄養素を十分にとれず、健康を保てなくなった状態。
みとるここでは、人が亡くなるまでそばで見守ること。
とうとう物事が最終的にその状態になること。ついに。
ひもじい食べ物がなく、空腹でつらいこと。

「大人になれなかった弟たちに……」新出漢字

襲襲名・空襲
爆爆破・爆弾
弾弾む・爆弾
寝寝具・寝る
掘発掘・掘る
畳畳む・畳
床温床・床
薄薄情・薄い
缶空き缶
坊赤ん坊
盗盗作・盗む
疎疎遠・疎開
歳歳月・歳
頼信頼・頼む
揺動揺・揺れる
岡岡山・福岡
渓渓流
桃桃色・桃源郷
渡渡航・渡る
換交換・換える
乾乾燥・乾く
慮思慮・遠慮
撃打撃・爆撃
杉杉林・杉
削削減・削る
棺納棺・棺

ここまで学習できたら、「大人になれなかった弟たちに……」のテスト対策練習問題やドリルに挑戦しよう!

「大人になれなかった弟たちに…」テスト練習問題と過去問まとめ
【中学国語】米倉斉加年「大人になれなかった弟たちに」漢字ドリル
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動画で学習する場合はコチラ!(聞き流しもおすすめだよ!)

米倉斉加年「大人になれなかった弟たちに…」の語句・表現技法一問一答 米倉斉加年「大人になれなかった弟たちに…」の内容理解一問一答 米倉斉加年「大人になれなかった弟たちに…」の主題・表現効果一問一答 中学国語で学習する米倉斉加年「大人になれなかった弟たちに」の総集編一問一答サムネイル

参考文献・資料

  • 米倉斉加年『大人になれなかった弟たちに……』偕成社
  • 光村図書出版『国語1』教材「大人になれなかった弟たちに……」
  • 文部科学省「学制百年史」国民学校に関する資料
  • 国立公文書館 アジア歴史資料センター 戦時下の国民生活・配給制度に関する資料
  • 福岡市 福岡大空襲に関する資料
  • NHK戦争証言アーカイブス 米倉斉加年さんの戦争体験に関する資料

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運営者情報

青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。 ※サイト全体の運営実績についてはこちらにまとめています。「ゆみねこの教科書」は、ゆみねこの教科書教育メディア合同会社が運営しています。会社概要・事業内容については、コーポレートサイトをご覧ください。

感想や意見を聞かせてね

  1. とても切ないお話だと感じました。しかし、このお話は、ヒロユキがなくなった時の僕と母の心情から、ヒロユキのことが本当に本当に本当に大好きだったんだと思いました。とてもいいお話でした。わかりやすい解説を有難う御座居ます。

  2. わかりやすく解説を掲載してくださってありがとうございます(_ _)

    中間テスト直前につき本当に助かります
    m(_ _)m

  3. 急だけど、おとなになれなかった弟たちにの僕は、なぜ泣かなかったのかな〜?

    • せっかくウチらのためにこうやってまとめてくださっているのにちゃんとやって下さいとかそれはどう考えてもおかしいよ。

  4. 意味段落の説明がないんだけどどういうことですか、、、
    意味が分かりません。
    ちゃんとやって下さい。

  5. 説明は分かりやすかったです。
    少々質問があります。忘れませんと、忘れられません。とを比べて「僕」の思い変化をまとめて欲しいです。

  6. テスト対策いないちまだ何やっていいのかわからなかったけどこれで攻略できました。ありがとうございます

  7. 授業でやったことに、プラスの情報が載っていてとても助かりました。

  8. 国語の勉強法が分からなかったのですが、ゆみねこさんのおかげで勉強することができました!!テスト頑張ります!!

  9. ゆみねこの教科書さんのおかげで、定期テストで92点が取れて、学年10位以内に入ることができました! ありがとうございます!!

    • きのこの山派の人さん

      92点!!学年10位以内おめでとうございます!!
      すごいですね!!
      お役に立てて私もとても嬉しいです。
      私もこれからも頑張りますね。

  10. テスト勉強に使わさせていただきます!
    とてもわかりやすくてありがたいです!

  11. 祖母が長崎に住んでいて、よく原爆資料館に行ってました。このお話を見て考えて、改めて戦争の悲しみを知ることができました。今丁度学校でやっていて、疑問に思っていたことが全部書かれていて、とてもわかりやすかったです。ありがとうございました。

  12. 先生がみているサイトで、私も見てみました。想像以上に分かりやすい説明でした。理解が深まりました、ありがとうございます。

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