漢文「矛盾」書き下し文と故事成語の意味まとめ(今に生きる言葉)

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「今に生きる言葉」 要点と期末テスト対策ポイントまとめ

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中学1年国語で学ぶ「今に生きる言葉」について、この単元で押さえておきたいポイントを解説するよ。

目次

目次【本記事の内容】

  1. 「今に生きる言葉」要点とポイント
  2. ポイント①「故事成語」とは?
  3. ポイント②故事成語にはどんなものがあるのか?
  4. ポイント③矛盾の故事(書き下し文)の言い回しの意味
  5. ポイント④漢文の読み方のルール
  6. ポイント⑤本文に登場する言葉の意味
  7. 故事成語を使って文を作ってみよう
  8. 新出漢字
  9. まとめ

「今に生きる言葉」要点とポイント

「今に生きる言葉」の要点

日本で日常的にちじょうてきに使う言葉には、中国の古典こてんに由来ゆらいするものがたくさんある。

歴史的な事実や、古くから伝えられる例たとえ話、エピソードなど「故事こじ」を背景に持っているものがあり、そうやって故事から生まれた言葉を「故事成語こじせいご」という。

くまごろう
カンタンにいうと、「昔の出来事やお話が、長い年月をかけて“ひとことの言葉”になったもの」なんだ。しかも、その言葉を私たちは今でもふつうに使っている。昔の中国の話が、今の会話の中で生きているって、ちょっと面白いよね。
昔の中国の故事から故事成語が生まれ、矛盾・推敲・蛇足・四面楚歌などの言葉として今の日本語でも使われている流れを示した図解。

「今に生きる言葉」で押さえておきたいポイント

この単元で押さえておきたいポイント

  • 故事成語とはどういう言葉か答えられるようにする
  • 教科書で扱う故事成語について、それぞれの意味や故事を理解する
  • 「矛盾むじゅん」の故事に登場する書かき下し文の言い回しの意味を理解する
  • 漢文かんぶんの読み方について理解する
  • 「今に生きる言葉」本文に登場する言葉の意味を理解する
  • 故事成語を、自分の生活や体験と結び付けて使えるようにする

ポイント①「故事成語こじせいご」とは?

故事成語とは

歴史的な事実や古くからの例え話、エピソードなどの故事を背景に持つ言葉

「故事」という言葉だけを見ると、ちょっと難しそうに感じるかもしれないね。

でも、カンタンに考えると、「昔の出来事や、昔から伝わってきたお話」のことなんだ。

そして、その出来事やお話から生まれた言葉が、今でも使われている。それが「故事成語」だよ。

くまごろう
つまり、昔の中国で起こったことや伝わってきたお話が、ギュッと短い言葉になって、何百年・何千年もたった今でも使われているんだね。

ポイント② 故事成語にはどんな言葉があるのか?

「今に生きる言葉」で扱う故事成語をチェックしよう!

「矛盾むじゅん」とは

「矛盾」のもとになった出来事

楚そという国の人が、盾と矛ほこを売っていた。

まず盾を見せながら、

「うちの盾はすごく堅かたい!どんなものにも突き通されないよ!」

と自慢した。

ところが今度は、矛を見せながら、

「うちの矛もすごいぞ!どんなものだって突き通せる!」

と自慢したんだ。

これを聞いた人は、当然こう思うよね。

「じゃあ、その矛でその盾を突いたらどうなるの?」

すると、売っていた人は答えることができなかった。

「矛盾」の意味

つじつまが合わないこと。

くまごろう
「絶対に突き通されない盾」と「何でも突き通す矛」を、同じ人が売っていたら変だよね。「じゃあ、その矛でその盾を突いたら?」と聞かれたら、どちらを答えても自分がさっき言ったこととぶつかってしまう。だから「矛盾」なんだ。
盾はどんなものにもつき通されず、矛はどんなものでもつき通すと売り手が説明し、『その矛でその盾をついたらどうなるのか』と問われて答えられなくなる『矛盾』の故事を示した図解。

「推敲すいこう」とは

「推敲」のもとになった出来事

唐とうの時代に、賈島かとうという詩人がいた。

賈島は、「僧は推おす月下の門」という詩を考えたんだけれど、ふと迷い始める。

「“推す”にする? いや、“敲たたく”の方がいいかな?」

「うーん……どっちだ……?」

あまりにも考え込んでしまい、なんと韓愈かんゆという高官であり文人の行列にぶつかってしまった。

事情を説明すると、韓愈も一緒に考えてくれて、「敲く」の方がよいだろうと助言したと伝えられているよ。

くまごろう
言葉1つを「こっちかな?いや、こっちかな?」と考え続けて、行列にぶつかるほど夢中になっていたんだね。

「推敲」の意味

文章や詩の字句じくを何度も練り直して、よりよい表現にすること。

作文を書いたあとに、「この言い方より、こっちの方が伝わりやすいかな?」と考えて直すのも「推敲」だよ。

「蛇足だそく」とは

「蛇足」のもとになった例え話

ある男たちが酒を取り合っていて、「一番早く蛇の絵を描けた人が酒を飲めることにしよう」と勝負を始めた。

1人の男が、誰よりも早く蛇を描き終えた。

ここでやめておけば、その男の勝ちだったんだ。

ところが、

「まだ時間あるし、足も描いちゃおう!」

と、蛇にはないはずの「足」を描き足してしまった。

すると、その間に別の男が蛇を描き終え、

「蛇に足はないよ。それは蛇じゃないから、僕の勝ち!」

と酒を飲んでしまった。

くまごろう
せっかく一番に描き終わったのに……!まさに「それ、いらなかったのに!」という話だね。

「蛇足」の意味

なくてもよい、余計なものや余計なこと。

テストで「蛇足の意味」を聞かれたら、「なくてもよい余計なもの・余計なこと」と答えられるようにしておこう。

四面楚歌しめんそかとは

「四面楚歌」のもとになった出来事

中国の楚そと漢かんが戦争をしていたとき、楚の項羽こううは漢の軍に囲まれてしまった。

夜になって、周りじゅうから楚の歌が聞こえてきた。

自分の国の歌が、敵に囲まれているはずの場所から聞こえてきたら、項羽はどう思うだろう?

「えっ……楚の地は、もう漢に奪われてしまったのか?」

「味方は、もうほとんど残っていないのか?」

項羽は、そのように感じたんだ。

「四面楚歌」の意味

周囲を敵や反対者に囲まれ、味方がなく孤立している状態。

くまごろう
カンタンにいうと、「周りを見ても味方がいない!」という状態だね。今でも、誰にも賛成してもらえず孤立しているような場面で「四面楚歌」と使うよ。

他の故事成語もチェックしておこう!

※ここからは「今に生きる言葉」で中心的に扱われている故事成語以外のものも含むよ。学校で使っている資料集やワークに載っている場合は、あわせて確認しておこう。

故事成語意味
背水はいすいの陣じん逃げ場のない状況の中、決死けっしの覚悟で物事にあたること
臥薪嘗胆がしんしょうたん目的を達成するために、苦労に耐え忍ぶこと
呉越同舟ごえつどうしゅう仲の悪い者どうしでも、共通の危機や目的のためには協力すること
漁夫ぎょふの利り2者が争っているすきをついて、関係のない第3者が利益を得ること
完璧かんぺき欠点が全くなく、完全なこと
五十歩百歩ごじゅっぽひゃっぽ多少の違いはあっても、本質的には同じであること
圧巻全体の中で最も優れている部分のこと。他を圧倒するほどの出来栄できばえのこと
杞憂きゆういらぬ心配のこと
蛍雪けいせつの功こう苦労をして学業に励はげんだ成果のこと
塞翁さいおうが馬うま人生の幸不幸は予測できないということ
杜撰ずさんいいかげんなこと。文章などに誤りが多いこと
他山たざんの石他人のよくない言動や、自分とは異なる意見なども、自分を磨くための材料になること
石に漱くちすすぎ流れに枕まくらす負け惜しみが強く、自分の間違いにも無理に理屈をつけて言い張ること
一炊いっすいの夢ゆめ人生や人の世の栄華は儚はかないということ
画竜点睛がりょうてんせい物事を完成させるための、最後の大切な仕上げのこと
切磋琢磨せっさたくま互いに励まし合い、競い合って向上すること
大器晩成たいきばんせい大人物は、大成するまでに時間がかかること
朝三暮四ちょうさんぼし目先の違いにとらわれ、実質が同じであることに気づかないこと。また、うまい言葉や方法で人をだますこと
虎とらの威いを借る狐きつね強い者の力を後ろ盾にして威張ること
覆水盆ふくすいぼんに返かえらず一度起きてしまったことは、取り返しがつかないこと

ポイント③ 矛盾の故事(書き下し文)の言い回しの意味

ここからは、「矛盾」の故事を漢文で読むときに登場する、独特な言葉や言い回しを確認しよう。

矛盾(書き下くだし文)

楚人そひとに、盾と矛ほことを鬻ひさぐ者有り。

之これを誉ほめて曰いはく、「吾わが盾の堅きこと、能よく陥とほすもの莫なきなり。」と。

又、其の矛を誉めて曰はく、「吾が矛の利りなること、物に於おいて陥さざる無きなり。」と。

或るひと曰はく、「子しの矛を以もつて、子の盾を陥さば何如いかん。」と。

其の人、応こたふること能あたはざるなり。

漢文の独特な言い回しの意味をチェック

※「矛盾」の文中で使われている意味で紹介しているよ。

言葉意味
鬻ひさぐ売る
曰いはく言うことには
陥とほすとほす(現代仮名遣いでは「とおす」)。ここでは「突き通す」の意味
利りなること鋭いこと
子しあなた
何如いかんどうなるのか
能あたはざるなりできないのである

くまごろう
「能はざるなり」は言葉だけなら「できないのである」。でも、この場面全体を現代語にすると、「その人は答えることができなかった」ということだよ。ここは分けて覚えるとスッキリするね。

ポイント④ 漢文の読み方のルール

漢文というのは、中国の文章のこと。

でも、中国語の文章をそのまま日本語として読もうとしても、難しいよね。

そこで、返り点や送り仮名などを使って、日本語として読めるようにするんだ。

そうやって漢文を日本語で読むことを「訓読くんどくする」というよ。

くまごろう
漢文はそのままだと「漢字だらけ!」だけど、読む順番や送り仮名のヒントを付けると、日本語として読めるようになるんだね。

ここでは分かりやすく、3段階に分けて考えてみよう。

① 白文はくぶん(ここでは工夫ステージ0)

漢字だけで書かれた原文げんぶん(もとの文そのままのこと)。

白文とはどういうものかを表したイラスト

② 訓読くんどく文(ここでは工夫ステージ1)

白文に返り点や送り仮名などの訓点くんてんを付け、日本語として読むための手がかりを示したもの。

訓読文とはどういうものか表したイラスト

訓点くんてんとは?

訓点とは、漢文を日本語として読むために付ける文字や符号のことだよ。

種類説明
送おくり仮名がな漢字の右下などにカタカナで小さく添え、読み方を示すもの
句読点くとうてん文の切れ目を示す「、」「。」などの符号
返かえり点訓読くんどくするときの読む順番を表す符号で、漢字の左下に添えるもの。レ点や一・二点などがある

くまごろう
返り点は、漢文を読むための「こっちを先に読んでね!」という道しるべみたいなものだと思うと分かりやすいよ。

③ 書かき下くだし文(ここでは工夫ステージ2)

漢字と仮名を交ぜ、日本語の語順で読める形に書き直した文。

書き下し文とはどういうものかを表したイラスト

くまごろう
白文から少しずつ「日本語で読むためのヒント」を増やしていくと、最後には私たちが読みやすい書き下し文になるんだね。
白文・訓読文・書き下し文の違いを、漢字だけの原文、返り点や送り仮名などを付けた文、日本語の語順に直した文として比較した図解。

ポイント⑤ 本文に登場する言葉の意味

言葉意味
座右ざゆうの銘めい常に心に留とどめて、自分をいましめたり、励はげましたりする言葉
エピソードある出来事の特徴や、どんな人かを伝えるために使う話

くまごろう
「座右の銘」は、自分が大切にしている「心の合言葉」みたいなものだね。好きな故事成語を座右の銘にしている人もいるよ。

故事成語を使って文を作ってみよう

「今に生きる言葉」では、故事成語の意味を覚えるだけでなく、自分の生活や体験と結び付けて使うことも大切だよ。

「意味は覚えたけれど、実際にはどう使うの?」という人は、身近な出来事に当てはめて考えてみよう。

「蛇足」を使った例

宿題を早く終わらせたのに、余計なところまで書き直して間違えてしまった。まさに「蛇足」だった。

「推敲」を使った例

作文を提出する前に何度も読み返し、言葉を直しながら推敲した。

くまごろう
故事成語の意味を理解したら、「自分だったらどんな場面で使えるかな?」と考えてみよう。自分の経験と結び付けると、一気に覚えやすくなるよ。

「今に生きる言葉」新出漢字

この単元で確認しておきたい新出漢字だよ。

漢字読み・使い方
銘メイ/座右の銘
予ヨ
盾ジュン/たて/矛盾
蛇ジャ・ダ/へび/蛇足

「今に生きる言葉」まとめ

まとめ

  • 歴史的な事実や、古くから伝えられてきた例え話・エピソードなどの故事を背景に持つ言葉を「故事成語」という。
  • 「矛盾」「推敲」「蛇足」「四面楚歌」などについて、意味と故事を確認しよう。
  • 「矛盾」の故事の書き下し文に使われている言葉の意味を答えられるようにしよう。
  • 「白文」とは、漢字だけで書かれた原文のこと。
  • 「訓読文」とは、白文に訓点を付け、日本語として読むための手がかりを示したもの。
  • 「書き下し文」とは、漢字と仮名を交ぜ、日本語の語順に書き直した文。
  • 送り仮名・返り点など、漢文を日本語として読むために付ける文字や符号を訓点という。
  • 故事成語を、自分の生活や体験と結び付けて使えるようにしよう。

くまごろう
故事成語は、ただ意味を暗記するよりも、「どうしてその意味になったの?」と昔の話ごと覚えると、ずっと忘れにくくなるよ。

ここまで学習できたら、「今に生きる言葉」のテスト対策練習問題とドリルに挑戦しよう!

漢文「矛盾」テスト対策練習問題と過去問まとめ(今に生きる言葉)
【中学国語】「矛盾」故事成語の意味ドリル
【中学国語】「矛盾」本文・書き下し文ドリル
【中学国語】「矛盾」漢文の読み方ドリル
【中学国語】「矛盾」新出漢字・重要語句ドリル

テスト対策を終えたたろうに、くまごろうがYouTubeの一問一答動画をすすめ、聞き流しでも復習できることを紹介する漫画。

参考文献・資料

  • 光村図書出版『国語1』「今に生きる言葉」
  • 『韓非子』「難一」―「矛盾」の故事
  • 『唐詩紀事』―「推敲」の故事
  • 『戦国策』―「蛇足」の故事
  • 『史記』「項羽本紀」―「四面楚歌」の故事
  • 国語辞典・漢和辞典各種(故事成語・漢文語句の意味確認に使用)

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運営者情報

青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。 ※サイト全体の運営実績についてはこちらにまとめています。「ゆみねこの教科書」は、ゆみねこの教科書教育メディア合同会社が運営しています。会社概要・事業内容については、コーポレートサイトをご覧ください。

感想や意見を聞かせてね

  1. すごくわかりやすくて感謝でいっぱいです…!明日のテスト頑張りますっ!!!!

  2. 国語の読み取り問題のやり方がわかりません、自分ではできたと思ってもテストが帰って来ると
    間違えています

    • 髙橋瑛洲さん

      そうなのですね。
      たとえば、どのような間違え方をしているか教えてもらうことは可能でしょうか?
      「説明しなくてはいけない問題でうまく説明しきれていなくて△をもらう」とか、「正しいものを選ぶ問題で、間違える」とか
      間違えやすい問題などありましたら、教えていただけると幸いです。

    • テスト対策のため検索していてたまたまこのサイトを、クリックしたものです…!
      めっちゃわかりやすくて、今回この範囲すごく自信なかったんですがなんとかなりそうです。
      ありがとうございます

  3. インフルエンザになりわからない問題があったので、とても分かりやすかった

  4. とてもわかりやすくて感謝しています♪

    ただ、五十歩百歩の読みは「ごじゅっぽ」ではなく「ごじっぽ」だったかと
    うちの学校の国語科が自慢してたので間違い無いかと
    よければ確認してみてください

    ただ、全体的にとってもわかりやすかったです
    明日のテスト頑張るぞ〜!

  5. とってもわかりやすかったです!

    ただ、五十歩百歩の読みって「ごじっぽ」だったかと
    うちの学校の国語科が自慢してたので間違い無いかと
    よろしければ確認していただけるとありがたいです

    でもそれ以外はわかりやすかったです!
    明日のテスト頑張るぞ〜!

    • 現役中学生kさん

      コメントありがとうございます!
      わかりやすいと言っていただけて嬉しいです!

      五十歩百歩の読み方ですが、「ごじっぽ」と「ごじゅっぽ」、どちらもOKのようです。
      でも、実際に学校の先生が採用(おすすめ?)されている読み方にしておくのが、テストでも課題でも安心ですね。
      日本語は、まさに生きている言葉で(日本語に限りませんが)、時代とともに変わるのはもちろん、
      「間違って使われているうちにそれも正しい使い方になった」など、背景を知るとなかなか面白いですよね。
      コメントをいただいたことで、私も改めて調べる機会をいただけて、勉強になりました。
      ありがとうございます!!

      テスト、上手くいっていますように・・・!応援しています!

  6. テスト当日の最終確認に役立ちました。
    本当にありがとうございます!!

  7. とてもわかりやすくて見やすかったのでいいテスト勉強の一つになりました。ありがとうございました

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