工藤直子「野原はうたう」要点と期末テスト対策ポイントまとめ
中学1年国語で学ぶ「野原はうたう」について、テストで必要になるポイントを解説するよ。どんな表現技法が使われているのか?詩の情景と内容などをわかりやすく解説。
「野原はうたう」
目次【本記事の内容】
「野原はうたう」
どんな詩なの?
『野原はうたう』は、工藤直子さんが作った詩。
①「たんぽぽ はるか」による『あしたこそ』
②「かまきり りゅうじ」による『おれはかまきり』
③「のぎく みちこ」による『あきのひ』
④「けやき だいさく」による『いのち』
という4つの詩からできているよ。
それぞれ春・夏・秋・冬をテーマにした詩だね。
「たんぽぽ はるか」とか、「かまきり りゅうじ」、「のぎく みちこ」、「けやき だいさく」は本当にいるわけではなくて、それぞれの季節の詩を、それぞれの季節を代表する自然のキャラクターたちが「うたっている」ように書かれている
んだね。
テスト対策ポイント①
詩の情景と内容を理解しよう!
『あしたこそ』の情景と内容
『あしたこそ』のテーマは春。
うたっている自然のキャラクターは「たんぽぽ」だね。
情景
たんぽぽのわたげが飛んでいく様子が書かれているよ。
内容
わたげは、自分が育ってきたたんぽぽから旅立って、風にのって飛んでいって、新しい場所で花を咲かせるね。
タイトルの「あしたこそ」は、わたげが風にのって飛んでいって、「明日になればきっと」新しい場所で「新しい土」や「新しい周りの花」や「新しい虫」なんかに出会える、という意味をこめているんだね。
「はなひらく ひを ゆめにみて」は、新しい場所で花を咲かせること、
「たくさんの「こんにちは」に であうために」は、新しい場所で「新しい土」や「新しい周りの花」や「新しい虫」なんかに出会うことを表現しているね。
「とんでいこう どこまでも」には、たんぽぽのわたげが旅立っていくときの「決意」が表現されているよ。
『おれはかまきり』の情景と内容
『おれはかまきり』のテーマは夏。
うたっている自然のキャラクターは「かまきり」だね。
情景
夏になって、元気いっぱいに生命力があふれている「かまきり」が、生き生きとしている様子が書かれているね。
内容
かまきりは「カマ」を持っていて、獲物をとったりするよね。
「あまり ちかよるな」は、自分はとても元気で生命力にあふれていて、「カマ」の調子もとてもいいので、近寄るやつには攻撃するぞ、という、かまきりの気持ちを表しているよ。
『あきのひ』の情景と内容
『あきのひ』のテーマは秋。
うたっている自然のキャラクターは「のぎく」。
情景
秋になって、少し肌寒くなって、日も短くなっていく様子が書かれているね。
内容
「かぜが とおりすぎました」や、
「はなびらを ゆすりました」からは、秋になって少し冷たい風が吹いたり、花びらが散っていく予感のようなものを感じさせるね。
「ゆうひが くるくると しずむところでした」からは、日がだんだんと短くなっていく雰囲気が伝わってくるね。
『いのち』の情景と内容
『いのち』のテーマは冬。
うたっている自然のキャラクターは「けやき」。
情景
冬になって、すっかり枝だけになってしまった「けやきの木」だけれど、たくさんのことりたちが「けやき」の枝にとまってくれていて、寒さの中にもあたたかみを感じさせる情景が書かれているよ。
内容
冬の間は枝だけになってしまって、まるで木や花は死んでしまったように見えることもあるよね。
でも、けやきの木はたくさんのことりたちを「ふところに だいて」「とても あたたかいのである」といって、ことりたちを「わしの しんぞう」とたとえているね。
「だから わしは いつまでも いきていくのである」
「いつまでも いきていて よいのである」という言葉からは、厳しい冬を乗り越えて、また春に新しいいのち(葉っぱや花、実)を生み出す自然の強さを感じることができるね。
テスト対策ポイント②
表現の工夫について
「野原はうたう」には、いくつか表現の工夫が使われているよ。
表現の工夫①倒置法
文章の語順をあえて通常とは逆にすることで、印象を強める効果がある表現技法のこと。
「あしたこそ」では、倒置法が使われているよ。
「あしたこそ」第二連 一行目
とんでいこう どこまでも
ふつうの並び方だと、「どこまでも飛んでいこう」になるところを、ひっくり返して「とんでいこう どこまでも」とすることで、印象に強く残るようにしているね。
表現の工夫②対句
似た表現や、関係する表現を並べる事で、リズムを作ったり、印象を強くする効果がある表現技法のこと。
「おれはかまきり」では、対句が使われているよ。
「おれはかまきり」
第一連 一・二行目
おう なつだぜ
おれは げんきだぜ
第二連 一・二行目
おう あついぜ
おれは がんばるぜ
第一連の一・二行目と、第二連の一・二行目は、似たような言い回しになっているね。
表現の工夫③たとえ
「いのち」では、表現の工夫として「たとえ」が使われているよ。
「いのち」一〜三行目
わしの しんぞうは
たくさんの
ことりたちである
「いのち」を歌っている自然のキャラクターは「けやき」だね。
けやきは、「ことりたち」を「わしの しんぞう」だと、たとえているね。
ことりたちのおかげで、とてもあたたかくて、いつまでも生きていけることを、「しんぞう」と例えて、読む人の心に残るようにしているんだね。
「野原はうたう」テスト対策ポイント
まとめ
- 「野原はうたう」は、春・夏・秋・冬をテーマにした詩。
- それぞれの季節を代表する自然のキャラクターが、詩をうたっているように書かれている
- それぞれの季節の詩の情景を理解しよう!
- それぞれの季節の詩の内容を理解しよう!
- 「あしたこそ」では、倒置法が使われている
- 「おれはかまきり」では、対句が使われている
- 「いのち」では、たとえが使われている。
「野原はうたう」の定期テスト練習問題のページもあるので、ぜひチャレンジしてみてね!
運営者情報
ゆみねこ
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青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。
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分かりやすく良い予習になりました。
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分かりやすく勉強になりました
ありがとうございます
文法の問題だしてほしいです!
文節や単語に分けるなど…