高校漢文「基本句法」をわかりやすく解説!否定・使役・受け身・疑問・反語

PDFダウンロード

(古典)漢文の句法一覧! 重要句法の意味と覚え方を徹底解説

(古典)漢文の句法一覧! 重要句法の意味と覚え方を徹底解説のPDF (5枚) がダウンロードできます。

PDFを印刷して手書きで勉強したい方は以下のボタンからお進み下さい。

PDF教材をよく使う方は、有料プランで広告なし・透かしなしPDFを使い放題で利用できます。

高校漢文で学習する「句法」について、句法の意味や見分け方、書き下し文、現代語訳のしかたを、定期テスト対策向けにわかりやすく解説するよ。

漢文の句法には多くの種類があるけれど、この記事では、その中でも文章の意味を大きく左右する否定・使役・受け身・疑問・反語の5分野を取り上げるよ。

全部を一度に覚える必要はないんだ。まずは「不・未・無・非」の基本的な否定を覚え、そのあとに使役・受け身・疑問・反語へ進もう。

この記事で分かること

  • 漢文の「句法」とは何か
  • 句法を見分ける基本的な手順
  • 「不」「未」「無」「非」などを使う否定
  • 部分否定・全部否定・二重否定の違い
  • 使役と受け身の文の構造
  • 疑問と反語の違いと見分け方
  • 基本句法を白文から見つける方法
目次

1.漢文の句法とは

句法とは、漢文において、読み方や意味がある程度決まっている表現の型のことだよ。

漢文では、特定の漢字や漢字の組み合わせによって、否定・使役・受け身・疑問・反語などを表すんだ。

たとえば「不」という漢字が動詞の前に置かれている場合は、基本的に、その動作や状態を打ち消すよ。

白文書き下し文現代語訳
不知知らず知らない

白文にある「不」を見つけ、「知らず」と書き下し、「知らない」と現代語訳しているね。

句法を学ぶときは、漢字と意味だけを暗記するのではなく、白文・書き下し文・現代語訳をセットで確認することが大切なんだ。

漢字だけを見ても意味が決まらないことがある

漢文は漢字で書かれているため、字から意味を推測できることもあるよ。

けれど、日本語でよく使う意味とは異なる意味で使われる漢字もあるんだ。

漢字漢文で使われる主な意味
走る・駆ける。戦場などの文脈では「逃げる」の意味になることがある。
去る・離れる・距離がある。
理由・事情・わざと・昔なじみ。
数える(かぞふ)・何度も(しばしば)・運命(すう)。
かたい・もともと・もちろん。

句法だけでなく、漢文特有の意味をもつ重要語も少しずつ覚えていこう。

2.基本句法を覚える順番

この記事には多くの句法が登場するけれど、すべてを一度に覚える必要はないよ。

次の順番で学習すると、無理なく理解しやすいんだ。

学習段階覚える内容
最優先不・未・無・非の基本的な否定
次に覚える禁止・不可能・使役・受け身
その次疑問・反語
発展部分否定・全部否定・二重否定

学校の授業で扱っているところまで学習し、テスト前に必要な部分を重点的に確認しよう。

部分否定・全部否定・二重否定は少し難しいため、基本の否定を理解してから進めば大丈夫だよ。

3.句法を見分ける方法

句法を見分けるときは、次の3つの手順で考えると分かりやすいよ。

句法を見分ける3つの手順

  1. 目印となる漢字や組み合わせを見つける。
  2. 句法に合った読み方で書き下す。
  3. 前後の文脈に合うように現代語訳する。
漢文の句法を、目印を見つける・書き下す・現代語訳するの3段階で説明した図解

たとえば、文中に「使」があり、その後ろに人物と動作を表す言葉が続いている場合は、使役の可能性があるよ。

ただし、目印となる漢字を見つけただけで、意味が必ず一つに決まるとは限らないんだ。

同じ「無」でも、存在を打ち消す場合と、禁止を表す場合があるよ。最後は、漢字の並び方と前後の文脈から判断しよう。

4.基本の否定

否定とは、動作・状態・判断・存在などを打ち消す表現だよ。

まずは、最も基本的な不・未・無・非の4つを覚えよう。

否定字基本の読み方基本の訳し方主な働き
~ず~しない動作や状態を打ち消す。
未だ~ずまだ~ないまだ実現していないことを表す。
~無し~がない存在や所有を打ち消す。
~に非ず~ではない判断や断定を打ち消す。
漢文の否定字である不・未・無・非の読み方と意味の違いを比較した図解

「不」は動作や状態を打ち消す

白文書き下し文現代語訳
不知其名其の名を知らずその名前を知らない

「不」は、後ろにある「知る」という動作を打ち消しているね。

「未」は「まだ~ない」

白文書き下し文現代語訳
未成未だ成らずまだ完成していない

「未」は再読文字で、最初に「いまだ」と読み、返ってもう一度「ず」と読むんだ。

単に「~ない」と打ち消すのではなく、現在までには、まだ実現していないという意味を表すよ。

「無」は存在や所有を打ち消す

白文書き下し文現代語訳
蛇固無足蛇固より足無し蛇には、もともと足がない

「無」は、人や物が存在しないことや、何かを持っていないことを表すよ。

この例は、『戦国策』の「蛇足」に登場する表現だよ。

「非」は判断や断定を打ち消す

白文書き下し文現代語訳
非人也人に非ざるなり人ではない

「非」は、「AはBである」という判断を打ち消し、「AはBではない」と表すんだ。

「不」と「非」の違い

  • :動作や状態を打ち消す。「~しない」
  • :判断や断定を打ち消す。「~ではない」
確認問題

「未成」に使われている否定字、書き下し文、現代語訳を答えよう。

答え:否定字は「未」。書き下し文は「未だ成らず」、現代語訳は「まだ完成していない」。

5.禁止と不可能

基本の否定を覚えたら、次に禁止不可能を確認しよう。

禁止を表す否定

禁止とは、「~するな」「~してはいけない」と、行為を止める表現だよ。

読み方訳し方
勿~~すること勿かれ~してはいけない・~するな
無~~すること無かれ~してはいけない・~するな
莫~~すること莫かれ~してはいけない・~するな
不可~~すべからず~してはいけない

「莫」には、「~するものはない」という否定と、「~するな」という禁止の二つの働きがあるよ。

「無」も、後ろに名詞が続く場合は存在の否定になりやすく、動作を表す語が続いて「無かれ」と読む場合は、禁止になることがあるんだ。

働き意味
無足存在の否定足がない
無望~禁止~を望むな

ただし、形だけで完全に決まるわけではないため、最後は前後の文脈から判断しよう。

不可能を表す否定

不可能とは、「~することができない」という意味を表す句法だよ。

読み方訳し方
不能~~する能はず~することができない
不得~~するを得ず~することができない
不可~~すべからず~することができない

「不可」は禁止にも不可能にもなる

「不可~」は、どちらの場合も「~すべからず」と読むよ。

ただし、現代語訳は文脈によって変わるんだ。

意味判断の目安現代語の例
不可能能力や状況の面で実行できない。重すぎて持ち上げることができない。
禁止規則や命令によって行為が認められない。この場所に入ってはいけない。

「不可」を見つけたら、「できない」のか、「してはいけない」のかを文脈から考えよう。

確認問題

「無望民之多於隣国也」の「無」は、存在の否定と禁止のどちらを表しているかな。

答え:禁止。「民の隣国より多きを望むこと無かれ」と読み、「人民が隣国より多くなることを望むな」という意味。

6.部分否定と全部否定

ここからは発展的な否定だよ。まずは、部分否定全部否定の違いを確認しよう。

日本語で考えると、次の二つには意味の違いがあるね。

  • 生徒全員が合格したわけではない。
  • 生徒全員が合格しなかった。

一つ目は、一部の生徒は合格した可能性があるよ。二つ目は、全員が不合格だったという意味になるんだ。

不皆と皆不の語順による部分否定と全部否定の違いを説明した図解

部分否定

部分否定は、「全部がそうだとは限らない」と、表現の一部分を打ち消すよ。

訳し方
不必~必ずしも~とは限らない
未必~必ずしも~とは限らない
不常~いつも~するとは限らない
不皆~すべてが~するわけではない

全部否定

全部否定は、「必」「常」「皆」などが表す範囲全体を、その後ろの否定語で打ち消す表現だよ。

訳し方
必不~必ず~しない
常不~いつも~しない
皆不~すべて~しない

語順に注目しよう

  • 不皆合格:全員が合格したわけではない。
  • 皆不合格:全員が合格しなかった。

否定語が「皆」の前にあるか、後ろにあるかで意味が変わるよ。

確認問題

「不皆知」と「皆不知」の意味の違いを考えよう。

答え:「不皆知」は「すべての人が知っているわけではない」、「皆不知」は「すべての人が知らない」。

7.二重否定

二重否定とは、否定の表現を二つ重ねて、肯定の意味を表す句法だよ。

二重否定には、普通の肯定に近いものと、「必ず」「すべて」などの強い肯定を表すものがあるんだ。

普通の肯定に近い二重否定

直訳自然な意味
非不知知らないのではない知ってはいる
非無~~がないのではない~はある

強い肯定を表す二重否定

直訳自然な意味
無不知知らない者はいないすべての人が知っている
不可不~~しないことはできない~しなければならない
莫非~~でないものはないすべて~である
未嘗不~これまで~しなかったことはないこれまでいつも~してきた

たとえば「不可不~」は、「~しないことはできない」という形から、~しなければならないという強い意味になるよ。

否定語が二つあったら、まず直訳を考え、そのあとで自然な日本語に直そう。

確認問題

「無不知」の直訳と自然な現代語訳を答えよう。

答え:直訳は「知らない者はいない」。自然な現代語訳は「すべての人が知っている」。

8.使役の句法

使役とは、ある人物が、別の人物に何かをさせることを表す句法だよ。

使役を表す代表的な漢字には、使・令・遣・教などがあるんだ。

使役の基本形

使役字|人物A|動作B

「AをしてBせしむ」と読み、「AにBさせる」と訳すよ。

まずは簡単な例で考えよう

白文書き下し文現代語訳
使人行人をして行かしむ人に行かせる

この文を分けると、次のようになるよ。

部分役割
使使役を表す。「~させる」
使役の対象となる者
「人」が行う動作

使役では、誰が、誰に、何をさせるのかを整理することが大切だよ。

漢文の使役について、使人行を使って使役する者・対象・動作の関係を示した図解

故事成語の例

白文書き下し文現代語訳
天帝使我長百獣天帝、我をして百獣に長たらしむ天帝が、私を獣たちの長にした

これは、『戦国策』の「狐借虎威」に登場する表現だよ。

  • 天帝:使役する者
  • 我:使役の対象となる者
  • 百獣に長たり:我がなる状態

「長」はここでは「長たり」と読み、「かしらである」「長になる」という意味なんだ。

使役の見分け方

  1. 「使」「令」「遣」「教」などの使役字を探す。
  2. 使役字の後ろにある人物を確認する。
  3. その人物が行う動作や、なる状態を確認する。
  4. 「人物をして~せしむ」と書き下す。
  5. 「人物に~させる」と現代語訳する。
確認問題

「使人行」で、使役の対象となる者と、その者が行う動作を答えよう。

答え:使役の対象となる者は「人」、その者が行う動作は「行く」。

9.受け身の句法

受け身とは、主語が、ほかの人や物から動作や作用を受けることを表す句法だよ。

書き下し文では「る」「らる」と読み、現代語では「~れる」「~られる」と訳すんだ。

「見」「被」を使う受け身

白文書き下し文現代語訳
信而見疑信にして疑はる誠実であるのに疑われる
忠而被謗忠にして謗らる忠実であるのに悪く言われる

「見」は「見る」、「被」は「かぶる」という意味で使われることもあるよ。

けれど、「見」や「被」の直後に別の動詞があり、主語がその動作を受けている場合は、受け身を疑おう。

「為A所B」の形を使う受け身

主語+為A所B

「主語はAのBする所と為る」と読み、「主語はAにBされる」と訳すよ。

部分役割
主語動作を受ける側。文中で省略されることもある。
受け身の形を作る。
A動作を行う側。
所BAが行う動作。

「為」と「所」が組み合わされ、全体で受け身の形を作るんだ。

「所B」だけで、自動的に受け身になるわけではないので注意しよう。

「於」を使う受け身

主語+動詞B+於+動作主A

「主語がAにBされる」という意味になることがあるよ。

白文書き下し文現代語訳
制於人人に制せらる人に支配される

この文では、主語は本文の前後から補うことになるよ。

「於」は置き字で、書き下し文に漢字としては残さないんだ。

ただし、意味がない字というわけではないよ。語と語の関係を示し、書き下し文では助詞の「に」「より」「において」などの形に反映されるんだ。

「於」には場所や比較などの働きもあるため、「於」があるだけで受け身とは決められないよ。主語が動作を受ける側になっているかを確認しよう。

漢文の受け身で、動作を受ける主語と動作を行う側の関係を示した図解
確認問題

「制於人」で、動作を行う側は誰かな。また、書き下し文では「於」をどのように扱うかな。

答え:動作を行う側は「人」。書き下し文では「於」そのものは書かず、「人に制せらる」とする。

10.疑問の句法

疑問とは、分からないことについて、相手や自分に問いかける表現だよ。

疑問の文は、現代語訳では「~か」「~だろうか」などと訳すんだ。

疑問の助字を使う形

疑問の助字は、主に文末に置かれるよ。

疑問の助字主な読み方ポイント
か・や文末で疑問を表すことがある。
耶・邪か・や文末で疑問を表すことがある。
与・歟か・や文末で疑問を表すことがある。
か・や疑問・反語・詠嘆になることがある。

「与」は「与える」という動詞として使われることもあるよ。文末に置かれている場合は、疑問の助字の可能性を考えよう。

「か」と「や」のどちらを使うかは、助字だけを見て自由に選ぶものではないよ。教科書の訓点や書き下し文に従って確認しよう。

疑問詞を使う形

疑問詞主な読み方訳し方
なんぞ・なにをかどうして~か・何を~か
いづくにか・いづくんぞどこに~か・どうして~か
たれか・いづれか誰が~か・どちらが~か
たれか誰が~か
何以何を以て~か何によって~か・どうして~か
如何いかんどのようであるか
奈何いかんどうしたらよいか

「何」の読み方は形によって変わる

読み方意味
何故何の故ぞどのような理由で・なぜ
何為何為れぞどうして
何以何を以てか何によって・どうして

同じ「何」でも、後ろに続く漢字や文中での働きによって、読み方や訳し方が変わるよ。

「哉」は文脈から判断する

「哉」は、疑問・反語・詠嘆のいずれにも使われることがあるんだ。

  • 話し手が本当に答えを求めている:疑問
  • 話し手の中で答えが決まっている:反語
  • 感動や驚きを強く表している:詠嘆

「哉」を見つけたら、疑問詞と組み合わされているか、話し手が答えを求めているか、感動を表しているかを確認しよう。

確認問題

「何以」は、どのように読み、どのような意味を表すかな。

答え:「何を以て」と読み、「何によって」「どうして」などの意味を表す。

11.反語の句法

反語とは、問いかける形を使い、話し手が当然だと考えている判断を強く表す句法だよ。

反語では、相手に本当の答えを求めているわけではないんだ。

話し手の中では、すでに答えが決まっているよ。疑問の形を使うことで、自分の考えを強く伝えているんだ。

まず覚えたい反語

優先度主な読み方主な訳し方
最優先豈~哉あに~んやどうして~だろうか、いや~ない
最優先安~哉いづくんぞ~んやどうして~だろうか、いや~ない
次に覚える何~哉なんぞ~んやどうして~だろうか、いや~ない
次に覚える誰~哉たれか~んや誰が~するだろうか、いや誰も~しない
発展独~哉ひとり~んやどうして~だけだろうか、いや~だけではない
発展何必~哉なんぞ必ずしも~んやどうして必ず~する必要があるだろうか、いや必要はない
発展何以~哉何を以て~んやどうして~だろうか、いや~ない

最初からすべてを覚えるのではなく、まずは「豈~哉」「安~哉」など、学校で扱った句法から覚えよう。

否定を含む反語は強い肯定になる

反語の文そのものに否定が含まれている場合は、その問いを打ち消すことで、強い肯定になるよ。

「誰が行かないだろうか」の考え方

  1. 文中に「行かない」という否定がある。
  2. 反語なので、「行かない者がいる」という問いを打ち消す。
  3. 否定を打ち消すため、「誰もが行く」という強い肯定になる。
問いかける形反語として表す判断
どうして知らないことがあろうか必ず知っている
誰が行かないだろうか誰もが行く

反語は、単純に文の最後へ「いや~ない」を付けるだけではないよ。話し手が当然だと考えている判断まで考えよう。

確認問題

「誰か行かざらんや」は、どのような意味になるかな。

答え:「誰が行かないだろうか、いや、誰もが行く」という強い肯定。

12.疑問と反語の見分け方

疑問と反語は、同じ疑問詞や助字を使うことがあるよ。

そのため、疑問詞や文末の漢字だけでは、完全に区別できないんだ。

疑問反語
話し手の状態答えが分からない。話し手の中では答えが決まっている。
表現の目的答えを尋ねる。話し手の判断を強く表す。
基本の訳し方~か・~だろうか~だろうか、いや~ない
判断方法相手から答えを求めているか。話し手が当然だと考える判断を補うと文脈に合うか。
漢文の疑問と反語について、答えを求めるか話し手の判断を強調するかの違いを比較した図解

疑問と反語を見分ける手順

  1. 疑問詞や疑問・反語の助字を見つける。
  2. 話し手が本当に答えを求めているか考える。
  3. 話し手の中ですでに答えが決まっていないか考える。
  4. 反対の判断を補うと文脈に合うか確かめる。

語尾だけで決めないようにしよう

疑問では「~か・~や」、反語では「~んや」と読むことが多いよ。

けれど、「んや」があれば必ず反語になると機械的に決めることはできないんだ。最後は前後の文脈から判断しよう。

13.基本句法一覧

この記事で学習した基本句法を、一覧で確認しよう。

句法主な目印基本の読み方基本の訳し方
否定~ず~しない
否定未だ~ずまだ~ない
否定~無し~がない
否定~に非ず~ではない
禁止勿・無・莫~すること勿かれ・無かれ・莫かれ~してはいけない
不可能不能・不得~する能はず・~するを得ず~することができない
部分否定不必・不常・不皆必ずしも~ず・常には~せず・皆は~せず必ずしも~とは限らない・すべてが~するわけではない
全部否定必不・常不・皆不必ず~せず・常に~せず・皆~せず必ず~しない・すべて~しない
二重否定不可不~せざるべからず~しなければならない
使役使・令・遣・教AをしてBせしむAにBさせる
受け身見・被~る・~らる~れる・~られる
受け身為A所BAのBする所と為るAにBされる
受け身動詞+於+動作主動作主に~せらる動作主に~される
疑問何・安・孰・誰・乎など~か・~やなど~か・~だろうか
反語豈・安・何・誰・哉など~んやなど~だろうか、いや~ない。文脈によって判断する。

漢文には、このほかにも、再読文字・比較・選択・限定・累加・仮定・抑揚・願望・詠嘆などの句法があるよ。

この記事では、漢文を読み始めるときに特に重要な、否定・使役・受け身・疑問・反語を中心に取り上げたよ。

14.テスト対策ポイント

最後に、定期テスト前に確認したいポイントをまとめるよ。

最重要ポイント
  • 「不」は動作や状態を打ち消し、「非」は判断や断定を打ち消す。
  • 「未」は「未だ~ず」と二度読み、「まだ~ない」と訳す。
  • 使役では、誰が誰に何をさせるのかを整理する。
  • 受け身では、主語が動作を受ける側、動作主が動作を行う側になる。
  • 疑問と反語は、語尾だけでなく、話し手が答えを求めているかを考えて見分ける。
余裕があれば確認しよう
  • 「無」「莫」は、存在の否定にも禁止にも使われることがある。
  • 「不可」は、「~すべからず」と読み、不可能にも禁止にもなる。
  • 「不皆~」は部分否定、「皆不~」は全部否定。
  • 二重否定には、普通の肯定に近いものと、強い肯定を表すものがある。
  • 「為A所B」は、全体で受け身の形を作る。
  • 「於」は書き下し文には漢字として残さないが、助詞の関係として意味に反映される。
  • 疑問の助字や疑問詞の読み方は、教科書の訓点と文脈を確認する。
  • 否定を含む反語は、強い肯定を表すことがある。

句法を覚えるときは、表だけを眺めるのではなく、白文から目印を見つけ、書き下し文と現代語訳を自分で考えてみよう。

ここまで学習できたら、漢文の基本句法のテスト対策練習問題ドリルで力試ししてみよう!

高校漢文「基本句法」テスト対策練習問題|否定・使役・受け身・疑問・反語
【高校漢文】「基本句法」重要語句ドリル
【高校漢文】「否定の句法」内容理解ドリル
【高校漢文】「使役・受け身の句法」内容理解ドリル
【高校漢文】「疑問・反語の句法」内容理解ドリル

15.参考文献・確認事項

この記事は、高等学校国語科教科書・学習参考書で扱われる、漢文の基本句法を確認しながら作成しているよ。

この教材をもっと活用したい方へ

PDFを印刷して復習したい方は、無料ダウンロードページから教材を確認できます。
先生としてドリルを配布したい方は、無料会員登録でクラス配布・自動採点機能を使えます。

PDFダウンロードページへ 無料会員登録する

運営者情報

青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。 ※サイト全体の運営実績についてはこちらにまとめています。

感想や意見を聞かせてね

目次