(古典)「芥川」(伊勢物語より)原文・現代語訳・品詞分解を解説
高校古文で学習する伊勢物語の「芥川」についてテスト対策ポイントを解説するよ。
伊勢物語「芥川」テスト練習問題のページもあるよ。
テスト対策ポイントまとめ
- 成立は平安時代
- ジャンルは「歌物語」
歌物語・・すべての話が和歌を中心としてつくられているもの - 主人公のモデルは「在原業平」
- 「え~打ち消し」の副詞の呼応表現が2箇所使われている。
➀女のえ得まじかりけるを
➁え聞かざりけり - 和歌には、「露」と「消ゆ」が縁語として使われている。
目次
伊勢物語「芥川」解説
まずは、伊勢物語についてと、伊勢物語のお話のひとつである「芥川」について知っておくべき基本情報を紹介するよ。
伊勢物語とは
伊勢物語は、平安時代前半に完成した「歌物語」。現在ある歌物語の中で一番古い作品なんだ。
「歌物語」とは、すべての話が和歌を中心にしてつくられている物語のこと。それぞれの段(話)にかならず一首以上の和歌が入っていて、お話はその和歌が読まれた背景のことを説明しているようになっているんだ。
歌物語の代表的な3作品のうちのひとつが、この「伊勢物語」。
のこりの2つの「大和物語」と「平中物語」も合わせて覚えておくとテストのときに安心だよ。
「伊勢物語」は、全部で125段の短いお話でできているよ。
主人公の男性の、元服(昔の成人になったことを示す儀式)から亡くなるまでの一生の物語になっているんだ。
主人公の男性のモデルになった人物は、「在原業平」といわれているよ。
在原業平は、平安時代の貴族・歌人。平城天皇の孫にあたる人物なんだ。
和歌がとても得意で、平安時代を代表する6人の歌人「六歌仙」のうちのひとり。在原業平と関係が深い歌集として「古今和歌集」があることも覚えておくと安心。
伊勢物語の作者は不明とされているよ。
「芥川」とは
伊勢物語の第6段のお話が、「芥川」と呼ばれるお話。
お話に出てくる川の名前がタイトルになっているんだね。
「芥川」とはどこの川のことかは現在の大阪にある川ではないかという説があるけれど、くわしくは分かっていないよ。
伊勢物語「芥川」あらすじ
伊勢物語の「芥川」とは、どんな話なのか?
ざっくりとまとめているよ。
伊勢物語「芥川」あらすじ
昔、ある男がずっと求婚してきた女を、やっと盗み出して暗い中を逃げてきて、芥川まで連れてきた。
まだ道のりは長く、夜も更け、雷と雨も激しくなったため、鬼が出る場所であることを知らなかった男は女を荒れ果てた蔵の奥に押し入れ、入口で守っていた。
雷の音で女の叫び声もかき消され、鬼は女を一口で食ってしまった。
女がいないことを知った男は、地団駄を踏んで泣くのであった。
伊勢物語「芥川」原文(本文)
伊勢物語「芥川」原文
昔、男ありけり。
女のえ得まじかりけるを、年を経てよばひわたりけるを、からうじて盗み出でて、いと暗きに来けり。
芥川といふ川を率て行きければ、草の上に置きたりける露を、「かれは何ぞ。」となむ、男に問ひける。
行く先多く、夜も更けにければ、鬼ある所とも知らで、神さへいといみじう鳴り、雨もいたう降りければ、あばらなる蔵に、女をば奥に押し入れて、男、弓、胡簶を負ひて戸口にをり、はや夜も明けなむと思ひつつ居たりけるに、鬼、はや一口に食ひてけり。
「あなや。」と言ひけれど、神鳴る騒ぎに、え聞かざりけり。
やうやう夜も明けゆくに、見れば、率て来し女もなし。
足ずりをして泣けども、かひなし。
白玉か何ぞと人の問ひしとき露と答へて消えなましものを
伊勢物語「芥川」現代語訳
伊勢物語「芥川」現代語訳
昔、ある男がいた。
女で手に入れられそうもなかった(人)を、何年もかけて求婚し続けたが、やっとのことで密かに連れ出して、たいそう暗い夜に(逃げて)来た。
芥川という川(のほとりを)連れていったところ、草の上におりていた露を、(女が)「あれは何か。」と、男にたずねた。
目的地まではまだ遠く、夜も更けてしまっていたので、(この場所は)鬼が住む所とも知らないで、雷までもひどく鳴り、雨もはげしく降ったので、荒れ果てた蔵に、女を奥に押し入れて、男は、弓、胡簶を背負って戸口にいる。はやく夜が明けてほしいと思いながらいたところ、鬼は、あっというまに(女を)一口で食べてしまった。(女が)「あれえ。」と言ったけれども、雷の鳴るやかましさに(かき消されて、男は女が叫ぶのを)聞くことができなかった。次第に夜もあけてゆくので、(蔵の中を)見ると、連れて来た女もいない。地に足をこすって泣くけれども、無駄である。
(あれは)真珠か何かと(あの)人がたずねたとき、(あれは)露ですよと答えて、(露のように私も)消えてしまえばよかったのになあ。
伊勢物語「芥川」口語訳
伊勢物語「芥川」口語訳
昔、あるところに男がいた。男はずっと何年も求婚し続けていた女をやっとのこと連れ出し、とても暗い夜に逃げてきた。芥川という川のほとりを連れて逃げて行ったところ、草の上におりていた露をみた女が「あれは何か。」と男にたずねた。
目的地まではまだ遠く、夜も更けてしまっていた。雷までもひどく鳴り、雨も激しく降ったため、ここが鬼の住む所とも知らなかった男は、女を荒れ果てた蔵に押し入れて、自分は弓と胡簶を背負い、早く夜が明けてほしいと思いながら戸口を見張っていた。すると鬼が女をあっという間に一口で食べてしまった。女は「あれえ。」と叫んだが、雷の鳴るやかましさで男には女の叫び声が聞こえなかった。次第に夜も明けてゆくので、見ると、連れて来た女はいない。地団駄を踏んで泣くけれども、無駄である。
あれは真珠か何かかとあの人が尋ねたとき、あれは露だと答えて、私も露のように消えてしまえばよかったのになあ。
伊勢物語「芥川」古語の意味
※「芥川」で使われている意味を紹介しているよ。
古語 | 意味 |
---|---|
女のえ得まじかりけるを | 「女で手に入れられそうもなかった人を」という意味。 得は「手に入れる」という意味。 「え…打ち消し(まじかり)」で、不可能であることを意味する。 |
よばひわたりけるを | 「よばふ(呼ばふ)」は「求婚する」という意味。 「わたる」は動詞の連用形につく場合、「~続ける」という意味。 よって、「求婚し続けたが」という意味になる。 |
からうじて | 辛うじて。やっとのことで。ようやく。 |
率て | 「率る」とは、「連れて行く」という意味。 |
置きたりける | 「置く」は、ここでは「露や霜がおりる」という意味。 |
かれ | 「彼」。「あれ」「あのもの」という意味。 芥川では、草の上の露のことを指している。 |
居る | 「座る」という意味。 |
行く先多く | 「目的地までまだ遠く」という意味。 |
神 | 芥川で使われている「神」という言葉は、「雷」のことをあらわす。 |
いみじう | 「忌じ」の連用形「いみじく」のウ音便形。 「忌」という漢字が使われているように、「忌み避けるべき」ほど「ひどい」という意味で使われる。 |
あばらなる | 「あばら」は、家などが荒れて崩れている様子のこと。 |
胡簶 | 矢を差して、背中に背負う武具のこと。 |
はや夜も | ここでの「はや」は、「早く・急いで」という意味。 |
はや一口に | ここでの「はや」は「早くも・たちまち」という意味。 |
あなや | 驚きの叫び声のこと。 |
え聞かざりけり | 「聞くことができなかった」という意味。「え…打ち消し(ざり)」で、不可能を意味する。 |
やうやう | 次第に |
足ずり | 地面に足をこすって、悔しがって嘆く様子のこと。 地団駄を踏む。 |
かひなし | 役にたたない。「かひ」は「効」「甲斐」と書き、「ききめ・効果」という意味がある。 |
白玉 | 真珠 |
人 | 「白玉か何ぞと人の問ひしとき」の「人」は、男が連れ出した女のこと。 |
消えなましものを | 「消えてしまえばよかったのに」という意味。 「消ゆ」は「露」の縁語。 |
伊勢物語「芥川」内容とポイント
伊勢物語「芥川」のテスト問題を解くために知っておくべき、お話の内容やポイントを紹介するよ。
どうして男は女を盗み出でたのか
男は、ずっと女に求婚をしていたね。けれど、「手に入れられそうもなかった」人だったと書かれているね。
実は、「芥川」に出てくる女は平安時代に絶大な力を持っていた「藤原氏」の娘、「藤原高子」だと考えられているんだ。
歴史でも勉強したように、藤原氏は、娘を天皇の后にすることで朝廷での力を強くしていっていたよね。
現に、藤原高子は、ゆくゆくは清和天皇の后になる女性。
一方、男のモデルとなっている在原業平は、もともと天皇の孫だけれど、臣籍降下(皇族の身分を手放して、臣下に降りること)して、あくまで貴族のひとりとなっている身分。
つまり、「身分違いの恋」ということなんだ。
なので、藤原高子の入内(天皇の后になること)を計画している、藤原氏の人間に反対をされてしまっていて、「手に入れることができない」と思っていたんだね。
ふたりは、いわゆる「駆け落ち」をしたということだね。
ちなみに、お話の中では、「女は鬼に食われてしまった」となっているけれど、本当は藤原氏の人間に見つかって、連れ戻されてしまっただけと言われているよ。
どちらにせよ、せっかく連れ出した女の人を手放さなくてならなかった男の悔しい、悲しい気持ちがお話には込められているんだね。
なぜ女は露を見て「かれは何ぞ。」とたずねたのか
普通に暮らしていれば、草の上に露があることなんて、一度は見たことがあったりするよね。
でも、女は「かれは何ぞ。(あれは何?)」と男にたずねた。
つまり、女は「草の上の露」を今まで一度も見たことがないくらい、世間から守られてきた身分ということを想像することができるんだ。
天皇のお后になるために、大事に育てられて、外の世界にはあまり触れないように暮らしてきたということだね。
それくらい、身分の高い女性ということが伝わるエピソードになっているんだね。
男が女の問いかけに答えなかった理由
逃げる途中で、草に降りている露を見た女が、「あれは何か」と男にたずねたね。
でも、男は答えないままだったね。
これはなぜかというと、急いで逃げなくてはいけない中、女の問いかけに答える余裕がなかったからだと考えることができるよ。
伊勢物語「芥川」文法
伊勢物語の「芥川」で使われている文法について、テストでもよく出される重要なものを詳しく紹介するよ。
同格の格助詞「の」
同格の格助詞「の」の前と後ろにあるものが、同じものであるということを表すよ。
例:「女のえ得まじかりける」
→ 女 = え得まじかりける
縁語について
最後の和歌には、縁語が使われているよ。
縁語とは、一首の中に意味的に関連する語を連想的に2つ以上使うこと。
歌に情趣を持たせる効果がある、和歌の「修辞技法」のひとつ。
最後の和歌
「白玉か何ぞと人の問ひしとき露と答へて消えなましものを」
の「露」と「消ゆ(消え)」が縁語になっているよ。
和歌に出てくる「露」は、「命」を象徴して使われていることがあるんだ。
「消え(消ゆ)」も、ここでは「死んで消えてしまう」という意味で使われているので、この「露」と「命」という2つの語は、意味的に関連する語というわけだね。
係助詞「なむ」について
「芥川」では、係助詞の「なむ」が出てくるよ。
「かれは何ぞ。」となむ、男に問ひける。
係助詞「なむ」の係り結びによって、過去の助動詞「けり」は連体形の「ける」になる。
はや夜も明けなむと思ひつつ居たりけるに
ここで使われている「なむ」は、終助詞で、「…てほしい」という「願望」をあらわし、未然形(「明く」の未然形で「明け」になっている)に接続する。
副詞の呼応(呼応の副詞)
「芥川」では、副詞の呼応(呼応の副詞)を用いた表現が、2箇所あるよ。
副詞の呼応とは、ある語がセットになることで、決まった意味になる副詞のこと。
つまり、「この語と、この語がセットになると、〇〇という意味になる」という決まりのことだね。
え~打ち消し=~できない
「え」と、「打ち消し」の語がセットになると、「~できない」という意味になるんだ。
「芥川」では、
- 女のえ得まじかりける
→「え」と「まじかり(打ち消しの語)」で、「~できない」という意味になっている
→「得」できない
→手に入れることができない - え聞かざりけり
→「え」と「ざり(打ち消しの語)」で、「~できない」といういみになっている
→「聞く」できない
→聞くことができない
この2箇所で使われているよ。
その他の文法(助動詞の活用と活用形)
- 「夜も更けにければ」
→過去の助動詞「けり」の已然形が接続しているので、「更けぬ」の完了を表す語の「ぬ」が、連用形の「に」になっている - 「はや一口に食ひてけり」
→過去の助動詞「けり」が接続しているので、「食ひて」の完了を表す語の「つ」が連用形の「て」になっている - 「『あなや。』と言ひけれど」
→接続助詞の「ど」は、已然形に接続するので、「けり」は「けれ」になる。 - 「鬼ある所とも知らで」
→「で」は未然形に接続する接続助詞で、「…ないで(打消接続)」という意味。 - 「神さへいといみじう鳴り」
→「さへ」は、さまざまな語に接続する副助詞で、「…までも(添加)」という意味。
伊勢物語「芥川」品詞分解
昔、男ありけり。
女のえ得まじかりけるを、年を経てよばひわたりけるを、からうじて盗み出でて、いと暗きに来けり。
昔 | 名詞 |
男 | 名詞 |
あり | 動詞:ラ行変格活用「あり」の連用形 |
けり | 助動詞:ラ行変格活用「けり(過去)」の終止形 |
女 | 名詞 |
の | 格助詞(同格) |
え | 副詞:不可能「え…打ち消し」で「…できない」 |
得 | 動詞:ア行下二段活用「得」の終止形 |
まじかり | 助動詞:打ち消し推量の「まじ」の連用形 |
ける | 助動詞:過去の助動詞「けり」の連体形 |
を | 格助詞:動作の対象 |
年 | 名詞 |
を | 格助詞:動作の対象 |
経 | 動詞:ハ行下二段活用「経」の連用形 ※下に接続助詞の「て」がつくので、連用形になる。 |
て | 接続助詞:単純な接続 |
よばひわたり | 動詞:ラ行四段活用「よばひわたる」の連用形 |
ける | 助動詞:過去の助動詞「けり」の連体形 |
を | 格助詞:動作の対象 |
からうじて | 副詞:「からくして」のウ音便形 |
盗み出で | 動詞:ダ行下二弾活用「盗み出づ」の連用形 |
て | 接続助詞:単純な接続 |
いと | 副詞 |
暗き | 形容詞:ク活用「暗し」の連体形 |
に | 格助詞:場所 |
来 | 動詞:カ行変格活用「来」の連用形 |
けり | 助動詞:過去の助動詞「けり」の終止形 |
芥川といふ川を率て行きければ、草の上に置きたりける露を、「かれは何ぞ。」となむ、男に問ひける。
芥川 | 名詞 |
と | 格助詞:引用 |
いふ | 動詞:ハ行四段活用「いふ」の連体形 |
川 | 名詞 |
を | 格助詞:場所 |
率 | 動詞:ワ行上一段活用「率る」の連用形 |
て | 接続助詞:単純な接続 |
行き | 動詞:カ行四段活用「行く」の連用形 |
けれ | 助動詞:過去「けり」の已然形 |
ば | 接続助詞:偶然条件 |
草 | 名詞 |
の | 格助詞:連体修飾格 |
上 | 名詞 |
に | 格助詞:場所 |
置き | 動詞:カ行四段活用「置く」の連用形 |
たり | 助動詞:存続「たり」の連用形 |
ける | 助動詞:過去「けり」の連体形 |
露 | 名詞 |
を | 格助詞:動作の対象 |
かれ | 名詞 |
は | 格助詞:主題の提示 |
何 | 名詞 |
ぞ | 係助詞:疑問 |
と | 格助詞:引用 |
なむ | 係助詞:強意 |
男 | 名詞 |
に | 格助詞:動作の対象 |
問ひ | 動詞:ハ行四段活用「問ふ」連用形 |
ける | 助動詞:過去「けり」連体形 |
行く先 | 名詞 |
多く | 形容詞:ク活用「多し」の連用形 |
夜 | 名詞 |
も | 係助詞:列挙・並列 |
更け | 動詞:カ行下二段活用「更く」の連用形 |
に | 助詞:完了「ぬ」の連用形 |
けれ | 助動詞:過去「けり」の已然形 |
ば | 接続助詞:原因・理由 |
鬼 | 名詞 |
ある | 動詞:ラ行変格活用「あり」の連体形 |
所 | 名詞 |
と | 格助詞:引用 |
も | 係助詞:列挙・並列 |
知ら | 動詞:ラ行四段活用「知る」の未然形 |
で | 接続助詞:打ち消しの接続 |
神 | 名詞 |
さへ | 副助詞:添加 |
いと | 副詞 |
いみじう | 形容詞:シク活用「いみじ」の連用形のウ音便形 |
鳴り | 動詞:ラ行四段活用「鳴る」の連用形 |
雨 | 名詞 |
も | 係助詞:列挙・並列 |
いたう | 形容詞:ク活用「いたし」の連用形のウ音便形 |
降り | 動詞:ラ行四段活用「降る」の連用形 |
けれ | 助動詞:過去「けり」の已然形 |
ば | 接続助詞:原因・理由 |
あばらなる | 形容動詞:ナリ活用「あばらなり」連体形 |
蔵 | 名詞 |
に | 格助詞:場所 |
女 | 名詞 |
を | 格助詞:動作の対象 |
ば | 係助詞:主題の提示・とりたて 係助詞「は」は、格助詞「を」につく場合は濁音化して「ば」になる。 |
奥 | 名詞 |
に | 格助詞 |
押し入れ | 動詞:ラ行下二段活用「押し入る」の連用形 |
て | 接続助詞:単純な接続 |
男 | 名詞 |
弓 | 名詞 |
胡簶 | 名詞 |
を | 格助詞:動作の対象 |
負ひ | 動詞:ハ行四段活用「負ふ」の連用形 |
て | 接続助詞:単純な接続 |
戸口 | 名詞 |
に | 格助詞:場所 |
をり | 動詞:ラ行変格活用「をり」の連用形 |
はや | 副詞 |
夜 | 名詞 |
も | 係助詞:列挙・並列 |
明け | 動詞:カ行下二段活用「明く」の未然形 |
なむ | 終助詞:願望 |
と | 格助詞:引用 |
思ひ | 動詞:ハ行四段活用「思ふ」の連用形 |
つつ | 接続助詞:動作の並行 |
ゐ | 動詞:ワ行上一段活用「ゐる」の連用形 |
たり | 助動詞:存続「たり」の連用形 |
ける | 助動詞:過去「けり」の連体形 |
に | 接続助詞:単純な接続 |
鬼 | 名詞 |
はや | 副詞 |
一口 | 名詞 |
に | 格助詞:手法 |
食ひ | 動詞:ハ行四段活用「食ふ」の連用形 |
て | 助動詞:完了「つ」の連用形 |
けり | 助動詞:過去「けり」の終止形 |
「あなや。」と言ひけれど、神鳴る騒ぎに、え聞かざりけり。
あなや | 感動詞 |
と | 格助詞:引用 |
言ひ | 動詞:ハ行四段活用「言ふ」の連用形 |
けれ | 助動詞:過去「けり」の已然形 |
ど | 接続助詞:逆説の確定条件 |
神 | 名詞 |
鳴る | 動詞:ラ行四段活用「鳴る」の連体形 |
騒ぎ | 名詞 |
に | 格助詞:原因・理由 |
え | 副詞 |
聞か | 動詞:カ行四段活用「聞く」の未然形 |
ざり | 助動詞:打ち消し「ず」の連用形 |
けり | 助動詞:過去「けり」の終止形 |
やうやう夜も明けゆくに、見れば、率て来し女もなし。
やうやう | 副詞 |
夜 | 名詞 |
も | 係助詞:列挙・並列 |
明けゆく | 動詞:カ行四段活用「明けゆく」の連体形 |
に | 接続助詞:順接の確定条件 |
見れ | 動詞:マ行上一段活用「見る」の已然形 |
ば | 接続助詞:偶然条件 |
率 | 動詞:ワ行上一段活用「率る」の連用形 |
て | 接続助詞:単純な接続 |
来 | 動詞:カ行変格活用「来」の未然形 |
し | 助動詞:過去「き」の連体形 |
女 | 名詞 |
も | 係助詞:列挙・並列 |
なし | 形容詞:ク活用「なし」の終止形 |
足ずりをして泣けども、かひなし。
足ずり | 名詞 |
を | 格助詞:動作の対象 |
し | 動詞:サ行変格活用「す」の連用形 |
て | 接続助詞:単純な接続 |
泣け | 動詞:カ行四段活用「泣く」の已然形 |
ども | 接続助詞:逆説の確定条件 |
かひなし | 形容詞:ク活用「かひなし」の終止形 |
白玉か何ぞと人の問ひしとき露と答へて消えなましものを
白玉 | 名詞 |
か | 係助詞:疑問 |
何 | 名詞 |
ぞ | 係助詞:疑問 |
と | 格助詞:引用 |
人 | 名詞 |
の | 格助詞:主格 |
問ひ | 動詞:ハ行四段活用「問ふ」の連用形 |
し | 助動詞:過去「き」の連体形 |
とき | 名詞 |
露 | 名詞 |
と | 格助詞:引用 |
答へ | 動詞:ハ行下二段活用「答ふ」の連用形 |
て | 接続助詞:単純な接続 |
消え | 動詞:ヤ行下二段活用「消ゆ」の連用形 |
な | 助動詞:強意「ぬ」の未然形 |
まし | 助動詞:反実仮想「まし」の連体形 |
ものを | 終助詞:逆説の確定条件 |
ここまで学習できたら、伊勢物語「芥川」のテスト練習問題のページにチャレンジしよう!
運営者情報
ゆみねこ
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青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。
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高一より!