(古典)古文活用の種類と見分け方!効率の良い覚え方を紹介

古文を勉強していくうえでやはり重要となるのが古典文法です。

基礎としては活用の種類や活用形を覚えていくことになるのですが、勉強が進んでくると活用の種類の「判別する」「見分ける」という必要が出てきます。

そこでここでは古文の活用の種類とその見分け方について紹介していきたいと思います。

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(古典)古文活用の種類と見分け方! 効率の良い覚え方を紹介

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やはり中心は動詞である

活用の中心となる用言「動詞、形容詞、形容動詞」の中でも圧倒的に重要なのが動詞です。

形容詞や形容動詞は活用の種類も少なく、それほど悩むことはないのですが、動詞は単語の数も活用の種類も多いので注意が必要です。

そこでここではまず動詞の活用から紹介していきます。

概要と覚えるべき順番

動詞は単語の数が多くありますが、それらは同じように活用するわけではありません。

動詞によって活用の種類は異なっており、9種類に分かれています

  • 四段活用
  • 上二段活用
  • 下二段活用
  • 上一段活用
  • 下一段活用
  • カ行変格活用(カ変)
  • サ行変格活用(サ変)
  • ナ行変格活用(ナ変)
  • ラ行変格活用(ラ変)

の9種類です。

これらを大きく2つに分けると、

正格活用・・・活用の仕方が規則的 

       四段活用・上二段活用・下二段活用・上一段活用・下一段活用

変格活用・・・活用の仕方が不規則

       カ行変格活用・サ行変格活用・ナ行変格活用・ラ行変格活用

に分けられます。

覚えていくべき順番ですが、「動詞の数が少ないもの」から覚えると効率的です。

覚えるべき個数は、

上一段活用・・・10個

下一段活用・・・1個

カ行変格活用(カ変)・・・1個

サ行変格活用(サ変)・・・2個

ナ行変格活用(ナ変)・・・2個

ラ行変格活用(ラ変)・・・4個

となっています。

これらの単語を覚えてしまえば、これに当てはまらないものはほかの活用ということとなるので、見分けがしやすくなります。

数の少ないものから順に紹介していきます。

下一段活用とカ行変格活用

こちらは動詞がそれぞれ1つずつしかないため、その活用の種類=その動詞ということになります。

カ行変格活用

動詞語幹未然形連用形終止形連体形已然形命令形
くるくれ

下一段活用

動詞語幹未然形連用形終止形連体形已然形命令形
蹴るけるけるけれけよ

蹴るはカ行ですので、「カ行下一段活用」ということになります。

どちらも1つずつですので、当てはめて覚えてしまいましょう。

サ行変格活用とナ行変格活用

こちらは動詞が2つずつの活用です。

サ行変格活用

動詞語幹未然形連用形終止形連体形已然形命令形
するすれ
おはすおはするすれ

語幹は違いますが、基本的には同じ活用をしていくため「す」だけ覚えれば対応はできます。

ナ行変格活用

動詞語幹未然形連用形終止形連体形已然形命令形
死ぬぬるぬれ
往ぬぬるぬれ

こちらも語幹が違うだけで活用の形は同じなので、どちらかを覚えておけば対応できます。

ラ行変格活用

こちらは動詞が4つあります。

ラ行変格活用

動詞語幹未然形連用形終止形連体形已然形命令形
あり
居り
侍り
いまそかりいまそか

というようにラ変についても基本的に同じ活用語尾となっています。

語幹が違うだけですので、1種類変化を覚えれば対応できます。

上一段活用

最後に上一段活用です。

こちらは10種類あります。

動詞語幹未然形連用形終止形連体形已然形命令形
干るひるひるひれひよ
嚔るひるひるひれひよ
居るゐるゐるゐれゐよ
率るゐるゐるゐれゐよ
着るきるきるきれきよ
似るにるにるにれによ
煮るにるにるにれによ
見るみるみるみれみよ
射るいるいるいれいよ
鋳るいるいるいれいよ

上一段活用はワ行、ヤ行などもあるためしっかり覚えておきましょう。

その他の動詞の活用

数が決まっている動詞の活用を除くと実は、

  • 四段活用
  • 上二段活用
  • 下二段活用

の3つしか残らないということがわかります。

これらの3つの判別については未然形の活用語尾がそれぞれ、

  • 四段活用・・・「ア段」
  • 上二段活用・・・「イ段」
  • 下二段活用・・・「エ段」

となりますので、簡単に判別できるようになっています。

具体的には未然形にするには打ち消しの助動詞「ず」を接続させた場合の形を見ていくと良いでしょう。

四段活用

動詞語幹未然形連用形終止形連体形已然形命令形
吹く

上二段活用

動詞語幹未然形連用形終止形連体形已然形命令形
起くくるくれきよ

下二段活用

動詞語幹未然形連用形終止形連体形已然形命令形
助くくるくれけよ

となり未然形の変化を見れば判別できることがわかります。

動詞は数も多く、覚えるのに苦労するイメージがありますが、実際には決まった数の動詞さえ覚えてしまえば簡単に判別できるのです。

個数が決まっている活用の種類から覚えてしまえば問題ないでしょう。

形容詞は基本的に2種類

形容詞の活用は現代語では1種類のみとなっていますが、古文では2種類があります。

ただそれぞれに「本活用」「補助活用」があるので注意が必要です。

形容詞とは

形容詞とは物事の状態や性質を表す言葉であり、活用があって終止形が「し」「じ」で終わるというものです。

活用は「ク活用」「シク活用」の2種類ですが、それぞれに本活用と補助活用があるため実際には4種類あるということになります。

ク活用とは

ク活用の本活用

動詞語幹未然形連用形終止形連体形已然形命令形
白しけれ

ク活用の補助活用

動詞語幹未然形連用形終止形連体形已然形命令形
白しからかりかるかれ

となっています。

本活用と補助活用ではかなり違ったものとなるため、どちらもしっかりと覚えておきましょう。

シク活用とは

シク活用の本活用

動詞語幹未然形連用形終止形連体形已然形命令形
美ししくしくしきしけれ

シク活用の補助活用

動詞語幹未然形連用形終止形連体形已然形命令形
美ししからしかりしかるしかれ

となっています。

基本的に形容詞のシク活用はク活用に「し」がついただけですので、ク活用が理解できていれば特に問題はないでしょう。

この2つの判別については形容詞の後ろに動詞の「なる」を接続させて、「~しくなる」という変化になれば「シク活用」であり、それ以外であれば「ク活用」ということになります。

形容動詞も基本的に2種類

形容動詞についても現代語では1種類のみですが、古文の形容動詞では2種類あります。

この2つは「ナリ活用」「タリ活用」というもので、どちらの活用をするのかは単語によって決まっています

また、形容動詞には連用形の活用が2種類あることにも注意しましょう。

形容動詞とは

形容動詞とは物事の状態や性質を表す言葉であり、活用があって終止形の活用語尾が「なり」「たり」で終わるというものです。

「清げなり」「堂々たり」のような感じです。

意味については形容詞と似ていますが活用がまったく違ったものとなっています。

ナリ活用とは

ナリ活用

動詞語幹未然形連用形終止形連体形已然形命令形
清げなり清げならなり、になりなるなれなれ

タリ活用とは

タリ活用

動詞語幹未然形連用形終止形連体形已然形命令形
堂々たり堂々たらたり、とたりたるたれたれ

連用形の使い分けについて

形容動詞で注意しなければならないのが連用形の使い分けです。

これは、

  • 後ろに続く単語が助動詞でなければ、その時点で「に」「と」
  • 後ろに続く単語が助動詞で、連用形接続なら「なり」「たり」

という決まりがあります。

例えば、

「清げに流る」では「流る」という動詞につながっているため「に」が使われています。

「清げなりけり」では「けり」という助動詞につながっているため「なり」が使われています。

これもどちらのパターンもよく使われる表現ですのでマスターしていきましょう。

まとめ

古文では活用の種類や活用形を覚えておく必要があるのですが、実は整理して覚えていけばそれほど覚える量は多くはないことに気づきます。

しっかりと整理して覚えることで文法の基礎を固めていきましょう。

運営者情報

青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。

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