【高校古文】伊勢物語「筒井筒」現代語訳・文法・品詞分解をわかりやすく解説
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高校古文で学習する伊勢物語の「筒井筒」について、現代語訳、文法の重要ポイント、品詞分解などテスト対策に役立つポイントを解説するよ。
たろう
くまごろう目次
伊勢物語「筒井筒」解説
伊勢物語「筒井筒」テスト対策ポイントまとめ
- 伊勢物語は平安時代に成立した現存最古の歌物語
歌物語とは、和歌を中心に、その歌が詠まれた事情や前後の出来事などを物語として描いたもの。 - 「筒井筒」とは井戸囲いのこと。
そこで遊んでいた幼なじみの男女が、成長して夫婦になった後のお話 - 男が河内の妻のもとに通うようになったのは、大和の女の親が亡くなって生活に困るようになったから
- 「かかる」の内容は、大和の女が不快な様子も見せずに男を送り出している態度のこと
- 男は、大和の女が自分の身を案じる歌を詠むのを聞いて、この上なく愛しく思い、いったん河内へ行かなくなった。その後、ごくまれに高安へ行った際、高安の女の振る舞いを「心憂し」と感じ、さらに行かなくなった
- 「風吹けば」の和歌には、序詞・掛詞・縁語が使われ、「竜田山」は歌枕である。
たろう
くまごろう伊勢物語「筒井筒」あらすじ
井戸のそばでよく遊んでいた二人の子供がいた。
二人は大人になると、お互いに惹かれ、やがて思いを遂げて結婚する。
しかし女の親が亡くなって生活に困ると、男は河内の高安の新しい妻のもとへ通うようになってしまった。
しかし、大和の女(おさななじみ)は、嫌そうな様子をみせない。
大和の女が浮気でもしているのではと疑った男は、河内へ行くふりをして庭に隠れて様子を見た。
女は、男がいなくてもきちんと化粧をし、河内へ出かける男の身を案じる歌を詠んでいた。
その姿をこの上なく愛しいと思った男は、いったん河内へ行かなくなった。その後、ごくまれに高安へ行った際、高安の女の振る舞いを「心憂し」と感じ、さらに高安へ行かなくなってしまった。

たろう
くまごろう伊勢物語「筒井筒」原文
伊勢物語「筒井筒」(第二十三段)
昔、田舎渡らひしける人の子ども、井のもとに出でて遊びけるを、大人になりにければ、男も女も恥ぢかはしてありけれど、男は、この女をこそ得めと思ふ。女は、この男をと思ひつつ、親のあはすれども、聞かでなむありける。さて、この隣の男のもとより、かくなむ。
筒井筒井筒にかけしまろが丈過ぎにけらしな妹見ざるまに
女、返し、
くらべこし振り分け髪も肩過ぎぬ君ならずしてたれか上ぐべき
など言ひ言ひて、つひに本意のごとくあひにけり。
さて、年頃経るほどに、女、親なく、頼りなくなるままに、もろともにいふかひなくてあらむやはとて、河内の国高安の郡に、行き通ふ所出で来にけり。さりけれど、このもとの女、悪しと思へる気色もなくて、出だしやりければ、男、異心ありてかかるにやあらむと思ひ疑ひて、前栽の中に隠れゐて、河内へ往ぬる顔にて見れば、この女、いとよう化粧じて、うちながめて、
風吹けば沖つ白浪たつた山夜半にや君がひとり越ゆらむ
と詠みけるを聞きて、限りなくかなしと思ひて、河内へも行かずなりにけり。
まれまれ、かの高安に来てみれば、初めこそ心にくくもつくりけれ、今はうちとけて、手づから飯匙取りて、笥子の器物に盛りけるを見て、心憂がりて行かずなりにけり。さりければ、かの女、大和の方(かた)を見やりて、
君があたり見つつををらむ生駒山雲な隠しそ雨は降るともと言ひて見出だすに、からうじて、大和人(やまとびと)、「来む。」と言へり。喜びて待つに、たびたび過ぎぬれば、
君来むと言ひし夜ごとに過ぎぬれば頼まぬものの恋ひつつぞ経ると言ひけれど、男、住まずなりにけり。
伊勢物語「筒井筒」現代語訳
昔、地方を回って生計を立てていた人の子供たち二人が、(幼いころ)井戸のそばに出て(一緒に)遊んでいたが、大人になってしまったので、男も女もお互いに恥ずかしがっていたけれども、男は、この女こそ妻にしようと思う。女は、この男を(夫にしよう)と思いながら、親が(他の男と)結婚をさせようとするけれども、言うことを聞かないでいた。そうして、この隣の男のもとから、このように(歌を詠んできた)。
井戸の井筒と高さを背比べした私の背丈は、(井筒の高さを)越してしまったに違いないよ。あなたに会わずにいる間に。
女は、返歌として、
(幼ないころにあなたと長さを)比べた私の振り分け髪も肩より長くなってしまった。あなたのほかに誰のために髪上げをしようか、いや、あなたしかいない。
などと互いに(歌を)やりとりし合って、とうとうかねてからの願いどおりに結婚した。
そうして数年が経つうちに、女は、親が亡くなって、よりどころがなくなるにつれて、(男は)二人そろって、このようにふがいない(貧しい)状態でいられようか、いや、いられないと思って、河内の国、高安の郡に、行き通う所ができてしまった。そうであったけれども、このもとの女は、不快そうな様子もなくて、(男を河内へ)送り出したので、男は、(女が)浮気心があってこのような(様子でいる)のであろうかと、思い疑って、庭の植え込みの中に隠れてしゃがんで、河内へ行ったふりをして(女の様子を)見ると、この女は、とても美しく化粧をして、もの思いにふけってぼんやりとして、
風が吹くと沖の白波が立つ、その「立つ」という音につながる竜田山を夜中にあなたは一人で今頃越えているのだろうか
と詠んだのを聞いて、このうえなく愛しいと思って、(それからは)河内(の女のところ)へ行かなくなってしまった。
ごくまれに、あの高安(の女のところ)に来てみると、初めこそ奥ゆかしいように取り繕っていたけれど、今は(もう)打ち解けて、自分の手でしゃもじを取って、飯を盛る器に盛りつけるのを見て、情けないとおもって、行かなくなってしまった。そうであれば、あの(高安の)女、(男のいる)大和の方を見やって、
あなたのいらっしゃるあたりを見続けていよう。だから生駒山を雲よ隠すな。たとえ雨が降ったとしても。
と詠んで外を見やると、ようやく大和(の男の)人が「来よう。」と言った。(女は)喜んで待つが、何度も(男が来ないまま)過ぎてしまったので、
あなたが「来よう」と言った夜ごとに(来てくれないまま)過ぎてしまう。あてにはしていないが恋しく思いながら過ごしています。
と詠んだけれども、男は、行かなくなってしまった。
伊勢物語「筒井筒」口語訳
昔、地方を回って生計を立てていた人の子供たち二人が、幼いころに井戸のそばに出て一緒に遊んでいた。二人は大人になると、男も女もお互いに恥ずかしがってはいても、男は「この女こそ妻にしたい」と思い、女も「この男を夫にしよう」と思い、女の親が他の男と結婚をさせようとしても言うことを聞かないでいた。そうして、この隣の男のほうからこのような歌が届く。
井戸の囲いの高さと背比べした私の背丈は、もう囲いの高さを越してしまったに違いないよ。あなたに会わずにいる間に。
女は、返歌として
幼いころにあなたと長さ比べをした私の振り分け髪も肩より長くなってしまった。あなたのほかの誰のために髪上げをしようものか。いや、あなたしかいない。
などとお互いに歌をやりとりし合って、とうとうかねてからの願いどおりに結婚をした。
そうして数年が経つうちに、女の親が亡くなってしまい、頼るところがなくなって、男は「二人そろって、このようにふがいない貧しい状態ではいられない」と河内の国の高安の郡に、新しく妻を作って通うようになってしまった。それにもかかわらず、幼馴染の女は嫌そうにするでもなく、男を河内の妻のもとへ送り出すので、男は、女が浮気をしているので、このような態度を取っているのではないかと疑って、庭の植え込みの中に隠れてしゃがんで、河内へ行ったふりをして女の様子を見ていると、女はとても美しく化粧をして、もの思いにふけってぼんやりとして、
風が吹くと沖の白波が立つ。その「立つ」という音につながる「竜田山」を夜中にあなたは一人で今ごろ越えているのだろうか
と歌を詠んだのを聞いて、男は女をこのうえなく「愛しい」と思って、それからは河内の女のところへは行かなくなってしまった。
ごくまれに、あの高安の女のところに来てみると、初めこそ奥ゆかしいように取り繕っていたが、今はもう打ち解けて、自分の手でしゃもじを取って飯を器に盛りつける姿を見て、「情けない」と思って行かなくなってしまった。そんなわけで、高安の女は男のいる大和の方を見やって、
あなたのいらっしゃるあたりを見続けていよう。だから雲よ、生駒山を隠すな。たとえ雨が降ったとしても。
と歌を詠んで外を見ると、ようやく大和の男が「来よう。」と言った。女は喜んで待つものの、男が来ないまま何度も過ぎてしまったので、
あなたが来ると言った夜ごとに、結局来てくれないまま過ぎてしまう。もうあてにはしていないけれども、恋しく思いながら過ごしています。
と歌を詠んだけれど、男は、行かなくなってしまった。
伊勢物語「筒井筒」古語の意味
「筒井筒」で使われている意味を紹介するので注意してね。
たろう
くまごろう| 古語 | 意味 |
|---|---|
| 田舎渡らひしける人 | 田舎とは地方のこと。地方を回って、生計を立てていた人のこと。 |
| 恥ぢかはして | 「恥ぢかはす」とは、お互いに恥ずかしがること。 |
| 得めと思ふ | 妻にしようと思う。 |
| あはす | 合わせる。ここでは結婚させるという意味。 |
| 聞かでなむ | 聞き入れない。ここでは結婚させようとする親の言うことを聞かないという意味。 |
| かくなむ | このように。その後に続く男の歌をさして、「このように(歌を詠んできた)」という意味で使われている。 |
| 筒井筒 | 井戸の周りを囲っているもの。「井戸囲い」 |
| 井筒 | これも井戸囲いの意味。 |
| 井筒にかけし | 井筒の高さと背比べをしたという意味。 |
| まろが丈 | 私の背丈。 |
| 過ぎに | ここでは井筒の背丈を私の背丈が過ぎたという意味。 |
| けらしな | 過去推定の助動詞の終止形+詠嘆の助詞「な」 「過ぎにけらしな」で、背丈を過ぎてしまったに違いないよ、という意味。 |
| 妹 | 男性から女性のことを親しみを込めて呼ぶときの言葉。二人は幼馴染のため、このような呼び方をしている。 |
| くらべこし振り分け髪 | 振り分け髪とは、男女ともに昔の子供がするおかっぱ頭のこと。左右に分けて肩のあたりで切りそろえた髪型。「くらべこし」で、「あなたと長さを比べた(あの)振り分け髪」という意味。 |
| 上ぐ | 髪上げのこと。昔は、女性が12~14歳ごろに大人になる証として髪を結い上げた。 |
| 本意 | 本来の目的。かねてからの願い。ここでは、両想いだった二人が結婚すること。 |
| あひにけり | 結婚した。 |
| 年頃経る | 数年が経つ |
| 親なく | 親を亡くす |
| 頼りなくなるままに | 頼りとは、生活のよりどころのこと。ここでは、女の親が亡くなってしまい、生活を頼るところが無くなってしまったという意味。 |
| もろとも | 二人とも。 |
| いふかひなくて | 「どうしようもない・ふがいない」という意味。ここでは、二人そろって貧しい暮らしを続けていられようか、いや、いられないという内容。 |
| 河内の国高安の郡 | 現在の大阪府八尾市のあたり |
| 行き通う所 | 「通う」とは、昔の男性が女性のところに会いに行くという意味をもち、ここでは「新しい妻のもとへ通う」という意味になる。 |
| もとの女 | ここでは、男が筒井筒で遊んだ幼馴染の女のこと。 |
| 悪し | 不快。悪しと思へる気色もないとは、女が不快そうにしている様子がないこと。 |
| 気色 | 顔色。 |
| 異心 | 浮気心。 |
| かかる | このような。ここでは、男が他の妻のもとに通うのに、「悪しと思へる気色もなくて、出だしやりければ」な筒井筒の女の様子のこと。 |
| 前栽 | 庭の植え込みのこと。 |
| 往ぬる顔 | 行ってしまうふり。 |
| うちながむ | もの思いにふけって、ぼんやりすること。 |
| 風吹けば沖つ白浪 | 「たつ」を導く序詞になっている。 風が吹くと、沖の白波が立つという意味。 |
| たつた山 | 奈良県生駒郡にある竜田山のこと。竜田山と、白波が立つの「たつ」を掛け合わせている。さらに「たつ」と「越ゆ」は、「波」に関係する縁語として使われている。 |
| 夜半 | 夜中。 |
| かなし | 愛おしい。 |
| まれまれ | めずらしく・たまたま。 |
| 心にくし | (人柄が)奥ゆかしい。 |
| つくりけれ | 取り繕っていたがという意味。 |
| 飯匙 | ご飯をよそう「しゃもじ」のこと。 |
| 笥子の器物 | ご飯を盛る器のこと。 |
| 心憂がる | 「こころうがる」は情けないと思うこと。 |
| 大和 | 現在の奈良県。 |
| 生駒山 | 奈良県生駒市と大阪府東大阪市の境にある山の名前。 |
| 頼まぬものの | あてにはしていないが。 |
| 恋ひつつぞ経る | 恋しく思いながら過ごす。 |
| 住まずなりにけり | 行かなくなってしまった。 |
「筒井筒」内容とポイント
伊勢物語「筒井筒」のテスト問題を解くために知っておくべき、お話の内容やポイントを紹介するよ。
「筒井筒」には、主要人物が3人登場するよ。
- 男:女の幼馴染。女と結婚するも、高安にも妻をつくってしまう。
- 女:男の幼馴染。男が高安に行っても奥ゆかしく待つような女性。
- 高安の女:男が新たに作った妻。

たろう
くまごろう最初に登場するのは、「男」と「女」。
ふたりは小さいころから井戸で遊んでいた幼馴染。
大人になって、お互いを意識するようになって、愛の歌を送り合ったあとに念願かなって結婚をするね。
この「女」のことは、お話の中では「もとの女」「この女」というようにも書かれているよ。
「もとの女」だなんて、まるで「新しい女」がいるよう・・・と思うよね。
そう、その通り。なんと男は新しい妻を作ってしまうんだ。
新しい妻は、河内の高安というところに住んでいるよ。
お話の中では「かの女」と書かれているよ。また、男が「河内へ行く」「高安へ行く」というのは、高安の新しい妻のもとへ行くという意味になるよ。
本文中の呼び方は、テストでとても問われやすいところだよ。
| 本文中の呼び方 | 指している人物 |
|---|---|
| この女 | 大和の女。男の幼なじみ。 |
| もとの女 | 大和の女。男が最初に結婚した女。 |
| かの女 | 高安の女。男が新しく通うようになった女。 |
「この」「もとの」「かの」は、人物関係を整理する手がかりになるので、本文を読むときに必ず確認しよう。
「筒井筒~」「くらべこし~」の歌は何を伝えようとしているのか
「筒井筒~」「くらべこし~」の和歌は、幼なじみの男と女がお互いに向けて詠み交わした和歌。
男は幼なじみである大和の女を妻にしたいと思っていて、大和の女も両親に他の男の人と結婚させられそうになっても聞き入れずにいたんだよ。二人は両想いだったんだね。
「親のあはすれども」とは?
「親のあはすれども」の「あはす」は、ここでは結婚させるという意味だよ。
つまり、女の親は、幼なじみの男とは別の男性と女を結婚させようとしていたんだ。けれども女は「この男を」と思っていたので、親の勧めを聞き入れなかったんだね。
「本意のごとくあひにけり」とは?
「本意のごとくあひにけり」は、二人がかねてから望んでいたとおり、夫婦になった、つまり結婚したという意味だよ。
「筒井筒~」は男が女に向けて詠んだ和歌で、「昔、井筒と背比べをした自分の背丈も大きくなりました。あなたに会わない間に」という内容だよ。
男は、自分が成長したことを伝えながら、女への思いを示しているんだね。和歌の中に出てくる「妹」という言葉は、男性が恋愛の対象になる女性を親しんで呼ぶ語なので、そこからも男の気持ちを読み取ることができるよ。
男の歌に対する返歌が、女の詠んだ「くらべこし~」の歌。
女は「幼いころにあなたと比べた私の振り分け髪も、肩を越えるほど長くなりました。あなた以外の誰のために髪を上げるでしょうか、いや、あなた以外にはいません」と返しているんだ。
つまり、「あなた以外の人のために髪を上げるつもりはありません」=「私はあなたと結婚したい」という思いを伝えているんだね。
昔、女性が髪を結い上げることは成人のしるしで、婚期が近づいていることにも関係するよ。だからこの歌は、女が自分も成長し、男と結婚したいという思いを示す返歌なんだ。
| 和歌 | 伝えていること |
|---|---|
| 男の歌 筒井筒井筒にかけしまろが丈過ぎにけらしな妹見ざるまに | 昔、井筒と背比べした自分の背丈も大きくなった。あなたに会わない間に。 → 自分が成長したことを伝え、女への思いを示す。 |
| 女の歌 くらべこし振り分け髪も肩過ぎぬ君ならずしてたれか上ぐべき | 私の振り分け髪も肩を越えた。あなた以外の誰のために髪を上げようか。 → 自分も成長し、あなたと結婚したいという思いを示す。 |
たろう
くまごろうどうして男は新しい妻を作ったのか
きっかけは女の親が亡くなってしまって、生活が苦しくなってしまったこと。
当時の貴族社会では、男性が女性のもとへ通う形の結婚が多く、女性側の家の経済力や後ろ盾も夫婦生活に大きく関わっていたんだ。
なので、女の親が亡くなってしまって生活が苦しくなってしまったので、男は「二人そろって、このようにふがいない(貧しい)状態でいられようか、いや、いられない」と思って、河内の高安のところにいる新しい妻のもとへ通うようになってしまったんだね。
「行き通ふ所出で来にけり」は誰がどこへ通ったのか
「行き通ふ所出で来にけり」は、男が、河内の国・高安にいる新しい女のもとへ通うようになったという意味だよ。
「誰が」「どこへ」を問われたら、男が、高安の女のもとへと答えられるようにしておこう。
現在の感覚で考えるとかなり「酷い…!」と思ってしまうけれど、当時の貴族社会では、男性が複数の女性のもとへ通うことも珍しくなかったよ。
ちなみに、男が「自分まで貧乏になるのは嫌だ」と思って河内の妻のところへ行ってしまったのか、それとも「自分の食事などの生活費の負担が少しでも減るように、他に行こう」と大和の女を気遣っていたのか、どちらなのか、それともまた別の理由なのかは詳しくは書かれていないのでわからないよ。
「かかるにやあらむ」とはどのような内容のことを言っているのか
「異心ありてかかるにやあらむ」とは、「浮気心があって、このような態度を取るのであろうかと」という意味。
「かかる(このような)」とは、どのような態度のことを言っているのかというと、大和の女の「悪しと思へる気色もなくて、出だしやりければ」の部分。
意味は「不快に思う様子もなく、(男を高安へ)送り出したので」。
本当なら、愛する夫には、他の妻のところへなんか行って欲しくないはずだよね。それなのに「不快に思う様子もない」なんて、男は「あれ?嫌じゃないの?」と不思議に思ったんだね。
他の妻のところへ出かけるのに、大和の女がすんなりと送り出してくれるので、「もしかして、大和の女も浮気をしているのでは!?」と疑ったということだね。
男は何を「限りなくかなし」と思ったのか
大和の女の浮気を疑った男は、河内へ行くふりをして、庭の植え込みに隠れて女の様子を見ていたね。
すると、大和の女は、夫である自分がいなくてもきちんと美しく化粧をして、さらには自分のことを心配するような歌を詠んでいたね。
男が見ていないところでも念入りに化粧をし、さらに、自分を置いて他の女のもとへ向かう男の身を心配する歌を詠んでいた大和の女。
大和の女の変わらぬ思いや慎ましい態度を知り、男は「限りなくかなし(この上なく愛しい)」と思ったんだね。
たろう
くまごろう男はなぜ河内に行かなかったのか
男は、自分が高安の女のもとへ行くことを知っているにも関わらず、恨み言ひとつ言ってこない大和の女を不信に思っていた。大和の女が浮気をしているんじゃないかと疑っていたんだね。
そこで、男は河内へ行くふりをしてこっそり庭から大和の女の様子を見ていたんだ。そこで聞いたのが、大和の女が作った、山路を一人で越えていく夫の身を案じ、無事を祈る気持ちを詠んだ和歌だったんだよ。大和の女は男がそばで聞いていることを知らないから、何か訴えようと思って詠んだ和歌ではなかったけれど、彼女の男を心配する本当に純粋な気持ちが、結果的には男の心を強く動かしたんだね。

大和の女と高安の女はそれぞれどんな人なのか

物語では、大和の女は男への不満を表に出さず、男の身を案じる人物として描かれているよ。一方、高安の女は、初めは「心にくく」振る舞っていたけれど、やがて「うちとけて」自ら飯を盛る姿を見せる。その姿を、男は「心憂し」と感じたんだ。
この対照によって、少なくとも男の目には、大和の女の慎ましさがいっそう際立って見えたと考えられるね。ここからは一つの読み方だけれど、高安の女を、男を待ち続ける切ない女性として見ることもできるよ。ただし、本文で確実に押さえるべきなのは、男が高安の女の振る舞いを「心憂し」と感じたという点なんだ。
| 大和の女 | 高安の女 | |
|---|---|---|
| 男への態度 | 男が高安へ行っても、不満を表に出さず送り出す。 | 男が来るのを待ち続ける。 |
| 和歌 | 夜中に山を越える男の身を案じる歌を詠む。 | 男のいる大和の方を見続けたい、来ると言ったのに来ない、と嘆く歌を詠む。 |
| 男から見た姿 | 「限りなくかなし」=この上なく愛しい。 | 自ら飯を盛る姿を「心憂し」と感じられる。 |
| 結果 | 男の心が大和の女へ戻る。 | 男が高安へ通わなくなる。 |
ただし、大和の女=善、高安の女=悪と単純に決めつけるのは避けよう。本文では、それぞれの女の振る舞いと、それを男がどう受け止めたかが大切なんだ。
まとめると、男が河内へ行かなくなってしまった理由は
- 大和の女が自分の身を案じる歌を詠むのを聞いて、この上なく愛しく思ったから
- その後、高安の女が自ら飯を盛る姿を見て、男が「心憂し」と感じたから
この2つは、時間の順に分けて押さえるとわかりやすいよ。
たろう
くまごろう「筒井筒」文法

伊勢物語「筒井筒」には、係り結び・助動詞・反語・和歌の修辞など、高校古文のテストで重要になる文法がたくさん登場するよ。特に重要なところを順番に確認しよう。
「この女をこそ得め」の係り結び
「男は、この女をこそ得めと思ふ。」の「こそ」は係助詞。
係助詞「こそ」があるため、文末の助動詞「む」は已然形の「め」になっているよ。
こそ → め
係助詞「こそ」+助動詞「む」の已然形「め」
ここでの「む」は意志で、「この女こそ妻にしよう」という意味になるよ。
「聞かでなむありける」の係り結び
「親のあはすれども、聞かでなむありける。」の「なむ」は係助詞。
そのため、過去の助動詞「けり」は連体形の「ける」になっているよ。
なむ → ける
係助詞「なむ」+過去の助動詞「けり」の連体形「ける」
「聞かで」は「聞き入れないで」という意味だよ。
「過ぎにけらしな」の文法
「まろが丈過ぎにけらしな」は、次のように分けられるよ。
過ぎ=ガ行上二段活用「過ぐ」の連用形
に=完了の助動詞「ぬ」の連用形
けらし=過去推定の助動詞「けらし」の終止形
な=詠嘆の終助詞
全体では、「(井筒の高さを)越してしまったに違いないなあ」という意味になるよ。
「肩過ぎぬ」の「ぬ」
「くらべこし振り分け髪も肩過ぎぬ」の「ぬ」は、完了の助動詞「ぬ」の終止形だよ。
「肩過ぎぬ」で和歌の第三句が切れていて、ここで文意もいったん切れる。
打消の助動詞「ず」の「ぬ」は連体形なので、ここでは打消ではなく、「肩を越してしまった」という完了の「ぬ」と判断できるよ。
「たれか上ぐべき」の反語と係り結び
「君ならずしてたれか上ぐべき」の「か」は係助詞で、ここでは反語を表しているよ。
「誰のために髪を上げようか、いや、あなた以外にはいない」という意味。
係助詞「か」の結びなので、助動詞「べし」は連体形の「べき」になっているよ。ここでの「べし」は文脈上、「~しようか」という意志を表していると考えると分かりやすいね。
「あらむやは」の反語
「もろともにいふかひなくてあらむやは」の「やは」は、反語を表す係助詞だよ。
直訳すると「二人そろって、ふがいない状態でいられようか」。反語なので、
「二人そろって、このようにふがいない(貧しい)状態でいられようか、いや、いられない。」
という意味になるよ。
「かかるにやあらむ」の係り結び
「異心ありてかかるにやあらむ」は、「浮気心があって、このようなのであろうか」という意味。
「や」は係助詞で、その結びとなる助動詞「む」は連体形。ただし「む」は終止形と連体形が同じ「む」なので、見た目では変化しないよ。
ここでの「かかる」は、「悪しと思へる気色もなくて、出だしやりければ」という、大和の女が不快そうな様子も見せず男を送り出す態度を指しているんだ。
「風吹けば」の和歌の序詞・掛詞・歌枕
風吹けば沖つ白浪たつた山夜半にや君がひとり越ゆらむ
この和歌では、序詞・掛詞・縁語・歌枕に注目しよう。
序詞
「風吹けば沖つ白浪」が、その後の「たつ」を導く序詞になっているよ。
掛詞
「たつ」には、
- 沖の白波が立つ
- 地名の竜田山(たつた山)
の二つの意味が重ねられているよ。これが掛詞だね。
縁語
また、「たつ」と「越ゆ」は、「波」に関係する縁語として使われているよ。
「波が立つ」「波を越える」のように、「たつ」「越ゆ」は「波」と意味の上でつながる語なんだ。
歌枕
竜田山は、和歌にたびたび詠まれてきた有名な地名である歌枕だよ。
大和から河内へ向かう男が夜中に竜田山を越えているのではないかと、大和の女が心配している歌なんだ。

「夜半にや君がひとり越ゆらむ」の「らむ」
「らむ」は、現在推量の助動詞「らむ」の連体形。
ヤ行下二段活用「越ゆ」の終止形「越ゆ」に接続しているよ。
また、係助詞「や」の結びになっているので連体形。
目の前にはいない男について、「今ごろ一人で越えているのだろうか」と現在の様子を推量しているんだ。
「初めこそ心にくくもつくりけれ」の係り結び
「初めこそ心にくくもつくりけれ」にも係り結びが使われているよ。
係助詞「こそ」を受けて、過去の助動詞「けり」が已然形の「けれ」になっている。
こそ → けれ
「初めのうちこそ奥ゆかしく取り繕っていたけれど」という意味だよ。
「見つつををらむ」の「む」
高安の女の和歌にある、
君があたり見つつををらむ
は、
見=マ行上一段活用「見る」の連用形
つつ=接続助詞
を=間投助詞
をら=ラ行変格活用「をり」の未然形
む=意志の助動詞「む」の終止形
と分けられるよ。
意味は、「あなたのいるあたりを見続けながら、こうしていよう」ということ。
「な隠しそ」の「な~そ」
「生駒山、雲な隠しそ」の「な~そ」は、禁止を表す表現。
「な」は副詞、「そ」は終助詞で、その間には動詞の連用形が入るよ。
な+隠し+そ
=「隠すな」「隠さないでおくれ」
「来む」の「む」
「大和人、『来む。』と言へり。」の「む」は意志。
「来」はカ行変格活用「来」の未然形で、
来+む=来よう
という意味になるよ。
その後の和歌「君来むと言ひし夜ごとに」の「来む」も同じで、「あなたが『来よう』と言った夜ごとに」という意味だよ。
「恋ひつつぞ経る」の係り結び
「頼まぬものの恋ひつつぞ経る」では、係助詞「ぞ」が使われているよ。
「ぞ」の結びとなる「経る」は、ハ行下二段活用「経」の連体形。
ぞ → 経る
「恋しく思いながら過ごしている」という意味。
たろう
くまごろう助詞「を」の識別
「筒井筒」では、同じ「を」でも働きが違うところがあるよ。定期テストでは、格助詞か接続助詞かを問われることがあるんだ。
| 表現 | 品詞 | 見分け方 |
|---|---|---|
| 井のもとに出でて遊びけるを | 接続助詞 | 「遊んでいたが」と前後をつなぐ働き。 |
| 女は、この男をと思ひつつ | 格助詞 | 「この男を夫にしよう」のように、目的語を示す働き。 |
「を」はいつも格助詞とは限らないので、前後の文のつながりで判断しよう。
「か」「やは」「や」の識別
係助詞の「か」「やは」「や」は、疑問か反語かを文脈で見分けることが大切だよ。
| 表現 | 係助詞 | 用法 |
|---|---|---|
| たれか上ぐべき | か | 反語。「誰のために髪を上げようか、いや、あなた以外にはいない。」 |
| あらむやは | やは | 反語。「いられようか、いや、いられない。」 |
| かかるにやあらむ | や | 疑問。「このようなのであろうか。」 |
特に注意したいのは、「や」がいつも反語とは限らないこと。ここでは「かかるにやあらむ」の「や」は疑問だよ。
「さりけれど」の「さ」
「さりけれど」は、「さ+あり」からできた「さり」に、過去の助動詞「けり」の已然形「けれ」と接続助詞「ど」が続いた形だよ。
「さ」は、直前の内容、つまり男が高安に通う所ができたことを受けているよ。
「そうであったけれども、このもとの女は……」と読むと分かりやすいね。
「筒井筒」品詞分解
「筒井筒」助動詞・品詞分解の特訓ゲーム
「助動詞の意味や活用形が覚えられない」「完了と打消の『ぬ』をどう見分けるの?」という人のために、テスト直前に使える20問の演習ゲームを用意したよ!
助動詞の意味・活用形・識別、係り結び、品詞分解を中心に練習できるよ。
答えと解説を確認して、苦手な問題には「要復習」を付けよう。復習モードでは、間違えた問題にもう一度挑戦できるよ。
| 語句 | 品詞・活用 |
|---|---|
| 昔 | 名詞 |
| 田舎渡らひ | 名詞 |
| し | サ行変格活用「す」の連用形 |
| ける | 過去の助動詞「けり」の連体形 |
| 人 | 名詞 |
| の | 格助詞 |
| 子ども | 名詞 |
| 井 | 名詞 |
| の | 格助詞 |
| もと | 名詞 |
| に | 格助詞 |
| 出で | ダ行下二段活用「出づ」の連用形 |
| て | 接続助詞 |
| 遊び | バ行四段活用「遊ぶ」の連用形 |
| ける | 過去の助動詞「けり」の連体形 |
| を | 接続助詞 |
| おとな | 名詞 |
| に | 格助詞 |
| なり | ラ行四段活用「なる」の連用形 |
| に | 完了の助動詞「ぬ」の連用形 |
| けれ | 過去の助動詞「けり」の已然形 |
| ば | 接続助詞 |
| 男 | 名詞 |
| も | 係助詞 |
| 女 | 名詞 |
| も | 係助詞 |
| 恥ぢかはし | サ行四段活用「恥ぢかはす」の連用形 |
| て | 接続助詞 |
| あり | ラ行変格活用「あり」の連用形 |
| けれ | 過去の助動詞「けり」の已然形 |
| ど | 接続助詞 |
| 男 | 名詞 |
| は | 係助詞 |
| こ | 代名詞 |
| の | 格助詞 |
| 女 | 名詞 |
| を | 格助詞 |
| こそ | 係助詞 |
| 得 | ア行下二段活用「得」の未然形 |
| め | 意志の助動詞「む」の已然形。「こそ」の結び |
| と | 格助詞 |
| 思ふ | ハ行四段活用「思ふ」の終止形 |
| 女 | 名詞 |
| は | 係助詞 |
| こ | 代名詞 |
| の | 格助詞 |
| 男 | 名詞 |
| を | 格助詞 |
| と | 格助詞 |
| 思ひ | ハ行四段活用「思ふ」の連用形 |
| つつ | 接続助詞 |
| 親 | 名詞 |
| の | 格助詞 |
| あはすれ | サ行下二段活用「あはす」の已然形 |
| ども | 接続助詞 |
| 聞か | カ行四段活用「聞く」の未然形 |
| で | 接続助詞 |
| なむ | 係助詞 |
| あり | ラ行変格活用「あり」の連用形 |
| ける | 過去の助動詞「けり」の連体形。「なむ」の結び |
| さて | 接続詞 |
| こ | 代名詞 |
| の | 格助詞 |
| 隣 | 名詞 |
| の | 格助詞 |
| 男 | 名詞 |
| の | 格助詞 |
| もと | 名詞 |
| より | 格助詞 |
| かく | 副詞 |
| なむ | 係助詞 |
| 筒井筒 | 名詞 |
| 井筒 | 名詞 |
| に | 格助詞 |
| かけ | カ行下二段活用「かく」の連用形 |
| し | 過去の助動詞「き」の連体形 |
| まろ | 代名詞 |
| が | 格助詞 |
| 丈 | 名詞 |
| 過ぎ | ガ行上二段活用「過ぐ」の連用形 |
| に | 完了の助動詞「ぬ」の連用形 |
| けらし | 過去推定の助動詞「けらし」の終止形 |
| な | 詠嘆の終助詞 |
| 妹 | 名詞 |
| 見 | マ行上一段活用「見る」の未然形 |
| ざる | 打消の助動詞「ず」の連体形 |
| ま | 名詞 |
| に | 格助詞 |
| 女 | 名詞 |
| 返し | 名詞 |
| くらべ | バ行下二段活用「くらぶ」の連用形 |
| こ | カ行変格活用「来」の未然形 |
| し | 過去の助動詞「き」の連体形 |
| 振り分け髪 | 名詞 |
| も | 係助詞 |
| 肩 | 名詞 |
| 過ぎ | ガ行上二段活用「過ぐ」の連用形 |
| ぬ | 完了の助動詞「ぬ」の終止形 |
| 君 | 名詞 |
| なら | 断定の助動詞「なり」の未然形 |
| ず | 打消の助動詞「ず」の連用形 |
| して | 接続助詞 |
| たれ | 代名詞 |
| か | 係助詞。反語 |
| 上ぐ | ガ行下二段活用「上ぐ」の終止形 |
| べき | 助動詞「べし」の連体形。「か」の結び。文脈上「~しようか」の意 |
| など | 副助詞 |
| 言ひ | ハ行四段活用「言ふ」の連用形 |
| 言ひ | ハ行四段活用「言ふ」の連用形 |
| て | 接続助詞 |
| つひに | 副詞 |
| 本意 | 名詞 |
| の | 格助詞 |
| ごとく | 比況の助動詞「ごとし」の連用形 |
| あひ | ハ行四段活用「あふ」の連用形 |
| に | 完了の助動詞「ぬ」の連用形 |
| けり | 過去の助動詞「けり」の終止形 |
| さて | 接続詞 |
| 年ごろ | 名詞 |
| 経る | ハ行下二段活用「経」の連体形 |
| ほど | 名詞 |
| に | 格助詞 |
| 女 | 名詞 |
| 親 | 名詞 |
| なく | 形容詞・ク活用「なし」の連用形 |
| 頼り | 名詞 |
| なく | 形容詞・ク活用「なし」の連用形 |
| なる | ラ行四段活用「なる」の連体形 |
| まま | 名詞 |
| に | 格助詞 |
| もろともに | 副詞 |
| いふかひなく | 形容詞・ク活用「いふかひなし」の連用形 |
| て | 接続助詞 |
| あら | ラ行変格活用「あり」の未然形 |
| む | 推量の助動詞「む」の終止形 |
| やは | 係助詞。反語 |
| と | 格助詞 |
| て | 接続助詞 |
| 河内 | 名詞 |
| の | 格助詞 |
| 国 | 名詞 |
| 高安 | 名詞 |
| の | 格助詞 |
| 郡 | 名詞 |
| に | 格助詞 |
| 行き通ふ | ハ行四段活用「行き通ふ」の連体形 |
| 所 | 名詞 |
| 出で来 | カ行変格活用「出で来」の連用形 |
| に | 完了の助動詞「ぬ」の連用形 |
| けり | 過去の助動詞「けり」の終止形 |
| さり | ラ行変格活用「さり」の連用形 |
| けれ | 過去の助動詞「けり」の已然形 |
| ど | 接続助詞 |
| こ | 代名詞 |
| の | 格助詞 |
| もと | 名詞 |
| の | 格助詞 |
| 女 | 名詞 |
| 悪し | 形容詞・シク活用「悪し」の終止形 |
| と | 格助詞 |
| 思へ | ハ行四段活用「思ふ」の已然形 |
| る | 存続の助動詞「り」の連体形 |
| 気色 | 名詞 |
| も | 係助詞 |
| なく | 形容詞・ク活用「なし」の連用形 |
| て | 接続助詞 |
| 出だしやり | ラ行四段活用「出だしやる」の連用形 |
| けれ | 過去の助動詞「けり」の已然形 |
| ば | 接続助詞 |
| 男 | 名詞 |
| 異心 | 名詞 |
| あり | ラ行変格活用「あり」の連用形 |
| て | 接続助詞 |
| かかる | ラ行変格活用「かかり」の連体形 ※連体詞とする分析もある |
| に | 断定の助動詞「なり」の連用形 |
| や | 係助詞。疑問 |
| あら | ラ行変格活用「あり」の未然形 |
| む | 推量の助動詞「む」の連体形。「や」の結び |
| と | 格助詞 |
| 思ひ疑ひ | ハ行四段活用「思ひ疑ふ」の連用形 |
| て | 接続助詞 |
| 前栽 | 名詞 |
| の | 格助詞 |
| 中 | 名詞 |
| に | 格助詞 |
| 隠れゐ | ワ行上一段活用「隠れゐる」の連用形 |
| て | 接続助詞 |
| 河内 | 名詞 |
| へ | 格助詞 |
| 往ぬる | ナ行変格活用「往ぬ」の連体形 |
| 顔 | 名詞 |
| にて | 格助詞 |
| 見れ | マ行上一段活用「見る」の已然形 |
| ば | 接続助詞 |
| こ | 代名詞 |
| の | 格助詞 |
| 女 | 名詞 |
| いと | 副詞 |
| よう | 形容詞・ク活用「よし」の連用形「よく」のウ音便 |
| 化粧じ | サ行変格活用「化粧ず」の連用形 |
| て | 接続助詞 |
| うちながめ | マ行下二段活用「うちながむ」の連用形 |
| て | 接続助詞 |
| 風 | 名詞 |
| 吹け | カ行四段活用「吹く」の已然形 |
| ば | 接続助詞 |
| 沖 | 名詞 |
| つ | 格助詞 |
| 白波 | 名詞 |
| たつた山 | 名詞。「立つ」と「竜田山」を掛けた掛詞 |
| 夜半 | 名詞 |
| に | 格助詞 |
| や | 係助詞。疑問 |
| 君 | 代名詞 |
| が | 格助詞 |
| ひとり | 名詞 |
| 越ゆ | ヤ行下二段活用「越ゆ」の終止形 |
| らむ | 現在推量の助動詞「らむ」の連体形。「や」の結び |
| と | 格助詞 |
| 詠み | マ行四段活用「詠む」の連用形 |
| ける | 過去の助動詞「けり」の連体形 |
| を | 格助詞 |
| 聞き | カ行四段活用「聞く」の連用形 |
| て | 接続助詞 |
| 限りなく | 形容詞・ク活用「限りなし」の連用形 |
| かなし | 形容詞・シク活用「かなし」の終止形 |
| と | 格助詞 |
| 思ひ | ハ行四段活用「思ふ」の連用形 |
| て | 接続助詞 |
| 河内 | 名詞 |
| へ | 格助詞 |
| も | 係助詞 |
| 行か | カ行四段活用「行く」の未然形 |
| ず | 打消の助動詞「ず」の連用形 |
| なり | ラ行四段活用「なる」の連用形 |
| に | 完了の助動詞「ぬ」の連用形 |
| けり | 過去の助動詞「けり」の終止形 |
| まれまれ | 副詞 |
| か | 代名詞 |
| の | 格助詞 |
| 高安 | 名詞 |
| に | 格助詞 |
| 来 | カ行変格活用「来」の連用形 |
| て | 接続助詞 |
| みれ | マ行上一段活用「見る」の已然形 |
| ば | 接続助詞 |
| 初め | 名詞 |
| こそ | 係助詞 |
| 心にくく | 形容詞・ク活用「心にくし」の連用形 |
| も | 係助詞 |
| つくり | ラ行四段活用「つくる」の連用形 |
| けれ | 過去の助動詞「けり」の已然形。「こそ」の結び |
| 今 | 名詞 |
| は | 係助詞 |
| うちとけ | カ行下二段活用「うちとく」の連用形 |
| て | 接続助詞 |
| 手づから | 副詞 |
| 飯匙 | 名詞 |
| 取り | ラ行四段活用「取る」の連用形 |
| て | 接続助詞 |
| 笥子 | 名詞 |
| の | 格助詞 |
| 器物 | 名詞 |
| に | 格助詞 |
| 盛り | ラ行四段活用「盛る」の連用形 |
| ける | 過去の助動詞「けり」の連体形 |
| を | 格助詞 |
| 見 | マ行上一段活用「見る」の連用形 |
| て | 接続助詞 |
| 心憂がり | ラ行四段活用「心憂がる」の連用形 |
| て | 接続助詞 |
| 行か | カ行四段活用「行く」の未然形 |
| ず | 打消の助動詞「ず」の連用形 |
| なり | ラ行四段活用「なる」の連用形 |
| に | 完了の助動詞「ぬ」の連用形 |
| けり | 過去の助動詞「けり」の終止形 |
| さり | ラ行変格活用「さり」の連用形 |
| けれ | 過去の助動詞「けり」の已然形 |
| ば | 接続助詞 |
| か | 代名詞 |
| の | 格助詞 |
| 女 | 名詞 |
| 大和 | 名詞 |
| の | 格助詞 |
| 方 | 名詞 |
| を | 格助詞 |
| 見やり | ラ行四段活用「見やる」の連用形 |
| て | 接続助詞 |
| 君 | 代名詞 |
| が | 格助詞 |
| あたり | 名詞 |
| 見 | マ行上一段活用「見る」の連用形 |
| つつ | 接続助詞 |
| を | 間投助詞 |
| をら | ラ行変格活用「をり」の未然形 |
| む | 意志の助動詞「む」の終止形 |
| 生駒山 | 名詞 |
| 雲 | 名詞 |
| な | 副詞 |
| 隠し | サ行四段活用「隠す」の連用形 |
| そ | 終助詞 |
| 雨 | 名詞 |
| は | 係助詞 |
| 降る | ラ行四段活用「降る」の終止形 |
| とも | 接続助詞 |
| と | 格助詞 |
| 言ひ | ハ行四段活用「言ふ」の連用形 |
| て | 接続助詞 |
| 見出だす | サ行四段活用「見出だす」の連体形 |
| に | 接続助詞 |
| からうじて | 副詞 |
| 大和人 | 名詞 |
| 来 | カ行変格活用「来」の未然形 |
| む | 意志の助動詞「む」の終止形 |
| と | 格助詞 |
| 言へ | ハ行四段活用「言ふ」の已然形 |
| り | 完了の助動詞「り」の終止形 |
| 喜び | バ行四段活用「喜ぶ」の連用形 |
| て | 接続助詞 |
| 待つ | タ行四段活用「待つ」の連体形 |
| に | 接続助詞 |
| たびたび | 副詞 |
| 過ぎ | ガ行上二段活用「過ぐ」の連用形 |
| ぬれ | 完了の助動詞「ぬ」の已然形 |
| ば | 接続助詞 |
| 君 | 代名詞 |
| 来 | カ行変格活用「来」の未然形 |
| む | 意志の助動詞「む」の終止形 |
| と | 格助詞 |
| 言ひ | ハ行四段活用「言ふ」の連用形 |
| し | 過去の助動詞「き」の連体形 |
| 夜ごと | 名詞 |
| に | 格助詞 |
| 過ぎ | ガ行上二段活用「過ぐ」の連用形 |
| ぬれ | 完了の助動詞「ぬ」の已然形 |
| ば | 接続助詞 |
| 頼ま | マ行四段活用「頼む」の未然形 |
| ぬ | 打消の助動詞「ず」の連体形 |
| ものの | 接続助詞 |
| 恋ひ | ハ行上二段活用「恋ふ」の連用形 |
| つつ | 接続助詞 |
| ぞ | 係助詞 |
| 経る | ハ行下二段活用「経」の連体形。「ぞ」の結び |
| と | 格助詞 |
| 言ひ | ハ行四段活用「言ふ」の連用形 |
| けれ | 過去の助動詞「けり」の已然形 |
| ど | 接続助詞 |
| 男 | 名詞 |
| 住ま | マ行四段活用「住む」の未然形 |
| ず | 打消の助動詞「ず」の連用形 |
| なり | ラ行四段活用「なる」の連用形 |
| に | 完了の助動詞「ぬ」の連用形 |
| けり | 過去の助動詞「けり」の終止形 |
ここまで学習できたら、「筒井筒」のテスト対策練習問題とドリルにも挑戦しよう!
【高校古文】伊勢物語「筒井筒」テスト対策問題|現代語訳・古語・文法
【高校古文】伊勢物語「筒井筒」重要語句ドリル
【高校古文】伊勢物語「筒井筒」内容理解ドリル
【高校古文】伊勢物語「筒井筒」和歌・表現技法ドリル
【高校古文】伊勢物語「筒井筒」文法・品詞分解ドリル

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檜垣由美子
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ありがとうございます!
品詞分解、最後まで掲載させていただきました。お役に立てば幸いです。
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わー
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ちょいちょい品詞分解で間違っているところがあります。
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ご指摘ありがとうございます。
品詞分解を再度見直し・修正いたしました。
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この単元の品詞分解などの問題は、どのように勉強すればテストで良い点が取れますか?
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コメントありがとうございます!
「筒井筒」の品詞分解は、ただ答えを丸暗記するよりも、「どうしてその品詞・活用形になるのか」を考えながら練習すると、テストでも答えやすくなります!
おすすめの勉強方法を4つ紹介しますね!
① まず、助動詞を重点的に覚える
「けり」「ぬ」「む」「ず」「き」などについて、意味・接続・活用形を確認する。② 係り結びを覚える
例えば「この女をこそ得め」の「め」は、係助詞「こそ」を受けて已然形になっています。
「こそ→已然形」「ぞ・なむ・や・か→連体形」は特に大切です。③ 品詞分解の表を隠して、自分で解いてみる
記事の「品詞分解」の表を使って、本文の一部分を自分で分解してみてください。
答えを確認して、間違えたところだけ繰り返すと効率的です。④ 同じ形でも意味が違うものに注意する
例えば「肩過ぎぬ」の「ぬ」は完了、「頼まぬ」の「ぬ」は打消です。
前の言葉の活用形や文の意味から判断する練習をすると良いです。「ゆみねこドリル」には、「筒井筒」の文法・品詞分解ドリルもあるので、ぜひ活用してくださいね!
最初から全文を完璧にしようとせず、授業で先生が取り上げた部分や、和歌に出てくる重要な表現から練習するのがおすすめです!
テスト勉強、応援しています!-
3日後の中間テストで筒井筒が範囲で、品詞分解や助詞、助動詞などたくさんあるのですが、テストではどのように聞かれるのかがわからなくてどう勉強すればいいか悩んでます。なにかアドバイスをくれると嬉しいです。
-
コメントありがとうございます!
中間テスト、3日後なんですね…!
あと3日であれば、重要なところに絞って練習してみてください!テストでは次のような問題がよく出されます。
① 助動詞の意味や活用形を答える問題
例えば、
「肩過ぎぬ」の「ぬ」は何の助動詞で、どんな意味?
→ 完了の助動詞「ぬ」の終止形「頼まぬものの」の「ぬ」は?
→ 打消の助動詞「ず」の連体形同じ「ぬ」でも違うので、こういう識別は練習しておくのがおすすめです!
② 係り結びの問題
「この女をこそ得め」では、
「こそ」が係助詞で、「め」が結びの已然形です。「こそ→已然形」「ぞ・なむ・や・か→連体形」は覚えておくのがいいです。
③ 品詞分解の問題
例えば「本意のごとくあひにけり」の「あひにけり」は、
「あひ」=動詞「あふ」の連用形
「に」=完了の助動詞「ぬ」の連用形
「けり」=過去の助動詞「けり」の終止形というように、品詞・意味・活用形などを答える問題が考えられます。
残り3日間は、こんなふうに勉強してみてください。
【1日目】
授業で習った範囲の現代語訳を確認して、助動詞に印をつける。特に「けり」「ぬ」「ず」「む」「べし」などを復習する。【2日目】
記事の品詞分解表を隠して、自分で品詞分解してみる。間違えたところは、なぜその答えになるのか確認する。【3日目】
間違えたところだけをもう一度解いて、授業プリントや先生が強調していたところを最終確認する。大切なのは、品詞分解の表を眺めるだけでなく、自分で答えを書けるようにすることです。
もしよかったら、学校の授業では「品詞分解」「助動詞の意味」「活用形」のうち、どれを特に詳しく習いましたか?
教えてもらえたら、テストに向けた練習問題も一緒に考えられます!
中間テスト、応援しています!
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品詞分解はところどころで、助動詞の意味や活用形は多かったかもしれません
-
授業では助動詞の意味や活用形を多く勉強したとのことだったので、「筒井筒」の本文から、助動詞や品詞分解を中心に練習できる特訓ゲームを作ってみました!
全部で20問あって、答えと解説を確認しながら練習できます。
間違えた問題には「要復習」を付けておくと、復習モードでもう一度挑戦できるようにしてあるので、ぜひ何度もチャレンジしてみてください!▼「筒井筒」助動詞・品詞分解 特訓ゲーム
https://kyoukasyo.com/learning-apps/kobun/tsutsui-zutsu/特に「ぬ」の識別や「む」「けり」「らむ」の意味・活用形は、重点的に確認してみてくださいね。
学校の授業プリントで先生が強調していたところも、忘れずに復習するのも大切です!テスト、応援しています!
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ありがとうございます!すごく助かりました。しかし、品詞分解のところが最後まで書かれていないことを少し残念に思いました。ただ、めっちゃわかりやすいし、助動詞もついでに復習できたので良かったです。