吉野弘『虹の足』テスト対策ポイント解説!表現技法・主題・意味まとめ
中学2年国語で学習する吉野弘さんの詩「虹の足」について、使われている表現技法、詩の情景と内容、そして作者の伝えたいこと(主題)など、テスト対策に必要なポイントをわかりやすく解説するよ。
※このページでは、著作権に配慮し、詩の一部のみを引用して解説しています。全体はお手元の教科書などで確認してください。
「虹の足」 吉野 弘
この詩は、バスの中から見えた美しい「虹の足(虹の根元)」の風景を通して、私たちの人生における「幸福」のあり方について語った作品だよ。
虹の中にいる村の人々がその虹(美しさ)に気づいていないのではないかと想像し、「人は、他人には見えているけれど自分では気づかない幸福の中で生きているのだ」という深いメッセージが込められているんだ。
吉野弘「虹の足」テスト対策ポイントまとめ
テスト前にざっと内容を把握するための重要ポイントをまとめるよ。
「虹の足」テスト対策ポイント
- 作者は日本の詩人吉野弘
- 詩の形式は「口語自由詩」
- 表現技法として「直喩」「擬人法(見立て)」や、言葉の順序を工夫した強調表現(倒置法)、「対比」などが使われている。
- 「そっと」「すらりと」「すっくと」「すっぽり」などの擬態語が効果的に使われている。
- バスの乗客たちは虹を見て感動しているが、作者は、村の人々にはその虹が見えていないのではないかと推測している(対比の構造)。
- この詩における「虹」は、「幸福」の象徴として読まれることが多い。
- この詩の主題(テーマ)は、「人は、他人には見えて自分には見えない幸福の中で生きているということ」や、「日常の中の当たり前の幸せ(無自覚な幸福)への気づき」。
詩「虹の足」基本情報と詩の形式
| 作者 | 詩人の吉野弘 |
| 詩の形式 | 口語自由詩 |
| 詩の構成 | 大きく2つのまとまり(前半の情景と後半の主題) |
| 使われている表現技法 | 直喩・擬人法・擬態語・語順の工夫・対比など |
作者の吉野弘さんについて
作者の吉野弘さん(1926年〜2014年)は、日本の有名な詩人だよ。
日常の何気ない風景や出来事の中から、人間の生き方や温かい真理を見つけ出して表現するのを得意としているんだ。中学3年生で学習する「生命は」という詩も吉野弘さんの作品だよ。テストでよく聞かれるので漢字で書けるようにしておこう!
詩の形式と構成
この詩の形式は、「口語自由詩」だよ。
現代の話し言葉(口語)で書かれていて、五・七・五のような文字数に厳密な決まりがない(自由詩)からだね。

また、この詩は連(行の空き)では分かれていないけれど、内容から大きく「前半(虹の情景)」と「後半(作者の気づき)」の2つのまとまりに分けることができるよ。後半は「そんなこともあるのだろう」の行から始まっていると読むことができるね。
【定期テスト対策】『虹の足』の表現技法と工夫
この詩には、まるで目の前に虹があるかのように感じさせる、豊かで多彩な表現の工夫が使われているよ。テストでよく出題されるので、しっかりチェックしよう!
直喩
直喩とは
「〜のようだ」「〜みたいだ」という言葉を直接使って、あるものを別のものに例える表現技法のこと。
「乾麺(かんめん)みたいに真直な 陽射し」という部分が直喩だよ。
雨上がりの雲の隙間から、太陽の光がピーンと真っ直ぐに地上に差し込んでいる様子を、ゆでる前の硬くて真っ直ぐなうどんや素麺(乾麺)に例えているんだね。
語順の工夫(強調の表現)
「山路を登るバスの中で見たのだ、虹の足を。」という部分に注目しよう。
普通の語順なら「山路を登るバスの中で、虹の足を見たのだ。」となるはずだよね。
あえて「虹の足を。」という言葉を文の最後に置いて強調することで、「ついに虹の根元(足)を見たぞ!」という作者の驚きや感動が読者に強く伝わる効果があるんだ。
★学校の授業では、このような語順の入れ替えを「倒置法」として習うことも多いので、先生の解説を確認しておこう!
擬人法(ぎじんほう)
擬人法とは
人間以外のものを、まるで人間(または生き物)のように例えて表現する技法のこと。
「虹がそっと足を下ろしたのを!」や「抱かれて」という部分に注目しよう。
虹はただの自然現象だから、本当は足もないし、村を腕で抱きしめることもできないよね。
虹を人間のように描く(見立てる)ことで、ただの風景ではなく、優しくて温かい、意味を持った存在として印象づけているんだ。
たろう擬態語(オノマトペ)の効果
この詩には、状態や身ぶりを表す「擬態語(ぎたいご)」が4つ使われているよ。
- 「そっと足を下ろした」
- 「すらりと足を置いて」
- 「すっくと空に立った」
- 「すっぽり抱かれて」
くまごろう『虹の足』の読解:作者が伝えたかった「主題」
この詩の読解の中心になるのは、「同じ場所にいても、見える人と見えない人がいる」という「対比」の構造だよ。情景を追いながら読み解いていこう。
乗客と村の人々の「対比」
雨上がりの山道を登るバスの中から、「僕」や乗客たちは、ふもとの村に虹がそっと足を下ろしている(虹の根元がある)という、とても珍しくて美しい光景を目撃するよ。
「頬を火照(ほて)らせ」「見とれた」とあるように、乗客たちは偶然に出会った素晴らしい光景に対して、深い「感動」を覚えているんだね。
ところが、虹の足元にすっぽりと抱かれているはずの村からは、誰も飛び出してこない。
作者は、「多分、あれはバスの中の僕らには見えて、村の人々には見えないのだ」と推測しているよ。
| 立場 | 視点 | 虹の足(幸福) |
|---|---|---|
| バスの乗客 | 他人(遠くから見ている) | 見える(感動している) |
| 村の人々 | 自分(虹の中にいる) | 見えない(気づいていない) |
このように、遠く離れた他人には虹の美しさが見えているのに、虹の中にいる本人には、近すぎてその虹が見えていないという「対比」が描かれているんだ。
「虹」=「幸福」の象徴(シンボル)
この出来事を通して、作者はハッと気づくんだ。「ああ、人間が生きている世界でも、これと同じことが言えるのではないか」と。
つまり、この詩において「虹(虹の足)」とは、「幸福」の象徴(シンボル)として読めるんだよ。
テストでも「虹の足は何の象徴と考えられますか?漢字二字で書きなさい」と問われることがあるので、「幸福」と答えられるようにしておこう。
作者の思い・伝えたいこと(主題)
この詩の主題(テーマ)は、「人は、他人には見えて自分には見えない幸福の中で生きているということ」だよ。
記述問題の対策としては、「日常の中の当たり前の幸せ」や「無自覚な幸福」に気づきにくい人間の姿を描いている、と書けるようにしておくと完璧だね!
私たちは普段の生活の中で、「自分はなんて不幸なんだ」「あの人は恵まれていていいな」と、他人のことばかり羨ましく思ってしまうことがあるよね。
でも実は、自分では当たり前だと思って気づいていないだけで、他人から見れば「あなたは十分に幸せ(虹の中)に包まれているよ」ということがたくさんあるんだ。
作者は、虹の風景を通して、「幸せというのは案外そういうもので、私たちは気づかないうちに幸福の中に包まれて生きているんだよ」という温かいメッセージを伝えてくれているんだね。
『虹の足』に出てくる言葉の意味(語句まとめ)
詩の中に出てくる少し難しい言葉の読み方や意味を確認しておこう。
| 言葉(読み) | 意味 |
|---|---|
| 乾麺 | うどんや素麺など、乾燥させて保存できるようにした細長い麺のこと。 |
| 行手 | これから進んでいく方向、前方のこと。 |
| 眼下 | 見下ろした目の下のこと。バスが山道を登っているため、村が下に見えているね。 |
| 野面 | 野原の地面、野原一面のこと。 |
| 火照る | 顔などが熱っぽく赤くなること。ここでは感動や興奮で頬が赤くなることだよ。 |
| 格別(かくべつ) | 特別に。とりたてて。村の人々が「特別驚きもせず」普通に暮らしていることを表しているよ。 |
まとめ(直前チェック用)
最後に、テスト直前の最終チェック用にポイントを絞ってまとめるよ。
- 作者:吉野弘(漢字で書けるように!)
- 形式:「口語自由詩」
- 表現技法:「直喩」「語順の工夫(倒置法)」「擬人法」「対比」など。
- 擬態語の効果:「そっと」「すらりと」など、情景を生き生きと具体的に描いている。
- 乗客と村人の対比:乗客は虹を見て「感動」しているが、村の人々には近すぎて「見えていない(と推測される)」。
- 虹が象徴するもの:「幸福」。
- 主題(テーマ):「人は、他人には見えて自分には見えない幸福の中で生きているということ」や、「日常の中の当たり前の幸せ(無自覚な幸福)」。
ここまで学習できたら、ぜひ「虹の足」のテスト対策練習問題とドリルに挑戦しよう!
吉野弘『虹の足』テスト対策練習問題と過去問まとめ
【中学国語】吉野弘「虹の足」漢字ドリル
【中学国語】吉野弘「虹の足」語句・表現技法ドリル
【中学国語】吉野弘「虹の足」内容理解ドリル
【中学国語】吉野弘「虹の足」主題・表現効果ドリル
吉野弘さんの「虹の足」、自分の足元にある当たり前の幸せに気づかせてくれる、とても素敵な詩だったね。
テスト勉強のあとは、あなたの周りにある「自分では気づいていない小さな幸福(虹の足)」を探してみてね!
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本ページでは、吉野弘「虹の足」(出典例:教育出版『伝え合う言葉 中学国語 2』所収)より、学習・批評の目的で必要最小限の部分のみを引用し明示しています。全体はお手元の教科書等でご確認ください。
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青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。 ※サイト全体の運営実績についてはこちらにまとめています。

