(古典)漢文「推敲」定期テスト対策練習問題無料プリント
高校古典(漢文)で学習する唐詩紀事「推敲」について、定期テストでよく出る問題や過去問をまとめているよ。
語句の意味や文法問題、内容理解ができているか確認しよう!
「推敲」の一問一答動画もあるよ!
移動時間や作業中に聞き流しをするだけでも、重要な語句が耳に入ってくるのでオススメだよ。
高校漢文「推敲」定期テスト対策練習問題
次の漢文「推敲」について、問いに答えなさい。

問1
本文が収められている書物の名前を漢字で答えなさい。
答えを見る
唐詩紀事
【解説】あまり問題として出ることはないが、念のためおさえておくと安心。
問2
本文は、どの時代のころの話か、次の中から選びなさい。
ア:初唐
イ:中唐
ウ:晩唐
エ:盛唐
答えを見る
イ
【解説】高レベル問題。韓愈は中唐に活躍した文人であるため、中唐が正しい。韓愈が活躍した時代は、漢文の常識としておさえておこう。
問3
「騎」の読みを、送り仮名も含め、歴史的仮名遣いを用いて答えなさい。
答えを見る
のりて
問4
「賦」の読みを、送り仮名も含め、歴史的仮名遣いを用いて答えなさい。
答えを見る
ふするに
問5
「欲改推作敲」の「作」の読みを、送り仮名も含め、歴史的仮名遣いを用いて答えなさい。
答えを見る
なさんと
問6
「衝」の読みを、送り仮名も含め、歴史的仮名遣いを用いて答えなさい。
答えを見る
あたる
問7
「乃具言」の「乃」の読みを、送り仮名も含め、歴史的仮名遣いを用いて答えなさい。
答えを見る
すなはち
問8
「具」の読みを、送り仮名も含め、歴史的仮名遣いを用いて答えなさい。
答えを見る
つぶさに
問9
「佳」の読みを、送り仮名も含め、歴史的仮名遣いを用いて答えなさい。
答えを見る
よし
問10
「遂」の読みを、送り仮名も含め、歴史的仮名遣いを用いて答えなさい。
答えを見る
つひに
問11
ここでの「挙」とは何か答えなさい。
答えを見る
科挙
【解説】中国の隋から清の時代まで行われていた「科挙」という試験のこと。
日本でいう公務員試験のように、官吏になるための試験。とても難しい試験で、詩を作る試験科目もあった。
「科目による選挙」が由来。
問12
ここでの「京」とは何か答えなさい。
答えを見る
長安
【解説】中国の唐の時代の都である、長安の都のこと。
問13
「驢」とは何か答えなさい。
答えを見る
ロバ
問14
「賦詩」の意味を簡単に答えなさい。
答えを見る
詩をつくる
問15
ここでの「勢」の意味を次の中から選びなさい。
ア:優勢
イ:いきおい
ウ:仕草
エ:勢力
答えを見る
ウ
【解説】「姿勢」という言葉からイメージすると覚えやすい。
問16
「乃具言」の「乃」の意味を次の中から選びなさい。
ア:ただちに
イ:そこで
ウ:けれども
エ:また
答えを見る
イ
問17
ここでの「具」の意味を次の中から選びなさい。
ア:すぐに
イ:ともに
ウ:いきおいよく
エ:くわしく
答えを見る
エ
【解説】「具体的」という熟語からイメージすると覚えやすい。
問18
ここでの「遂」の意味を次の中から選びなさい。
ア:とうとう
イ:そのまま
ウ:しまいに
エ:いまだに
答えを見る
イ
【解説】「ついに」という言葉から、「とうとう」と間違えやすいので注意しよう。
問19
「轡」とは何か答えなさい。
答えを見る
手綱
【解説】「轡」の読みは、教科書によって「ひ」「くつわ」と分かれる場合がある。

問20
上の画像の赤い部分は、誰が何のためにどうする様子か簡単に説明しなさい。
答えを見る
例:賈島が科挙(の試験)を受けるために京(長安)に来た様子

問21
上の画像の赤い部分について、誰が何を得たのかを簡単に説明しなさい。
答えを見る
例:賈島が「僧は推す月下の門」という句を得た

問22
上の画像の赤い部分を現代語訳しなさい。
答えを見る
例:「推」(の字)を改めて「敲」(の字)にしようとした。
【解説】「したいと思った」でも正解となると思うが、本来はここでの「欲す」は「したい(want to)」というよりも「しようと(will)」のニュアンスの方がふさわしい。

問23
上の画像の赤い部分を書き下し文にしなさい。
答えを見る
手を引きて推敲の勢を作すも、未だ決せず。
【解説】再読文字「未」に注意しよう。漢文の再読文字「未」は、「いまだ~ず」と読み、「まだ~ない」という意味を表す。返り点を無視して「未だ」と読み、次に返り点に従って「~ず」と読む。
問24
「未決」とは、なにが未決なのか、答えなさい。
答えを見る
「推」(の字)と「敲」(の字)のどちらが良いかということ
問25
「引手作推敲之勢」は誰のどんな様子を表しているか、簡単に説明しなさい。
答えを見る
例:賈島が手を動かして「推す」と「敲く」のしぐさを試している様子

問26
上の画像の赤い部分を書き下し文にしなさい。
答えを見る
覚えずして大尹韓愈に衝たる。
問27
「衝たる」とあるが、誰が何にどうしたのか、簡単に説明しなさい。
答えを見る
例:賈島が韓愈(の列)にあたった(ぶつかった)。
問28
「衝たる」とあるが、そうなった理由を簡単に説明しなさい。
答えを見る
例:句の中の「推」という字と「敲」という字のどちらが良いか考え事をしていたから
問29
「乃具言」は、誰が何をどうした様子を表しているか、簡単に説明しなさい。
答えを見る
例:賈島が(韓愈に)「推」と「敲」のどちらが良いか悩んでいることを詳しく話した様子
【解説】主語が「賈島」であること、「具」が「くわしく」という意味であるため、詳しい内容である「推」と「敲」のどちらが良いか悩んでいることを説明できているかがポイント。

問30
上の画像の赤い部分を書き下しなさい。
答えを見る
「敲の字佳し。」と。
【解説】句読点の丸までしっかり書く事を注意しよう。「愈日、」からの場合は、愈日はく、「敲の字佳し。」と。となる。
問31
韓愈はなぜ「敲」の字の方が良いと言ったと考えられるか、簡単に答えなさい。
答えを見る
例:月夜の静けさの中、門を敲く音が響き風情が出るから
【解説】「静けさ」と「音」に触れているかがポイント。本来、なぜ韓愈が「敲」を良いとしたかは本文にはハッキリと言及されていないが、「音がする」から良いとしたという解釈が一般的。テストでも出やすい。
問32
「並轡」は、どのような様子を表しているか、簡単に説明しなさい。
答えを見る
例:賈島と韓愈が並んでいる様子
問33
本文から読み取れる韓愈の人柄としてふさわしいものを次の中から選びなさい。
ア:大きな権力をもつ厳しい人柄
イ:細かい点を気にする融通の効かない人柄
ウ:自分の詩人としての成長を追求する努力家
エ:詩を愛する寛容な人柄
答えを見る
エ
【解説】本来であれば、賈島と韓愈には大きな身分の差があるが、詩について賈島と「並んで久しく論ずる」様子から、詩を愛し、身分の差も気にしない寛容な人柄が読み取れる。
問34
本文から置き字を抜き出し答えなさい。
答えを見る
矣
【解説】問題と出されることは可能性が低いが、余力があればおさえておこう。矣は、強調の意味を持っていることも覚えておこう。
問35
賈島は、「僧推月下門」という句をどのように変えようと思ったのか。変えたあとの句を書きなさい。
答えを見る
僧敲月下門
問36
「推敲」という故事成語の意味を簡単に答えなさい。
答えを見る
例:文章を書いた後、字句を良くするために何回も読んで練り直すこと
運営者情報

ゆみねこ
詳しいプロフィールを見る
青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。
