「数量の関係を表す文字(文字を使った式)」問題の解き方
このページでは、小6算数「文字を使った式」の学習を3つに分けたうちのふたつ目、「数量の関係を表す文字」について解説するよ!
「文字」って一体なんのこと?と思ったら、まずは「わかっていない数をあらわす文字」の解説ページ「わかっていない数を表す文字(文字を使った式)」問題の解き方を確認しよう!
「数量の関係を表す文字」
教科書にはなんて書いてあるの?
これまたピンとこないなぁ
それでは「わかりやすい言葉」に通訳しながら解説するよ。
「2つの数量の関係を」
「2つの数量の関係」というのは、ある2つものがそれぞれ「いくつになるか」が相手によって変わる、という状態のことだよ。
たとえば、「太郎くんが1日にできるゲームの時間」と、「隣の家に住んでいるミツオくんが勉強をした時間」を考えたとき、2つの時間はおたがいに「関係」はないよね。
う、うん。
べつに関係はないね。
じゃあ、もし太郎くんとお母さんとの間で
「勉強をしたら、その時間の半分の時間、ゲームをしてもいいよ」
という約束をしていたとするよ。
つまり、1時間勉強すれば30分ゲームができるということだね。
このとき、「太郎くんが1日にできるゲームの時間」と、「太郎くんが勉強した時間」はおたがいに「関係」があるということだよね。
このように、「あるものの数(量・時間など)」が決まると、「もう片方の数(量・時間など)」も決まる関係のことを、「2つの数量の関係」と表現しているんだ。
続けるよ。
χやyなどの文字を使って表すことがある
たとえばさっきの例の場合、「勉強をした時間の半分の時間、ゲームをしてもいい」という約束の内容を、χやyなどの文字で表すよ、ということだね。
もしも、文字で表さずにこのルールの内容を伝えようとすると大変だよね。
ここでχとyを使って式で表してみるよ。
「勉強した時間」を「χ」
「ゲームができる時間」を「y」とすると、
「勉強した時間の半分の時間、ゲームができる」ということは
y=½χ
であらわすことができる。
この式を使えば、「勉強した時間(χ)」が60(分)なら、
「ゲームができる時間(y)」は
y=½×60
y=30
「ゲームができる時間」は30分とすぐ求めることができるね。
2つの数量の関係を、χやyなどの文字で表すと、シンプルでわかりやすくなる ね!
どんな問題が出るのかチェック!
問題
底辺が3㎝、高さがχ㎝の四角形がある。
この正方形の面積をyとして、χとyの関係を式に表そう。
「数量の関係を表す文字」の問題の考え方のポイントは、文章から分かる2つの数量の関係を図にしてみることだよ。
四角形の面積の求めかたは、底辺×高さだね。
ということは、
「四角形の面積(y)」は、「底辺(3㎝)」×「高さ(χ)」なので、
y=3×χ
y=3χ
答え:y=3χ
6年生はココを押さえればOK!
「数量の関係を表す文字」
まとめ
ザックリいうと
2つのものの数(量や時間など)があって、それぞれの数がいくつになるか「お互い関係する」とき、その関係を「χやyなどの文字」で式にして表すよ!ということ。
- 「2つの数量の関係」とは、2つのものの数(量や時間など)それぞれの数がいくつになるかお互い関係していること
- 「2つの数量」がどう関係しているかを、χやyなどの文字で式にして表すことがある
次は「いろいろな数があてはまる文字」について解説するよ!
運営者情報
ゆみねこ
詳しいプロフィールを見る
青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。
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イラストがかわいいし解説も分かりやすいです!
他の勉強もぜひ作ってほしいです!-
それな
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小学生の頃このxとyの式をあまり理解できていなかったので、その時にこういう算数の式のやり方を解説しているサイトがあったらなーと感じました。
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イラストがかわいい
可愛いイラストがあってすごくわかりやすかったです。
参考になりました。
ありがとういございます。!