「度数分布表」とは?度数の求め方と階級値を解説(練習問題)
小学校6年生の算数で学習する「度数分布表」について、度数分布表とはなにか、どういう時に使うのか、「階級」や「度数」とは何かを解説しているよ。
度数分布表についての練習問題にも挑戦してみよう。
目次
度数分布表とは
「度数分布表」とはどんなものかについて説明する前に、実際にデータを見てみよう。
これはあるクラスの生徒20人の漢字テストの点数だよ。
たとえばこのデータを見て、
「20人の点数を見て、気づいたことは?」
と聞かれたとしたらどうだろう。
データを見ただけでは、わかりにくいよね。
そんなときに便利なのが「度数分布表」なんだ。
さっきの20人の点数を度数分布表にまとめると次のようになるよ。
度数分布表を見れば、何点から何点の間に何人いるかがぱっとわかるんだ。
表を見ると、
40点以上の人が「5+5+1」で11人いる!ということがわかったり、
30点未満の人が2人いる、なんてことがぱっとわかるね。
この度数分布表を見ながら、新しく登場する言葉を学習していこう。
「階級」とは
柔道でも「48kg級」や「57kg級」なんていう「階級」が使われていたりするから、なんとなくイメージできるかな。
階級というのは、人数(データ)を集計するための「区間」のことだよ。
たとえば柔道で、どうして「48kg級」や「57kg級」というように分けるのかというと、同じくらいの体の大きさや重さの人どうしで戦わないと、体が小さい人のほうが不利だったりするからだよね。
つまりは、レベルが同じような人で区切って、データをわけるということだね。
今回のテストの結果も、テストの点数で区切ってデータを分けるとわかりやすくなるよね。
20点以上~25点未満、25点以上~30点未満、30点以上~35点未満、35点以上~40点未満・・・というように分けていて、これを階級とよぶよ。
「階級の幅」とは
階級が何かわかれば、「階級の幅」というのは難しくないよ。
階級の幅とは、階級の区間の幅のことなんだ。
つまり、ひとつの区間が「何点から何点までになっているか」ということだね。
度数分布表を見ると「20~25未満」、「25~30未満」となっていて、どの階級も「幅が5点」になっていることがわかるね。
この度数分布表は、階級の幅は5点ということだね。
「度数」とは
「度数」というのは、その階級にある「データの数」のことだよ。
今回の「漢字テストの点数」の度数分布表のばあい、人数が度数になるね。
20点以上~25点未満の生徒の人数は2人なので、この階級の度数は「2」ということになるよ。
今まで勉強してきた大事な言葉の意味をまとめてみよう。
- 度数分布表とはデータをいくつかの階級にわけて整理した表
- 階級とはデータを集計するための区間
- 階級の幅とは階級の区間の幅
- 度数とは階級にあるデータの数
「度数分布表」「階級」「度数」は中学校でも出てくる大事な言葉だからしっかり覚えておこうね。
「度数分布表」の練習問題
次の資料は、クラス15人の算数テストの点数です。
79、84、85、75、80、95、72、
93、81、80、77、85、73、71、82
下の度数分布表にまとめなさい。
まずは70以上75未満の人は何人いるかなって数えるんだけど、
数え間違えないために、数えた点数を消していくといいよ。
他の階級も数えて、
度数分布表に度数をまとめると次のようになるよ。
数え間違えなければ簡単な問題だよね。
度数分布表を見て、次の問いに答えなさい。
(1)階級の幅を答えなさい。
(2)もっとも度数が大きいのは、何点以上何点未満の階級ですか。
(3)75点以上80点未満の人は全体の何%ですか。
(1)階級の幅を答えなさい。
階級が70~75、75~80・・・となっているから、階級の幅は5点だね。
(2)もっとも度数が大きいのは、何点以上何点未満の階級ですか。
度数というのは、その階級にあるデータの数だったよね。
今回は、80点以上85点未満の度数が5で、もっとも大きいね。
(3)75点以上80点未満の人は全体の何%ですか。
75点以上80点未満の階級の度数を数えれば、3人いることがわかるね。
クラス全員が15人だから、75点以上80点未満の人の割合は
3÷15×100=20%
と求めることができるよ。
度数分布表のアに当てはまる数を答えなさい。
このような問題の場合は、「合計」のところに注目しよう。
合計でで20人になるのだから、
4+ア+3+1+3+4=20となるよね。
計算をすると、アは5になるね。
なので答えは5人だよ。
クラス15人の理科のテストの点数を度数分布表にまとめました。
点数が高い方から5番目の人は何点以上何点未満の階級にいますか。
点数が高い方から5番目だから、
点数が高くなっている、度数分布表の下側の人数から順番に数えていこう。
95~100点が2人、90~95も2人いるので合わせて4人だね。
点数が高い方から数えて5番目の人は、その次の階級である「85点以上90点未満」にいることがわかるね。
「度数分布表」まとめ
- 度数分布表とはデータをいくつかの階級にわけて整理した表
- 階級とはデータを集計するための区間
- 階級の幅とは階級の区間の幅
- 度数とは階級にあるデータの数
運営者情報
ゆみねこ
詳しいプロフィールを見る
青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。
すごくわかりやすくて、宿題でわからないところもわかるようになってすごく良かったです!ありがとうございました!