「落葉松(からまつ)」テスト練習問題と過去問まとめ
中学2年国語「落葉松(からまつ)」のテストに良く出る問題をまとめています。クリックすると答えが表示されるので、実力だめしや練習にピッタリです!
「落葉松」
テスト対策問題
落葉松
一
からまつの 林を過ぎて、
からまつを しみじみと見き。
からまつは さびしかりけり。
たびゆくは さびしかりけり。
二
からまつの 林を出でて、
からまつの 林に入りぬ。
からまつの 林に入りて、
また細く 道はつづけり。
三
からまつの 林の奥も
わが通る 道はありけり。
霧雨の かかる道なり。
山風の aかよふ道なり。
四
からまつの 林の道は
(B)われのみか、ひともかよひぬ。
ほそぼそと 通ふ道なり。
さびさびと いそぐ道なり。
五
からまつの 林を過ぎて、
bゆゑしらず 歩みひそめつ。
からまつは さびしかりけり、
からまつと ささやきにけり。
六
からまつの 林を出でて、
浅間嶺に けぶり立つ見つ。
浅間嶺に けぶり立つ見つ。
からまつの またcそのうへに。
七
からまつの 林の雨は
さびしけど いよいよdしづけし。
「 A 」鳥 鳴けるのみなる。
からまつの 濡るるのみなる。
八
世の中よ、eあはれなりけり。
常なけど うれしかりけり。
山川に 山がはの音、
からまつに からまつのかぜ。
問1
「落葉松」の作者を漢字で書きなさい。
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答え:北原白秋
問2
問1の人物の【活躍した時代】と、【代表作】を次の中からそれぞれ選びなさい。
【活躍した時代】
ア:明治
イ:明治〜大正
ウ:大正〜昭和
エ:明治〜昭和
オ:大正
カ:昭和
【代表作】
サ:「坊っちゃん」
シ:「車輪の下」
ス:「思ひ出」
セ:「たけくらべ」
ソ:「羅生門」
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答え:
【活躍した時代】エ
【代表作】ス
【解説】北原白秋は、明治・大正・昭和と三代で活躍した詩人・歌人。
代表作は「邪宗門」「思ひ出」などの詩集、「桐の花」「雲母集」などの歌集がある。
「坊っちゃん」は夏目漱石、「車輪の下」はヘルマン・ヘッセ、「たけくらべ」は樋口一葉、「羅生門」は芥川龍之介の作品。
問3
「落葉松」は、なんという形式の詩か、漢字5字で書きなさい。
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答え:文語定型詩
【解説】「落葉松」は、「さびしかりけり」のように昔の書き言葉で書かれているため、文語である。また、「5音」+「7音」でくりかえされているように、定型詩である。
問4
「落葉松」は、5音と7音の順番で繰り返す形式が使われているが、このような形式をなんというか、漢字3字で書きなさい。
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答え:五七調
問5
本文にある下線【a】・【b】・【c】・【d】・【e】の言葉それぞれを、現代仮名遣いに直して書きなさい。
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答え:
【a】「かよう」
【b】「ゆえしらず」
【c】「そのうえ」
【d】「しずけし」
【e】「あわれ」
問6
本文にある下線a・b・c・d・eの言葉に使われているような仮名遣いを、なんというか、「〇〇〇仮名遣い」の○に当てはまる言葉を漢字3字で書きなさい。
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答え:歴史的
問7
本文の「 A 」に入る、鳥の名前である言葉を書きなさい。
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答え:かんこ
問8
問7の鳥の名前がもつイメージが、「落葉松」の詩の内容のどんなイメージに合うかを説明している次の選択肢の中から、最も適切なものを選びなさい。
※適切でない選択肢には、鳥の名前がもつ本来のイメージではないものも使われています。
ア:くりかえす鳴き方のイメージが、落葉松の林がくりかえし出てくる情景に合っている。
イ:ずっと鳴き続けるイメージが、落葉松の林の道がずっと続く情景に合っている。
ウ:せつない鳴き声のイメージが、落葉松の林の道が寂しい情景に合っている。
エ:雨の日にあらわれる鳥のイメージが、落葉松の林に雨が降っている情景に合っている。
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答え:ウ
問9
「落葉松」の第三連「霧雨の かかる道なり」「山風のかよふ道なり」には、どんな表現技法が使われているか。漢字で答えなさい。
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答え:対句法
問10
「落葉松」の第六連「浅間嶺に けぶり立つ見つ」「浅間嶺に けぶり立つ見つ」には、どんな表現技法が使われているか。漢字で答えなさい。
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答え:反復法
問11
「落葉松」の第六連「浅間嶺に けぶり立つ見つ」「からまつの またそのうへに」には、どんな表現技法が使われているか。漢字で答えなさい。
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答え:倒置法
問12
「落葉松」の第八連「山川に山がはの音」「からまつに からまつのかぜ」には、どんな表現技法が使われているか答えなさい。
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答え:体言止め
問13
本文下線部B「われのみか、ひともかよひぬ」とは、どのような意味か、最も適切なものを次の中から選びなさい。
ア:自分以外、誰も通らない
イ:昔は通っていたが、今は誰も通らない
ウ:自分だけでなく、他にも人が通った
エ:人が通ることができない
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答え:ウ
【解説】「かよひぬ(通ひぬ)」は、現代仮名遣いに直すと「通いぬ」。
「ぬ」は完了の終止形なので、「通った」という意味。
問14
「落葉松」の第四連「われのみか ひともかよひぬ」とあるが、「われ」は何をしている状況なのか、状況を最も表している本文の一行を書き抜きなさい。
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答え:「たびゆくは さびしかりけり」(スペースはなくても良い)
【解説】「落葉松」は、北原白秋が長野県軽井沢に宿泊していた際、宿近くの落葉松林を散歩していたときの情景について書いた作品。
問15
「落葉松」の第五連「ゆゑしらず 歩みひそめつ」の意味として最も適切なものを、次の中から選びなさい。
ア:なぜ歩いてしまうのかわからない
イ:理由もなくそっと歩いた
ウ:歩いた理由は秘密にしたので、誰もしらない
エ:理由がなかったので、歩けなかった
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答え:イ
問16
「落葉松」の連の中で、作者が最も伝えたい「主題」が書かれているものは第何連か答えなさい。
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答え:第八連
問17
「落葉松」で、作者が最も伝えたい「主題」の内容として最も適切なものを次の中から選びなさい。
ア:人の世は孤独だが、自然は味わい深く、楽しみを与えてくれる
イ:人は常に孤独で、落葉松の林の道のように寂しい
ウ:世の中というのは、悲しいことが多いが、時々嬉しいこともある
エ:人というのは寂しいもので、可哀想である。しかし、そんな人々の世にも、嬉しいことはあったのだ
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答え:ア
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わからない問題があったら、「落葉松」解説ページをチェックしてみよう!
運営者情報
ゆみねこ
詳しいプロフィールを見る
青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。
とても分かりやすかったです!問題もちゃんと解けました!本当に感謝でしかないです
ありがとうございます!!