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「盆土産」あらすじと要点・ポイントを解説!【テスト対策】中学2年国語

中学2年国語で学ぶ「盆土産」について、そのあらすじとテストで必要になるポイントを解説するよ。

中学2年国語
「盆土産」

目次【本記事の内容】

「盆土産」
あらすじ

えびフライ、とつぶやいてみる。
発音がむつかしい。人には「えんびフライ」と聞こえるらしい。
都会とちがって、こちらにはとんとなじみのない言葉だ。

少年は川へ雑魚ざこ釣りに来ている。
東京へ働きに出ている父親から急に帰るという連絡が来たからだ。
干した雑魚をだしにしたそばが父親の好物だった。

帰省を知らせる父親からの速達には、えびフライが盆土産ぼんみやげだとあった。
少年も姉も、えびフライなんてものは見たことも食ったこともない。
わざわざ東京から盆土産に持って帰るくらいだから、とびきりうまいに違いない。
だからこそ少年は気になって「えびフライ・・」とつぶやいてみないではいられなかった。

帰った父親の、日に焼けた額には、工事現場のヘルメットの跡。
土産の紙袋の口を開けてびっくりした。
さかんに湯気ゆげを吹き上げる氷。触れると指先がひりっとして吸い付いてくる。
ドライアイスというものらしい。
父は、えびフライの鮮度が怪しくならないよう、一晩中眠りを寸断すんだんして冷やし続けながら帰ってきたのだ。

普段ふだん、おかずの支度したくは姉がするが、えびフライは父が自分でげた。
4人家族に6のえびフライ。
父は、自分と祖母は1匹でいいから、少年と姉が2匹ずつ食べろと言う。

揚げたてのえびフライは、口の中に入れると、しゃおっ、と音を立てる。
かむと緻密ちみつな肉の中で前歯がかすかにきしむようないい歯応えで、くるみ味のようなえもいわれないうまさが口の中に広がった。
翌朝目を覚ましても、まだ舌の根にうまさが残るくらいだった。

父の休暇きゅうかは1日半だけだった。今夜の夜行で東京へ戻るという。
みんなで死んだ母の墓参りに出かけた。
母は、えびフライなど食ったことがあるのだろうか。あんなにうまいものは一度も食わずに死んだのではなかろうかー。
少年はなんとなく墓を上目でしか見られなくなった。

夕方の終バスで町へ出る父を独りで停留所まで送る。
今度は正月に帰る、という父の言葉に、不意ふいにしゃくり上げそうになる。
「んだら、ちゃんと留守してれな。」と父に頭をわしづかみにされ揺さぶられる。
それがいつもより少し手荒くて、頭が混乱した少年は「んだら、さいなら、」というつもりで、うっかり
「えんびフライ。」
と言ってしまった。
驚き立ち止まり、苦笑いする父。
「わかってらぁに。また買ってくるすけ・・。」
父はまだ何かいいたげだったが、車掌しゃしょうにせかされバスに乗り込んだ。

「はい、発車ぁ。」
野太い声で車掌が言った。

「盆土産」のテスト対策ポイント

①「盆土産」は、全体を3つの部分に分けることができる よ。
それぞれの部分で、どんな場面があったか 、それは「いつ」のことで、「どこ」「だれが」「どんなこと」をするのか、内容をしっかり理解しよう

②「盆土産」に登場する「少年」「姉」「父」「祖母」それぞれの行動から、その人の思いや、人柄をきちんと理解 しておこう。

「盆土産」テスト対策ポイント①
3つの部分それぞれに出てくる場面の「時・場所・人物・出来事」を整理しよう!

「盆土産」は、ある地方に住む家族の「お盆の時期の二日間」の出来事や様子を描いた物語。

「盆土産」の文章は、3つの部分に分けることができる よ。

どこで分かれているかというと、「1行が空けられている」ところが区切りになっているんだ。

1つ目の部分

少年が川で雑魚釣りをしながら、東京から帰ってくる父親と、そのお土産の「えびフライ」について考えているシーン

2つ目の部分

父親が帰ってきて、みんなでエビフライを食べるシーン

3つ目の部分

みんなで母親の墓参りをして、東京へ帰る父親を少年が送っていくシーン

くまごろう
くまごろう
それぞれの部分には、いくつかの場面(エピソード)が書かれているよ。
場面ごとに、「時」「場所」「人物」「出来事」を整理していくよ。

1つ目の部分に書かれている場面
「川で雑魚ざこつりをする少年」

少年が川で雑魚つりをしていたのはいつ?

「明日はもうぼんの入り」と書かれているので、盆入りの前日」ということがわかるね。
※背景に色がついている言葉は、クリック(タップ)すると、その意味が出てくるよ。

父親が帰ることになったので、父親の好きな生そばの「だし」の材料にするために、少年は朝から雑魚釣りをしにきているんだね。

「もうすぐうまいものが食えるのだから」と書かれていることから、少年が雑魚釣りをしているのは、父親が村に到着する日の朝 (父親が帰ってくれば、お土産の「えびフライ」を食べられるということ)だということがわかるよ。

日付もハッキリしていて、父親が「11日の夜行に乗る」と書かれていることから、父親が帰ってくる日は12日。つまり、少年が雑魚釣りをしているのも12日の朝ということだね。

少年が川で雑魚つりをしていたのはどこ?

今朝けさ釣って、どうにかおくぼんの晩には間に合うくらい」と書かれていることから、川へは朝のうちに釣りに来ていることがわかる。

まき(魚をおびきよせるためにまくエサのこと)にする荏胡麻えごまを用意していたのも「今朝」と書かれているので、朝に少年が家から歩いて、朝のうちに到着できるくらいの場所にある川だと考えられるよ。

河鹿かじかガエルがいることから、川は山間さんかん清流せいりゅうだということもわかるね。

登場する人物

この場面で登場するのは、少年だけ

少年と姉や祖母のやりとりの様子も書かれているけれど、これは少年が朝の出来事を思い出しているだけだね。

出来事など

この場面では、少年が 雑魚を釣りながら、いろいろと回想する様子が書かれているね。

「足元で河鹿かじかが鳴いている。腰を下ろしている石の陰にでもいるのだろう」とか、「川にけたゴム長のふくらはぎを伝って」と書かれているので、少年はゴム長(長靴のこと)をはいて、川の中に入って石の上に座っていることがわかるよ。

場面の後半では、雑魚釣りのやり方も詳しく書いてあるので、念のため確認しておこう。

【雑魚釣りの方法】

①牛乳瓶に用意した荏胡麻えごまを、頬張ほおばってくだ
唾液だえきといっしょに川面へらす
③雑魚の口が川面に出てくるので、そこへ荏胡麻にせた粒を付けた針を落とす
④食いついた雑魚を軽く引っ掛けて上げる

ところで、「川面はそこだけ夕立に打たれたようにあばたになる」とあるんだけど、これはどういう意味なの?
くまごろう
くまごろう
「あばた」というのは、いわゆるデコボコした状態。川面に荏胡麻を吹き散らすと、たくさんの雑魚がやってきて荏胡麻を食べるために川面に口を次々に出すよね。それがまるで川面がデコボコになったみたい、ということだよ。
強い雨が降ったときも、川面が雨粒でデコボコになるよね。だから「夕立に打たれたように」と書いてあるんだね。

釣り上げた雑魚は砂の上に落ちるので、少年は水辺に小石を並べてさくを作って、釣った雑魚が川へ逃げ込まないようにしていたんだね。

でも、盆前だったから、あまり雑魚を釣る人がいなくて、雑魚はよく太っていたんだ。

太っている分、小石の柵を越えそうになったので、少年は「ばためぬがじゃ、こりゃあ。(ばたばたするな!こら!)」とどなりつけたんだね。

少年がどなりつけると、足元の河鹿かじかガエルが鳴くのをやめたね。
これは、「人声には敏感びんかんな河鹿」と書かれているように、少年の声に河鹿ガエルが驚いてしまったからだね。

少年は雑魚釣りをしながら、いろいろ回想かいそうする よ。

①まずは、えびフライの発音について
少年の住むところでは、えびフライを食べる機会があまりなくて、少年も「えびフライというのは、まだ見たことも食ったこともない」と書いてあるよ。
だから、少年にとっては「なじみのない言葉」なので、つい「えんびフライ」という発音になってしまうということが書かれているよ。

②次に少年が考えるのは、父親について
少年の父親が雑魚を干して「だし」にした生そばが好物で、その「だし」のために少年が雑魚釣りに来ていることが書かれているよ。

③そして父親からの手紙が速達で届いたときの回想。
少年が雑魚釣りに来ている前の日(8月11日)の夕方、父親から「11日の夜行にのって帰る」「土産みやげはえびフライ」という内容の速達が届いたんだね。

少年の父は東京の工事現場で働いているので、速達が届いた時には「何か事故があったのでは」と家族みんな(少年・姉・祖母)がヒヤリとした、とも書かれているよ。

父の手紙は「伝票でんぴょうのような紙切れ」の裏に「濃淡のうたんいちじるしいボールペンの文字」で書かれていることから、父親は急に帰ることになって、とりあえず手元にあった紙に急いでメッセージを書いたということが読み取れるね。

「土産はえびフライ」と書かれていたものの、少年の住むところでは馴染なじみのない食べ物なので、少年は姉や祖母に「えびフライとはどんなものか」をたずねるよ。

それに対して姉は、
「どったらもんって・・・えびのフライだえな。えんびじゃねくて、えびフライ。」
と言って黙って自分の鼻の頭でも眺めるような目つきをしたとあるね。

これは、姉も「えびフライがどんなものか」分からなくて、弟の前なので「分からない」と言えない分、えびの発音のしかたのことを言ってちょっとごまかすようなイメージだね。

祖母もやっぱり「えびフライ」がどんなものかよく分からなくて
「・・・うめもんせ。」とだけ言ったんだね。

「川で雑魚釣りをする少年」の場面まとめ

【時】
8月12日(盆入りの前日)
父親が帰ってくる日の朝

【場所】
少年の家の近くにある川

【人物】
少年

【出来事など】
雑魚釣りをする少年のようす
えびフライの発音について話す少年と姉(回想)
少年が雑魚釣りに来ている理由の説明
父親が急に帰ってくることになったこと(回想)
えびフライについて話す少年と姉と祖母(回想)

2つ目の部分に書かれている場面
①「父親が帰ってくる」

父親が帰ってきたのはいつ?

父親は、夜行で帰ってきたよね。
少年の住む村の近くの町の駅まで、東京から8時間。さらにそこから村までバスで1時間。

朝に雑魚釣りをしていた少年が家に戻っているので、「少年が雑魚釣りをして、家に帰った後」ということがわかるね。

時間はハッキリ書かれていないけど、夜行列車が夜10時ごろ出たとして、8時間後の朝6時に到着、そこから始発のバスを待って1時間かかると考えると、大体8時とか9時くらいかな?

場所は?

場所はもちろん、少年の家だね。

土間どま(家の中の玄関のあたりで、地面のままになっているところ)で少年は父親から土産の紙袋を受け取ったよ。

登場する人物

この場面で登場するのは、父親・少年・姉
※祖母がいるかどうかはハッキリとは書かれていないので不明。

出来事など

この場面では父親が帰ってきて、父親の持ってきた土産を少年が開ける様子が書かれているね。

父親の額は、横じわから上のほうは生白かった。

これは、父親が東京では工事現場で働いていて、ヘルメットをかぶっているからできたあとだね。

父親から紙袋を受け取った少年は、中に入っていたドライアイスに驚いたり、えびフライのエビの大きさにビックリしたりするよ。

えびフライは冷凍食品だったので、東京から村まで帰るあいだにわるくなってしまわないよう、父親は紙袋の中のドライアイスを一晩中交換しながら、ろくに眠らずに帰ってきてくれたということがわかったね。

2つ目の部分に書かれている場面
②「畦道あぜみちで喜作と会う」

いつ?

父親のお土産のエビフライを確認したあとの出来事だね。本文には「午後遅く」と書かれているよ。

場所は?

少年は川で冷やしておいたビールを引き揚げに行っているね。「裏の谷川」と本文に書いてあるので、少年の家の裏あたりにある川に行っていたんだね。

「戻ってくると」とあるので、川から家に戻ったあたり、畦道のところで喜作と会うよ。

人物は?

登場するのは、少年と、隣に住んでいる「喜作」だね。

喜作は、少年よりも一級上の四年生と書かれているよ。

出来事は?

喜作は、真新しい派手な色の横縞Tシャツをぎこちなく着ていて、腰に花火を刀のようにさしているね。

「真新しい」とか、「ぎこちなく」ということから、喜作はこのTシャツを手に入れたばかり、つまり喜作の父親も盆で帰ってきていて、お土産がTシャツと花火だったということがわかるね。

そんな喜作に、お前の父ちゃんも帰ったのか?と聞かれた少年は、うなずいてから「えびフライ。」と言ったね。

喜作が「えびフライ」とは何か?と聞いたけど、少年は、ヘタしたら一口あげなきゃいけなくなるかもしれない!と、あわててごまかして通り過ぎたよ。

喜作の持っていたお土産を見て、自分の家のお土産はめずらしい「えびフライ」だぞ、とちょっと自慢したい気持ちがあったのかな。
でも、よく考えたら「ひと口ほしい」なんて言われたら大変だ!とあわててごまかしたんだね。

2つ目の部分に書かれている場面
③みんなで「えびフライ」を食べる

いつ?

「今夜はキャベツを細かく刻むだけにして・・」と本文でも書かれているように、夜のお話だね。

いよいよ、「えびフライ」を家族みんなで夜ご飯に食べようとしているところだね。

場所は?

みんなで夜ご飯を食べているところなので、もちろん少年の家の中だね。

人物は?

4人家族みんなで「えびフライ」を食べているので、登場するのは少年・姉・父親・祖母だね。

出来事は?

この場面では、少年の家族がはじめて「えびフライ」を食べる様子が細かく書かれているよ。

「土産は、えびフライ」と知らされてから、ずっと「どんな味だろう??」と楽しみで仕方がなかった少年にとって、待ちに待った瞬間だよね。

普段は姉が夜ご飯のおかず作りをしているけれど、この時は父親が「えびフライ」を揚げているよ。少年の住む村では「えびフライ」はめずらしかったので、姉も調理をしたことがないよね。だから、父親が「せっかくお土産で買ってきたえびフライを、美味しく調理してみんなに食べさせてあげたい」という思いで揚げることにしたのかもしれないね。

えびフライは全部で6尾。家族は4人なので、割り切ることができないね。

すると、父親は「祖母と自分は1匹ずつでよいので、少年と姉が2匹ずつ食べなさい」と言ってくれたね。

その分、父親は少年が釣ってきた雑魚をビールの肴としてどんどん食べてしまう。

「だし」にする分の雑魚がなくなってしまうのでは??と、少年は少し不安になるよ。

そしていよいよ少年たちは実際にえびフライを食べ始めるね。

少年は「自分のだけ先になくならないように」と、横目で姉を見ながら調子を合わせて食べていたけれど、えびフライのあまりの美味しさに、「二尾目を食べる時にはもうそれも忘れて」しまっているね。

先になくならないようにスピードを調整しながら食べていたけど、美味しすぎて2匹目からは夢中でパクパク食べてしまった、ということだね。

そんな中、急に祖母がむせてせき込むね。

原因は、えびフライのしっぽまで食べてしまったから。
祖母には歯がないので、しっぽを丸ごと飲み込もうとしてむせてしまったんだね。

父親が「えびは、しっぽは残すもの」と伝えると、少年と姉は首をすくめたね。

なぜなら、少年も姉も、「しっぽは残すもの」ということを知らなくて食べてしまっていたからだね。「あちゃー、自分たちもしっぽまで食べちゃった・・・」というイメージかな。

でも姉が開き直って「歯があれば、しっぽも美味しい」と言うと、少年は「そうだそうだ」と、2匹目のしっぽも食べてしまったね。

くまごろう
くまごろう
このえびフライを家族で食べる様子では、少年と姉そして祖母が、めずらしいえびフライを夢中で食べる様子や、しっぽまで食べてしまうくらいその美味しさに感動している様子が伝わるね。

「父親の帰宅〜えびフライを食べるまで」の場面まとめ

【時】
8月12日(盆入りの前日)
①少年が川で雑魚釣りをしていたよりも後
②午後遅く
③夕食の時間

【場所】
①少年の家
②畦道
③少年の家

【人物】
①少年・姉・父親(祖母は不明)
②少年・隣の喜作
③少年・姉・父親・祖母

【出来事など】
①帰ってきた父親から、えびフライの袋を受け取る
②喜作と会い、えびフライについて言いかける
③家族4人でえびフライを食べる。祖母がしっぽまで食べようとしてむせる。

3つ目の部分に書かれている場面
①母の墓参りに行く

いつ?

「翌朝、目を覚ましたとき」とあるので、家族四人で「えびフライ」を食べた次の日の朝のことだね。
朝起きてからも、少年は夕ごはんに食べたえびフライの美味しさの余韻に浸っているよ。

「午後から、みんなで」とあるので、お墓参りに行ったのはその日の午後から。
つまり、母のお墓参りは、父親が帰省して皆でえびフライを食べた次の日の午後のお話

場所は?

母のお墓があるのは、共同墓地

共同墓地というのは、「その地域の人々で一緒に管理している墓地」と、「大きな供養塔などの内部に、たくさんの遺骨を納めるお墓」など、いくつかのスタイルが考えられるんだけど、「盛り土の上に、ただ丸い石を載せた」母と祖父のお墓があるので、ここでいう共同墓地は「地域の人々で一緒に管理している墓地」の可能性があるかな。

人物は?

お墓参りには、「少年」「姉」「祖母」「父親」の4人で行っているよ。

出来事は?

墓参りに行く途中、みんなで母親の好きだったコスモスとききょうの花を摘んでいるね。

これは、母のお墓を色とりどりの花で埋めるためだね。お盆で帰ってくる母を喜ばせようとしているんだね。

念仏を唱えていた祖母の「南無阿弥陀仏」の合間に、「えんびフライ・・」という言葉が混じるのを少年は聞いたね。
「母と祖父に、えびフライの報告をしているのかな?」と思った少年は、さらに、母はあんなに美味しい「えびフライ」を食べたことはあったのだろうか・・と考えるよ。

3つ目の部分に書かれている場面
②少年が父を見送る

いつ?

父親が帰るために乗るのは、夕方の終バスとあるね。なので、これは墓参りに行った日の夕方のお話だね。

場所は?

父親が乗るバスが出る、少年の家から最寄りの停留所だね。

最寄りとはいっても、「村外れのつり橋を渡り」とあるので、バス停までは結構距離があるね。途中に、朝、少年が雑魚を釣った川原の側も通っているよ。

人物は?

少年は、独りで父親を送っているので、少年と父親の2人だね。(厳密にいうと、少しだけバスの車掌さんも登場しているけれど)

出来事は?

父親が「今度は正月に帰るよ」と伝えると、不意に少年は泣きそうになっているね。

泣きそうになってしまったので、とっさに少年は「えびフライ」の話をしたよ。
いざ父親と別れる時にも、「さようなら」と言うつもりが、つい「えんびフライ」なんて言ってしまったね。

これには父親もちょっと驚いて苦笑いしていたね。

「盆土産」
テスト対策ポイント②
人物の行動から人柄や心情を理解しよう!

くまごろう
くまごろう
「盆土産」では、登場人物の心情をあまり細かく書いていない部分が多いので、行動や少ないセリフから、その登場人物がその時どんなことを思っていたかの「心情」を理解する必要があるよ。
たくさんあるけれど、これは、テストでも問題に出やすいので、しっかり把握しておこう。

「川が濁らないかと気が気でなかった」のはなぜ?

川へ雑魚釣りに来ていた少年は、「ゆうべは雨でも降って川が濁ったりしたらと、気が気ではなかった」と思い返しているね。

これは、
父親が突然帰ってくることになった

父親は生そばを食べるのを楽しみにしている

生そばのための「だし」を作るのに、雑魚が必要

「だし」にするには、時間がかかるので、今朝中に釣らないと父が東京に戻るまでに間に合わない。

雨が降って川が濁ると、雑魚が釣れなくなってしまうので、「だし」作りが間に合わなくなってしまう!

こういうわけで、少年は「気が気ではなかった」ということだね。

赤いスクーターがやってきて、「ひやりとした」のはなぜ?

赤いスクーターは、町の郵便局で使われているスクーター。

「赤いスクーターが家にやってくる」ということは、何か郵便物が届いた、ということになるんだけど、それが「速達」だったもんだから、少年と姉と祖母は「ひやりとした」んだ。

なぜなら、少年の家では、普段速達がどこかから届くようなことはないので、
「速達が届く」=「東京で働いている父親に何かじこでもあったのか」
と思ってしまって、みんな「ひやりとした」というわけだね。

祖母と姉と少年が「しばらく顔を見合わせていた」のはなぜ?

いざ速達の中身を確認すると、「盆には帰る」という父親からの手紙だった。

正月に父親が帰ってきたときに、「今年の盆には帰れぬだろう」と話ていたので、まさか帰ってくるとは思っていなかった祖母と姉と少年は、「えっ?帰ってくるの???」と驚いて顔を見合わせていたんだね。

土産が「少し心もとなかった」のはなぜ?

「心もとない」というのは、頼りなくて不安ということ。

土産が心もとないということは、つまり「自分が嬉しいと思うような土産なのか、ちょっと不安・・」ということだね。

どうしてそんな風に少年が思ったかというと、少年は「えびフライ」がどういうものか「見たことも食ったこともない」から。

はたして「えびフライ」というものは美味しいのか、満足できるようなものなのか、未知すぎて不安になったということだね。

姉が「黙って自分の鼻の頭でも眺めるような目つき」をしたのはなぜ?

「えびフライ」がどんなものか分からなかった少年は、姉に尋ねたね。

「どったらもんって・・えびのフライだえな。」と答えた姉だけれど、実は姉もよくわかっていないんだね。

とはいえ、弟である少年に「自分もわからない」と言うのはなんとなく悔しいというか、恥ずかしいというか、姉のプライドもあるので「えびのフライだえな。えんびじゃなくて、えびフライ。」となんとなく強がったように答えているね。

そう答えたものの、やっぱり「自分もわからない」から、黙って自分の鼻の頭でも眺めるような目つき」をしたんだよ。

そうか。本当は自分も分からないとは言えないから、なんとなく少年から目をそらすような感じかな。

祖母が「・・・うめもんせ。」とだけ言ったのはなぜ?

姉から「えびのフライ」と説明を受けたものの、少年が知っているえびは小さいサイズのものだったので、「そんな小さいエビをフライにするってどういうこと??」とますます分からなくなってしまった。

そこで、祖母にも聞いてみるんだけど、祖母は「・・・うめもんせ。」としか答えてくれなかったね。

これは、祖母も「えびフライ」とはどんなものか、良く分からなかったんだね。

とはいえ姉と同じように「分からない」とはなんとなく言えなくて、「・・・うめもんせ。」とだけ言ってごまかした感じかな。

「えびフライ・・」とつぶやいてみないではいられないのはなぜ?

少年は、川で雑魚釣りをしているときに何度か「えびフライ」とつぶやいているね。

これは、父親が買ってきてくれる予定の「えびフライ」のことが気になって気になってしょうがないから。

父親の額の上の方が白かったのはなぜ?

帰ってきた父親の額の横じわから上のほうが、生白かったとあるね。

こうなってしまった理由は、父親の帽子の被り方の癖。

もともと父親は、帽子を「あみだかぶり」にする癖があったんだよね。

かといって、流石に仕事場である工事現場のヘルメットまで、あみだかぶりするわけにはいかない。つまり、普通にまっすぐ被っているんだね。

そうなると、ヘルメットを被っている部分は日に焼けないで白いままになるよね。

そして、いざプライベートで帽子をあみだかぶりにしてしまうと、その「日焼けしていない部分」が丸みえになってしまうので、「横じわから上の方は生白い」なんて状態になってしまったんだね。

父親が眠りを寸断していたのはなぜ?

えびフライは、まだ揚げる前の「パン粉を付けた状態」になっている「生」だったよね。
ということは、鮮度をたもつために冷やしておかないといけないよね。

そこで、父親はたくさんのドライアイスをもらってきて、それを少しづつえびフライの入っている紙袋に入れることで、えびフライを冷やし続けながら帰ってきたんだ。

夜行列車は夜中に走る列車なので、本当ならずっと眠ったまま目的地に着くことができるんだけど、紙袋の中のドライアイスがなくならないように、ある程度時間がたったら新しいドライアイスを入れ直さないといけないよね。だから、父親は眠りを寸断して、ドライアイスを入れ直しながら帰ってきてくれたんだね。

これは、「家族に美味しいえびフライを食べさせてあげたい」という父親の家族に対する愛情からだよ。

父親が満足そうに毛ずねをたたいたのはなぜ?

「ずんぶ大きかえん?」と言いながら、父親は満足そうとあるけれど、これは、少年と姉土産のえびフライを見て、そのえびのあまりの大きさに驚いているのを見たからだね。

「よかった、喜んでくれているな頑張って持って帰ってきたかいがあったな」と満足しているということだね。

少年が喜助に「えびフライ。」と言ったのはなぜ?

少年は、畦道で出会った喜助に「えびフライ。」と、突然ひとこと言ったね。

これは、喜助が喜助のお父さんからもらったTシャツや花火を見せびらかすようにしていたので、「自分だって、えびフライなんて凄いものを土産でもらったんだぞ!」と自慢したい気持ちになったからだね。

でもすぐ「なんでもねっす。」とごまかしてしまったのは、「しまった、えびフライがあるなんて教えてしまったら、一口欲しいなんて言われてしまうかもしれない」と思ってとっさにごまかしたんだね。

少年と姉が顔を見合わせて首をすくめたのはなぜ?

祖母がえびフライのしっぽを食べようとして、むせてしまった時、「えびは、しっぽを残すのせ。」という父親の言葉を聞いた少年と姉は首をすくめたね。

これは、自分たちもえびのしっぽを食べてしまっていたからだね。

「えっ!?そうなの?食べないものなの?・・・食べちゃったよ・・」という感じだね。

少年が「今朝もまた雑魚釣りに行かなくては」と思ったのはなぜ?

翌朝、少年は「今朝もまた川へ出かけて、そばのだしを釣り直してこなければなるまいと思って」とあるね。

これは、もともと父親の好きな生そばの「だし」にするために雑魚を釣っておいたのに、夜ご飯で、その雑魚を父親が全部食べてしまったからだね。

だしにする分の雑魚が足りないから、また釣ってこなくては・・と思っていたんだね。

でも、父親はもう夜の夜行で東京へ戻ることを知って、その必要はない、つまり生そばを食べる余裕はないから、だしも必要ない、ということがわかったんだね。

父親はもとから「生そばを食べる余裕はない」ということをわかっていたから、雑魚を「だし」のために残さずに全て食べてしまったんだね。

墓を上目でしか見られなくなったのはなぜ?

母親と祖父のお墓参りをしていた少年は、祖母が「えびフライ」のことを母親たちに報告していることに気がついて、「墓を上目でしか見られなくなった」とあるね。

これは、祖母がえびフライのことを報告していたのに気がついたのをきっかけに、「そういえば、祖父や母は、あんなにうまいえびフライを食べたことはあったのかな?」と考え始めてしまったからだね。

「母親は食べることができなかったのに、自分だけあんなに美味しいものを食べてしまって、なんだか申し訳ない・・」とうしろめたい気持ちになったから、墓を上目でしか見られなくなったんだね。

少年が不意にしゃくり上げそうになったのはなぜ?

東京へ戻る父親を送っていた少年だけど、父親が「こんだ正月に帰るすけ」と言うと、不意にしゃくり上げそうになったね。

しゃくり上げるとは、ヒックヒックと声や息を吸い上げながら泣くこと。

これは、それまで、みんなでえびフライを夢中で食べたり、母のお墓参りに行ったりして過ごしていたけれど、「今度は正月に帰る」という父親の言葉に、「ああ、そうだ、お父さんはもう東京へ戻ってしまうんだ」「もう、正月まで会えないんだ」ということを実感してしまったからだね。

そして、泣いてしまわないように、「冬だら、ドライアイスもいらねべな。」と、えびフライの話をすることで、気を紛らわせて、父親にも心配をかけないようにとしたんだね。

「えんびフライ。」と少年が言ってしまったのはなぜ?

父親に頭をわしづかみにされて揺さぶられると、少年は思わず「んだら、さいなら」と言う代わりに「えんびフライ。」と言ってしまったね。

これは、父親との別れを実感して、泣き出してしまいそうになるのを必死にこらえていたところ、頭をわしづかみにされて、いつもより手荒く揺さぶられたことで、混乱してしまって、思わず「えんびフライ」と口に出してしまったということだね。

泣かないようにえびフライの話をしていたり、今回の土産のえびフライのあまりの美味しさや、ずっと気になって「えびフライ」とつぶやいてばかりいたのもあって、つい言葉で出てきてしまったんだね。

父親が結局何も言わなかったのはなぜ?

「わかってらぁに。また買ってくるすけ・・。」と言った後、父親はまだ何かいいたげだったのに、結局何も言わずにバスに乗り込んでしまったね。

これは、これ以上何かを話しても、さらに別れが辛くなってしまうから、別れの辛さを振り切ろうとしているんだね。

この父親の様子からは、子供達と離れて東京に戻らなければならない辛さが強く伝わってくるね。

くまごろう
くまごろう
登場人物の行動やセリフから、どんな気持ちが読み取れるかは整理できたかな?

それではさらに、それぞれの行動からわかる、登場人物の人柄も押さえておこう。

少年の行動からわかる人柄

父思いの少年

父親が突然帰ってくることになって、少年は慌てて朝から川原へ雑魚釣りに出かけたね。

これは、生そばが大好きな父親のために、「だし」の材料になる雑魚を用意するため。

「雨が降って川が濁ったらどうしよう」とか、父親あどんどん雑魚を食べてしまう様子を見て、「だし作りに足りなくなったらどうしよう」と、はらはらするのも、「父親に大好きな生そばを、ちゃんと用意したい」からだね。

この少年の様子からは、父親思いの人柄が伝わってくるね。

少年のお母さんは、すでに亡くなってしまっているよね。
さらに父親も、普段は東京へ働きに行っていて、なかなか会えない。

まだ小学三年生の少年にとって、父親と母親と会えない状況というのは、とても寂しいことだよね。だから、父親との別れの場面では、不意にしゃくり上げそうになってしまったりしたんだね。

父親の行動からわかる人柄

愛情深い父親

土産のえびフライを持って帰ってくるとき、「冷凍えびフライ」でまだ揚げる前の生の状態だったので、家に着くまでに鮮度が怪しくなってしまったら大変だ!と思った父親は、たくさんのドライアイスを小出しにしながら、一晩中、えびフライの入った紙袋の中を冷やし続けて帰ってきたんだね。

それは、「家族のみんなを喜ばせたい」一心から。

普段、東京の工事現場で働いている父親は、疲れているよね。
しかも夜行列車は「夜中の間に走って目的地へ向かう列車」だよね。本当なら、眠っている間に目的地へ着けるんだ。

そんな中、一晩中ゆっくり眠ることなく、時々起きては紙袋の中のドライアイスを交換して、みんなのためにえびフライを冷やし続けてくれたんだね。

えびフライを食べる時にも、6尾を4人家族では割り切れない。

すかさず、父親は「お前と姉は二匹ずつ食え」と、子供達に多目に分けてくれたね。

このような父親の行動からは、家族や子供に対する愛情深い父親の人柄が伝わるね。

姉の行動からわかる人柄

負けず嫌いな姉

「まぁた、えんびだ。なして、間にんを入れる?」と少年のえびの発音に厳しかったり、
逆に少年から「ジヤッコじゃねくて、ザッコ」と指摘されると、「そったらごと、とうの昔から覚えでら」と返したり。

少年に「えびフライ」とは何か?と尋ねられた時も、「分からない」とは答えられなくて「えびのフライだえな。えんびじゃねくて、えびフライ。」と、少年の発音のことをいじるようにして、はぐらかしたり。

「弟には負けたくない」という、負けず嫌いな人柄が伝わるね。

くまごろう
くまごろう
最後に、「盆土産」の特徴のひとつ、「方言」について、その効果を確認しておこう。これも結構テストに問題として出ることがあるので、ぜひチェックしてね。

方言が生み出す印象

「盆土産」では、方言が沢山出てくるよね。

方言とは、「ある地方だけで使われる言葉」だよね。
この方言によって、このお話には次のような印象を読み手に与える効果があるよ。

「盆土産」で方言が与える効果

  • ほのぼのとした印象
  • 温かみのある印象
  • 素朴な印象
「地方で使われる言葉」なので、都会から離れた、なんだか懐かしいような、ホッとするような印象を与える効果があるんだね。

「盆土産」
新出漢字と登場する語句を確認しよう!

新出漢字

盆地・盆入り
漬け物
敏速・敏感
唐紙・唐突
改訂・訂正
釣り銭
暖炉・囲炉裏
串刺し
濁音・濁る
沼地
潰れる
砕石・砕く
生唾・唾液
湾岸
粒子・粒
跳馬・跳ねる
鉄柵
噴火・噴き上げる
煙幕・煙
尾根・六尾
偉業・偉そう
恐怖・怖い
緻密・精緻
不明瞭・一目瞭然
卓見・食卓
断崖・崖っぷち
合掌・車掌

登場する語句

河鹿かじか山間の清流にすむ小さなカエルのこと。
【本文】足元で河鹿が鳴いている。
造作ぞうさもない大した面倒もなく、たやすい。簡単であること。
【本文】都会の人には造作もないことかもしれないが
とんとなじみのない「とんと」とは「少しも」とか、「全く」という意味。
「なじみのない」とは、「親しみがない」「なじんでいない」という意味。
つまり、「全く親しくない」ということ。「えびフライ」という言葉を、少年のむらでは全く使うことはない、ということ。
【本文】こちらにはとんとなじみのない言葉だから
存外ぞんがい予想していた以上に、思いのほか。
【本文】えびが、存外むつかしい。
こさえる作るということ。
【本文】父っちゃのだしをこさえておかねばなあ。
面くらう不意のことで、驚いて慌てること。
【本文】盆には帰ると言ってくるのだから、面くらってしまう。
殺生せっしょう生き物を殺すこと。
【本文】明日はもう盆の入りで、殺生はいけないから
いちじるしい目立ってハッキリしている様子
【本文】濃淡の著しいボールペンの文字
心もとない頼りなく不安で、心が落ち着かないこと。
【本文】正直いって土産が少し心もとなかった
すこぶるたいそう。大いに。非常に。
【本文】これはすこぶるまずいもの
あばたになるくぼみが沢山ある様子。ゴルフボールや、月のクレーターのようなイメージで、デコボコした様子。荏胡麻を撒き散らすと、それを食べようとたくさんの雑魚が川面に口を出している様子が、川面がまるでデコボコになっているように見えたということ。
【本文】川面はそこだけ夕立に打たれたようにあばたになる
ばためぐなじゃばたばたするな、騒ぐな、という意味。
釣り上げた雑魚が暴れて柵を越えそうになったので、「ばたばたするな」とどなりつけたということ。
【本文】「ばためぐなじゃ、こりゃあ。」とどなりつけると・・
あみだかぶり帽子などを、前の方を上げて後ろを下げて被ること。
【本文】父親は、・・・あみだかぶりにする癖があったが
ハンチング帽子の種類のこと。前に小さなひさしの付いた、平べったい帽子。
【本文】真新しいハンチングのひさしを上げて
流儀りゅうぎその人や、ある団体、家などの独特のやり方。しきたり。
【本文】自分の流儀で気ままにかぶるというわけにもいかない
がりかまち玄関などにある、家の上がり口となっている所の床の縁に渡す横木のこと。盆土産の中で使われているのは、「土間からの上がり口」くらいの意味。
【本文】土間の上がり框で
ぶっかきごおり口の中に入れられるくらいの大きさに割った氷のかけらのこと
【本文】ぶっかき氷にしては不透明で白すぎる
せっかち先へ先へと急いで、少しも落ち着かないこと。
【本文】焼き栗をせっかちにつまんだときのように
小出こだしにする多くあるものの中から、すこしずつ出すこと
【本文】道中それを小出しにしながら来た
寸断すんだん細かく切り刻むこと。つまり、本当ならずっと寝るところを、眠りを細切れにしたということ
【本文】一晩中、眠りを寸断して冷やし続けながら
目をみはるおどろいたり、怒ったり、感心して目を大きく見開くこと
【本文】姉と二人で目をみはった
ずんぶ大きかえんずいぶん大きいだろう。という意味の方言
首をすくめるおどろいたり、おそれいったりした時に、思わず首を縮める仕草をすること
【本文】珍しくそんな冗談を言うので、思わず首をすくめて笑ってしまった
川のよどみ川の水が流れずにたまっている場所のこと
畦道あぜみち田んぼと田んぼの間の細い道のこと
気勢をそぐ何かを行おうとする気持ちが弱まる様子のこと。テンションが下がるというイメージ
【本文】喜作は気勢をそがれたように
なんどえ「なんだって」という意味の方言
なくならえ「なくなるよ」という意味の方言
じっくと「じっくりと」という意味の方言
はらはら危ないと、心配する様子。少年は、父がどんどん雑魚を食べてしまうので、「だし」を作る分がなくなてしまう(危ない)と思って、心配しているということ
【本文】ビールは三本あるから、はらはらして、
緻密ちみつきめ細かいこと
【本文】緻密な肉の中で前歯がかすかにきしむ
同調どうちょう賛成すること・意見を合わせること
【本文】「んだ、うめえ。」と同調して
きしむ固いものとものとがこすれて音を出すこと。この場合、えびフライの肉が緻密で、前歯とこすれあって音が出たということ
えもいわれないうまさなんとも言い表すことのできない美味しさということ。言葉にできないほど美味しいということ。
【本文】えもいわれないうまさが口の中に広がった
精進しょうじんする身を清めて行いをつつしむこと。この場合、盆の間は、肉や魚を食べないことで、殺生(生き物をころさない)せずに身を清めるということ。
【本文】明日からは盆で、精進しなければならない
残すのせ「残すんもんだよ」という意味の方言
誰にともなく特定の誰かにいう、というわけでもないということ
【本文】姉が誰にともなくそう言うので、
あんじょう思った通りということ。
【本文】案の定、焼いた雑魚はもうあらかたなくなっていた
あらかたほとんど全部
【本文】焼いた雑魚はもうあらかたなくなっていた
尋常じんじょうではない普通ではないということ。とんでもない、異常だということ
【本文】ゆうべは雑魚の食い方が尋常ではないと思った
なく中断することがないこと
【本文】絶え間なく念仏を唱えていた
不明瞭ふめいりょうはっきりしないこと
【本文】言葉はたいがい不明瞭だが
上目で見る顔を上げないで、目だけで上の方を見ること
【本文】なんとなく墓を上目でしか見られなくなった
とって付けたいかにもわざとらしい不自然な様子のこと
【本文】父親はとって付けたように、
しゃくり上げる「ヒック、ヒック」と声や息を吸い上げるように激しく泣くこと
【本文】不意にしゃくり上げそうになって
そうでもなかべおん「そうでもないだろう」という意味の方言
夏どこでなくいるべおん「夏どころでなくいるだろう」という意味の方言
野太い声声が低音で、音量が大きいこと
【本文】野太い声で車掌が言った

「盆土産」
まとめ

まとめ
  • 「盆土産」は全体が3つの部分に分かれている。
  •  3つの部分それぞれに登場する場面について、「いつ」「どこで」「だれが」「何が起きた」をしっかり整理しよう。
  • 行動からわかる「少年」「父」の人柄をおさえよう。
  • 方言によって、温かみと素朴さのある印象になっている。
  • 新出漢字と、登場する語句の意味を確認しよう。
ABOUT ME
yumineko
2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。 志望校にトップ10位内で合格を果たす。 勉強をみるにあたって感じたのは、教科書の説明には子供には分かりづらい部分が多く、子供にイメージしやすく噛み砕いて説明するのがとても有効だということ。 同じように教科書の内容が分かりづらいと感じている子供たちの ヒントになれば、との思いで「教科書を分かりやすく通訳するサイト」創設。

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