「比例の式」比例の関係の式とは?決まった数の求め方(練習問題)
小学校6年生の算数で学習する「比例の式」について、比例の関係を式で表わすにはどうすればよいのか?比例の式の「決まった数」の求め方をわかりやすく解説するよ。
目次
比例の関係を式に表してみよう
比例には次のような性質があったよね。
比例とは
yがxに比例するとき、
xの値が〇倍されると、それに対応するyの値も〇倍になる
つまり、xの値が〇倍されると、それに対応するyの値も〇倍になるようなxとyの関係が、比例の関係なんだけれど、いちいちこのように表していたら大変だよね。
そこで、今回は比例の関係を「式」に表わす方法について学習していくよ。
比例の関係にある量を2つ例にあげて解説していくね。
比例の関係にある量①
例えば、次のような「水を入れる時間」と「水の深さ」は
比例の関係にあるよ。
水を入れる時間xが2倍、3倍・・・になると
水の深さyも2倍、3倍・・・になっているからね。
まあ、当たり前だよね。
水を入れる時間を2倍にしたら、水の深さも2倍になるよね。
じゃあ、ここからが今回の本題だよ。
表のxとyの関係を式で表してみよう。
比例の関係を式で表してみよう
ポイントは、表を縦に見て「xを何倍したらyになるか」を考えること
表を見ると、上の段(x)を4倍したら、下の段(y)になっていることがわかるよね。
だからyはxを4倍した数だよね。
この関係を式にすると
y=x×4
これで比例の関係を式にすることができたんだけれど、
比例では、かけ算の順番を入れ替えて
y=4×x
と表すよ。
比例の関係のときに成り立つきまり
さっきの表にもどろう。
さっきは、xを4倍したらyになるって考えたけど
yをxで割ったらいくつになるか計算してみよう。
今回の問題ではy÷xを計算すると、いつも4になるんだ。
比例の関係にある量①のまとめ
「水を入れる時間」と「水の深さ」の関係で
わかったことをまとめると次のようになるよ。
- y=4×xという式で表すことができる
- y÷xを計算すると、いつも4になる
「4」というのが大事な数字だということがわかるね。
では、今回の問題で「4」とは何のことなのか考えてみよう。
1分のときの水の深さ4cm
1分間で増える水の深さ4cm
ちなみに、中学校ではxが1増えたときのyの増える量のことを
「変化の割合」というよ。
比例の関係にある量②
例えば、次のような三角柱の「高さ」と「体積」も
比例の関係にあるんだ。
高さxが2倍、3倍・・・になると
体積yも2倍、3倍・・・になっているからね。
では、表のxとyの関係を式で表してみよう。
比例の関係を式で表してみよう
ポイントは、
表を縦にみてxを何倍したらyになるかを考えることだったよね。
表を見ると、
上の段(x)を5倍したら、下の段(y)になっていることがわかるよね。
だからyはxを5倍した数だよね。
この関係を式にすると
y=x×5
これで関係を式にすることができたんだけど、
比例では、かけ算の順番を入れ替えて
y=5×x
と表すんだったね。
比例の関係のときに成り立つきまり
さっきの表にもどろう。
さっきは、xを5倍したらyになるって考えたけど
yをxで割ったらいくつになるか計算してみよう。
今回の問題では、y÷xを計算すると、いつも5になるんだね。
比例の関係にある量②のまとめ
三角柱の「高さ」と「体積」の関係で
わかったことをまとめると次のようになるよ。
- y=5×xという式で表すことができる
- y÷xを計算すると、いつも5になる
「5」というのが大事な数字だということがわかるね。
では、今回の問題で「5」とは何のことか考えてみよう。
高さが1cmのときの体積5cm3
高さが1cmで増えるごとに体積5cm3増える
比例の式
2つの問題を振り返ってみよう。
①y=4×x
②y=5×x
①と②の違いは
xの前の数字だけだよね。
比例の式っていうのは、xの前の数字が変わるだけなんだ。
例えば
y=2×x、y=3×x、y=10×x・・・みたいな感じ。
だから、xの前の数字のことを「決まった数」とすると、
比例の式はひとまとめで次のように表すことができるよ。
比例の式
y=決まった数×x
2つの数量の関係をこのような形であらわすことができたら、それは「比例の式」だと言うことができるよ。
決まった数の求め方①
ちなみに決まった数というのは、簡単に求めることができて、
次のようにy÷xを計算すれば求まるよ。
決まった数は4だから、y=4×xという式になるよ。
決まった数の求め方②
求め方①では「y÷x」で求めたよね。
もし「y÷x」を忘れてしまった場合、あせらなくていいように別の求め方も覚えておこう。
ポイントは
表を縦にみてxを何倍したらyになるかを考えること
例えば、下の表だったら、xを5倍したらyになることがわかるよね。
だから、y=5×xと求めることができるんだ。
比例の式の問題
次の中で比例の式を選びなさい。
ア:y=2×x イ:y=2+x ウ:y=2
簡単だよね。
比例の式っていうのは「y=決まった数×x」になるから、
答えは「ア:y=2×x」だね。
次の表のxとyは比例している。
比例の式で表しなさい。
決まった数を求めるためにy÷xを計算しよう。
y÷xを計算すると、いつも7になることがわかるね。
だから
決まった数は「7」になって、
比例の式は
y=7×xと求まるよ。
次の表のxとyは比例している。
比例の式で表しなさい。
表に書かれている数字や情報が少なすぎて不安に思ってしまうかもしれないね。
これは応用問題だよ。
ただ、やり方はさっきと同じ。
決まった数を求めるためにy÷xをしよう。
y÷xを計算すると、いつも2になることがわかるね。
だから
決まった数は「2」になって、
比例の式は
y=2×xと求まるよ。
別の考え方
「決まった数」ってどうやって求めるのか忘れちゃった人は
表を縦に見て、
xを何倍したらyになるかを考えよう。
今回の問題ならば、xを2倍したらyになるから
y=2×x
と比例の式を求めることができるね。
比例の式のまとめ
比例の式のまとめ
- 比例の式は
y=決まった数×xと表すことができる - 例えば、比例の式はy=2×x、y=3×x、y=4×xみたいな形になっている
- 決まった数を求めるには
y÷xを計算する - y=決まった数×xという式で表すことができていたら
比例の関係にある
運営者情報
ゆみねこ
詳しいプロフィールを見る
青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。