「分数の割り算」やり方・なぜひっくり返すのかを説明(練習問題)
小学校6年生の算数で学習する「分数の割り算(わり算)」について、分数÷整数の計算の仕方・やり方を簡単に説明しているよ。
分数の割り算では、なぜひっくり返すのかをくわしく解説。
問題にもチャレンジして分数の割り算をマスターしよう。
目次
分数の割り算を考えよう
「分数の掛け算」の解説ページでは、分数×整数の掛け算のやり方を学習したね。
では、今度は分数÷整数の割り算に挑戦してみよう。
考え方を2つ紹介するね。
分数÷整数の割り算の考え方①
図を使って考えてみよう。
下のような、1Lの水が入るタンクがあったとしよう。
\(\frac{4}{5}\)っていうのは、5個に分けたうちの4個分に水が入っているということになるよね。
この後がポイントなんだけど、
\(\frac{4}{5}\)の水って次のようにも考えられるよね。
(1段を2つの部屋に分けたよ)
ということは
\(\frac{4}{5}\)÷2っていうのは、
\(\frac{4}{5}\)の半分のイメージだね。
上の図の量は、10個に分けたうちの4個分に水が入っているから、
\(\frac{4}{10}\)
約分して
\(\frac{2}{5}\)
と表すことができるね。
だから、
\(\frac{4}{5}\)÷2=\(\frac{2}{5}\)
と計算することができるよ。
分数÷整数の割り算の考え方②
今度は図ではなく、式で考えてみよう。
\(\frac{4}{5}\)は、\(\frac{1}{5}\)が4個分だよね。
\(\frac{4}{5}\)÷2っていうのは
\(\frac{1}{5}\)の4個分が半分になるイメージだね。
だから
\(\frac{1}{5}\)が(4÷2)個あるってことになるね。
次のような式で計算できるよ。
図を使った考え方と答えが同じになっているね。
\(\frac{4}{5}\)÷2=\(\frac{2}{5}\)になることを
2つの考え方を使って説明してきたね。
分数÷整数の割り算のポイントは、
整数の数字が分子(上)に来るということだよ。
かけ算の時と同じだね。
さっきの問題だったら、整数2が分子(上)に来たよね。
分数÷整数の割り算のポイント
- 整数の数字を分子(上)に移動させて割り算をする
分数が割り切れないときの割り算の考え方③
それでは、たとえば次の計算をしてみよう。
「÷2」を分子(上)にもっていったらいいから次のようになるよね。
でも、「3÷2」ってどうかな?
割り切れないから、こまってしまったね。
\(\frac{3}{5}\)÷2の計算のように、
分子が割り切れないときは さっきの「割り算のポイント」とは計算の仕方を変えなくてはいけないんだ。
「÷2」ができるようにするために、
\(\frac{3}{5}\)を少しいじろう!
\(\frac{3}{5}\)の分母と分子を「×2」しよう。
こうすると、さっきの式は次のようになるよ。
「÷2」を分子にもっていったら次のようになるよね。
分子は「2÷2=1」だから
と求めることができるね。
この問題の大事なポイントは「÷2」するために
分母と分子に2をかけることだよ。
\(\frac{3}{5}\)÷2の計算のように、分子がわり切れないときは、
分母と分子に「÷〇」の〇の数をかければよいということだね。
分母と分子に同じ数をかけてもいい理由
さっき\(\frac{3}{5}\)の分母と分子を「×2」したよね。
「そんな勝手なことをしてもいいの?」と不安に思ってしまう人もいるかもしれないね。
分数の特徴なんだけれど、
分母と分子に同じ数をかけても、分数の大きさは変わらないよ。
分数を約分するときだって、分子と分母を同じ数で割っているよね。
約分しても、その分数があらわす大きさ自体は変わらないよね。
それと同じ考え方だね。
分数の割り算のポイント(割る数をひっくり返して掛け算にする)
ここであることに気付いてほしいんだ。
さっきの計算を振り返ろう。
四角で囲った、赤字のところを見てみよう。
割られる分数にの分母と分子に、割る数である整数と同じ数をかけたことで、
結果的には\(\frac{3}{5}\)÷2の「2」がひっくり返って分母に来て、かけ算をすることになっているよね。
ここが分数の割り算の重要ポイントなんだけれど、
「÷〇」の数はひっくり返って分母に来て、かけ算になるんだよ。
文字で表すと次のようなイメージ
分数÷整数の割り算のポイント(超重要)
- 整数の数字を分母(下)に移動させて(ひっくり返して)かけ算する
さっきもポイントがあって「どういうこと?」ってなる人もいるよね。
さっきのポイントは、
分子の数が割り切れる場合にしか使えないよ。
だから上のポイントを覚えておけばどんな問題にも使えるからね。
分数÷整数の割り算のポイント(分子が割り切れる場合しか使えない)
- 整数の数字を分子(上)に移動させて割り算する
分数÷整数の割り算のポイント(分子が割り切れない場合でも使える)
- 整数の数字を分母(下)に移動させて(ひっくり返して)かけ算する
分数の割り算の問題
それでは、分数の割り算の問題にチャレンジしてみよう。
\(\frac{4}{9}\)÷2を計算しなさい。
整数の数字2を分母(下)に移動させてかけ算すればいいから
\(\frac{4}{9}\)÷2
=\(\frac{4}{9×2}\)
=\(\frac{4}{18}\) ←約分しよう
=\(\frac{2}{9}\)
この問題だったら、分子の「4÷2」がわり切れるから
次のようなやり方でやってもいいよね。
\(\frac{4}{9}\)÷2
=\(\frac{4÷2}{9}\)
\(\frac{2}{9}\)
\(\frac{7}{9}\)÷3を計算しなさい。
整数の数字3を分母(下)に移動させてかけ算すればいいから
\(\frac{7}{9}\)÷3
=\(\frac{7}{9×3}\)
=\(\frac{7}{27}\)
\(\frac{24}{36}\)÷12を計算しなさい。
整数の数字12を分母(下)に移動させてかけ算すればいいから
\(\frac{24}{36}\)÷12
=\(\frac{24}{36×12}\)
ここで、まさか36×12を計算したりしないよね。
分母の12と、分子の24で約分してから計算しよう。
=\(\frac{2}{36×1}\)
=\(\frac{2}{36}\)
=\(\frac{1}{18}\)
この問題だったら、分子の「24÷12」がわり切れるから
次のようなやり方でやってもいいよね。
\(\frac{24}{36}\)÷12
=\(\frac{24÷12}{36}\)
=\(\frac{2}{36}\)
\(\frac{1}{18}\)
運営者情報
ゆみねこ
詳しいプロフィールを見る
青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。
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私も学校で習いましたw草
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分母をひっくり返す理由は、、、
逆立ちしながら黒板を見るのは大変だからですね。と小学校時代に習いました(人*´∀`)。*゚+