『いろは歌』テスト対策ポイント!現代語訳・歴史的仮名遣い・意味まとめ

中学1年国語で学習する「いろは歌」について、現代語訳(意味)や、テストで問われる歴史的仮名遣いの直し方、歌に込められたテーマ(無常観むじょうかん)をわかりやすく解説するよ。

記事の最後には、いろは歌に隠された「ちょっと怖い暗号」のなぞも紹介するね!

「いろは歌」テスト対策ポイントまとめ

  • 「いろは歌」は、平安時代に作られた歌。作者はわかっていないよ。
  • 当時使われていた47文字の仮名を、それぞれ1回ずつ使って作られているのが最大の特徴!
  • 七音と五音をくり返す七五調(しちごちょう)のリズムをもつ歌で、今様いまよう(=当時流行した歌の形式)との関係が指摘されているよ。
  • 仮名を学ぶための手本(習字の手本)や、物の順序を示すものとして使われた。
  • 歌のテーマは、この世のすべてのものは移り変わっていくという無常観むじょうかん(=この世に永遠に変わらないものはないという考え)だよ。
目次

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『いろは歌』の基本情報:【47文字を1回ずつ使う】

「いろは歌」原文

いろはにほへと ちりぬるを
わかよたれそ つねならむ
うゐのおくやま けふこえて
あさきゆめみし ゑひもせす

「いろは歌」漢字と濁点を当てたもの

色は匂へど 散りぬるを
我が世誰ぞ 常ならむ
有為の奥山 今日越えて
浅き夢見じ 酔ひもせず

まずは、テストで穴埋め問題としてよく出題される「いろは歌の基本データ」を確認しておこう。

成立した時代平安時代の中ごろ(10世紀末〜11世紀半ばごろ)。作者は不明。
特徴当時使われていた47文字の仮名(ひらがな)を、それぞれ1回ずつ使って作られている。
形式・リズム七音と五音をくり返す七五調(しちごちょう)のリズム。
この形式は今様いまよう(いまよう)との関係が指摘されている。
使われた目的仮名を学ぶための手本としたり、物の順序(いろは順)を示すために使われた。

今様(いまよう) とは、その時代に流行していた、新しい感じの歌 のこと。
昔からあるかたい歌ではなく、当時の人が口ずさみやすい、リズムのある歌 だよ。

たろう
同じ文字を2回使わずに、すべての文字をきっちり1回ずつ使って意味のある歌を作るなんて、ものすごい言葉遊びのテクニックだよね!
くまごろう
ちなみに、今の五十音にある「ん」は、この時代にはまだ独立した文字として使われていなかったから、「いろは歌」には含まれていないんだ。

【現代仮名遣い一覧】『いろは歌』の歴史的仮名遣いの直し方

「いろは歌」のテストで絶対に聞かれるのが、「歴史的仮名遣いを現代仮名遣い(今の読み方)に直す問題」だよ。

また、いろは歌では昔の表記に濁点(てんてん)がなくても、読みでは濁る語があるから、しっかり覚えよう!

原文(歴史的仮名遣い)読み方(現代仮名遣い)
いろはにほへといろはにおえど
ちりぬるをちりぬるを
わかよたれそよたれ
つねならむつねなら
うゐのおくやまのおくやま
けふこえてきょうこえて
あさきゆめみしあさきゆめみ
ゑひもせすえいもせ

【濁って読む文字はどれ?】

「いろは歌」の中で、濁って読む文字は次の5つだよ。

「と(ど)」「か(が)」「そ(ぞ)」「し(じ)」「す(ず)」

たろう
とくに「けふ → きょう」と、ワ行のい・えである「ゐ → い」「ゑひ → えい」の直し方はテストで間違いやすいから、何度も書いて練習しておこう!

歴史的仮名遣いを現代仮名遣いに直すときのルールをまとめたページもあるよ!

『いろは歌』の現代語訳と「無常」の意味を解説

「いろは歌」には、仏教の教えに基づいた深い意味が込められているよ。現代語訳と重要語句を確認しよう。

本文と現代語訳

色は匂へど 散りぬるを

我が世誰ぞ 常ならむ

【現代語訳】

(花は)色美しく咲き誇っていても、(やがて)散ってしまうものであるのになあ。

この世のだれが、いつまでも変わらずにいられるだろうか。(いや、誰も永久には生きられない。)

有為うい(うい)の奥山 今日越えて

浅き夢見じ 酔ひもせず

【現代語訳】

この世の移り変わる一切のものごと(人生の迷いや苦しみ)の奥山を今日乗り越えて、

(この世のはかない)浅い夢など見ないようにしよう。(幻想の世界に)酔ったりもしないぞ。

重要語句

語句意味・解説
色(いろ)ここでは「花の色」のこと。
匂(にお)へど香りがするという意味ではなく、「美しく照り映える(咲き誇っている)」という意味。
我が世誰ぞ
常(つね)ならむ
この世のだれが、いつまでも変わらずにいられるだろうか、いや、いられない(反語)
有為うい(うい)この世の移り変わる一切のものごと。
奥山人里から遠くはなれた、深い山の中のこと。
いろは歌では、ただの山ではなく、迷いやすく、ぬけ出しにくい場所のたとえとして使われている。
〜じ/〜ず〜ない(打消の言葉)。「見じ(見ない)」「せず(しない)」。

テスト対策ポイント:テーマは「無常(むじょう)」

この歌が一番伝えたいテーマは、「この世にあるものは、すべて永遠には続かず、移り変わっていく(滅びていく)運命にある」ということなんだ。

美しく咲いた花もいつかは散るように、人間の命も永久に変わらないことはない。だからこそ、はかない夢や迷いにとらわれず、現実の苦労を乗り越えていこう、という仏教的な考え方(無常観むじょうかん)が歌われているんだよ。

【歴史ミステリー】『いろは歌』に隠された暗号(折句おりく)のなぞ

最後に、「いろは歌」に隠されていると言われる不思議な「暗号」の俗説ぞくせつ(=世間で言い伝えられている話)を紹介するね。

和歌などの各句の頭文字などに特定の言葉を折り込む技法を折句おりく(おりく)と呼ぶんだけど、「いろは歌」を七文字ごとに区切って書いてみると、折句おりくのような見方ができるんだ。

いろはにほへと
ちりぬるをわか
よたれそつねな
らむうゐのおく
やまけふこえて
あさきゆめみし
ゑひもせす

各行の一番最後(右端)の文字を上から縦に読んでみて。

とが無くて死す(咎無くて死す)

とが(とが)というのは「罪(つみ)」のこと。つまり、「自分は罪などない(無実だ)のに死んでいく」という意味の、なんだか怖い言葉が浮かび上がってくるんだ。

くまごろう
これが作者の意図的な仕掛けかどうかはわかっておらず、後の時代の人が偶然見つけたものだという考えもあるよ。歴史のなぞだね!

『いろは歌』定期テスト対策ポイントまとめ

「いろは歌」テスト対策ポイントまとめ

  • 「いろは歌」は、平安時代に作られた歌。作者はわかっていないよ。
  • 当時使われていた47文字の仮名を、それぞれ1回ずつ使って作られているのが最大の特徴!
  • 七音と五音をくり返す七五調(しちごちょう)のリズムをもつ歌で、今様いまようとの関係が指摘されているよ。
  • 仮名を学ぶための手本(習字の手本)や、物の順序を示すものとして使われた。
  • 歌のテーマは、この世のすべてのものは移り変わっていくという無常観むじょうかんの考え方だよ。

歴史的仮名遣いの直し方と、濁って読む文字(と・か・そ・し・す)は完璧に覚えられたかな?

ここまで学習できたら、ぜひ「いろは歌」のテスト対策練習問題とドリルに挑戦しよう!

『いろは歌』テスト対策練習問題と過去問まとめ
【中学国語】「いろは歌」漢字ドリル
【中学国語】「いろは歌」語句・表現技法ドリル
【中学国語】「いろは歌」内容理解ドリル
【中学国語】「いろは歌」主題・表現効果ドリル

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青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。 ※サイト全体の運営実績についてはこちらにまとめています。

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