谷川俊太郎『朝のリレー』表現技法や「交替で地球を守る」の意味

中学1年国語で学習する谷川俊太郎さんの詩「朝のリレー」について、使われている表現技法、詩の構成、言葉の意味、そして作者の伝えたいこと(主題)など、テスト対策に必要なポイントをわかりやすく解説するよ。

※このページでは、著作権に配慮はいりょし、詩の一部のみを引用して解説しています。全体はお手元の教科書などで確認してください。

「朝のリレー」 谷川 俊太郎

この詩は、地球には「時差」があるため、世界中のどこかで常に朝が始まり、誰かが目覚めているという事実を、「朝をリレーする」という美しい言葉で表現した作品だよ。
遠く離れた国に住む人々も、同じ地球という星で見えないところでつながっていて、みんなで交替こうたいしながらこの世界を守っているんだという、壮大で温かいメッセージが込められているんだ。

具体的な内容は、教科書に載っている詩を読みながら、これからの解説を一緒に確認してね。

目次

谷川俊太郎「朝のリレー」テスト対策ポイントまとめ

まずは、テスト前にざっと内容を把握するための重要ポイントをまとめるよ。

「朝のリレー」テスト対策ポイント

  • 作者は日本の詩人谷川俊太郎たにかわしゅんたろう
  • 詩の形式は「口語自由詩」
  • 詩は2つのまとまり(2連)で構成されている。
  • 表現技法として「対比」「隠喩(暗喩)」などが使われている。
  • 第1連では、「夜」の国(カムチャッカ・ニューヨーク)と、「朝」の国(メキシコ・ローマ)が対比されている。
  • 「交替で地球を守る」とは、地球上では、かならずどこかの国の人が目覚めて活動しているということ
  • この詩の主題(テーマ)は、「時差によって朝が受けわたされるように、世界中の人々は見えないところでつながっているということ」

詩「朝のリレー」基本情報と詩の形式

作者詩人の谷川俊太郎たにかわしゅんたろう
詩の形式口語自由詩こうごじゆうし
詩の構成2つの連(2連)
使われている表現技法対比・隠喩(暗喩)など

作者の谷川俊太郎さんについて

作者の谷川俊太郎たにかわしゅんたろうさん(1931年〜2024年)は、日本を代表する国民的詩人だよ。
教科書に載っている詩の多くを手がけているとても有名な方で、2024年にご逝去せいきょ(亡くなること)されたことで、改めてその素晴らしい作品たちが注目されているんだ。テストでも作者名はよく聞かれるので、必ず漢字で書けるようにしておこう!

詩の形式と構成

「朝のリレー」の形式は、口語自由詩こうごじゆうしだよ。
今の日本で使われている話し言葉(口語)で書かれていて、五・七・五のような文字数の決まりがない(自由詩)からだね。

口語自由詩・文語自由詩・口語定型詩・文語定型詩の詩の形式の見分け表の図解イラスト

また、詩を大きなまとまりで分けたものを「れん」というけれど、「朝のリレー」は1行目から10行目までの「第1連」と、「ぼくらは朝を〜」から始まる11行目から17行目までの「第2連」の、2つの連(2連)からできているよ。

「朝のリレー」表現技法と工夫について

この詩には、言葉の印象を強くしたり、読んだ人に余韻を残したりするための表現上の工夫が使われているよ。テストによく出るのでしっかりチェックしよう。

対比の表現

第1連の1行目から8行目に注目してみてね。
「カムチャッカの若者」に対して「メキシコの娘」、「ニューヨークの少女」に対して「ローマの少年」というように、離れた場所同士の言葉が並べられているね。

くまごろう
さらに詳しく見ると、カムチャッカとニューヨークは「眠っている(夜)」、メキシコとローマは「目覚めている(朝)」という、夜と朝の対比(反対の言葉の並び)になっているんだよ!

隠喩(暗喩)

隠喩いんゆ暗喩あんゆ)とは

「〜のようだ」「〜みたいだ」という言葉を使わずに、別のものに例える表現技法のこと。

詩のタイトルにもなっている「朝をリレーする」という表現は隠喩だよ。
地球は丸くて回転(自転じてん)しているから、国によって朝が来るタイミングが違うよね。
その「順番に朝がやってくること」を、バトンを渡していくスポーツの「リレー」に例えているんだ。

「朝のリレー」詩の構成と内容の読み解き

たろう
第1連と第2連には、それぞれどんな役割があるのかな?

第1連は「地球上の具体的な情景(事実)」を描いていて、第2連はそこから導き出される「作者の考えやメッセージ」が語られているよ。構成の違いを意識しながら読み解いていこう。

第1連:いつもどこかで朝がはじまっている(具体的な情景)

第1連では、地球上の4つの都市に住む若者たちの様子が描かれているよ。
テストでは、「どの都市が朝(または夜)か?」という問題がよく出るので、詩の言葉から見分ける練習をしておこう。

  • カムチャッカ:きりんの夢を見ているから「夜」
  • メキシコ:朝もやの中でバスを待っているから「朝」
  • ニューヨーク:寝返りをうつから「夜」
  • ローマ:朝陽にウインクするから「朝」

この第1連で作者が一番伝えたいことは、9行目と10行目に書かれている「この地球では いつもどこかで朝がはじまっている」という事実なんだ。

第2連:交替で地球を守る(作者のメッセージ)

第2連では、その「順番に朝がやってくること」を「交替で地球を守る」と表現しているよ。
これは、「地球上では、かならずどこかの国の人が目覚めていて、誰かが活動している」ということを意味しているんだ。

そして最後に、「目覚まし時計のベル」の音が聞こえてくるね。
この詩では、「それ(ベルの音)」は、ただ起きるための音ではなく、「あなたの送った朝を 誰かがしっかりと受け止めた証拠」だと表現されているよ。

くまごろう
自分が眠りにつくとき、地球のどこかで鳴る目覚まし時計の音が「朝のバトン」を受け取った合図なんだ。とても素敵な考え方だよね。

「朝のリレー」言葉の意味

詩の中に出てくる言葉の読み方や意味を確認しておこう。

言葉(読み)意味
カムチャッカロシアの東の端っこにある細長い半島。
寒くて雪がたくさん降る地域。
メキシコ北アメリカ大陸の南にある国
朝もや朝、地面付近にできるもやもやしたきりのこと
ニューヨークアメリカの東海岸にある、大きな都市
ローマイタリアの首都
朝陽朝、東の空から昇ってくる太陽のこと
経度けいど地球上の位置を表すために、縦(南北)に引かれた線のこと。経度が違うと「時差」が生まれるよ。
柱頭ちゅうとう建物の柱の一番上の部分のこと。ローマの古い神殿しんでんなどをイメージするとわかりやすいね。
交替こうたい役割などを、代わり合ってすること。入れかわること。
いわば例えるなら。言い換えるならば。
ひととき少しの時間。しばらくの間。

「朝のリレー」作者の思い・伝えたいこと(主題)

この詩の主題しゅだい(テーマ)は、「時差によって朝が受けわたされるように、世界中の人々は見えないところでつながっているということ」だよ。

「ぼくらは朝をリレーするのだ」の「ぼくら」とは、この詩を読んでいる私たちも含めた、世界中の人々(とくに若者たち)のことだね。

私たちが夜眠っていても、地球は決して一人ぼっちで真っ暗になるわけじゃない。
見知らぬ遠くの国の人たちが朝を受け取って、活動してくれている。
そうやって、言葉も文化も違う世界中の人たちが「朝というバトン」をつなぐことで、大きな地球の命のリレーが続いているんだという、作者の温かいメッセージが込められているんだ。

「朝のリレー」テスト対策ポイントまとめ(直前チェック用)

最後に、テスト直前の最終チェック用にポイントを絞ってまとめるよ。

  • 作者谷川俊太郎たにかわしゅんたろう(漢字で書けるように!)
  • 形式「口語自由詩」2連構成)
  • 表現技法「対比」「隠喩(暗喩)」など。
  • 都市の対比:カムチャッカ・ニューヨークは「夜」、メキシコ・ローマは「朝」
  • 「それ」が指すもの:「目覚まし時計のベル」。朝のバトンを受け取った証拠。
  • 交替で地球を守る意味:地球上では、かならずどこかの国の人が目覚めて活動しているということ。
  • 主題(テーマ)「時差によって朝が受けわたされるように、世界中の人々は見えないところでつながっているということ」

ここまで学習できたら、ぜひ「朝のリレー」のテスト対策練習問題とドリルに挑戦しよう!
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谷川俊太郎さんの「朝のリレー」、スケールが大きくてワクワクする詩だったね。
テスト勉強のあとは、夜眠る前に少しだけ耳をすまして、地球の裏側の「朝」を想像してみてね!

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本ページでは、谷川俊太郎「朝のリレー」(出典例:三省堂出版『国語1』所収)より、学習・批評ひひょうの目的で必要最小限の部分のみを引用し明示しています。全体はお手元の教科書等でご確認ください。

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青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。 ※サイト全体の運営実績についてはこちらにまとめています。

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