「相似な立体の表面積と体積」を例題を使ってわかりやすく解説

中学3年生の数学で学習する「相似な立体の相似比と表面積比」、「相似な立体の相似比と体積比」について、立方体・円柱・球それぞれの場合を例題を使ってわかりやすく解説しているよ。

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「相似な立体の表面積と体積」を 例題を使ってわかりやすく解説

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目次

相似な立体の相似比と表面積の比を調べよう

相似な図形の相似比と面積比の関係は学習したね。
今回の単元では、「相似な立体」の場合について学習するよ。

相似な立方体の相似比と表面積の比を調べよう

まずは、「相似な立体の相似比と表面積の比」はどうなるかを調べてみよう。
立体の表面積とは、「空気に触れている部分」とイメージするとよかったよね。

相似な図形の相似比と面積比に関係があったように、相似な立体の相似比と表面積の比にも関係があるよ。

わかりやすく考えるために、次のような立方体で表面積を求めてみよう。
「立方体」はすべての辺の長さが同じだから、必ず相似な立体になるんだ。

立方体の相似比と表面積比の関係

立方体Aの表面積を求めよう。

1つの正方形の面積は1×1=1
面は6つあるので表面積は1×6=6

立方体Bの表面積を求めよう。

1つの正方形の面積は2×2=4
面は6つあるので表面積は4×6=24

表面積の比を求めよう。

立方体Aの表面積:立方体Bの表面積=6:24=1:4

立方体の相似比と表面積比の関係

相似な立体で、相似比が1:2のとき、表面積の比は1:4=1:2になることがわかったね。

つまり、相似な立体の表面積の比は相似比の二乗になるんだ。

相似な立体の相似比と表面積の比

相似な立体の相似比がa:bであれば、
表面積の比はa:bとなる。

立方体の相似比と表面積比の関係

今回は「立方体」で相似比と表面積の比について調べたけれど、実は他の相似な立体でも、表面積の比は相似比の二乗になるんだよ。

相似な立体の相似比と体積の比を調べよう

では次に「相似な立体の表面積と体積の関係」を調べよう。
表面積よりも体積の比の方が問題になりやすいから、しっかり理解しよう!

相似な立方体の相似比と体積の比を調べよう。

わかりやすく考えるために、次のような立方体で体積を求めてみよう。

立方体の相似比と体積比の関係

立方体の体積は(1辺)×(1辺)×(1辺)で求まるから

立方体Aの体積:立方体Bの体積
=1×1×1 : 2×2×2
=1:8

立方体の相似比と体積比の関係

「8」を見て、あることに気づいてほしいんだけど、
「8」は2の3乗だよね。
「1」も1の3乗と考えることができるから、
体積の比は、相似比の3乗になっているよね。

相似な立体で、相似比が1:2のとき、体積の比は1:8=1:2になることがわかったね。

つまり、立方体の体積の比は相似比の3乗になるんだよ。

相似な立方体の相似比と体積の比

相似な立方体の相似比がa:bであれば、
体積の比はa:bとなる。

立方体の相似比と体積比の関係

今回は「立方体」で体積の比が相似比の3乗になることがわかったね。
では、他の立体ではどうなるかを調べてみよう。

相似な円柱の相似比と体積の比を調べよう

次のような相似な円柱AとBを考えよう。円柱Aの半径3、高さ4で、円柱AとBの相似比は1:2になるよ。

このときの体積の比を求めよう。

相似な円柱のイラスト

STEP1 円柱Bの底面の半径と高さを求めよう

相似比が1:2ってことは、円柱Aの長さの2倍が円柱Bの長さってことだよね。ということは、円柱Bの半径は3×2=6、高さは4×2=8と求まるね。

円柱の相似比と体積比の関係

STEP2 円柱Aの体積を求めよう

円柱の体積は(底面積)×(高さ)で求まるから、円柱Aの体積は

3×3×π×4=36π

と求まるね。

STEP3 円柱Bの体積を求めよう

円柱Aと同じように計算すると、円柱Bの体積は

6×6×π×8=288π

と求まるね

STEP4 体積の比を求めよう

円柱Aの体積:円柱Bの体積=36π:288π

になるね。

両方にπがあるから、πで割ろう

円柱Aの体積:円柱Bの体積
=36π:288π
=36π÷π:288π÷π
=36:288

両方とも36で割る

36:288
=36÷36:288÷36
=1:8

円柱の相似比と体積比の関係

相似な円柱でも、相似比が1:2のとき、体積の比は1:8=1:2になることがわかったね。

つまり、体積の比は相似比の3乗になるということが、円柱でも説明できたね。

相似な球の相似比と体積の比を調べよう

最後に相似な球AとBを考えよう。球Aの半径1、球Bの半径2のとき、体積の比を求めよう。

球の相似比と体積比の関係

球の体積は\(\frac{4}{3}\)πrで求まるんだったよね。

「r」には球の半径を代入しよう。

球Aの体積を求めよう

\(\frac{4}{3}\)πr     r=1を代入しよう
=\(\frac{4}{3}\)π×1
=\(\frac{4}{3}\)π×1
=\(\frac{4}{3}\)π

球Bの体積を求めよう

\(\frac{4}{3}\)πr    r=2を代入しよう
=\(\frac{4}{3}\)π×2
=\(\frac{4}{3}\)π×8
=\(\frac{32}{3}\)π

球Aと球Bの体積の比を求めよう

球Aの体積:球Bの体積=\(\frac{4}{3}\)π:\(\frac{32}{3}\)π

両方にπがあるから「π」で割って、分母を消すために「3」をかけよう

球Aの体積:球Bの体積
=\(\frac{4}{3}\)π:\(\frac{32}{3}\)π
=4:32   ←8で割ろう
=1:8

球の相似比と体積比の関係

相似な球でも、相似比が1:2のとき、体積の比は1:8=1:2になることがわかったね。

つまり、体積の比は相似比の3乗になるということが、球でも説明できたね。

相似な立体の表面積と体積の定理

相似な立体の表面積の比と体積の比には、次のような関係があるよ。
すべての相似な立体で成り立つことに注意しよう。

相似な立体の表面積と体積の定理

相似な立体では

  • 表面積の比は相似比の2乗に等しい
    相似比a:bならば、表面積の比はa:b
  • 体積の比は相似比の3乗に等しい
    相似比a:bならば、体積の比はa:b

相似な立体の表面積と体積の定理を使った問題

それでは、相似な立体の表面積と体積の定理を使った問題にチャレンジしてみよう。

次の立体Aと立体Bは相似で、相似比は3:4である。
次の問に答えなさい。
ただし、立体は直方体とする。

表面積比と体積比を使った練習問題
  1. 表面積の比を求めなさい。
  2. 体積の比を求めなさい。
  3. 立体Aの体積が54cm2のとき、立体Bの体積はいくつか。
  4. 立体Bの高さを求めなさい。

問題1

表面積の比は相似比の2乗だから、3:4=9:16と求めることができるよ。

問題2

体積の比は相似比の3乗だから、3:4=27:64と求められるよ。

問題3

立体Aの体積が54cm2のとき、求めたい立体Bの体積をxcm2としよう。
体積の比は27:64だったから、次の比例式がたてられるよ。

27:64=54:x

この比例式を解いていこう。

27:64=54:x
27x=64×54       両辺を27で割ろう
27x÷27=64×54÷27
x=64×2
x=128

立体Bの体積が128cm2と求めることができたね。

問題4

立体Bのような直方体の体積は(底面積)×(高さ)で求められるね。

表面積比と体積比を使った練習問題

(底面積)×(高さ)=(体積)だから

4×8×(高さ)=128
32×(高さ)=128
(高さ)=128÷32=4

高さは4cmと求めることができたね。

「相似な立体の表面積の比と体積比」まとめ

相似な立体の相似比と表面積の比

相似な立体の相似比がa:bであれば、
表面積の比はa:bとなる。

相似な立方体の相似比と体積の比

相似な立方体の相似比がa:bであれば、
体積の比はa:bとなる。

運営者情報

青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。

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