いろいろな確率「起こらない確率の求め方」公式を解説(練習問題)

中学2年生の数学で学習する、いろいろな確率について、「起こらない確率」の求め方をわかりやすく解説するよ。

「起こらない確率」とはどんな確率のことなのか、起こらない確率を求めるための公式、起こらない確率を求める練習問題を紹介しているよ。

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いろいろな確率「起こらない確率の求め方」 公式を解説(練習問題)

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目次

「起こらない確率」の求め方

これまでは、「さいころを振って2が出る確率」や「5人から2人を選ぶ確率」のように、「起こる確率」について求めてきたよね。

今回は、「起こる確率」と反対の「起こらない確率」について勉強するよ!
※「起こらない確率」も別な表現として、「出ない確率」「ならない確率」「選ばれない確率」、くじの問題では、「外れる確率」などがあるよ。

早速、例題を使って「起こらない確率」の求め方を確認しよう。

例題
さいころを1つ振った時に、4が出ない確率を求めなさい。

さいころを1つ振った時に出るのは、「1・2・3・4・5・6」の6通りだよね。
その中で、4が出ないということは、「1・2・3・5・6」の目が出る5通りだから、その時の確率は\(\frac{5}{6}\)になるよ。

今回はさいころを1つ振った時だから、「4が出ない確率」はすぐに求めることができたけれど、
「さいころを2つ振った時に、出た目の和が5にならない確率」のように複雑になると求めるのは難しそうだよね。

そこで、次は「起こらない確率」を簡単に求めることができる公式について説明するよ。

「起こらない確率」公式

上の例題の「4が出ない確率」は\(\frac{5}{6}\)だったね。
この時、「4が出る確率」を見てみると、\(\frac{1}{6}\)ということがわかるね。

ここで、「4が出る確率」と「4が出ない確率」を足すと1になることに気がついたかな?

起こらない確率の説明用の図

確率は、この問題のように1つの出来事について「起こる確率」と「起こらない確率」を足すと1になるんだ。

この考え方を利用すると、下の公式を導くことができるよ。

起こらない確率の公式

(起こらない確率)=1ー(起こる確率)

確率の問題では、「起こる確率」の方が簡単に見つけることが多いから、この公式を使うことで時間短縮ができて、数え間違いのミスを減らすことができるよ。

「起こらない確率」の問題

上で説明した「起こらない確率」の公式を使って問題にチャレンジしよう!

問題

さいころを2個振った時、出た目の和が5にならない確率を求めなさい。

まずは、さいころを2個振った時の起こりうる場合を全て書きだそう。

さいころの場合の数を求める時の説明用の図

この中から5にならない場合を求めると数が多くて大変そうだよね。
そこで起こらない確率の公式を使って求めていこう。

今回は、出た目の和が5にならない時だから、「出た目の和が5になる時」の確率を求めるところからスタートしよう。

出た目の和が5になるのは、(1、4)(2、3)(3,2)(4、1)の時だから、その時の確率は

\(\frac{4}{36}\)=\(\frac{1}{9}\)

と求めることができるね。

これを使って、「出た目の和が5にならない時」の確率を求めると

1ー\(\frac{1}{9}\)=\(\frac{8}{9}\)

と求めることができるよ。

実際に、「出た目の和が5にならない時」を数えると32通りあるから、公式を使わないと大変だよね。

確率の問題で一番多い間違いが、数え間違いによるミスだから、ミスを減らすためにも、公式を使ってミスなく正確に、そして効率的に問題を解いていこう。

「起こらない確率の求め方」まとめ

「起こらない確率の求め方」まとめ

  • 確率は、1つの出来事について「起こる確率」と「起こらない確率」を足すと1になる
  • 起こらない確率の公式
    (起こらない確率)=1ー(起こる確率)

運営者情報

青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。

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