「箱ひげ図」データ分布の傾向の問題例と解き方をわかりやすく解説

中学校2年生の数学で学習する「箱ひげ図」から、データ分布の傾向を読み解く問題について、どういう問題が出るのか、どうやって解けば良いかの考え方をわかりやすく解説するよ。
実際に問題にチャレンジしながら考えてみよう。

「箱ひげ図」データ分布の傾向の問題例と 解き方をわかりやすく解説のPDFをダウンロード

「箱ひげ図」データ分布の傾向の問題例と 解き方をわかりやすく解説

「箱ひげ図」データ分布の傾向の問題例と 解き方をわかりやすく解説のPDF(3枚)がダウンロードできます。

PDFを印刷して手書きで勉強したい方は以下のボタンからお進み下さい。

箱ヒゲ図を用いてデータの分布の傾向を考えてみよう

これまで勉強してきたことを使って、箱ひげ図の問題にチャレンジしよう。

問題

下の箱ひげ図は、40人の生徒が受験した数学と理科のテストの点数を表したものです。この箱ひげ図から読み取れることとして正しいといえるものは、ア、イのどちらか答えなさい。

箱ひげ図の問題①

ア、理科よりも数学の最低点の方が低い
イ、数学が50点以上だった生徒は、15人以上いる。

まずはアの「理科よりも数学の最低点の方が低い」から確認しよう。
箱ひげ図の最小値が最低点のことだから、数学と理科の最低点は簡単に見つけることができるね。

数学の最低点 20点
理科の最低点 15点

上の結果から、理科の最低点の方が低いからアは間違いということがわかるよ。

アが間違いだからイが正解なんだけれども、イの「数学が50点以上だった生徒は、15人以上いる」が正しいことを確認しよう。

四分位数は、四等分したときの境目の値だから、数学の場合は

20点~35点 10人
35点~50点 10人
50点~70点 10人
70点~90点 10人

ということがわかるよ。
50点以上だった生徒は、20人いることがわかるから、イが正解だね。

問題

下の箱ひげ図は、1組の40人と2組の40人の身長を表したものです。この箱ひげ図から読み取れることとして正しいといえるものは、ア、イのどちらか答えなさい。

箱ひげ図の問題②

ア、1組の方が165cm以下の生徒が少ない
イ、2組は、全体の半数以上が165cm以下である

まずはアの「1組の方が165cm以下の生徒が少ない」から確認しよう。

1組の身長のデータから
150cm~155cm 10人
155cm~165cm 10人

2組の身長のデータから
152.5cm~155cm 10人
155cm~160cm 10人
160cm~165cm 10人

ということがわかるよね。
この結果から165cm以下の生徒は2組の方が多いということがわかるから、アは間違いだね。

アが間違いだからイが正解なんだけれども、イの「2組は、全体の半数以上が165cm以下である」が正しいことを確認しよう。

2組の身長のデータから
152.5cm~155cm 10人
155cm~160cm 10人
160cm~165cm 10人

半数の20人以上が165cm以下ということがわかるね。
だから、イが正しいということがわかるよ。

箱ひげ図は、最小値・最大値・四分位数とその意味について、正しく理解していれば、簡単に問題を解くことができるよ。
色々な問題にチャレンジして、箱ひげ図に関する問題を完璧に解けるようにしよう!

運営者情報

青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。

感想や意見を聞かせてね