徒然草「つれづれなるままに」現代語訳・品詞分解【高校古典】要点を解説

「つれづれなるままに、日暮らし…」の出だしで始まる、兼好法師の徒然草から序段「つれづれなるままに」のポイント解説。現代語訳・口語訳・品詞分解の確認ができます。テスト対策に必要になる要点を解説。大学入試に向けた古典の復習にもなります。

目次【本記事の内容】

徒然草「つれづれなるままに」
原文(古文)

つれづれなるままに【原文】

つれづれなるままに、日暮らし硯に向かひて、心にうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。

徒然草とは

徒然草つれづれぐさ」は、兼好けんこうの随筆

冒頭の「つれづれなるままに」という部分から「つれづれぐさ」と名付けられたよ。

「草」は、「冊子さっし」という意味だね。

上下二巻からなっていて、今回学習する「序段」の他に243段に分かれているよ。

清少納言の「枕草子」、鴨長明の「方丈記」、そして兼好の「徒然草」は三大随筆と呼ばれているんだ。

兼好とは

兼好けんこうは、鎌倉時代末期の歌人・随筆家

京都の吉田神社の神官の子で、本名は卜部兼好うらべかねよし

出家して「兼好かねよし」を音読みした「兼好けんこう」と名乗っていたよ。

京都の吉田に住んでいたので、「吉田兼好」とも呼ばれるよ。

徒然草「つれづれなるままに」
現代語訳

つれづれなるままに【現代語訳】

所在もなく手持ちぶさたなのにまかせて、一日中硯に向かって、心に浮かんでは消えてゆくとりとめのないことを、何ということもなく書きつけると、不思議と狂ったような気持ちになる。

徒然草「つれづれなるままに」
口語訳

つれづれなるままに【口語訳】

することもなく退屈なので、心に浮かんだり消えたりするようなたわいもないことを、とりとめもなく書いていると、(われながら)不思議と狂ったような気持ちになる。

徒然草「つれづれなるままに」
品詞分解

つれづれなる 形容動詞・ナリ活用の連体形。
まま 名詞
格助詞
日暮らし 副詞
名詞
格助詞
向かひ 四段活用・「向かふ」の連用形
接続助詞
名詞
格助詞
うつりゆく 四段活用・「うつりゆく」の連体形
よしなしごと 名詞
格助詞
そこはかとなく 形容詞・ク活用「そこはかとなし」の連用形。「そこはかとなし」は副詞「そこはかと」+形容詞「なし」。
書きつくれ 他動詞・カ行下二段活用「書きつく」の已然形
接続助詞
あやしう 形容詞・シク活用「あやし」の連用形(ウ音便)
こそ 係助詞
ものぐるほしけれ 形容詞・シク活用「ものぐるほし」の已然形

古語の意味

※「徒然草」で使われている意味を紹介しているよ。

つれづれ 語源が「連れ連れ」で、「同じ状態が長く連続する」ことから「変化がとぼしく、手持ちぶさた」ということを表している。
まま そのまま・そのとおり。成り行きに従うこと。「ままに」は「…にまかせて」という意味。
日暮らし いちにちじゅう・終日・朝から晩まで。
うつりゆく 心に浮かんでは消えていく
よしなしごと つまらないこと・たわいないこと・とりとめのないこと。
漢字で書くと「由無し事」となる。
そこはかとなし はっきりしない・とりとめもない。
書きつく 書きつける・書き記す。
あやし 怪し・奇し。不思議なもの。普通とは違う。
ものぐるほし 物苦ほし。ふつうではない。どうかしている。

徒然草「つれづれなるままに」
書かれている内容

徒然草のテストでは、兼好が徒然草を書いたときの①理由、②何を書いたのか、③どんな風に書いたのかなどについて聞かれることが多いので、整理しておこう。

執筆した動機は?

兼好が「徒然草」を執筆した理由は「つれづれ」だったから。するべきこともなく退屈だったからだね。

何を書いたのか?

兼好は、「心にうつりゆくよしなしごと」を書いているよ。

心に浮かんだり消えたりしていくたわいもないことを書いているんだね。

どんなふうに書いたのか?

兼好は、心に浮かんだり消えたりするたわいもないことを「そこはかとなく」書いているよ。

特にこれといったまとまりもないように、「とりとめもなく」書いているということだね。

係り結びについて

「徒然草」の「あやしうこそものぐるほしけれ」では、係り結びが使われいているよ。

係り結びとは??

係り結びは、文の中に「や」「か」「ぞ」「なむ」「こそ」などの係助詞かかりじょしがある場合に、それに対応して文末(結び)の活用語が「連体形れんたいけい」または「已然形いぜんけい」になる法則のこと。

係り結びを使うことで、その文や言葉を強めたり疑問反語はんごの意味を持たせることができるんだ。

【係り結びの法則は次の3通り】

❶「や」「か」は疑問または反語の意味を持たせる係助詞で、文末は連体形で結ぶ。

❷「ぞ」「なむ」は強める効果をもつ係助詞で、文末は連体形で結ぶ。

❸「こそ」は強める効果をもつ係助詞で、文末は已然形で結ぶ。

「あやしうこそものぐるほしけれ」は、❸のパターンだね。

係助詞「こそ」に対応して、「ものぐるほし」が已然形の「ものぐるほしけれ」になっているよ。

 

 

 

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