「わらしべ長者」あらすじと内容のポイントをわかりやすく解説

 「わらしべ長者ちょうじゃ」とは どんな意味いみかな?

 「長者ちょうじゃ」とは、おかねもちのことなんだ。つまり、『わらしべ長者ちょうじゃ』は、わらしべを つかって おかねもちに なった おはなしだね。

 『わらしべ長者ちょうじゃ』のあらすじや、おはなしの ポイントを かいせつするよ。

「わらしべ長者ちょうじゃ」とは

 『わらしべ長者ちょうじゃ』は、ふるくから つたわる昔話むかしばなしなんだ。

 小学校一年生しょうがっこういちねんせい光村図書みつむらとしょ教科書きょうかしょに とうじょうするよ。

「わらしべ長者ちょうじゃ」の作者さくしゃは?

 『わらしべ長者ちょうじゃ』は、ひとびとの あいだで かたりつがれてきた おはなしで、だれが つくった おはなしなのかは わかっていないよ。

「わらしべ長者ちょうじゃ」あらすじ

わらしべ長者ちょうじゃ あらすじ

むかしむかし、あるおとこはゆめのなかで「さいしょにさわったものを、からはなさないようにしなさい。きっと、いいことがある」というこえきました。

おとこがさいしょにさわったのは一本いっぽんのわらしべ

わらしべに あぶをむすびつけてもって歩くと、そのわらしべを ほしいといわれて、みかんとこうかんします。

そのみかんは、きれいな ぬのとこうかんされ、
ぬのはうまにこうかんされ、
とうとううまおおきなやしきとこうかんされました。

わらしべがみかんになり、みかんがぬのになり、ぬのがうまになり、うまがやしきになったのです。

ひとびとは、おとこのことを「わらしべちょうじゃ」とよぶようになりました。

「わらしべ長者ちょうじゃ」のおはなし内容ないようをかくにんしよう

 『わらしべ長者ちょうじゃ』の おはなしのポイントを かくにんしよう。

「わらしべ長者ちょうじゃ登場人物とうじょうじんぶつ

おとこ・・ゆめの おつげを きいて、わらしべを もって いく

男の子とその母親ははおや・・わらしべと みかんを こうかんしてほしいと いう

おんなの人・・のどが かわいて、みかんと ぬのを こうかんする

馬ともちぬし・・うごかなくなった馬と、ぬのを こうかんする

やしきのしゅじん・・馬と やしきを こうかんしてほしいと いう 

男はどうして「わらしべ」をもっていたの?

 「わらしべ」とは、いね(おこめがとれるくさ)の、わら(くきを ほしたもの)の しんのこと。

 どうして 男は、そんなものを もっていたのかな。

 男は、ある日 ゆめの中で「さいしょにさわったものを、手からはなさないようにしなさい。きっと、いいことがありますよ。」という こえを きいたよね。

 そして、そとで ころんで しまったときに、たまたま 手で さわったのが わらしべだったんだよね。

「わらしべ長者」の1シーンの男が転んでわらしべに手が触れたイラスト

 だから、男は さいしょにさわった「わらしべ」を、はなさないように もっていたんだね。

どうして「わらしべ」が「みかん」になったの?

 男は、つかまえた あぶ(ハエのなかま)を わらしべに むすんでいたね。

 それを見た 男の子が、あぶのついた わらしべを ほしがったんだよね。

わらしべ長者があぶをわらしべに結んで持っているイラスト

 わらしべに むすばれた あぶが とぶと、まるで ふうせんのようで おもしろいよね。男の子が ほしがるのも わかるね。

 男の子が あぶのついた わらしべを ほしがったので、男の子の おかあさんが もっていた みかんと わらしべを こうかんしてほしいと おねがいしたんだね。

どうして「みかん」が「ぬの」になったの?

 こんどは、女の人が すわりこんでいたね。

 女の人は、のどが かわいて、あるけなくなっていたね。

 みかんには あまいしるが たくさんはいっているよね。
だから、男は女の人に みかんを あげたんだね。

 そのおれいに、女の人は、男に ぬのを あげたんだね。

どうして「ぬの」が「馬」になったの?

 こんどは、馬が たおれていたね。

 馬は げんきが なくなって、うごかなくなってしまっていたね。

 なので、馬の もちぬしは、馬を すてていこうと していたよね。

 馬が すてられてしまうのは かわいそうだと 男は おもって、もっていた ぬのを もちぬしに わたして、かわりに 馬を もらうことに したんだね。

どうして「馬」が「やしき」になったの?

 男が せわをすると馬は げんきになったね。そして馬に のって 大きな やしきの まえを とおりかかると、やしきの しゅじんが 馬を ほしがったんだよね。

 なぜなら、やしきの しゅじんは、これから たびに でるのに、馬が ひつようだったからだね。

 どうしても 馬が ほしいので、かわりに 「じぶんが もどらなかったら、やしきを 男に あげる」という やくそくを していったね。

 そして、やしきの しゅじんが もどってこなかったので、やくそくどおり やしきは 男のものに なったんだね。 

どうして「わらしべ長者」とよばれるようになったの?

 「長者」は「おかねもち」という いみだったね。

 男は、さいしょは わらしべを もっているだけだったのに、わらしべが みかんになって、みかんが ぬのになって、ぬのが 馬になって、とうとう 馬が やしきになって、男は おかねもちに なったよね。

 だから、ひとびとは「わらしべ」で「おかねもち」になった 男のことを「わらしべ長者」と よんだんだね。

「わらしべ長者」にでてくることばの意味調いみしら

 『わらしべ長者』に とうじょうする ことばの いみを かくにんしよう。

 

くまごろうくまごろう

ここに かかれているのは『わらしべ長者』で つかわれている いみなので ちゅういしてね。

ことばいみ
うっかりぼんやりして ちゅういが たりない ようす。
わらしべいねの わらの しん。
あぶハエの なかまの こんちゅう。
おいはらうじゃまな ものを おって、そこに いないように させること。
こうかんとりかえること。いれかえること。
うんしあわせにしたり、ふしあわせにしたりする 人では どうすることも できない 力。 
うなずく「わかった」と、くびを たてに ふること。
うるおすちょうどよい 水ぶんを あたえること。
道ばたみちの わき。どうろの はしの あたり。
もちぬしそれを もっている ひとのこと。
しかたないどうしようもないこと。ほかに ほうほうが ないこと。
ゆずるじぶんの ものを ほかの ひとに あたえること。
たちさるたって そこから いなくなること。
せわめんどうを みること。
とりもどすとって もとの じょうたいに もどすこと。
そのうちすこし たつと。
やしきりっぱな ひろい いえのこと。
しゅじんいえの もちぬしのこと。
ひつようなくては ならないこと。
やがてまもなく。そのうちに。
ちょうじゃおかねもちのこと。

「わらしべ長者」にでてくるものの順番じゅんばん

 『わらしべ長者』では たくさんの ものが でてきて、こうかんされていくよね。

 なにが どんな じゅんばんで とうじょうしたのか、せいりしておこう。

1 わらしべ
2 あぶ
3 みかん
4 ぬの
5 馬
6 やしき

「わらしべ長者」の教訓きょうくんは?

 「教訓きょうくん」とは、なにかを するときに さんこうになるような ことを おしえること。

 つまり、「わらしべ長者」の おはなしが、よんだひとに どんなことを つたえたいかと いうことだね。

 『わらしべ長者』の しゅじんこうの 男は、ゆめで言われたとおりに わらしべを もっていたから おかねもちに なれたよね。

 また、こまっている人の おねがいを きいてあげるなど、すなおで やさしい 男だから しあわせに なれたんだね。

 だから、『わらしべ長者』の お話は、「すなおで やさしく、まっすぐに きることで しあわせに なれる」と つたえたいと かんがえることが できるよ。

 また、男にとっては なんてことのない わらしべでも、男の子にとっては ほしいものだったり したよね。

 つまり、「それぞれの人にとって たいせつなものは ちがう」、「じぶんにとって いらないものでも、ほかの人にとっては たいせつなものかもしれない」ということも つたわるね。

「わらしべ長者」の絵本えほん

 『わらしべ長者』の絵本えほんを しょうかいするよ。

 「よみきかせ日本昔ばなし わらしべちょうじゃ」は、とても かわいらしい イラストで、よみやすい えほん。
はじめに かんのんさまが でてくるところなど、『わらしべ長者』の もとの おはなしと ちかい ないように なっているよ。

「わらしべ長者」の原文げんぶんとは

 「原文げんぶん」とは、おはなしが つくられたときそのままの 文しょうのこと。
むかしのことばで かかれているということだね。

 『わらしべ長者』は、日本に ふるくからつたわる おはなしを あつめた『宇治拾遺物語うじしゅういものがたり』という ものがたりしゅうに でてくるよ。

 宇治拾遺物語うじしゅういものがたりに かかれている『わらしべ長者』の そのままの 文しょうを しょうかいするよ。

今は昔父母主もなく妻も子もなくてただ一人ある青侍ありけり
すべき方もなかりければ観音助け給へとて長谷に参りて御前に俯伏し伏して申しけるやう
この世にかくてあるべくはやがてこの御前にて干死に死なんもしまた自らなる便もあるべくばその由の夢を見ざらん限りは出でなましとて俯伏し伏したりけるを寺の僧見て
こはいかなる者のかくては候ふぞ物食ふところも見えず
かく俯伏し伏したれば寺の為けがらひ出で来て大事になりなん
誰を師にはしたるぞ何処にてか物は食ふなど問ひければかく便なき者は師もいかでか侍らん
物給はる所もなく哀れと申す人もなければ仏述給はん物を食べて仏を師と頼み奉りて候ふなりと答へければ寺の僧ども集まりてこの事いと不便のことなり
寺の為に悪しかりなん観音をかこち申す人にこそあんなれ
これ集まりて養ひて候はせんとて代る代る物を食はせければ持て来る物を食ひつつ御前を立ち去らず候けるほどに三七日になりにけり
三七日果てて明けんとする夜の夢に御帳より人の出でて
この男前世の罪の報いをば知らで観音をかこち申してかくて候ふこといと怪しき事なり
さはあれども申す事のいとほしければ聊の事計らひ給はりぬ
先づ速に罷り出でよ罷り出でんに何もあれ手に当らん物を取りて捨てずして持ちたれ
疾く疾く罷り出でよと追はるると見て匐ひ起きて約束の僧の許行きて物打食ひて罷り出でけるほどに大門にて蹴躓きて俯伏しに倒れにけり
起きあがりたるにあるにもあらず手に握られたる物を見れば藁すべと云ふ物ただ一筋握られたり
仏述給ふ物にてあるにやあらんといとはかなく思へども仏の計らせ給ふやうあらんと思ひてこれを手弄りにしつつ行くほどに
虻一つふめきて顔のめぐりにあるを煩ければ木の枝を折りて払ひ捨つれどもなほただ同じやうに煩さくふめきければ捕へて腰をこの藁すぢにて引き括りて杖の先につけて持たりければ腰を括られて外へはえ行かでふめき飛び廻りけるを
長谷に参りける女車の前の簾を打被きて居たる児のいと美しげなるがあの男の持ちたる物は何ぞかれ乞ひて我に給べと馬に乗りて供にある侍に云ひければ
その侍その持ちたる物若君の召すに参らせよと云ひければ仏述給びたる物に候へどかく仰せごと候へば参らせて候はんとて取らせたりけば
この男いと哀れなる男なり若君の召す物を安く参らせたる事と云ひて大柑子をこれ喉乾くらんたべよとて三いと香ばしき陸奥国紙に包みて取らせたりければ侍取り伝へて取らす
藁一すぢが大柑子三つになりぬる事と思ひて木の枝に結ひ付けて肩に打掛けて行くほどに
故ある人の忍びて参るよと見えて侍など数多具して徒より参る女房の歩み困じてただ立てりに立てり居たるが
喉の乾けば水飲ませよとて消え入る様にすれば供の人々手惑ひをして近く水やあると走り騒ぎ求むれど水もなしこはいかがせんずる御旅籠馬馬にやもしあると問へば遥に後れたりとて見えず
ほとほとしきさまに見ゆれば誠に騒ぎ惑ひてしあつかふを見て
喉乾きて騒ぐ人よと見ければやはら歩み寄りたるにここなる男こそ水のあり所は知りたるらめ
この辺近く水の清き所やあると問ひければこの四五町が内には清き水候はじいかなる事の候ふにかと問ひければ
歩み困ぜさせ給ひて御喉の乾かせ給ひて水欲しがらせ給ふに水のなきが大事なれば尋ねぬるぞと云ひければ
不便に候ふ御事かな水の所は遠くて汲みて参らば程へ候ひなんこれはいかがとて包みたる柑子を三つながら取らせたりければ喜び騒ぎて食はせたりければそれを食ひて漸々目を見あけてこはいかなりつる事ぞと云ふ
御喉乾かせ給ひて水飲ませよと仰せられつるままに御とのごもり入らせ給ひつれば水求め候ひつれども清き水も候はざりつるにここに候ふ男の思ひがけぬにその心を得てこの柑子を三つ奉りたりつれば参らせたるなりと云ふにこの女我はさは喉乾きて絶え入りたりけるにこそありけれ
水飲ませよと云ひつるばかりは覚ゆれどその後の事は露覚えずこの柑子えざらましかばこの野中にて消え入りなまし嬉しかりける男かな
この男未だあるかと問へば
かしこに候と申すその男暫しあれと云へいみじからん事ありとも絶え入はてなば甲斐なくてこそやみなまし
男の嬉しと思ふばかりの事はかかる旅にてはいかがせんずるぞ食物は持ちて来たるか食はせてやれと云へばあの男暫し候へ御旅籠馬など参りたらんに物など食ひて罷れと云へば承りぬとて居たるほどに旅籠馬皮籠馬など来着きたり
何どかく遥に後れては参るぞ御旅籠馬などは常に先立つこそ善けれ急の事などもあるにかく後るるはよき事かはなど云ひてやがて幔引き畳など敷きて水遠かんなれど困ぜさせ給ひたれば食し物は此処にて参らすべきなりとて夫ども遣りなどして水汲ませ食物し出だしたればこの男に清げにして食はせたり
物を食ふ食ふありつる柑子何にか成らんずらん観音計らはせ給ふ事なればよも空しくてはやまじと思ひ居たるほどに白く善き布を三むら取り出でて
これあの男に取らせよこの柑子の喜びは言ひ尽くすべき方もなけれどもかかる旅の道にては嬉しと思ふばかりの事はいかがせん
これはただ志の始めを見するなり京のおはしまし所はそこそこになん必ず参れこの柑子の喜びをばせんずるぞと云ひて布三むら取らせたれば喜びて布を取りて藁筋すぢ筋が布三疋になりぬる事と思ひて脇に挟みて罷るほどにその日は暮れにけり
道づらなる人の家に留まりて明けぬれば鳥とともに起きて行くほどに日さし上がりて辰の時ばかりにえも云はず善き馬に乗りたる人この馬を愛しつつ道も行きやらずふるまはするほどに誠にえも云はぬ馬かなこれをぞ千貫かけなどは云ふにやあらんと見るほどにこの馬俄に倒れてただ死に死ぬれば主我にもあらぬ気色にて下りて立ち居たり手惑ひして従者どもも鞍おろしなどしていかがせんずると云へどもかひなく死に果てぬれば手を打ちあさましがり泣ぬばかりに思ひたれどすべき方なくて怪しの馬のあるに乗りぬ
かくて此所にありともすべきやうもなし我はいなんこれともかくもして引き隠せとて下衆男を一人留めていぬればこの男見てこの馬わが馬にならんとて死ぬるにこそあんめれ
藁一すぢ柑子三になりぬ柑子三つが布三むらになりたりこの布馬に成るべきなめりと思ひて歩み寄りてこの下衆男に云ふやうこはいかなりつる馬ぞと問ひければ陸奥国より得させ給へる馬なり万づの人の欲しがりて価も限らず買はんと申しつるをも惜しみて放ち給はずして今日かく死ぬればその価少分をも取らせ給はずなりぬ己も皮をだに剥がばやと思へど旅にてはいかがすべきと思ひてまもり立ちて侍るなりと云ひければその事なりいみじき御馬かなと見侍りつるにはかなくかく死ぬる事命あるものはあさましき事なり誠に旅にては皮剥ぎ給ひたりともえ乾し給ふまじ己はこの辺に侍れば皮剥ぎて遣ひ侍らん得させておはしねとてこの布を一むら取らせたれば男思はずなる所得したりと思ひて思ひぞ返すとや思ふらん布を取るままに見だにも返らず走り去ぬ
男よく遣り果てて後手かき洗ひて長谷の御方の向ひてこの馬生けて給はらんと念じ居たるほどに
この馬目を見上ぐるままに頭をもたげて起きんとしければやはら手を掛けて起しぬ嬉しき事限りなしおくれて来る人もぞあるまたありつる男もぞ来るなど危く覚えければ
やうやう隠れの方に引き入れて時移るまで休息てもとのやうに心地もなりにければ人の許に引きもて行きてその布一むらして轡やあやしの鞍に替へて馬に乗りぬ
京ざまに上るほどに宇治辺にて日暮れにければその夜は人の許にとまりて今一むらの布して馬の草我が食物などに替へてその夜はとまりて翌朝いと疾く京ざまに上りければ九条わたりなる人の家に物へ往かんずるやうにて立ち騒ぐ所あり
この馬京に率て行きたらんに見知りたる人ありて盗みたるかなど云はれんも由なしやはらこれを売りてばやと思ひてかやうの所に馬など用なる物ぞかしとて下り立ちて寄りて
もし馬などや買はせ給ふと問ひければ馬がなと思ひけるほどに
この馬を見ていかがせんと騒ぎて只今替り絹などはなきをこの鳥羽の田や米などには替へてんやと云ひければなかなか絹よりは第一の事なりと思ひて絹や銭などこそ用には侍れ己は旅なれば田ならば何にかはせんずると思ひ給ふれど馬の御用あるべくはただ仰せにこそ従はめと云へばこの馬に乗り心み馳せなどしてただ思ひつるさまなりと云ひてこの鳥羽の近き田三町稲少し米など取らせてやがてこの家を預けて己もし命ありて帰り上りたらばその時返し得させ給へ上らざらん限りはかくて居給へれもしまた命絶えてなくもなりなばやがてわが家にして居給へ子も侍らねばとかく申す人もよも侍らじと云ひて預けてやがて下りにければその家に入り居て得たりける
米稲など取り置きてただ一人なりけれど食物ありければ傍らその辺なりける下衆など出できて使はれなどしてただありつきに居つきにけり
二月ばかりの事なりければその得たりける田を半らは人に作らせ今半らは我が料に作らせたりけるが人の方のも善けれどもそれは世の常にて己が分とて作りたるは殊の外多く出で来たりければ稲多く刈り置きてそれより打始め風の吹き付くるやうに徳付きていみじき徳人にてぞありける
その家主人も音せずなりにければその家も我が物にして子孫など出で来て殊の外に栄えたりけるとか

NHKの「おはなしのくにクラシック」では、宇治拾遺物語の原文のままの『わらしべ長者』のおはなしを みることが できるよ。

運営者情報

青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。

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