公文(くもん)について
日本の学習塾「公文式」について、学習法の内容や料金、メリットとデメリットをくわしくまとめています。
また、楽しく学習するのに適した「公文の玩具」や、自宅で学べる「公文オンライン」についての特徴を紹介。公文についての口コミもまとめています。
目次
「公文式」とは?公文式学習法の料金と内容
「公文式学習法」とは?
公文式学習法とは、基本的に(※)小学生から高校生を対象とし、「教わるのではなく、自分の力で問題を解く」ことで、自分で学ぶ力と自己肯定感を育てることを目的とした教育方法です。
※幼児・大人も学ぶことができます。
学べる教科は?
公文式学習法で学べる教科は算数(数学)・国語・英語の3教科です。
月謝は?(2023年3月現在)
入会金はかかりません。
月謝はシンプルで、ひとつの教科ごとに学年に応じた月会費がかかります。
※消費税と教材費を含む
対象 | 東京都・神奈川の教室 | それ以外の教室 |
---|---|---|
幼児・小学生 | 7,700円(1教科) | 7,150円(1教科) |
中学生 | 8,800円(1教科) | 8,250円(1教科) |
高校生以上 | 9,900円(1教科) | 9,350円(1教科) |
つまり、中学生が東京の教室で英語と国語の2教科を学ぶ場合、
8,800円×2(教科)=17,600円
となり、月に17,600円がかかる計算になります。
これとは別に、教室によって冷暖房費がかかることがあります。
冷暖房費がかかる場合は、大体月に数百円~1,000円で、教室によっては夏(冷房)と冬(暖房)に請求が高くなったりすることもあります。
授業内容は?
授業は、週に2回。
決められた曜日に通います。
教室に行く時間には細かいきまりはなく、教室が開いている時間の中で、自分のスケジュールに合わせて教室に行って、課題を終わらせて帰ってくる、という流れになります。
大体の教室は15:00時から開いて、19~21:00頃に閉まるということが一般的なので、その時間内に教室に行って課題を終わらせることができれば大丈夫です。
授業・課題の内容ですが、公文式学習法は、「自分で学ぶ」が基本。
用意される教材は、一問一答形式の問題集で、自分で解答し、先生がチェックをするという方法で学習を進め、正解率100%(100点)を達成するまで繰り返し解いていきます。目安としては、1教科あたり30分くらいかかることが多いようです。
教室には生徒が一人で学習するための個別学習スペースが設けられていることが多く、生徒一人ひとりに合わせた学習が可能となっています。
教材のレベルは?
まず入会時に、「学力診断テスト」を受けて、今の自分のレベルにあった「スタート」を決定します。
公文式学習法の「ゴール」は各教科とも「高校レベル」の問題が解けるようになること。
教室の指導者が、生徒一人ひとりのレベルに合わせて、「すこしレベルの高い問題」をその日の課題として用意します。
今のレベルよりも「すこしレベルの高い問題」であることで、生徒は自分の力だけでも無理なく取り組むことができ、少しづつ確実にレベルアップしていくことが出来るというわけです。
教材のレベルは、学年ではなく「今の自分の学力」に合わせて上がっていくので、たとえば小学生でも高校数学を解けるようになるというケースもあります。
授業の流れ
- 教材セットを受け取る
その日、自分用にセットされた「当日分の教材」を受け取る。
同時に、前回の授業で出された宿題を提出する。 - 教材に取り組む
受け取った「当日分の教材」に取り組む。(目安:30分) - 教材を提出する
取り組んだ教材を指導者に提出し、採点をしてもらう。
英語・国語の場合は、音読できるかどうかも確認する。 - 100点になるまで2、3をくりかえす
採点の結果、間違いがあれば取り組み直し、また指導者に提出をする。
すべての教材で100点を取るまで取り組む。 - 結果の記録
すべての教材で100点を取れたら、学習時間や点数などを成績表に記録する。 - 宿題を受け取り帰宅する
用意された宿題を受け取り、帰宅する。 - 宿題に毎日取り組む
次回教室に行くまでに、受け取った宿題に取り組む。
次回の教室にいくまでの日数分の宿題が用意されるので、毎日取り組む。
「公文式」の効果は?メリットとデメリット
公文式に通うことで、どのような効果が得られるのか、公文式学習を選ぶメリットやデメリット、その他の学習教室などの選択肢との比較などについてまとめています。
「公文式」で得られる効果
公文式の特徴のひとつが、授業と宿題を合わせて圧倒的な量の教材に取り組むこと。
大量の演習量によって、計算力や読解力などの基礎能力が向上するとされています。
また、時間計測をすることで、課題に取り組むスピードもアップしていく効果も期待できます。
教材には自分の力だけで取り組むため、独学力が鍛えられ、宿題をきちんと毎日取り組んだり、時間内に教室へ通い課題を終わらすことができるように予定を組むなど、自己管理能力を高めることもできます。
これらは将来の学習にも必要なスキルです。
「公文式」のメリットとデメリット
公文式の学習法による効果が期待出来るかどうかは、個人差があり、生徒の学習意欲や継続力、教室の指導力や環境などによって左右されます。
必ずしも全ての生徒に合っているとは限らないため、公文式学習を選ぶ際には、以下のメリットとデメリットをふまえた上で、判断することが大切です。
【メリット】
- 生徒一人ひとりのレベルに合わせた指導が受けられる。
- 授業中は一人で問題を解くため、周りの影響を受けずに集中することができる。
- 自分で問題を解くことによって、自己学習力を向上させることができる。
- 計算力や読解力などの基礎能力を強化することができる。
- 自分のペースで学習を進めることができる。
- 自分のレベルに合わせた学習ができる。
- 教室が多く、自宅から近い教室を選ぶことができる。
【デメリット】
- 他の学習教室と比較して、料金が高い場合がある。
- 自己学習力が不足していると、自分で問題を解くことが難しく、つまずきやすい。
- 教室によっては、個別学習スペースが狭く、落ち着いて学習することが難しい場合がある。
- 問題集を使用するため、授業が単調になることがある。
- 演習量が多い分、子供によっては苦に感じる場合がある。
自宅学習が可能な「オンライン公文」の口コミまとめ
「オンライン公文」とは
Zoom(ズーム)等のツールを使うことで、自宅で学習することが可能なサービスです。
通常は週に2回教室に通うスタイルのところを、週に1回、または2週間に1回のペースで教室に通い、残りの学習日は自宅にてオンラインで学習することができます。※教室によっては実施していない場合がある
「オンライン公文」のメリットと口コミ
【メリット】
- 保護者の送迎の負担が減る。
- 子供自身の教室に通うことによる負担が減る。
- 子供が事故や事件に巻き込まれるリスクを軽減できる。
- 子供の学習の様子を、保護者が目の前で確認することができる。
- 感染症などのリスクを軽減できる。
- 自宅でも集中して学習する習慣をつけることができる。
- スペース的に余裕のある環境で学習することができる。
【口コミ】
- コロナ禍でも、安心して公文を続けることができた。
- 子供自身の教室に通うことによる負担が減る。
- 子供が事故や事件に巻き込まれるリスクを軽減できる。
- 子供の学習の様子を、保護者が目の前で確認することができる。
- 送迎の負担がないので、共働き家庭にとっても助かる。
- 自宅での学習は、モチベーションを保つのが難しい部分がある。
「公文のおもちゃ」で楽しく学習!公文式の教材紹介
パズルをするうちに、地図をおぼえたり、算数の分数のしくみを理解したりできる公文式の知育玩具は、勉強が苦手な子供の救世主です。
公文の知育玩具は、遊び感覚で知識やスキルを身につけることができます。
その中でも、小学校以上の学習に役立つものを紹介します。
50音順さくいんと色分け地図で、子どもでもすぐに国を見つけることができる地球儀です。
47の都道府県を正確な形に再現したパズル。
パズル遊びをしながら47都道府県の位置と県名を楽しく覚えることができます。
85個の国別のピースで、パズル遊びをしながら世界各国の位置と国名を楽しく覚えることができるパズルです。
針を自分で回して時計の読み方を練習することができます。
針と同じ色の数字を読むだけで、正しい時刻がわかるようになっていて、つまずきやすい時計を読み方の学習が楽しくできます。
つまずきがちな分数の学習が楽しくできるパズル。
「1」や「1/10」、「1/12」などのピースを合わせて「1」をつくることで、分数の考え方を遊びながら自然と身に付けることができます。
ピースの大きさから、分数の大小も直感的に感じ取ることができます。
運営者情報
ゆみねこ
詳しいプロフィールを見る
青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。