【中学公民】多文化共生とは?世界に広がる日本文化と日本社会の国際化をわかりやすく解説
中学3年生の公民では、「多文化共生を目指して」について学習するよ。
日本の文化は、今では世界にも広がっているんだ。たとえば、漫画やアニメ、ゲーム、和食、音楽、ファッションなどは、海外でも親しまれているよ。
一方で、日本の中にも、さまざまな国や地域にルーツをもつ人々が暮らしている。だから、文化や考え方の違いを認め合い、ともに生きる多文化共生が大切になっているんだ。
この記事では、世界に広がる日本文化、日本社会の中の多様な文化、多文化共生、そして多文化共生を実現するために必要な取り組みについて、わかりやすく解説していくよ。
この記事で分かること
- 日本文化が世界に広がっている例
- 日本社会の中にも多様な文化があること
- 多文化共生とは何か
- 多文化共生が求められる理由
- 多文化共生を実現するための取り組み
目次
1. 世界に広がる日本文化
日本の文化には、世界に広がっているものがたくさんあるよ。
たとえば、漫画やアニメは、世界中で親しまれている日本文化の代表例だよ。海外で日本のアニメイベントが開かれたり、日本の漫画が翻訳されて読まれたりしているんだ。
また、和食も世界に広がっているよ。寿司やラーメンなどは、海外でもよく知られている日本の食文化だね。
このほか、日本の音楽、ファッション、ゲーム、伝統文化なども、海外で注目されることがあるよ。
たろう
くまごろう日本文化が世界に広がると、日本に関心をもつ人が増えたり、外国の人々との交流が深まったりするきっかけになるよ。
ただし、文化が海外に広がるときには、もとの文化がそのまま伝わるだけでなく、現地の人々の生活や好みに合わせて変化することもあるんだ。
文化は、交流を通して広がり、互いに影響を与え合いながら変化していくものなんだよ。

2. 日本社会の中の多様な文化
日本の文化が世界に広がる一方で、日本の中にも、外国にルーツをもつ人々が暮らし、さまざまな文化をもたらしているよ。
日本には、韓国・朝鮮、中国、ベトナム、フィリピン、ブラジルなど、さまざまな国や地域にルーツをもつ人々が暮らしているんだ。
そうした人々は、自分たちの文化を大切にしながら日本で生活しているよ。たとえば、料理、言葉、音楽、祭り、宗教、服装、生活習慣などに、さまざまな文化が見られるんだ。
たとえば、在日韓国・朝鮮人や、ブラジル、ベトナム、フィリピンなどにルーツをもつ人々が、地域社会で暮らしているよ。
地域で開かれる交流イベントや多文化交流カフェ、祭りなどでは、外国にルーツをもつ人々と日本人が、料理や音楽、踊りなどを通して交流することがあるよ。
たろう
くまごろうこのように、日本社会の国際化が進む中で、身近な地域でも異なる文化に出会う機会が増えているんだ。
3. 多文化共生とは
多文化共生とは、国籍や民族、文化、言語、宗教、生活習慣などが異なる人々が、たがいの違いを認め合い、対等な関係を築きながら、同じ社会でともに生きていくことだよ。
多文化共生では、「日本の文化に一方的に合わせる」ことだけを求めるのではなく、さまざまな文化や価値観をもつ人々が、互いを尊重しながら暮らすことが大切なんだ。
もちろん、社会の中で一緒に生活するためには、法律やルールを守ることも必要だよ。そのうえで、言葉や文化、生活習慣の違いを理解し合い、支え合うことが求められているんだ。
たとえば、同じ地域に住む人どうしが、次のような場面で協力し合うことが、多文化共生につながるよ。
| 場面 | 多文化共生につながる取り組み |
|---|---|
| 学校 | 外国にルーツをもつ生徒が学びやすいように、日本語学習や生活面の支援を行う。 |
| 地域 | 交流イベントや地域行事を通して、互いの文化を知る機会をつくる。 |
| 行政 | 生活に必要な情報を、やさしい日本語や多言語で伝える。 |
| 防災 | 災害時に、避難情報や支援の情報が外国人住民にも届くようにする。 |
| 公共施設 | 案内表示を分かりやすくし、だれもが利用しやすい環境を整える。 |
多文化共生は、外国にルーツをもつ人だけの問題ではないよ。地域に住むすべての人が、同じ社会の一員として考えることが大切なんだ。

4. 多文化共生が求められる理由
日本では、外国人住民が増え、地域社会の中でともに暮らす人々の文化や背景が多様になっているよ。
教科書に掲載されている2021年末のデータでは、日本の在留外国人数は約276万人に上り、人口の約2.2%を占めていると紹介されているよ。
在留外国人とは、日本に在留資格などに基づいて暮らしている外国籍の人々のことだよ。統計上は、中長期在留者と特別永住者を合わせて数えるよ。
地域社会で暮らす外国人住民は、仕事、学習、家族との生活、地域活動など、さまざまな場面で日本社会の一員として暮らしているんだ。
一方で、言葉や文化、生活習慣の違いから、生活の中で困ることが起こる場合もあるよ。
たとえば、行政の手続き、防災情報、医療機関の利用、学校での学習、地域行事への参加などで、情報が分かりにくかったり、周囲の理解が足りなかったりすると、暮らしにくさにつながることがあるんだ。
だからこそ、地域社会では、異なる文化や背景をもつ人々が安心して暮らせるような仕組みづくりが必要になるよ。
たろう
くまごろう5. 多文化共生を実現するための取り組み
多文化共生を実現するためには、国や自治体だけでなく、地域の人々、学校、企業、私たち一人ひとりの取り組みが大切だよ。
たとえば、外国人住民が生活しやすいように、生活情報を多言語で伝えたり、やさしい日本語で説明したりする取り組みがあるよ。
やさしい日本語とは、日本語に不慣れな外国人にも分かりやすいように、語彙や表現などを工夫した日本語のことだよ。
また、地域の交流イベントや多文化交流カフェなどを通して、外国にルーツをもつ人々と地域の人々が互いの文化を知る機会をつくることも大切なんだ。
さらに、学校や公共施設、交通機関、商店などでは、だれもが利用しやすい環境を整えることも求められるよ。
ここで大切になる考え方の一つが、ユニバーサルデザインだよ。
ユニバーサルデザインとは、年齢、性別、障がいの有無、国籍や言語の違いなどにかかわらず、あらかじめ、できるだけ多くの人が利用しやすいように、施設や製品、サービスなどを工夫する考え方だよ。
たとえば、分かりやすい案内表示、ピクトグラム、段差の少ない施設、だれでも使いやすいトイレ、見やすく使いやすい公共サービスなどが、ユニバーサルデザインの考え方に関わるよ。
多言語表示も、外国人住民が情報を得やすくするための大切な工夫の一つだよ。
また、宗教や生活習慣の違いに配慮することも、多文化共生の大切な取り組みだよ。たとえば、礼拝できる場所を用意したり、食事の制限に配慮したメニューを準備したりすることが考えられるね。
多文化共生を進めるためには、次のような姿勢が大切だよ。
| 大切な姿勢 | 内容 |
|---|---|
| 違いを認める | 文化や言語、宗教、生活習慣の違いを一方的に否定しない。 |
| 相手を理解する | 自分の考え方だけで判断せず、相手の背景を知ろうとする。 |
| 対等な関係を築く | 一方が合わせるだけでなく、互いに尊重し合う。 |
| 暮らしやすい仕組みをつくる | 情報提供、教育、福祉、防災、公共施設などを、だれもが利用しやすくする。 |
| 交流の機会をつくる | 地域行事やイベントを通して、互いの文化を知る機会を増やす。 |
多文化共生は、「違う文化をもつ人がいる」と知るだけでは実現しないよ。
異なる文化や価値観をもつ人々が、互いに認め合い、対等な関係を築きながら、同じ社会でともに生きていく努力を続けることが大切なんだ。

6. 重要語句のまとめ
この単元で特に大切な語句を整理しておこう。
| 重要語句 | 意味 |
|---|---|
| 多文化共生 | 国籍や民族、文化、言語、宗教、生活習慣などが異なる人々が、たがいの違いを認め合い、対等な関係を築きながら、同じ社会でともに生きていくこと。 |
| 在留外国人 | 日本に在留資格などに基づいて暮らしている外国籍の人々。統計上は、中長期在留者と特別永住者を合わせて数える。 |
| 国際化 | 人や物、情報、文化などが国境をこえて行き来し、外国とのつながりが深まること。 |
| やさしい日本語 | 日本語に不慣れな外国人にも分かりやすいように、語彙や表現などを工夫した日本語。 |
| 多言語対応 | 複数の言語で情報を伝えること。 |
| ユニバーサルデザイン | 年齢、性別、障がいの有無、国籍や言語の違いなどにかかわらず、あらかじめ、できるだけ多くの人が利用しやすいように工夫する考え方。 |
| 文化交流 | 異なる文化をもつ人々が、互いの文化にふれ、影響を与え合うこと。 |
日本文化は、漫画、アニメ、ゲーム、和食、音楽、ファッションなど、さまざまな形で世界に広がっているよ。
同時に、日本の中にも、外国にルーツをもつ人々が暮らし、さまざまな文化が地域社会の中に広がっているんだ。
多文化共生とは、異なる文化をもつ人々が、たがいの違いを認め合い、対等な関係を築きながら、同じ社会でともに生きていくことだよ。
多文化共生を実現するためには、相手の文化を理解しようとする姿勢だけでなく、情報提供、教育、防災、公共施設、食事や宗教への配慮など、具体的な仕組みづくりも大切なんだ。
この単元のポイント
- 日本文化は、漫画、アニメ、ゲーム、和食、音楽、ファッションなど、世界にも広がっている。
- 日本の中にも、外国にルーツをもつ人々が暮らし、さまざまな文化が存在している。
- 多文化共生とは、異なる文化をもつ人々が、たがいの違いを認め合い、対等な関係を築きながら、同じ社会でともに生きていくこと。
- 多文化共生を実現するには、一方的に同化を求めるのではなく、互いを尊重することが大切。
- 外国人住民が生活しやすいように、多言語対応ややさしい日本語で情報を伝える取り組みがある。
- 在留外国人とは、日本に在留資格などに基づいて暮らしている外国籍の人々のことである。
- ユニバーサルデザインは、あらかじめ、できるだけ多くの人が利用しやすいように工夫する考え方である。
- 多文化共生は、外国にルーツをもつ人だけでなく、地域に住むすべての人に関わる課題である。
ここまで学習できたら、ぜひ「多文化共生を目指して」のテスト対策練習問題とドリルに挑戦しよう!
『多文化共生を目指して』テスト対策練習問題と過去問まとめ
【中学公民】「多文化共生を目指して」重要語句ドリル
【中学公民】「世界に広がる日本文化」内容理解ドリル
【中学公民】「日本社会の中の多様な文化」内容理解ドリル
【中学公民】「多文化共生の取り組み」内容理解ドリル
7. 参考文献
- 総務省「地域における多文化共生推進プラン」
- 出入国在留管理庁「令和3年末現在における在留外国人数について」
- 文化庁「在留支援のためのやさしい日本語ガイドライン」
- 文化庁「文化発信・国際文化交流の充実」
- 国土交通省「歩行空間のユニバーサルデザイン」
- 農林水産省「日本食・食文化の海外発信」
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青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。 ※サイト全体の運営実績についてはこちらにまとめています。

