【中学公民】決まりの評価と見直しとは?ルールを変える目的・方法をわかりやすく解説
中学3年生の公民では、「決まりの評価と見直し」について学習するよ。
私たちは、学校や地域、社会の中で、さまざまな決まりに囲まれて生活しているよね。
決まりは、人々の対立を調整したり、社会生活を円滑にしたりするために作られるものだよ。
でも、決まりは一度作ったら、ずっと同じままでよいとは限らないんだ。
社会の状況や人々の生活が変わると、これまでの決まりが目的に合わなくなったり、一部の人にとって不公平になったりすることがあるよ。
この記事では、決まりを評価するとはどういうことか、どのような観点で決まりを見直すのか、そして効率と公正の考え方を使って、よりよい決まりを考える方法をわかりやすく解説するよ。
この記事で分かること
- 決まりはなぜ見直す必要があるのか
- 決まりを評価するとはどういうことか
- 決まりを評価するときの観点
- 効率と公正を使った見直しの考え方
- バレーボールのルール変更から分かること
- よりよい社会生活のために決まりを見直すことの大切さ
目次
1. 決まりは作ったら終わりではない

決まりは、社会集団の中で起こる対立を調整し、みんなが安心して生活したり活動したりするために作られるよ。
たとえば、学校の体育館をいくつかの部活動で使う場合、体育館の使用ルールを作ることで、場所や時間をめぐる対立を少なくすることができるね。
でも、学校の状況はいつも同じとは限らないよ。
部員数が増えたり減ったり、新しい部活動ができたり、練習内容が変わったりすると、以前の決まりではうまく対応できなくなることがあるんだ。
そのようなときには、今ある決まりを守るだけでなく、その決まりが今の状況に合っているかを考え、必要に応じて見直しをすることが大切だよ。
たろう
くまごろう2. 決まりは変更できる
みんなで合意して作った決まりは、社会集団の一員として守ることが大切だよ。
一方で、状況が変わって、決まりが実態に合わなくなった場合には、見直して変えることも必要なんだ。
たとえば、体育館を使う部活動の人数が増えたのに、以前と同じ使い方を続けていると、練習しにくくなったり、使われない場所が出たりすることがあるよ。
また、以前は問題がなかった決まりでも、今の状況では一部の人や集団だけが不当に不利になる場合もあるね。
このようなときには、決まりをただ守るだけでなく、その決まりが今も目的に合っているかを考えることが大切だよ。
ただし、決まりを見直すときも、だれか一部の人だけで勝手に変えてよいわけではないよ。
関係する人が意見を述べたり、決定に関わったりする機会を大切にし、理由を説明し、効率と公正の視点から新しい決まりを考える必要があるんだ。
3. 決まりの評価とは
決まりの評価とは、今ある決まりが目的に合っているか、問題がないかを、いくつかの観点から確認することだよ。
たとえば、体育館利用ルールを見直すときには、次のようなことを考えるよ。
| 確認すること | 考える内容 |
|---|---|
| 目的に合っているか | 体育館を安全に、無駄なく、公平に使う目的に合っているか。 |
| 内容が明確か | だれが読んでも同じように理解できる決まりになっているか。 |
| 意見を述べる機会があるか | 関係する部活動が、意見を述べたり決定に関わったりする機会をもてているか。 |
| 立場をこえて受け入れられるか | 一部の部活動だけでなく、異なる立場の人にも受け入れられるか。 |
| 資源を無駄なく使えているか | お金、時間、土地、労力などが無駄なく使われているか。 |
このように、決まりを評価するときには、ただ「守られているか」だけを見るのではないよ。
その決まりが、本来の目的に合っているか、関係する人の権利や意見を尊重しているか、効率と公正の面から見て問題がないかを考えるんだ。
4. 決まりを評価するときの観点

決まりを評価するときには、たとえば次のような観点で考えると整理しやすいよ。
①目的を実現するための適切な手段になっているか
まず、その決まりが、目的を実現するために役立っているかを考えるよ。
たとえば、体育館利用ルールの目的が「みんなが安全に活動できること」なら、そのルールで本当に安全に練習できているかを確認する必要があるね。
もし、体育館の空き場所をなくすことだけを優先して、狭すぎる場所で練習することになっているなら、目的に合っていない可能性があるよ。
②だれにとっても同じ内容を意味するものになっているか
決まりの内容が、読む人によって違う意味に受け取られてしまうと、トラブルの原因になるよ。
たとえば、「広い範囲を使ってよい」という決まりだけでは、どこまで使ってよいのかが人によって違ってしまうかもしれないね。
だから、決まりを作るときや見直すときには、内容が明確で、だれにとっても同じように理解できるかを確認することが大切だよ。
③関係する人が意見を述べたり、決定に関わったりする機会があるか
決まりの内容だけでなく、決まりを作る過程も大切だよ。
関係する人が意見を述べる機会をもてず、一部の人だけで決めてしまうと、不満が残りやすくなるよね。
公正な決まりにするためには、関係する人が意見を出し合ったり、代表を通して考えを伝えたりするなど、決定に関わる機会があることが大切なんだ。
④立場をかえても受け入れられるものになっているか
決まりを考えるときには、自分の立場だけでなく、ほかの人の立場から見ても受け入れられるかを考えることが大切だよ。
たとえば、自分の部活動だけに有利なルールは、自分にとってはよく見えるかもしれないね。
でも、もし自分が別の部活動の立場だったら、そのルールを受け入れられるかを考えてみる必要があるんだ。
このように、立場をかえて考えることは、公正な決まりを作るために大切だよ。
⑤お金や物、土地、労力などが無駄なく使われているか
最後に、効率の観点から、資源が無駄なく使われているかを考えるよ。
ここでいう資源には、お金、物、土地、時間、労力などが含まれるよ。
体育館利用ルールでいえば、体育館の空き時間が多すぎないか、使われていない場所がないか、準備や片付けに無理がないかを確認することが大切なんだ。
ただし、効率は「空き場所を全部埋めればよい」という意味ではないよ。安全に活動できるか、活動の目的が達成できるかも考える必要があるんだ。
| 観点 | 関係する考え方 |
|---|---|
| 目的に合っているか | 決まりの役割 |
| 内容が明確か | 決まりの内容・明確性 |
| 意見を述べたり決定に関わったりする機会があるか | 公正 |
| 立場をかえても受け入れられるか | 公正 |
| 資源が無駄なく使われているか | 効率 |
たろう
くまごろう5. 体育館利用ルールを見直してみよう
では、学校の体育館利用ルールを例に、決まりの見直しを考えてみよう。
ある学校では、すでに体育館の使用ルールが作られていたとするよ。
でも、バスケットボール部の部員が増えたり、卓球部が体育館で活動するようになったりして、これまでの決まりではうまくいかなくなってきたんだ。
このような場合には、次のような流れで見直しを進めることができるよ。

| 段階 | すること |
|---|---|
| ①問題を確認する | どのようなトラブルや不満が起こっているかを整理する。 |
| ②話し合う | 関係する部活動が、理由や希望を出し合う。 |
| ③見直し案を作る | 曜日・時間・場所の使い方などを調整する案を考える。 |
| ④評価する | 目的、明確さ、意見を述べる機会、公正、効率の観点から確認する。 |
| ⑤決定する | みんなが受け入れられる決まりを目指して合意する。 |
見直しでは、「だれか一部の希望をそのまま通すこと」ではなく、関係する人が意見を出し合い、今の状況に合った決まりを作ることが大切だよ。
また、新しい決まりを作ったあとも、その決まりが本当にうまく機能しているかを評価し続ける必要があるんだ。
6. バレーボールのルール変更から考える

スポーツのルールも、時代や状況に合わせて変わることがあるよ。
たとえば、バレーボールは、かつては今とは違うルールで行われていたんだ。
身近な例として、バレーボールのルールは、競技をより行いやすくしたり、見る人にとって分かりやすくしたりするために変更されてきたことがあるよ。
これは、決まりが一度作られたら変わらないものではなく、目的や状況に応じて見直されることを示しているね。
バレーボールのルール変更を考えるときにも、次のような観点が使えるよ。
| 観点 | 考えられること |
|---|---|
| 目的 | 競技をより行いやすく、分かりやすいものにするための変更か。 |
| 効率 | 試合の進行がスムーズで、無駄なく行われるか。 |
| 公正 | 一方のチームだけが不当に有利になっていないか。 |
| 受け入れやすさ | 選手、審判、観客などにとって受け入れられるか。 |
このように、スポーツのルールも、社会の決まりと同じように、目的や状況に合わせて評価され、見直されることがあるんだ。

7. よりよい社会生活のために決まりを見直す
私たちは、さまざまな社会集団の中で、多様な考え方や価値観をもつ人々と生活しているよ。
そのような社会では、考え方の違いによって対立が起こることがあっても、話し合いを通して合意を導くことが大切なんだ。
また、状況に応じて合意を作り直したり、決まりを評価して見直したりすることも必要になるよ。
決まりを評価するときには、効率と公正の考え方が役立つよ。
効率の観点では、限られた資源を無駄なく使えているかを考える。
公正の観点では、関係する人が意見を述べたり決定に関わったりする機会があるか、決め方が公平か、結果として不当に有利・不利になる人がいないかを考える。
このように、効率と公正をふまえて決まりを見直すことは、よりよい社会生活を目指すうえで大切なんだ。
たろう
くまごろう
8. 重要語句のまとめ
この単元で特に大切な語句を整理しておこう。
| 重要語句 | 意味 |
|---|---|
| 決まりの見直し | 状況の変化に応じて、今ある決まりが目的に合っているかを考え、必要に応じて変えること。 |
| 決まりの評価 | 今ある決まりが目的に合っているか、効率や公正の面から問題がないかを確認すること。 |
| 効率 | 限られた資源を無駄なく使い、社会全体でよりよい成果を得ようとする考え方。 |
| 公正 | 参加の機会や決め方、結果において、不当に有利・不利になっている人がいないかを考えること。 |
| 合意 | 話し合いなどを通して、人々が受け入れられる結論や取り決めにいたること。 |
決まりは、一度作ったら終わりではないよ。
社会の状況や人々の生活が変われば、これまでの決まりが目的に合わなくなることがあるんだ。
そのようなときには、決まりを評価し、必要に応じて見直すことが大切だよ。
決まりを評価するときには、目的に合っているか、内容が明確か、関係する人が意見を述べたり決定に関わったりする機会があるか、立場をかえても受け入れられるか、資源が無駄なく使われているかを考えよう。
効率と公正の考え方を使いながら、対立を合意に導き、よりよい決まりを作っていくことが、公民の学習では大切なんだ。
この単元のポイント
- 決まりは、作ったあとも評価し、必要に応じて見直すことが大切である。
- 状況が変わると、これまでの決まりが目的に合わなくなることがある。
- 決まりの評価では、目的に合っているか、内容が明確か、関係する人が意見を述べたり決定に関わったりする機会があるかなどを見る。
- 立場をかえても受け入れられるかを考えることは、公正な決まりを作るうえで大切である。
- お金、物、土地、時間、労力などが無駄なく使われているかを見ることは、効率の観点である。
- 効率と公正をふまえて決まりを見直すことは、よりよい合意を目指すために役立つ。
- スポーツのルールも、目的や状況に応じて変更されることがある。
- 多様な人々がともに生活する社会では、対立を合意に導き、決まりを見直していく力が大切である。
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青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。 ※サイト全体の運営実績についてはこちらにまとめています。

