「加工食品の特徴」を解説!食品添加物・表示・期限の見方
私たちの身の回りには、缶詰、冷凍食品、レトルト食品、ハム、ジャム、みそなど、さまざまな加工食品があるね。
食品を加工すると、長く保存しやすくなったり、食べやすくなったり、生の食品とは異なる味や香りを楽しめたりするんだ。
一方で、加工食品は見た目だけでは、使われている原材料、食品添加物、保存方法などが分かりにくいよ。
そのため、加工食品を選ぶときには、容器や包装に書かれた食品表示を正しく読み取ることが大切なんだ。
この記事では、加工食品の特徴、食品を加工する目的、食品添加物、期限表示、食物アレルギー表示、遺伝子組換え食品の表示について解説するよ。

この記事で分かること
- 加工食品の意味と特徴
- 食品を加工する主な目的
- 保存性を高める加工方法
- 加工食品に表示される内容
- 食品添加物の役割と表示
- 消費期限と賞味期限の違い
- 食物アレルギー表示
- 遺伝子組換え食品の表示
目次
1. 加工食品とは?
加工食品とは、生鮮食品などの原材料に、加熱、乾燥、冷凍、発酵、味付けなどの加工を加えて作られた食品のことだよ。
たとえば、牛乳から作るチーズ、魚を乾燥させた干物、大豆を発酵させたみそ、果物に砂糖を加えて作るジャムなどがあるんだ。
| 原材料 | 加工食品の例 |
|---|---|
| 牛乳 | チーズ、ヨーグルト、バター |
| 大豆 | 豆腐、納豆、みそ、しょうゆ |
| 魚 | 干物、かまぼこ、缶詰 |
| 肉 | ハム、ソーセージ、ベーコン |
| 果物 | ジャム、缶詰、ドライフルーツ |
| 小麦 | パン、めん、菓子 |
加工によって、食品の形、味、香り、色、食感、保存性などが変化するよ。
たろう
くまごろう一方で、キャベツ、レタス、にんじんなど、複数の種類の野菜を切って混ぜたサラダミックスは、加工食品として扱われるよ。
また、肉に味付けをしたり、衣を付けたりしたものも加工食品になるんだ。
生鮮食品と加工食品の例
- 単品の野菜を切っただけのカット野菜:生鮮食品
- 複数種類の野菜を切って混ぜたサラダミックス:加工食品
- 切っただけの生肉:生鮮食品
- たれで味付けした肉:加工食品
2. 食品を加工する目的
食品を加工する主な目的は、次の4つだよ。

| 加工する目的 | 内容 |
|---|---|
| 保存性を高める | 腐敗や品質の低下を防ぎ、長く保存しやすくする |
| 新しい食品を作る | 原材料とは異なる味、香り、食感の食品を作る |
| 調理の手間を省く | 下ごしらえや加熱調理の時間を短くする |
| 食べやすくする | 切る、ひく、加熱するなどして、利用しやすくする |
加工の方法によっては、加熱によって食中毒の原因となる微生物を減らし、安全性を高めることもできるよ。
一つの加工食品に、複数の目的がある場合も多いんだ。
たとえば、冷凍野菜は保存性を高めるだけでなく、洗う、切る、下ゆでするといった調理の手間を減らす役割もあるよ。
3. 保存性を高める加工
生鮮食品は、水分を多く含み、時間がたつと微生物が増えたり、食品の成分が変化したりして、品質が低下することがあるよ。
そこで、乾燥、塩漬け、砂糖漬け、密封・加熱、冷凍などの方法を使って、保存性を高めるんだ。
| 加工方法 | 仕組み | 食品の例 |
|---|---|---|
| 乾燥させる | 食品の水分を減らし、微生物が増えにくくする | 干物、かつお節、乾しいたけ |
| 塩を加える | 食品中の水分を微生物が利用しにくくする | 梅干し、塩漬け、塩干品 |
| 砂糖を加える | 糖分を多くし、微生物が増えにくくする | ジャム、砂糖漬け |
| 密封して加熱する | 微生物を減らし、外から入りにくくする | 缶詰、瓶詰、レトルト食品 |
| 冷凍する | 低い温度で微生物の増殖や食品の変化を抑える | 冷凍食品 |
| 発酵させる | 微生物の働きを利用して、保存性や風味を変える | みそ、しょうゆ、納豆、漬物 |
ただし、加工食品なら、どのような状態でも長く保存できるわけではないよ。
開封後は保存性が低下する場合があるため、表示された保存方法を守り、早めに食べることが大切なんだ。
4. 新しい食品を作る加工
食品を加工すると、原材料とは異なる味、香り、色、食感をもつ新しい食品を作ることができるよ。
たとえば、牛乳からチーズやバター、大豆から豆腐やみそ、小麦粉からパンやめんが作られるんだ。
| 加工の例 | 変化 |
|---|---|
| 発酵 | 微生物の働きによって、味や香りなどが変化する |
| 加熱 | 色、香り、食感が変化し、食べやすくなる |
| 凝固 | 液体などを固め、別の食感の食品を作る |
| ひく・すりつぶす | 形を変え、調理や加工に利用しやすくする |
食品の加工には、地域の気候や文化、昔から受け継がれてきた知恵も生かされているよ。
みそ、しょうゆ、漬物、かつお節などは、日本で古くから作られてきた加工食品の例なんだ。
5. 調理の手間を省く加工
調理済みの食品や、下ごしらえが済んだ食品を利用すると、調理時間を短くすることができるよ。
たとえば、冷凍野菜、レトルト食品、缶詰、野菜ミックス、調理済みのおかずなどがあるんだ。
- 洗う手間を減らせる
- 切る手間を減らせる
- 下ゆでや下味を付ける時間を省ける
- 短時間で食事を準備できる
- 必要な分だけ利用しやすい
便利な一方で、食品によっては、食塩、砂糖、脂質などが多く含まれる場合もあるよ。
食品表示や栄養成分表示を確認し、食生活全体のバランスを考えて利用しよう。
6. 加工食品の表示
加工食品の容器や包装には、食品を安全に選び、正しく保存・利用するための情報が表示されているよ。
| 主な表示 | 確認できること |
|---|---|
| 名称 | どのような食品か |
| 原材料名 | 食品を作るために使われた材料 |
| 食品添加物 | 原材料名欄の中で区切る方法や、別の欄で示す方法がある |
| 原料原産地名 | 対象となる原材料の原産地 |
| 内容量 | 食品がどのくらい入っているか |
| 消費期限・賞味期限 | 安全性や品質を保てる期限 |
| 保存方法 | どのような温度や場所で保存するか |
| 食品関連事業者 | 製造者、販売者などの名称や所在地 |
| アレルギー表示 | 食物アレルギーの原因となる食品 |
| 栄養成分表示 | エネルギーや栄養成分の量 |
加工食品は、見た目だけでは食品の中身や保存方法が分かりにくいため、表示を確認することが特に重要なんだ。
商品によって必要な表示内容は異なるため、すべての加工食品に、まったく同じ項目や同じ形式で表示されるわけではないよ。
7. 原材料名と食品添加物の表示
原材料名には、加工食品を作るために使った材料が、一般に使用した重量の多いものから順に表示されているよ。
食品添加物は、原材料と区別して表示されるんだ。
表示方法には、主に次のようなものがあるよ。
- 「原材料名」と「添加物」の欄を分けて表示する
- 原材料名の欄の中で、スラッシュ「/」を使って区切る
- 改行などによって、原材料と添加物を明確に区分する

表示例
原材料名:小麦粉、砂糖、卵、植物油脂/膨張剤、香料
この例では、スラッシュより前が原材料、後ろが食品添加物だよ。
ただし、すべての商品にスラッシュが使われるとは限らないんだ。
添加物だけの欄が設けられている場合や、改行によって区別されている場合もあるため、表示全体を確認しよう。
8. 食品添加物とは?
食品添加物とは、食品を製造・加工するときに、保存性を高める、味や色を整える、製造しやすくするなどの目的で加えられるものだよ。
豆腐を固める「にがり」や、アイスクリームなどに使われる乳化剤、食品の香りを付ける香料なども食品添加物なんだ。
食品添加物は、安全性が評価され、使ってよい種類、使用できる食品、使用量などの基準が定められているよ。
食品添加物が使われている食品では、原則として容器や包装にその内容が表示されるんだ。
たろう
くまごろう9. 食品添加物を使う目的
食品添加物を使う主な目的には、保存性を高める、味や見た目を整える、食品を作りやすくするといったものがあるよ。
| 目的 | 用途名など | 主な働き |
|---|---|---|
| 保存性を高める | 保存料 | 微生物の増殖を抑える |
| 保存性を高める | 酸化防止剤 | 油脂などの酸化を防ぐ |
| 味を付ける | 甘味料 | 甘味を加える |
| 味を整える | 酸味料 | 酸味を加えたり、味を整えたりする |
| 色を付ける | 着色料 | 食品に色を付ける |
| 色を保つ | 発色剤 | 食品の色調を保つ |
| 香りを付ける | 香料 | 食品に香りを加える |
| 混ざりやすくする | 乳化剤 | 水と油などを混ざりやすくする |
| とろみやまとまりを付ける | 増粘剤・安定剤・ゲル化剤 | 食品の粘りや形を保つ |
| 食品を固める | 凝固剤 | 豆乳などを固める |
このほか、食品によっては、ビタミンや無機質などを補うために、栄養強化剤が使われることもあるよ。
食品添加物には、物質名で表示されるもの、用途名と物質名を一緒に表示するもの、「香料」「酸味料」のように一括した名称で表示されるものがあるんだ。
「保存料無添加」「着色料不使用」などの表示があっても、ほかの食品添加物が使われていないとは限らないよ。
表示の一部分だけで判断せず、原材料名や添加物の表示全体を確認しよう。
10. 栄養成分表示
容器包装に入れられた一般用の加工食品には、原則として栄養成分表示が付けられているよ。
栄養成分表示では、食品の一定量当たりに含まれるエネルギーや栄養成分の量を確認できるんだ。
| 表示項目 | 主な働き |
|---|---|
| エネルギー | 体を動かすために利用されるエネルギーの量 |
| たんぱく質 | 筋肉、臓器、血液などをつくる材料 |
| 脂質 | エネルギー源になり、細胞膜などの材料にもなる |
| 炭水化物 | 主に体や脳を動かすエネルギー源になる |
| 食塩相当量 | 食品に含まれるナトリウムを、食塩の量に換算したもの |
商品によって、「100g当たり」「1個当たり」「1食当たり」など、表示の基準となる量が異なるよ。
複数の商品を比較するときには、何g当たり、何個当たりの数値なのかも確認しよう。
11. 消費期限と賞味期限
加工食品には、食品の性質に応じて、消費期限または賞味期限が表示されているよ。
| 消費期限 | 賞味期限 | |
|---|---|---|
| 意味 | 安全に食べられる期限 | おいしく食べられる期限 |
| 表示される食品 | 品質が急速に低下しやすい食品 | 比較的品質が低下しにくい食品 |
| 食品例 | 弁当、サンドイッチ、生菓子、調理パンなど | 菓子、缶詰、乾麺、レトルト食品など |
| 期限を過ぎたら | 食べない方がよい | すぐに食べられなくなるという意味ではない |
どちらの期限も、容器や包装を開けず、表示された保存方法を守った場合の期限だよ。
開封すると、空気や微生物に触れて品質が変化しやすくなるため、期限にかかわらず早めに食べよう。
テストでの区別
「安全に食べられる期限」は消費期限、「おいしく食べられる期限」は賞味期限だよ。
12. 食物アレルギーの原因となる食品の表示
食物アレルギーとは、特定の食品を食べたときに、体の免疫の仕組みが過剰に反応し、じんましん、呼吸困難などの症状が起こることだよ。
加工食品では、食物アレルギーの原因となる食品が使われている場合、原材料名などに表示されるんだ。
表示が義務付けられている特定原材料
2026年4月から、表示が義務付けられている特定原材料は、次の9品目だよ。
えび・かに・くるみ・小麦・そば・卵・乳・落花生(ピーナッツ)・カシューナッツ
これらは、症状が起こる人の数や、症状の重さなどをもとに、表示が義務付けられているんだ。
表示が推奨されている食品
特定原材料のほかにも、アレルギー症状を起こす人がいる食品について、表示が推奨されているよ。
アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、キウイフルーツ、牛肉、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、マカダミアナッツ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン、ピスタチオが対象となっているんだ。
教科書と現在の制度が異なる場合
教科書の発行時期によっては、表示が義務付けられている特定原材料が「8品目」と書かれている場合があるよ。
2026年4月1日にカシューナッツが加わり、現在は9品目になっているんだ。
学校の定期テストでは、授業で使った教科書や先生の説明に合わせて答える必要がある場合もあるため、両方を区別して覚えておこう。
食物アレルギーは、少量でも症状が起こる場合があるよ。
アレルギーがある人は、食品の見た目や商品名だけで判断せず、購入するたびに原材料名やアレルギー表示を確認することが大切なんだ。
13. 遺伝子組換え食品の表示
遺伝子組換え食品とは、遺伝子組換え技術を使って作られた農産物や、それを原材料として作られた食品のことだよ。
日本では、安全性の審査を経て流通が認められた遺伝子組換え農産物だけが、食品として流通できる仕組みになっているんだ。
遺伝子組換え表示の対象となる農産物は、次の9種類だよ。
- 大豆
- とうもろこし
- ばれいしょ
- なたね
- 綿実
- アルファルファ
- てん菜
- パパイヤ
- からしな
これらの農産物や、それらを原材料とする対象の加工食品には、決まりに基づいて遺伝子組換えに関する表示が行われるよ。
たとえば、「大豆(遺伝子組換え)」「大豆(遺伝子組換え不分別)」などと表示される場合があるんだ。
「遺伝子組換え不分別」とは、遺伝子組換え農産物と、遺伝子組換えでない農産物を分けて管理していないという意味だよ。
遺伝子組換え食品という表示が、直ちに危険であることを示すわけではないんだ。
表示は、消費者が食品の特徴を知り、自分で選ぶための情報として利用しよう。
アレルギー表示とは別の制度
食物アレルギー表示は、アレルギー症状の原因となる食品を知らせるための制度だよ。
遺伝子組換え表示は、遺伝子組換え技術を使った農産物や原材料に関する情報を知らせるための制度なんだ。
どちらにも「9種類・9品目」という数字が出てくるけれど、対象も目的も異なるので混同しないようにしよう。
14. 加工食品を選ぶときのポイント
加工食品を選ぶときには、価格やパッケージだけでなく、食品表示を確認し、目的に合った商品を選ぼう。
- 名称を確認する
- 原材料名と食品添加物を確認する
- アレルギー表示を確認する
- 内容量を確認する
- 消費期限・賞味期限を確認する
- 保存方法を確認する
- 栄養成分表示を確認する
- 容器の膨らみ、破れ、液漏れなどがないか確認する
- 食べきれる量か考える
缶やレトルト食品の容器が不自然に膨らんでいる、包装が破れている、液漏れしているなど、異常がある商品は選ばないようにしよう。
また、加工食品は便利だけれど、それだけに偏らず、生鮮食品なども組み合わせて、食生活全体のバランスを整えることが大切だよ。
15. まとめ

重要語句まとめ
| 重要語句 | 意味 |
|---|---|
| 加工食品 | 生鮮食品などの原材料に、加熱、乾燥、冷凍、発酵、味付けなどの加工を加えて作られた食品。 |
| 食品添加物 | 食品の製造や加工の際に、保存性、味、色、製造のしやすさなどを高める目的で加えられるもの。 |
| 原材料名 | 食品を作るために使われた材料を示す表示。 |
| 栄養成分表示 | エネルギーや栄養成分の量を示す表示。 |
| 消費期限 | 表示された保存方法を守った場合に、安全に食べられる期限。 |
| 賞味期限 | 表示された保存方法を守った場合に、おいしく食べられる期限。 |
| 特定原材料 | 食物アレルギーの原因となり、表示が義務付けられている食品。 |
| 遺伝子組換え食品 | 遺伝子組換え技術を利用して作られた農産物や、それを原材料にした食品。 |
覚えておきたいポイント
- 加工食品は、生鮮食品などの原材料に加工を加えて作られた食品である。
- 単品の野菜を切っただけのものは生鮮食品だが、複数の野菜を切って混ぜたものは加工食品となる。
- 食品を加工する主な目的は、保存性を高める、新しい食品を作る、調理の手間を省く、食べやすくすることである。
- 乾燥、塩漬け、砂糖漬け、密封・加熱、冷凍などによって保存性を高められる。
- 加工食品には、名称、原材料名、内容量、期限、保存方法などが表示される。
- 食品添加物は、原材料名欄の中で区切る方法や、別の欄で表示する方法がある。
- 原材料名は、一般に使用した重量の多いものから順に表示される。
- 食品添加物は、安全性が評価され、決められた基準の範囲で使用される。
- 栄養成分表示では、エネルギー、たんぱく質、脂質、炭水化物、食塩相当量などを確認できる。
- 消費期限は安全に食べられる期限、賞味期限はおいしく食べられる期限である。
- 期限表示は、未開封で表示された保存方法を守った場合の期限である。
- 2026年4月から、アレルギー表示が義務付けられている特定原材料は9品目である。
- 遺伝子組換え表示の対象となる農産物は9種類である。
- アレルギー表示と遺伝子組換え表示は、目的も対象も異なる別の制度である。
加工食品は、食品を長く保存しやすくしたり、新しい味や食感の食品を作ったり、調理の手間を減らしたりできる便利な食品だよ。
一方で、見た目だけでは使われている原材料、食品添加物、期限、保存方法などが分かりにくいんだ。
加工食品を選ぶときには、原材料名、食品添加物、栄養成分表示、アレルギー表示、消費期限・賞味期限などを確認しよう。
ここまで学習できたら、「加工食品の特徴」のテスト対策問題とドリルにも挑戦して、理解をしっかり定着させよう!
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青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。 ※サイト全体の運営実績についてはこちらにまとめています。

