「調理実習の衛生と安全」を解説!手洗い・包丁・ガスこんろの注意点
調理実習では、おいしい料理を作るだけでなく、食品や調理器具を衛生的に扱い、安全に作業することが大切だよ。
手や調理器具が汚れていると、食品に細菌などが付くことがあるんだ。また、包丁、火、熱湯、蒸気、熱い油などを正しく扱わないと、けがややけどにつながることもあるよ。
この記事では、調理実習で必要な手洗い、調理器具の衛生的な扱い方、生の肉や魚を扱うときの注意、包丁やガスこんろを安全に使う方法を解説するよ。

衛生と安全
- 衛生:食中毒を防ぐために、食品や器具を清潔に扱うこと。
- 安全:包丁や火などを正しく扱い、けがややけどを防ぐこと。
目次
1. 調理実習で衛生と安全が大切な理由
調理実習では、食品や調理器具を衛生的かつ安全に取り扱うことが大切だよ。
衛生とは、食中毒を防ぐために、食品や調理器具を清潔に扱うことなんだ。
安全とは、包丁や火、熱湯、蒸気、油などを正しく扱い、けがややけどを防ぐことだよ。
覚え方
衛生=食中毒を防ぐ
安全=けがややけどを防ぐ
衛生と安全の両方に配慮することで、安心して調理や食事をすることができるんだね。
2. 調理前の身支度
調理を始める前に、衛生的で動きやすい身支度を整えよう。
- 清潔なエプロンを着ける
- 三角巾や帽子を着け、髪の毛が食品に入らないようにする
- 長い髪は束ねる
- 長い袖はまくり、作業の邪魔にならないようにする
- つめを短く切る
- 腕時計や指輪などを外す
- 手に傷がある場合は、清潔な防水性の手当てをする
長い髪や広がった袖は、食品に触れたり、火に近づいたりするおそれがあるよ。
指輪や腕時計の周りには汚れが残りやすく、調理器具に引っかかることもあるため、調理前に外しておこう。
身支度を整えることは、食品を清潔に保つだけでなく、事故を防ぐことにもつながるんだ。
3. 正しい手洗い
私たちの手には、目には見えない細菌などが付いていることがあるよ。
水だけでさっと洗っても、手の汚れを十分に落とせない場合があるんだ。

手洗いの基本は、石けんと流水
アルコール消毒だけで済ませるのではなく、まず石けんと流水で丁寧に手を洗うことが基本だよ。
手を洗うタイミング
- 調理を始める前
- 生の肉、魚、卵を扱った後
- ごみや汚れたものに触れた後
- トイレに行った後
- せきやくしゃみをしたり、鼻をかんだりした後
- 髪や顔に触れた後
- 試食や食事の前
手洗いの基本的な手順
- 流水で手をぬらす
- 石けんを付け、手のひらをよくこする
- 手の甲を洗う
- 指の間を洗う
- 指先やつめの間を洗う
- 親指を反対の手で包んで洗う
- 手首を洗う
- 流水で石けんと汚れを十分に流す
- 清潔なタオルやペーパータオルで水気を拭き取る
手のひらだけでなく、指の間、指先、つめの周り、親指、手首は洗い残しやすい部分だよ。
手が汚れたままでは、細菌などが食品や調理器具に付くことがあるので、石けんと流水で丁寧に洗おう。
4. ふきんの衛生的な扱い方
ふきんには、食器用、調理台用などの種類があるよ。
用途の違うふきんを同じように使うと、汚れや細菌を別の場所に広げてしまうことがあるんだ。
使う前
- 清潔なふきんを使う
- 食器用、調理台用など、用途を確認する
使った後
- 洗剤を使ってよく洗う
- 必要に応じて消毒する
- すすいだ後は、完全に乾かす
保管するとき
- 湿ったまま重ねたり、放置したりしない
- 十分に乾かして、決められた場所に保管する
ぬれたままのふきんを放置すると、細菌などが増えやすくなるよ。
熱湯や消毒液を使うときは、やけどや薬剤の扱いに注意し、先生や学校の指示に従おう。
5. 包丁の衛生的な扱い方
包丁には、食品の汁や細かい汚れが付くことがあるよ。
使う前
- 刃や柄が清潔であることを確認する
- 刃が欠けたり、柄がゆるんだりしていないか確認する
使った後
- 食品を替えるときは、必要に応じてよく洗う
- 生の肉や魚を切った後は、洗剤を使って十分に洗う
- 必要に応じて消毒する
- 洗った後は、水気を拭き取る
洗わずに、次の食品へ使わない
特に、生の肉や魚に使った包丁を、洗わずに野菜や加熱後の食品へ使ってはいけないよ。
保管するとき
- よく乾かす
- 刃をむき出しにして置かない
- 決められた安全な場所に戻す
6. まな板の衛生的な扱い方
まな板には、包丁で付いた細かな傷がたくさんあるよ。
その傷の中に食品の汁や汚れが入り込むと、細菌が残りやすくなることがあるんだ。
使う前
まな板は、使用前に流水でさっとぬらしてから使うよ。
あらかじめぬらしておくと、食品の汁やにおい、汚れがまな板に付きにくくなるんだ。
使った後
- 流水で大きな汚れを落とす
- 洗剤を付け、スポンジやたわしでよく洗う
- 流水で洗剤と汚れを十分に流す
- 必要に応じて消毒する
- 水気を切り、十分に乾かす
水で流すだけでは、まな板の傷の中に入った汚れや細菌を十分に落とせない場合があるよ。
熱湯や消毒液を使う場合は、まな板の材質を確認し、先生や学校の指示に従おう。
保管するとき
- ぬれたまま重ねない
- 立てるなどして十分に乾かす
- 清潔な決められた場所へ戻す
肉・魚用と野菜用を分ける
まな板は、生の肉や魚に使うものと、野菜や加熱後の食品に使うものを分けると衛生的だよ。
1枚のまな板を使う場合は、次の順番にしよう。
野菜など、そのまま食べる食品を先に切る
↓
生の肉や魚を後から切る
生の肉や魚を切ったまな板を、洗わずに別の食品へ使ってはいけないよ。
7. 食品を衛生的に扱う方法
食品の種類によって、衛生的な扱い方は異なるよ。
生の肉や魚を扱うとき
- 冷蔵庫から出したまま長時間放置しない
- 扱う前と後に手を洗う
- 使用した包丁やまな板をよく洗う
- 野菜や加熱後の食品に、肉や魚の汁を付けない
- 生の食品に使った箸やトングを、加熱後の食品に使わない
- 中心部まで十分に加熱する
肉や魚は、表面だけでなく中心部まで火が通っているか確認しよう。
ハンバーグなどの厚みがある料理は、切り開くなどして中心部まで加熱できていることを確認するよ。
生で食べる野菜を扱うとき
生で食べる野菜は、生の肉や魚を切る前に調理するとよいよ。
- 流水で丁寧に洗う
- 清潔な包丁とまな板を使う
- 生の肉や魚の汁を付けない
- 肉や魚を扱った手で、そのまま触らない
二次汚染・交差汚染
手・器具・食品などを通して、細菌がほかの食品へ移ること。
手洗い、器具の使い分け、使用後の洗浄によって、二次汚染を防ごう。

8. 調理中の安全
調理室には、包丁、火、熱い鍋、熱湯など、扱い方を誤ると危険なものがあるよ。
- 先生の説明や調理手順を確認してから作業する
- 調理台の上を整理し、必要のないものを置かない
- 床に水や油をこぼしたら、すぐに拭く
- 狭い場所で押したり走ったりしない
- 熱い鍋や包丁を扱うときは、周囲の人に声をかける
- 器具は正しい方法で使う
床の水や油をそのままにすると、滑って転ぶおそれがあるよ。見つけたら、すぐに周囲へ知らせて拭き取ろう。
長い袖や髪が火に近づかないようにし、調理中は作業に集中しよう。
9. 包丁を使うときの注意
包丁は、正しく使えば便利な調理用具だけれど、使い方を誤ると大きなけがにつながるよ。
包丁を運ぶとき
包丁を手に持ったまま歩かないようにしよう。
運ぶ必要があるときは、バットなどにのせ、先生や学校で決められた方法に従うよ。
包丁を受け渡すとき
包丁を直接手渡ししないようにしよう。
調理台の上に安全に置いてから、相手に取ってもらうよ。
包丁を一時的に置くとき
材料を切り終えて次の作業をするときは、包丁を手に持ったままにしないよ。
包丁は、まな板の向こう側など決められた場所に、刃を自分とは反対側へ向けて置こう。
流しの中、ふきんの下、食器の間など、見えにくい場所に置いてはいけないよ。
包丁を使い終わったら
- 流しや調理台に放置しない
- 刃に注意して、すぐに洗う
- 水気を拭き取り、決められた場所に戻す
10. ガスこんろを使うときの注意
ガスこんろを使うときは、火災ややけどを防ぐために、周りを整理してから点火しよう。
- 燃えやすいものを火の近くに置かない
- こんろの周りを整理する
- 鍋の底の水気を拭いてから、こんろに置く
- 鍋やフライパンの取っ手を通路側へ向けない
- 取っ手は、ほかの火の上にも出ない向きにする
- 点火したら、火が確実に付いたか確認する
- 火の大きさを、鍋底からはみ出さないように調節する
- 火をつけたまま、その場を離れない
- 空だきをしない
- 使用中と使用後に換気する
- 使用後は器具栓やガス栓を確実に閉める
鍋の取っ手が通路側に出ていると、体や服が当たり、熱い料理がこぼれるおそれがあるよ。
火をつけたら、鍋や火の状態を見守り、絶対にその場を離れないようにしよう。
11. 熱湯・蒸気・油を扱うときの注意
熱湯、蒸気、熱い油は、触れるとやけどをする危険があるよ。
火・熱湯・油の安全ポイント
- 近づかない:顔や手を火、蒸気、油へ近づけすぎない。
- 離れない:加熱中は、その場を離れない。
- ふたに注意:ふたを開けるときは、蒸気を自分の反対側へ逃がす。
- 熱湯や油の中へ、食材を勢いよく投げ入れない
- 水気の多い食品を熱い油へ入れない
- 鍋のふたを開けるときは、蒸気を自分の反対側へ逃がす
- 顔や手を蒸気へ近づけない
- 熱くなった鍋や調理器具を素手で触らない
- ぬれたふきんや鍋つかみで、熱い鍋を持たない
- 乾いた鍋つかみやふきんを使う
- 油を加熱しているときは、絶対にその場を離れない
ぬれたふきんや鍋つかみで熱い鍋を持つと、水分が熱を伝え、やけどをすることがあるよ。
熱い器具を扱うときは、必ず乾いた鍋つかみなどを使おう。
12. 調理後に確認すること
調理が終わった後も、安全と衛生の確認を忘れないようにしよう。
- 包丁を洗い、決められた場所に戻したか
- まな板やふきんを洗浄し、必要に応じて消毒したか
- まな板やふきんを十分に乾かせる状態にしたか
- 調理台や流しを清潔にしたか
- 火が消えているか
- 器具栓やガス栓を閉めたか
- 床に水や油が残っていないか
- 調理用具を元の場所に戻したか
- 次に使う人が使いやすい状態に整えたか
元に戻すだけでなく、次に使いやすい清潔な状態に整えるところまでが調理実習だよ。
13. まとめ

重要語句まとめ
| 重要語句 | 意味 |
|---|---|
| 衛生 | 食中毒を防ぐために、食品や器具を清潔に扱うこと。 |
| 安全 | 包丁や火などを正しく扱い、けがややけどを防ぐこと。 |
| 二次汚染・交差汚染 | 手・器具・食品などを通して、細菌がほかの食品へ移ること。 |
| 洗浄 | 洗剤などを使い、汚れを洗い落とすこと。 |
| 消毒 | 熱や消毒剤などを使い、細菌などを減らすこと。 |
| 空だき | 鍋やフライパンの中に食品や水などを入れずに加熱すること。 |
覚えておきたいポイント
- 衛生は食中毒を防ぐこと、安全はけがややけどを防ぐこと。
- 手洗いの基本は、石けんと流水である。
- 調理前や生の肉・魚・卵を扱った後には、丁寧に手を洗う。
- ふきんは用途ごとに使い分け、洗って十分に乾かす。
- 包丁やまな板を、洗わずに別の食品へ使わない。
- 野菜などそのまま食べる食品を先に、生の肉や魚を後から扱う。
- 二次汚染とは、手・器具・食品を通して細菌が移ることである。
- 包丁を持ったまま歩いたり、直接手渡ししたりしない。
- 包丁は、刃を自分と反対側へ向けて安全な場所に置く。
- 鍋の取っ手を通路側へ向けない。
- 火をつけたまま、その場を離れない。
- ぬれたふきんで熱い鍋を持たない。
- 熱湯、蒸気、熱い油によるやけどに注意する。
- 洗浄や消毒は、先生や学校の指示に従って行う。
- 調理後は、次に使いやすい清潔な状態に整える。
調理実習では、料理を完成させることだけでなく、食品や器具を衛生的に扱い、けがや事故を防ぎながら作業することが大切だよ。
石けんと流水による手洗い、器具の使い分けと洗浄、生の食品と加熱後の食品を分けることを徹底して、二次汚染を防ごう。
また、包丁、火、熱湯、蒸気、油は、先生や学校のルールを守り、落ち着いて正しい方法で扱おうね。
ここまで学習できたら、「調理実習の衛生と安全」のテスト対策問題とドリルにも挑戦して、理解を定着させよう!
『調理実習の衛生と安全』テスト対策練習問題と過去問まとめ
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【中学家庭科】「手洗いと調理器具の衛生」内容理解ドリル
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青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。 ※サイト全体の運営実績についてはこちらにまとめています。

