「食品に含まれる栄養素」を解説!食品成分表の見方と多く含む食品

私たちは、毎日の食事から、体に必要なさまざまな栄養素をとっているよ。

食品に含まれる栄養素の種類や量は、食品によって異なるんだ。たとえば、魚や肉にはたんぱく質を多く含むものがあり、野菜や果物にはビタミンや無機質を多く含むものがあるよ。

食品に含まれる栄養成分を調べるときに使う資料が、日本食品標準成分表だよ。一般には、食品成分表ともよばれているんだ。

食品成分表を正しく読むためには、可食部100g当たりという表し方、g・mg・μgなどの単位を理解することが大切だよ。

この記事では、食品に含まれる栄養素の種類や、食品成分表の基本的な見方、栄養素を多く含む食品について、分かりやすく解説するよ。

食品に含まれる栄養素のテスト対策として、五大栄養素、日本食品標準成分表、可食部100g当たり、g・mg・μg、実際に食べる量、食品の状態をまとめた図解。

この記事で分かること

  • 食品に含まれる栄養素とは何か
  • 食品成分表には何が示されているか
  • 可食部100g当たりの意味
  • g・mg・μgの関係
  • 主な栄養素を多く含む食品
  • 100g当たりの量と、実際に食べる量の違い
目次

1. 食品に含まれる栄養素とは?

私たちは、体をつくったり、体を動かすエネルギーを得たり、体の調子を整えたりするために、食品からさまざまな栄養素をとっているよ。

栄養素とは、私たちが生命を保ち、成長し、健康に生活するために必要な成分のことなんだ。

主な栄養素には、次の5つがあるよ。

栄養素主な働き
たんぱく質筋肉や臓器、血液など、体をつくる材料になる。
脂質体を動かすエネルギー源になり、体の組織をつくる材料にもなる。
炭水化物体や脳を動かすための主なエネルギー源になる。
無機質(ミネラル)骨や歯などをつくり、体の調子を整える。
ビタミンほかの栄養素の働きを助け、体の調子を整える。

この5つを、五大栄養素というよ。

教科書では、食品に含まれる成分の例として、たんぱく質、脂質、炭水化物、カルシウム、ビタミンC、カロテンなどが取り上げられているね。

カルシウムは、無機質(ミネラル)の一つだよ。また、カロテンには、体内でビタミンAとして利用されるものがあるんだ。

たろう
食品によって、含まれている栄養素の種類や量が違うんだね。

くまごろう
そうだよ。だから、いろいろな食品を組み合わせて食べることが大切なんだ。

2. 食品成分表とは?

日本食品標準成分表は、食品に含まれる栄養成分を調べるための資料だよ。この記事では、分かりやすく食品成分表とよぶね。

食品成分表には、食品ごとのエネルギーや栄養素の量が示されているんだ。

たとえば、次のような成分を調べることができるよ。

  • エネルギー
  • たんぱく質
  • 脂質
  • 炭水化物
  • カルシウムや鉄などの無機質(ミネラル)
  • ビタミンA・ビタミンB群・ビタミンCなどのビタミン

食品成分表を使うと、同じ種類の栄養素でも、どの食品に多く含まれているかを比べることができるんだ。

たとえば、たんぱく質を多く含む食品を調べたり、カルシウムを多く含む食品を比べたりするときに役立つよ。

食品成分表で分かること

  • 食品に含まれる栄養素の種類
  • 食品に含まれる栄養素の量
  • 食品どうしの栄養成分の違い
  • 生・乾燥・ゆでなど、食品の状態による成分の違い
食品成分表を見るときに、食品名、食品の状態、可食部100g当たり、栄養素の量、g・mg・μgの単位を順番に確認する方法を示した中学家庭科用図解。

3. 「可食部100g当たり」とは?

食品成分表に示されている栄養素の量は、基本的に可食部100g当たりの量だよ。

可食部とは、食品のうち、皮、骨、種、殻などの食べない部分を除いた、実際に食べられる部分のことなんだ。

たとえば、魚では骨や頭などを除いた部分、果物では皮や種などを除いた部分が可食部になるよ。

食品食べない部分の例可食部の例
骨、頭、内臓など身など、食べられる部分
果物皮、種、芯など果肉など、食べられる部分
卵白と卵黄
野菜根元、へた、かたい皮など調理して食べる部分

食品成分表では、食品ごとに重さが違っても比べやすいように、可食部を100gにそろえて栄養素の量を示しているんだ。

たろう
100gにそろえるから、食品どうしを比べやすくなるんだね。

くまごろう
その通り。ただし、食品成分表の数値は「100g食べた場合の量」なので、実際に食べる量とは分けて考える必要があるよ。

4. 栄養素を表す単位

食品成分表では、栄養素の量に合わせて、gmgμgなどの単位が使われているよ。

単位読み方関係
gグラム重さを表す基本的な単位
mgミリグラム1g=1,000mg
μgマイクログラム1mg=1,000μg

つまり、次のような関係になるよ。

1g=1,000mg=1,000,000μg

たんぱく質、脂質、炭水化物などは、食品に含まれる量が比較的多いため、多くの場合はgで表されるよ。

カルシウムやビタミンCなどはmg、カロテンなどはμgで示されることが多いんだ。

ただし、成分によって使われる単位が異なるため、数字だけを見るのではなく、どの単位が使われているかまで確認しよう。

5. 主な栄養素を多く含む食品

食品によって、多く含まれる栄養素には違いがあるよ。教科書に示されている代表的な食品を整理しよう。

たんぱく質、カルシウム、カロテン、ビタミンC、炭水化物、脂質を多く含む代表的な食品を6つに分けて整理した中学家庭科用図解。

たんぱく質を多く含む食品

たんぱく質は、肉、魚、卵、牛乳・乳製品、大豆・大豆製品などに多く含まれているよ。

食品の例特徴
たんぱく質を多く含むものがある。
たんぱく質を多く含むものがある。
たんぱく質を含み、さまざまな料理に使われる。
プロセスチーズたんぱく質とカルシウムを含む。
大豆製品植物性のたんぱく質を含む。

カルシウムを多く含む食品

カルシウムは、牛乳・乳製品、小魚、海藻、一部の野菜などに多く含まれているよ。

  • 牛乳
  • プロセスチーズ
  • しらす干し
  • カットわかめ
  • こまつな

ただし、乾燥したわかめと水で戻したわかめでは、同じ100gでも水分量が大きく異なるよ。そのため、食品成分表を読むときは、食品が乾燥した状態なのか、水で戻した状態なのかも確認する必要があるんだ。

カロテンを多く含む食品

カロテンは、色の濃い野菜などに多く含まれているよ。カロテンには、体内でビタミンAとして利用されるものがあるんだ。

  • しそ
  • にんじん
  • ほうれんそう
  • 西洋かぼちゃ

食品の色だけで栄養素の量が決まるわけではないけれど、緑色や橙色の濃い野菜には、カロテンを多く含むものがあるよ。

ビタミンCを多く含む食品

ビタミンCは、野菜や果物などに多く含まれているよ。

  • ブロッコリー
  • レモン
  • いちご
  • みかん
  • じゃがいも

「すっぱい食品には必ずビタミンCが最も多い」とは限らないよ。食品成分表を使って、実際の量を比べることが大切なんだ。

炭水化物を多く含む食品

炭水化物は、米、パン、めん、いも、砂糖などに多く含まれているよ。

  • 砂糖
  • 精白米
  • 食パン
  • スパゲッティ
  • ゆでうどん
  • さつまいも

米やパン、めん類は、主食として食べられることが多く、活動に必要なエネルギーをとるうえで大切な食品だよ。

脂質を多く含む食品

脂質は、油脂類、バター、マヨネーズ、ナッツ類、脂身の多い肉などに多く含まれているよ。

  • 大豆油
  • バター
  • マヨネーズ
  • くるみ
  • ベーコン

脂質は少ないほどよいというものではなく、体に必要な栄養素の一つだよ。ただし、少ない量でも多くのエネルギーを生み出すため、ほかの食品とのバランスを考えることが大切なんだ。

6. 100g当たりの量と、実際に食べる量

食品成分表では、食品に含まれる成分の量が、基本的に可食部100g当たりで示されているよ。

でも、私たちが1回の食事で食べる量は、食品によって異なるよね。そのため、食品成分表の数値と、実際に食事からとる栄養素の量は同じとは限らないんだ。

食品に含まれる栄養素を考えるときは、次の2つを区別することが大切だよ。

  • 可食部100g当たりに含まれる栄養素の量
  • 実際に1回に食べる量に含まれる栄養素の量

100g当たりの栄養素の量が多い食品でも、1回に食べる量が少なければ、実際にとる栄養素の量は少なくなることがあるよ。

反対に、100g当たりではそれほど多く見えない食品でも、1回に食べる量が多ければ、実際にとる量が多くなることもあるんだ。

たとえば、乾燥した食品は100g当たりの栄養素の量が多く示されることがあるけれど、実際には一度に食べる量が少ない場合があるよ。一方、牛乳のように1回に200g程度とることがある食品では、実際にとる栄養素の量も考える必要があるね。

たろう
食品成分表の数字だけでなく、実際に食べる量も考える必要があるんだね。

くまごろう
そうだよ。「100g当たり」と「1回に食べる量」を区別することは、テストでも大切なポイントなんだ。

7. 調理によって食べやすい量が変わる

同じ食品でも、調理することで、かさや重さ、食べやすさが変わることがあるよ。

たとえば、こまつなは、生のままでは葉や茎が広がっていて、かさが大きく見えるね。でも、ゆでるとやわらかくなり、かさが減って食べやすくなるよ。

乾燥したわかめは、水で戻すと水分を吸って重くなり、かさも増えるよ。

食品調理や処理起こる変化
こまつなゆでるやわらかくなり、かさが減って食べやすくなる。
乾燥わかめ水で戻す水分を吸い、重さやかさが増える。
炊く水分を吸い、やわらかくなって重さが増える。
肉や魚加熱する水分や脂が減り、重さが変わることがある。

食品成分表には、生の食品だけでなく、ゆでたもの、焼いたもの、乾燥したものなど、状態の異なる食品が別々に掲載されている場合があるよ。

食品を調べるときは、食品名だけでなく、調理や加工の状態まで確認することが大切なんだ。

8. 食品を組み合わせて栄養をとろう

一つの食品に、体に必要なすべての栄養素が十分に含まれているわけではないよ。

たとえば、ご飯には炭水化物が多く含まれているけれど、ご飯だけで、たんぱく質、無機質、ビタミンなどを十分にとることは難しいね。

そこで、主食、主菜、副菜、牛乳・乳製品、果物など、種類の異なる食品を組み合わせることが大切なんだ。

料理や食品食品の例多くとりやすい栄養素の例
主食ご飯、パン、めん炭水化物など
主菜魚、肉、卵、大豆製品たんぱく質、脂質など
副菜野菜、いも、きのこ、海藻ビタミン、無機質など
牛乳・乳製品牛乳、ヨーグルト、チーズカルシウム、たんぱく質など
果物みかん、いちご、りんごなどビタミンなど

食品成分表は、「この食品だけを食べればよい」と決めるためのものではないよ。

それぞれの食品の特徴を知り、目的に合った食品を選んだり、複数の食品を組み合わせたりするために活用するものなんだ。

9. まとめ

食品に含まれる栄養素のテスト対策として、五大栄養素、日本食品標準成分表、可食部100g当たり、g・mg・μg、実際に食べる量、食品の状態をまとめた図解。

ここまで、「食品に含まれる栄養素」について学習してきたよ。

重要語句まとめ

重要語句意味
栄養素生命を保ち、成長し、健康に生活するために必要な成分。
五大栄養素たんぱく質、脂質、炭水化物、無機質(ミネラル)、ビタミン。
日本食品標準成分表食品に含まれるエネルギーや栄養素の量を示した資料。食品成分表ともよばれる。
可食部皮、骨、種、殻などを除いた、実際に食べられる部分。
可食部100g当たり食べられる部分100gに含まれる成分の量を表す方法。
mgミリグラム。1gの1,000分の1。
μgマイクログラム。1mgの1,000分の1。

覚えておきたいポイント

  • 食品によって、含まれる栄養素の種類や量は異なる。
  • 日本食品標準成分表には、食品に含まれる栄養成分が示されている。
  • 食品成分表の数値は、基本的に可食部100g当たりで示される。
  • 可食部とは、食品のうち実際に食べられる部分である。
  • 1g=1,000mg=1,000,000μgである。
  • 100g当たりの栄養素の量と、実際に1回に食べる量は区別して考える。
  • 乾燥、生、ゆでなど、食品の状態によって成分表の値は異なる。
  • さまざまな食品を組み合わせて、必要な栄養素をとることが大切である。

食品成分表を読むときは、数値だけでなく、食品の状態・可食部・100g当たり・単位まで確認することが大切だよ。

また、100g当たりの量が多いかどうかだけでなく、実際に一度に食べる量も考えながら、食品を組み合わせよう。

ここまで学習できたら、テスト対策問題とドリルにも挑戦して、食品に含まれる栄養素のポイントをしっかり定着させよう!

『食品に含まれる栄養素』テスト対策練習問題と過去問まとめ
【中学家庭科】「食品に含まれる栄養素」重要語句ドリル
【中学家庭科】「食品成分表の見方」内容理解ドリル
【中学家庭科】「栄養素を多く含む食品」内容理解ドリル

運営者情報

青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。 ※サイト全体の運営実績についてはこちらにまとめています。

感想や意見を聞かせてね

目次