一次方程式とは?「解」と「等式の性質」をわかりやすく解説

中学1年生の数学で学習する「方程式」について、方程式とはなにか、一次方程式とはどういうことか、「解」とはなにか、等式の性質とはどういうもので、どのように使うのか?をわかりやすく解説するよ。

一次方程式とは?「解」と「等式の性質」を わかりやすく解説のPDFをダウンロード

一次方程式とは?「解」と「等式の性質」を わかりやすく解説

一次方程式とは?「解」と「等式の性質」を わかりやすく解説のPDF(12枚)がダウンロードできます。

PDFを印刷して手書きで勉強したい方は以下のボタンからお進み下さい。

目次

方程式とは

教科書教科書

xの値によって、成り立ったり、成り立たなかったりする式のことをxについての方程式という

方程式をひとことで言うと、「正体不明の文字が入っている等式」

「等式」とは何かは、「文字式の利用」について解説しているページでも説明したね。そう、「=(イコール)」で結ばれた式のことだったね。
つまり、○○=✖✖という形の式のこと。

この等式に、文字が入ったものを、まず「方程式」と呼ぶんだ。

教科書が言っている「xの値によって、成り立ったり、成り立たなかったり」という部分は、つまりは「xという文字が使われているよ」というイメージで考えてOK。

そうすると「xという文字が使われている方程式を、xについての方程式という」というごく当たり前のことを言っているだけだね。

「一次方程式」とは?

方程式がなにかは分かったけれど、では「一次方程式」ってなんだろう?

数学では、式の中で、掛け合わされている文字の個数のことを「次数」と呼ぶんだ。つまり、式の中に、文字が何個「かけられているか」の数。

たとえば、「x=4」という式だったら、「x」は1つだけだよね。
これをちょっとややこしいけれど、「1つだけ”かけられている”」と考えてあげてね。

そうすると、この式は「一次」の式になるんだ。

では、「xy=8」という式はどうだろう。
「x」と「y」の2つの文字がかけられているね。
だから、これは「2次」の式だよ。

「x=16」はどうかな?
「x」は、「x」に「x」をかけたものだよね。
だから、2つのx(2つの文字)がかけられているから、これも「2次」の式だよ。

ここで注意したいのが、「x+y=8」というような式。

これも、2つの文字が登場しているから、「2次なのかな?」と思ってしまうよね。

でも、これは「x」と「y」は「かけられてはいない」よね。足されているだけ。

だから、これは「x」も「y」も、それぞれ「1つの文字がかけられている」と考えるから、「1次」の式なんだ。

そして、式の「次数」は、その式の中にある一番多い次数で呼ぶんだ。

たとえば、「x+xy=12」なんて式があったとするよ。
「x」は1次だね。「xy」は2次だよね。

そうすると、一番多い次数は「2次」だよね。

そのとき、この式は「2次の式」と呼ぶんだ。

たとえば「次数」のことは「レベル」だとイメージしてみて。
辛さレベルが「1~3」まであるカレー屋さんのメニューがあったとして、
「辛さレベル1のチキンカレーと辛さレベル3のエビカレー」のセットは、きみだったらどの辛さレベルのページに載せる?

辛さレベル「1」のページに載せるわけにはいかないよね。
より辛いほうの「レベル3」のページに載せるんじゃないかな?

数学でも、次数が多くなるほど複雑な式になるんだから、その式の中の一番多い次数で呼んでおこうね、ということなのかもしれないね。

1年生では、xとかがでてこない、最高次数が「1」の一次の方程式を学習するんだ。それが「一次方程式」だよ。

方程式の例題

さて、方程式のことは分かったけれど、じゃあ、結局「方程式で何するの?」ってなるよね。

これからの学習では、「方程式を解く」ということをするんだ。

方程式は、文字が使われている等式だよね。
文字って、いくつの数字なのか、正体が不明だよね。
その文字の正体を見つけちゃおう!!ということ。

例えば、次の問題を考えてみよう。

(例1)方程式x+4=5は、xにいくつを入れると成り立つかな?

ぱっとわかる人はいいんだけど、わからない人はxに順番に数字を入れてみよう。xに0~4まで入れてみたよ。左辺と右辺の値が同じになる(これを「方程式が成り立つ」というよ)のは、xがいくつのときかな?

xの値左辺
x+4
大小関係右辺
x=0+4=4
x=1+4=5
x=2+4=6
x=3+4=7

上の表から、xが1のとき、左辺と右辺が同じになって、方程式が成り立つね。

方程式の解とは

方程式を成り立たせることができる、xの正体「1」を見つけることができたね。

くまごろうくまごろう

この、方程式を成り立たせるxの値を方程式のかいというよ。

「解」は、「問題の答え」という意味があるよ。
つまり、方程式の「答え(文字の正体)」ということだね。

方程式x+4=5の解はx=5になるよ。

(例2)方程式x-5=-3の解を求めなさい。

ぱっとわかる人はいいんだけど、わからない人はxに順番に数字を代入してみよう。xに0~4まで代入してみたよ。左辺と右辺の値が同じになるのは、xがいくつのときかな?

xの値左辺
x-5
大小関係右辺
-3
x=0-5=-5-3
x=1-5=-4-3
x=2-5=-3-3
x=3-5=-2-3
x=4-5=-1-3

上の表からx=2のときに、左辺と右辺が等しくなるから、x=2が解になることがわかるね。

くまごろうくまごろう

こんな感じで方程式の解を求めることを、方程式をっていうよ。

(例3)方程式2x-4=xを解きなさい。

この問題は、さすがにぱっとわかる人は少ないんじゃない?今までの2問と何が違うかっていうと、右辺にも「x」があるってことだね。

だから下の表で考えてみよう。

xの値左辺
-4
大小関係右辺
x=02×-4=-4
x=12×-4=-2
x=22×-4=0
x=32×-4=2
x=42×-4=4

上の表からx=4のときに、左辺と右辺が等しくなるから、x=4が解になることがわかるね。

方程式で出てくる用語

方程式では次の言葉が出てきたよ。もう一度しっかり確認して覚えよう。

方程式で出てくる用語

①方程式

  • xの値によって、成り立ったり、成り立たなかったりする式のこと
  • 「方」は「左右」、「程」は「大小の比較」という意味があるため、「方程」とは左右をの大小の比較をすることが由来になっているよ。

②一次方程式

  • 文字(xなど)の最高次数が「1」である方程式
  • 1年生で学習する方程式
    ※3年生で、二次方程式っていうのを勉強するよ。(+3x+2=0)

③方程式の解

  • 方程式を成り立たせるxの値のこと
  • 方程式の左辺と右辺の値を等しくするxの値

④方程式を解く

  • 方程式の解を求めること

方程式の練習問題

方程式の基本がわかったところで練習問題を2問やってみよう。

(問1)方程式2x+5=11の解は1、2、3のうちどれか。

たろうたろう

2x+5=11に、x=1、2、3を順番に代入してみればいいよね。

x=1のときを考えよう。

(左辺)=2×1+5=7  (右辺)=11  → 7と11だから違うな。

x=2のときを考えよう。

(左辺)=2×2+5=9  (右辺)=11  → 9と11だから違うな。

x=3のときを考えよう。

(左辺)=2×3+5=11 (右辺)=11  → 両方11だ!ということはx=3が解だね。

(問2)次のア~エの方程式のうち、解が-2であるものはどれかな?

ア:3x+2=8     イ:x-5=3  

ウ:-2x=4      エ:2x-3=x-1

たろうたろう

ア~エの方程式にx=-2を代入していけばいいよね。

答えを先にいうと・・・ウが正解だよ。他のやつはx=-2では等式が成り立たないよ。実際に代入して確かめてみよう。

ア:3x+2=8にx=-2を代入しよう。

(左辺)=3+2

    =3×+2

    =3×(-2)+2  ←マイナスを代入するときは( )をつけよう

    =-6    +2

    =-4

(右辺)=8

→-4と8だから違うな。

イ:x-5=3にx=-2を代入しよう。

(左辺)=-5

    =(-2)-5

    =-7

’(右辺)=3

→-7と3だから違うな。

ウ:-2x=4にx=-2を代入しよう。

(左辺)=-2

    =-2×

    =-2×(-2)

    =4

(右辺)=4

→両辺が4になったから、この問題は解が-2になる。

エ:2x-3=x-1にx=-2を代入しよう。

(左辺)=2-3

    =2×-3

    =2×(-2)-3

    =-4-3

    =-7

(右辺)=-1

    =(-2)-1

    =-3

→-7と-3で違うな。

たろうたろう

なんか方程式っていちいち代入するから面倒だなあ。

実はもっと簡単に解を求める方法があるんだ。

その方法は次の「方程式の解き方」を解説するページで説明するんだけれど、その学習をする前に、「等式の性質」のことを知っておく必要があるんだ。

等式の性質とは

方程式を簡単に解くために、必要な知識が「等式の性質」。
等式の性質は次の通りだよ。

等式の性質

等式は左辺・右辺の両方に同じ数を「たしても・ひいても・かけても・わっても」、等式は成り立ったまま。

等式の性質が成り立つ理由

くまごろうくまごろう

等式の性質はそのまま覚えてしまえばいいのだけれど、なんでそうなるのか理由も考えてみよう。

1円玉とクリップの重さをてんびんで考えてみよう。下のようになっていたら、「クリップ4個」=「1円玉2枚とクリップ2個」の重さは等しいってことだよね。

式にしたら、「4クリップ=1円2枚+2クリップ」みたいな感じ。

天秤にクリップと一円玉が乗っているイラスト

左辺・右辺の両方に同じ数を「たしても」よい理由

てんびんの両方にクリップ1枚を置くよ。左右の重さが変わらないことがわかる?当たり前だよね。両方に同じものを乗っけているんだから。

天秤にクリップと一円玉が乗っているイラスト

左辺・右辺の両方に同じ数を「ひいても」よい理由

じゃあ、両方からクリップ1枚を減らすよ。左右の重さが変わらないことがわかる?同じ重さのものを左右から取っているから、重さは変わらないようね。

天秤にクリップと一円玉が乗っているイラスト

左辺・右辺の両方に同じ数を「かけても」よい理由

じゃあ、両方を2倍してみると、

左はクリップ4個だから8個になるよ。

右はクリップ2個と1円2枚だから、クリップ4個と1円4枚になるよ。

天秤にクリップと一円玉が乗っているイラスト

左の図で○と□が等しいから、右の図で○○と□□は等しくなることがわかるかな?

左辺・右辺の両方に同じ数で「わっても」よい理由

両方を2で割ってみるよ。

左はクリップ4個だから2個になるね。

右はクリップ2個と1円2枚だから、クリップ1個と1円1枚になるね。

天秤にクリップと一円玉が乗っているイラスト

等式の性質のまとめ

等式の性質

等式は左辺・右辺の両方に同じ数を「たしても・ひいても・かけても・わっても」、等式は成り立ったまま。

きちんとした教科書通りの表現で書くなら次の通りになるよ。

①等式の両辺に同じ数や式mを加えても、等式は成り立つ。

  A=Bならば、A+m=B+m

②等式の両辺から同じ数や式mを引いても、等式は成り立つ。

  A=Bならば、A-m=B-m

③等式の両辺に同じ数mをかけても、等式は成り立つ。

  A=Bならば、Am=Bm

④等式の両辺を同じ数m(mは0でない)で割っても、等式は成り立つ。

  A=Bならば、A÷m=B÷m

まとめ

「方程式とは何か」

「等式の性質」についてわかったかな?

方程式を簡単に解くためには等式の性質が必要になるから、しっかり覚えよう。

今回学習したことを下にまとめるね。

今回学習したことまとめ

  • xの値によって、成り立ったり、成り立たなかったりする式のことをxについての方程式という。
  • 方程式を成り立たせるxのことを、方程式の解といい、解を求めることを方程式を解くという。
  • 方程式の解を求めるには、xに数を代入して、等式が成り立つかを調べればよい。
  • 等式の性質を使うことで、簡単に方程式の解を求められる。
  • 等式は左辺・右辺の両方に同じ数を「たしても・ひいても・かけても・わっても」、等式は成り立ったまま。

運営者情報

青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。

感想や意見を聞かせてね