比例と反比例「関数」「変数」わかりやすく解説(テスト対策)
中学数学の「比例と反比例」に登場する「関数」と「変数」について、子供にもわかりやすい言葉で丁寧に解説するよ。
目次【本記事の内容】
「関数」ってなに?
「関数」とは(教科書の説明)
2つの変数x、yがあって、xの値を決めると、それに対応するyの値がただ1つ決まるとき、yはxの関数であるという。
「関数」とは わかりやすく言うと?
関数なんて難しい言葉だと身構えてしまうよね。
「関数」とは、例えばxとyという「ある数」があったとき、xがいくつなのか決まると、yもいくつになるかが決まるという関係のことなんだ。
つまり、「yがいくつになるかはx次第」ということ。
- \(y\)の運命は\(x\)が握っている!!
「変数」ってなに?
変数とは
ザックリいうと
その時によって「いろんな数」になる数をなんと呼ぶかというだけ!
例えば、太郎君は何人兄弟?
僕は弟が1人いるから、2人兄弟だよ。
この何人兄弟かを表す「2」という数字は、「場合によって色々変わる」かな?
もちろん、変わらないよね。
「地球は1つ」だし、サイコロの面の数は「6」だし、これもコロコロ変わる数字ではないよね。
では、太郎君はこの3日間、ゲームをした時間はそれぞれ何分だった?
3日前は60分、昨日は40分、今日は30分ゲームをしたよ。
この「ゲームをした時間」は「場合によって色々変わる」よね。
このような数のことを、「変数」と呼ぶんだ。
「変わることがある数」だからだね!
ある数「x」と、ある数「y」がいろいろな値をとる時、このようにいろいろな値をとる文字を変数という。
ある数「x」と「y」があったとき、この「x」と「y」がコロコロ色んな数になることがある場合には、この「x」と「y」を変数と呼ぶよ!と言っているだけなんだね。
「関数」と「変数」を身近な例で
考えてみよう
関数と変数を身近な例で考えてみよう
じゃあ、さっきのゲームの時間の例えで、今度は関数について考えてみよう。
太郎君がゲームをすることができる時間って、何か決まりがあるのかな?
お母さんとの約束で、勉強をした時間の半分の時間、ゲームをしていいことになっているんだ。
つまり、「 太郎君が勉強をした時間」と「太郎君がゲームをすることができる時間」には関係がある んだよね。
逆に、となりの家に住んでいるミツオ君が勉強をした時間と、太郎君がゲームをしていい時間に関係はある?
もちろん関係ないよね。
ちなみに「太郎君が勉強をした時間」はその時によっていろいろな数になるから、変数だよね。
例えばこの時間を「x」とするよ。
そしてもちろん、ゲームをすることができる時間も(勉強した時間に影響されるけど)その時によっていろいろな数になるから変数だね。
この時間を「y」としよう。
このように2つの変数「x」と「y」があって、1つの数「x」が決まると、それに関係しているもう1つの数「y」もただ1つに決まるとき、
「yはxの関数である」と表現するということなんだ。
そうか!6年生の算数では、お互い関係する数のことを「2つの数量の関係」という言葉で表していたけど、これを中学の数学からは ひと言で「関数」と呼ぶんだね。
「関数」と「変数」まとめ
- 「変数」とは、「ある数」が色々な数になるときの呼び方
- 「関数」とは、ある数がある数の値に関係しているときの呼び方
- 「y」が「x」に関係していて、xの数によってyの数もただ1つに決まるとき、「yはxの関数」と表す
「関数」と「変数」では
どんな問題が出るの?
こういう問題が出る!
実際の問題は、こういう風に出てくるよ!
次のうち、yがxの関数であるものを選びなさい。
①1冊がx円のノート4冊の代金をy円とする場合
②底辺がx㎝の三角形の面積をy㎠とする場合
③直径x㎝の円の周の長さをy㎝とする場合
①1冊x円のノートを4冊買った時の代金yは、「4冊」かける「x円」で、「xの数によってただ1つに決まる」よね。
だからyはxの関数だね。
②三角形の面積の求め方は「底辺×高さ÷2」だね。三角形の面積を表すyは、底辺xと、高さをかけて2で割ったものだから、「高さ」も決まらないとyもただ1つに決まらないよね。つまり、xの数だけでyの数がただ1つに決まらないので、yはxの関数ではないよ。
③円の周の長さの求め方は、「直径×3.14」で、円周を表すyは直径を表すxに3.14をかけたもので、xの数によってただ1つに決まるね。
なのでyはxの関数だね。
yがxの関数かどうかは、「xの数が決まると、yの数もただ一つ」に決まるかどうかで判断しよう。
xだけだとyが決まらなかったり、ただ1つに決まらない時は、yはxの関数とは言えないよ。
中学数学ではココを押さえればOK!
「関数」「変数」まとめ
- xとyが、いろいろな値をとるとき、このような文字を変数という。
- 2つの変数xとyがあって、xの値を決めると、それに対応するyの値がただ1つ決まるとき、yはxの関数であるという。
- yがxの値だけで決まらない場合はyはxの関数ではない。
- yがxの値によって「ただ1つ」に決まらない場合は、yはxの関数ではない。
次は「変域」について解説するよ!
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ゆみねこ
詳しいプロフィールを見る
青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。

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私は反比例が嫌いでしたが、このわかりやすい反比例の解説や比例の解説・関数・変数についての説明がわかりやすく前よりも理解ができました。
ありがとうございます。 -
予習になりました!ありがとうございます!
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予習になりました!ありがとうございます!数学って楽しいんだな
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先生の説明が早すぎてよくわかんなかったけど,絵や例を出して教えてくれるからわかりやすかったです。本当にありがとうございました。
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テスト前、ほかの教科も参考にさせてもらっています。
すごくわかりやすいです。
前回おかげさまで理科91、数学学年2位とれました!
これからも頑張ってください -
とてつもなくわかりやすかったです
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関数、変域について詳しく、わかりやすく書かれていたので、とてもいい復習になりました。数学が苦手じゃなくなるよう、頑張っていきたいと思います!
わかりやすかったです。ありがとうございます!