「君待つと『万葉集』」テスト練習問題と過去問まとめ②

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万葉集「君待つと」定期テスト対策練習問題②

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中学3年国語で学習する「万葉集(まんようしゅう)」について、定期テストでよく出る問題の後半戦です。
クリック(タップ)すると答えと解説が表示されるので、テスト前の実力試しや暗記の確認にピッタリです!

「万葉集」の現代語訳や重要語句の解説記事を先に読みたい人はこちら!

目次

「万葉集」テスト対策練習問題2

次の歌について、あとの問いに答えなさい。

田子の浦ゆ うち出でて見れば 真白にそ 富士の高嶺に 雪は降りける

問1

この和歌の作者を漢字で答えなさい。

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答え:山部赤人やまべのあかひと

問2

「田子の浦ゆ」とはどういう意味か。「ゆ」の意味に注意して答えなさい。

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答え:田子の浦を通って
【解説】
「ゆ」は、「~を通って」「~から」という意味の経由点などを表す言葉だよ。

問3

この歌は「反歌」であるが、反歌とはどんな歌か説明している次の文のうち、正しいものを1つ選びなさい。

ア:特定の歌に対して反論するために歌われる歌。
イ:特定の歌に対して返事をするために歌われる歌。
ウ:特定の歌を真似して歌われる歌。
エ:特定の歌の意味を要約したり補足したりするために歌われる歌。

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答え:エ

問4

反歌は、何と呼ばれる歌のあとに添えられて歌われるか。漢字2字で答えなさい。

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答え:長歌
【解説】
長歌(ちょうか)とは、5音と7音を繰り返し、多くは最後に7音・7音で結ぶ長い歌のこと。

次の歌について、あとの問いに答えなさい。

憶良らは 今は罷らむ 子泣くらむ それその母も 我を待つらむそ

問5

この和歌の作者を漢字で答えなさい。

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答え:山上憶良やまのうえのおくら

問6

次の言葉の読み方を、歴史的仮名遣いがある場合は現代仮名遣いに直して、それぞれ答えなさい。

ア:罷らむ
イ:我を

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答え:
ア・まからん
イ・わを

問7

「憶良らは」の「ら」の意味として適切なものを次の中から1つ選びなさい。

ア:憶良とその友人のことを指している。
イ:憶良とその家族のことを指している。
ウ:憶良が自分の名に添えて言う言い方である。
エ:憶良の友人が憶良のことを指している。

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答え:ウ
【解説】
「ら」は、自称(自分のこと)に添える言葉として使われているよ。

問8

「今は罷らむ」の意味として適切なものを次の中から1つ選びなさい。

ア:今は退出しましょう。
イ:今はいないだろう。
ウ:今は亡くなってしまった。
エ:今こそ隠れよう。

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答え:ア

問9

「その母」の「そ」が指しているものを、歌の中から書き抜いて答えなさい。

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答え:子

問10

「我を待つ」の「我」が指しているものを、歌の中から書き抜いて答えなさい。

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答え:憶良(または「憶良ら」)

問11

「罷らむ」の「らむ」の意味として適切なものを次の中から選びなさい。

ア:~だろう(推量)
イ:~だろうか、いやそうではない(反語)
ウ:~するべきではない(禁止)
エ:~しない(打消)

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答え:ア

問12

この歌に使われている「心地よいリズムを生み出す表現技法」を次の中から1つ選びなさい。

ア:対句
イ:体言止め
ウ:擬人法
エ:押韻

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答え:エ
【解説】
「らむ」が繰り返し使われており、同じ音を繰り返してリズムを生み出す「押韻おういん(=同じ響きの言葉を並べてリズムを作ること)」の技法が効果的だね。

問13

この歌が詠まれた背景を次の中から1つ選びなさい。

ア:ぐずる子どもをなだめている憶良と母親
イ:遠い土地へ仕事で出かける憶良を見送る妻と子ども
ウ:宴(うたげ)の席を立ち、家に帰ろうとする憶良
エ:死を覚悟した憶良を見守る妻と子ども

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答え:ウ

次の歌について、あとの問いに答えなさい。

多摩川に さらす手作り さらさらに 何そこの児の ここだ愛しき

問14

この歌は「東歌(あずまうた)」であるが、東歌とは何か簡単に答えなさい。

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答え:東国地方(現在の関東を中心とした地域)の人々によって詠まれた、地方の暮らしや素朴な感情を歌ったもの。

問15

次の言葉の読み方をそれぞれ答えなさい。

ア:児の
イ:愛しき

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答え:
ア・この
イ・かなしき
※「手作り」の読み方は「てづくり」「たづくり」の2通りがあるので、学校の先生の指示に従ってね。

問16

この歌に使われている「序詞(じょことば)」を歌から抜き出して答えなさい。

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答え:多摩川に さらす手作り
【解説】
序詞じょことばとは、あとに続く特定の言葉を引き出すための、歌ごとに作られる創作フレーズのことだよ。文字数に制限がなく、内容も具体的であるという特徴がある。

問17

この歌の序詞から導き出されている言葉を、歌の中から抜き出して答えなさい。

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答え:さらさらに

問18

「さらさらに」は、この歌の中で音の響き合いによって表された2つの意味を持っています。その2つの意味を、次の中から選びなさい。

ア:ますます
イ:水にさらす
ウ:静かに
エ:遠くへ

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答え:ア・イ

問19

「ここだ愛しき」の意味として適切なものを次の中から1つ選びなさい。

ア:こういうところが好きだ
イ:こんなにも可愛い
ウ:愛すべきところだ
エ:かわいそうでたまらない

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答え:イ
【解説】
「ここだ」は「こんなにも・たいそう」という意味、「愛しき」は「かわいい・いとしい」という意味だよ。

次の歌について、あとの問いに答えなさい。

父母が 頭かき撫で 幸くあれて 言ひし言葉ぜ 忘れかねつる

問20

上のような歌のことをなんと呼ぶか。漢字3字で答えなさい。

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答え:防人歌(さきもりのうた)
【解説】
防人歌とは、奈良時代に、主に東国地方から集められて九州地方の沿岸警備にあたっていた兵士(防人)が詠んだ歌のこと。

問21

「幸くあれて」の意味として、最も適切なものを次の中から1つ選びなさい。

ア:どうか幸せでいてください。
イ:どうか無事でいてください。
ウ:どうか長生きしてください。
エ:どうか早く帰ってきてください。

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答え:イ

問22

この和歌の作者の心情として、最も適切なものを次の中から1つ選びなさい。

ア:遠く離れた地へ向かう不安の中で、送り出してくれた両親の言葉を思い出し、深い愛情を感じている。
イ:二度と会えないかもしれない両親に対し、今まで親孝行できなかったことを激しく後悔している。
ウ:九州へ行くことを命令した朝廷への怒りと、故郷に残してきた両親への申し訳なさを感じている。
エ:これから始まる過酷な任務への恐怖で、両親の言葉を忘れてしまいそうになっている。

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答え:ア

次の歌について、あとの問いに答えなさい。

新しき 年の初めの 初春の 今日降る雪の いやしけ吉事

問23

この和歌の作者を漢字で答えなさい。

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答え:大伴家持おおとものやかもち

問24

「いやしけ吉事」の読み方を現代仮名遣いで答えなさい。

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答え:いやしけよごと

問25

この和歌は「万葉集」の中で、どのような位置づけの歌として有名か、簡単に答えなさい。

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答え:万葉集のいちばん最後を飾る歌

問26

「いやしけ」の意味として、最も適切なものを次の中から1つ選びなさい。

ア:いよいよ重なれ
イ:とても美しい
ウ:いやにならないで
エ:どうか降り積もれ

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答え:ア

問27

この歌には、作者のどのような願いが込められているか。最も適切なものを次の中から1つ選びなさい。

ア:今年こそは雪がたくさん降り、農作物が豊かに実る年になってほしい。
イ:降る雪がどんどん積もっていくように、良いこともいよいよ重なってほしい。
ウ:真っ白な雪のように、人々の心も清らかで平和な1年であってほしい。
エ:この雪が早く溶けて、暖かな春と幸せな日々が訪れてほしい。

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答え:イ
【解説】
昔は、新年に降る雪は「吉兆きっちょう(=よいことが起こる前ぶれ)」と考えられていたんだよ。

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運営者情報

青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。 ※サイト全体の運営実績についてはこちらにまとめています。

感想や意見を聞かせてね

  1. ものすごく役に立ってます。ここで毎回テスト前勉強するようになってから点数が20点ぐらい上がりました!

    • ななと さん

      お役にたててとっても嬉しいです!
      20点アップ、すごいですね!!
      これからも活用していただけるように頑張りますね!

    • Rさん

      とても嬉しいです。ありがとうございます。
      テスト頑張ってください!

  2. 明日テストで「こんなにヤバかった」を自覚しました!めっちゃ役に立ちました!ありがとうございます

    • Oさん

      たしかに、現代仮名遣いだと「まからん」になりますね。
      ただ、問題文に「現代仮名遣いに直しなさい」と特別に指示があるかどうかで、変わってくるかと思います。
      さらに、先生によっても考えが変わる部分なので、可能であれば事前に担当の先生に確認をしておくと安心です。
      はっきりとお答えできず申し訳ないです。

  3. すごく勉強になるし、答え合わせもしやすくてありがたいです!!!!

  4. 質問失礼します。
    問17 イ・「たづくり」は「てづくり」の方が一般的ではないでしょうか。

    • コメントありがとうございます。

      万葉集が編纂された当時、この歌に詠まれている「さらす手作り」とは、多摩川沿いで生産されていた布のことで、その布は「たづくり」と呼ばれていたそうです。
      そのため、ここの読み方を「たづくり」とする考え方があります。

      ご指摘をいただき、現行の教科書や参考書を確認したところ、「手作り」にはふりがながないものがほとんどでした。
      しかしながらおっしゃるとおり、「てづくり」と読むと考えるという情報も確認できました。

      問題の答えとしては、「たづくり」または「てづくり」とさせていただき、解説にてそれぞれ正しいとする考え方があるため、実際に通っている学校の先生に確認していただき、それに合わせてテストでは回答するのが安心であると説明させていただきますね。

      ありがとうございます。

  5. 問8のアについて
    学校の授業では罷らんと習ったのですが
    どちらが正しいのでしょうか

    • りさん

      ご指摘ありがとうございます。
      これは、私の問題文の表現の仕方が良くなかったと反省しています。

      おっしゃるとおり、「罷らむ」の読みは現代仮名遣いでは「まからん」となります。
      問題文では「現代仮名遣いで」と指示がないため、これでは「まからん」と答えて良いのかどうか判断に迷う可能性もあります。

      調べたところ、テストで出題される場合は、現代仮名遣いでの読みを問われることが一般的のようですので、
      当サイトの設問もそのように合わせるよう、修正いたします。

      ご指摘いただいてとても助かりました。
      ありがとうございます。

  6. テスト前日は必ずこのサイトを見てます ほんとにおんなじ問題とかがテストに出るので他の人にはあまり教えてませんw

  7. テストに最適すぎてテスト前は必ず見てます!これ見てから国語が好きになって得意になりました!本当に神です!!!!!

    • ありがとうございます!!
      いつも見てくださっているの、とても嬉しいです。
      国語を好きになるお手伝いができたことも、本当に嬉しいです!
      素敵なコメントありがとうございます。

  8. 問21なのですが学校のワークにはこのサイトの答えである川の流れる音 と さらにさらに の他に布を川にさらす というのがありました。答えは3つなのではないですか?間違っていたらすみません

    • 和歌の「掛詞(かけことば)」には、いろいろな解釈があります。
      「さらさらに」には、
      「さらにさらに(ますます)」
      「さらさら(川が流れる音・様子)」
      「(布を)さらす」
      おっしゃるとおり、この3つのイメージが全部重なっている、と考えることができるます。
      このサイトの問題の選択肢には「布をさらす」がないため「イ・ウ」が正解になるけれど、もしテストで「布をさらす」という選択肢があったり、記述問題だったりした場合は、学校で習った通り「3つの意味」を含めて答えて大丈夫です!

  9. 東歌の「児」はどんな子を指しているのでしょうか?例えば自分の娘なのか はたまた名も知らない人なのか などです

    • 東歌の「児(こ)」は、恋人(好きな女性)のことだと考えることができます。
      「児(こ)」というと子供や娘をイメージするかもしれないけれど、万葉集の恋の歌では、男性が「愛しい女性(恋人)」を呼ぶときに「児(こ)」という言葉を使っていました。
      なのでこの歌は、実は「あの子(恋人)のことが、こんなにも愛しい」という恋愛歌なんです。

    • 山上憶良の歌について、「本当に子供が泣いていたのか?」ということですが、
      答えは「見ていない(想像している)」が正しいです。
      この歌にある「泣くらむ」の「らむ」は、「今ごろ~しているだろう」と、離れた場所のことを想像する言葉(推量の助動詞)です。
      なので、実際に目の前で子供が泣いていたわけではなく、宴会の席で「あ~あ、今ごろ家では子供が僕を待って泣いているだろうなぁ(だから早く帰らなきゃ)」と、家族のことを想像して詠んだ歌というわけです。

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