小6理科「水溶液のはたらき・塩酸と金属」金属がとけたあとの物質までわかりやすく解説
小学6年生の理科で学習する「水溶液のはたらき」について、塩酸と金属の反応を中心にわかりやすく解説するよ。
この単元では、水溶液の中には金属をとかすものがあることや、金属がとけたあとにはもとの金属とはちがう物質ができることを、実験結果から考えることが大切なんだ。
この記事で分かること
- 炭酸水とうすい塩酸に、アルミニウムや鉄を入れたときのちがい
- うすい塩酸がアルミニウムや鉄をとかすこと
- 金属がとけたあとの液を蒸発させると固体が出てくること
- その固体が、もとの金属とはちがう物質であること
- 「酸性ならどんな金属も必ずとける」とはいえない理由
目次【本記事の内容】
1. 水溶液には金属をとかすものがある
これまで、水溶液には固体や気体がとけていることや、水溶液を酸性・中性・アルカリ性に分けられることを学習してきたね。
今度は、水溶液が物にどんなはたらきをするのかを調べていこう。
水溶液の中には、金属を入れると、その金属をとかすものがあるよ。
たろう
くまごろう2. 炭酸水とうすい塩酸に金属を入れて比べよう
教科書の実験では、アルミニウムと鉄を使って、炭酸水とうすい塩酸のはたらきを比べるよ。
結果を整理すると、次のようになるんだ。
| 水溶液 | アルミニウム | 鉄 |
|---|---|---|
| 炭酸水 | 今回の実験では、はっきりした変化は見られない | 今回の実験では、はっきりした変化は見られない |
| うすい塩酸 | あわを出しながらとける | あわを出しながらとける |
炭酸水では、今回の実験の時間や条件では、アルミニウムにも鉄にもはっきりした変化は見られなかったね。
一方、うすい塩酸では、どちらの金属もあわを出しながら少しずつとけていくよ。
3. うすい塩酸にアルミニウムを入れるとどうなる?

アルミニウムをうすい塩酸に入れると、表面からあわが出て、アルミニウムがだんだん小さくなっていくよ。
つまり、うすい塩酸にはアルミニウムをとかすはたらきがあることが分かるね。
ここでは、「金属が見えなくなった=なくなった」と考えず、とけた金属がそのあとどうなったのかを、さらに実験して確かめることが大切だよ。
たろう
くまごろう4. うすい塩酸に鉄を入れるとどうなる?
鉄をうすい塩酸に入れた場合も、あわが出て、鉄がだんだんとけていくよ。
つまり、うすい塩酸はアルミニウムだけでなく、鉄もとかすことが分かるんだ。
アルミニウムと鉄は、見た目も性質もちがう金属だけれど、今回の実験ではどちらもうすい塩酸にとけたね。
5. 「酸性なら、どれでも同じように金属をとかす」とはいえない

ここで、とても大切なポイントがあるよ。
前の学習で、塩酸も炭酸水も酸性だと学んだよね。
でも今回の実験では、
- うすい塩酸 → アルミニウム・鉄をとかした
- 炭酸水 → 今回の実験では、アルミニウム・鉄にはっきりした変化は見られなかった
というちがいがあったよ。
だから、「酸性の水溶液なら、どれでも同じように金属をとかす」わけではないんだ。
この単元では、実際の実験結果をもとに、水溶液ごとのはたらきを考えることが大切だよ。
たろう
くまごろう6. 金属がとけたあとの液を蒸発させると?

では、うすい塩酸にアルミニウムや鉄を入れて、とけたあとの液には何があるのだろう?
そこで、その液を少量とって蒸発させてみるよ。
すると、どちらの液からも固体が出てくるんだ。
| もとの金属 | うすい塩酸にとかしたあとの液を蒸発させた結果 |
|---|---|
| アルミニウム | 白い固体が出てくる |
| 鉄 | 黄色い固体が出てくる |
つまり、金属がとけたあとの液には、蒸発させると固体として取り出せる物がふくまれていることが分かるね。
7. 出てきた固体は、もとの金属と同じ?
ここで大事なのは、蒸発させて出てきた固体が、もとのアルミニウムや鉄そのものなのかを確かめることだよ。
教科書では、もとの金属と、蒸発させて取り出した固体の性質を比べるよ。
アルミニウムの場合
| 調べる物 | 見た目 | うすい塩酸に入れる | 水に入れる |
|---|---|---|---|
| もとのアルミニウム | 銀色で光沢がある | あわを出してとける | とけない |
| 蒸発させて出てきた白い固体 | 白色で光沢がない | あわを出さずにとける | とける |
見た目も、うすい塩酸や水に入れたときのようすも、もとのアルミニウムとはちがうね。
鉄の場合
| 調べる物 | 見た目 | うすい塩酸に入れる | 水に入れる |
|---|---|---|---|
| もとの鉄 | 黒っぽい銀色で光沢がある | あわを出してとける | とけない |
| 蒸発させて出てきた黄色い固体 | 黄色で光沢がない | あわを出さずにとける | とける |
こちらも、もとの鉄とは見た目や性質がちがうことが分かるよ。
したがって、うすい塩酸に金属をとかしてできた液を蒸発させて出てきた固体は、もとの金属とはちがう物質だと考えられるんだ。
8. 水溶液には、金属を変化させるものがある

ここまでの実験から、水溶液の中には、金属を変化させるものがあることが分かるね。今回調べたうすい塩酸では、アルミニウムや鉄がとけたあと、もとの金属とはちがう性質をもつ物質ができたと考えられるよ。
小学校では、化学式や反応式を覚える必要はないよ。
大切なのは、
- うすい塩酸に金属を入れると、とける。
- とけたあとの液を蒸発させると、固体が出てくる。
- その固体は、もとの金属とは見た目や性質がちがう。
- したがって、もとの金属とはちがう物質ができたと考えられる。
という実験結果からの考え方なんだ。
たろう
くまごろう9. 実験するときの注意
塩酸を使う実験では、安全に十分注意する必要があるよ。
実験の安全ポイント
- 必ず先生の指示に従って実験する。
- 保護めがねをつける。
- 塩酸を直接さわったり、なめたりしない。
- 目に入らないように注意する。
- 窓を開けるなどして、十分に換気する。
- 金属を入れた試験管などに顔を近づけない。
- 金属がとけたあとの液を加熱するときは、出てくる気体を直接かがない。
- 蒸発させる液の量は、先生や教科書の指示を守る。
- 薬品どうしを勝手に混ぜない。
- 加熱した器具は、よく冷めてから扱う。
10. 重要語句まとめ
| 重要語句・内容 | ポイント |
|---|---|
| うすい塩酸 | 今回の実験では、アルミニウムや鉄をとかす |
| 炭酸水 | 酸性だが、今回の実験ではアルミニウムや鉄にはっきりした変化は見られない |
| 金属がとける | アルミニウムや鉄をうすい塩酸に入れると、あわを出しながらとける |
| 蒸発後の固体 | 金属がとけたあとの液を蒸発させると、固体が出てくる |
| 別の物質 | 蒸発後の固体は、見た目や水・塩酸へのとけ方がもとの金属とちがう |
11. テスト対策ポイント
テスト前にここを確認!
- うすい塩酸は、今回の実験でアルミニウムと鉄をとかす。
- アルミニウムや鉄がうすい塩酸にとけるとき、あわが出る。
- 炭酸水は酸性だが、今回の実験ではアルミニウムや鉄には、はっきりした変化が見られなかった。
- 「酸性の水溶液なら、どれでも同じように金属をとかす」とはいえない。
- アルミニウムがとけたあとの液を蒸発させると、白い固体が出てくる。
- 鉄がとけたあとの液を蒸発させると、黄色い固体が出てくる。
- 蒸発後の固体は、もとの金属とは見た目や性質がちがう。
- したがって、水溶液の中には、金属をもとの金属とはちがう物質に変化させるものがあると考えられる。
- 小学校では、化学式や化学反応式を覚える必要はない。
ここまで学習ができたら、「水溶液のはたらき・塩酸と金属」のテスト対策練習問題とドリルで力試ししてみよう!
小6理科「水溶液のはたらき・塩酸と金属」テスト対策練習問題
【小6理科】「水溶液のはたらき」重要語句ドリル
【小6理科】「塩酸と金属」内容理解ドリル
【小6理科】「金属がとけたあとの液」内容理解ドリル
【小6理科】「もとの金属と別の物質」内容理解ドリル
くまごろう12. 参考文献・参考資料
- 文部科学省『小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 理科編』
- 文部科学省『小学校理科の観察,実験の手引き』第6学年 A(2)水溶液の性質
- 啓林館「小学校教科書『わくわく理科』掲載の実験についてのお知らせ」
※本記事では、小学6年生で学習する「水溶液の性質」に合わせて、うすい塩酸とアルミニウム・鉄の反応、金属がとけたあとの液、蒸発後に得られる固体ともとの金属の性質のちがいを中心に扱っています。
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青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。 ※サイト全体の運営実績についてはこちらにまとめています。


とってもわかりやすかった