小6理科「水のはたらきでできる地層」をわかりやすく解説
小学6年生の理科で学習する、水のはたらきでできる地層について解説するよ。
川の水によって運ばれたれき・砂・どろなどは、川の流れが弱くなった場所や、海・湖の底などに積もり、地層をつくることがあるんだ。
この記事で分かること
- 流れる水の侵食・運搬・堆積のはたらき
- 水のはたらきで地層ができるしくみ
- れき・砂・どろの運ばれ方と積もり方
- 水の流れや運ばれる物が変わると、層も変わる理由
- 何度も土砂が積もることで地層ができるしくみ
地層そのものの意味や、れき・砂・どろ・火山灰、れき岩・砂岩・泥岩について先に確認したい場合は、「地層とは?しま模様に見える理由と地層をつくるもの」を読んでみよう。
目次【本記事の内容】
1. 流れる水の3つのはたらき
流れる水には、土地のようすを変える3つの主なはたらきがあるよ。
- 侵食:流れる水が、地面や川岸、川底などをけずること
- 運搬:流れる水が、けずられた土や石などを運ぶこと
- 堆積:運ばれてきた土砂などが積もること
雨水によって土や石が川へ流れ込んだり、川の水が川岸や川底を侵食したりすることで、れき・砂・どろなどが川の水に取り込まれるよ。
川の水は、それらを下流へ運搬するんだ。
そして、水の流れが弱くなった場所では、運ばれてきた土砂が堆積するよ。
たろう
くまごろう
2. 水のはたらきで地層ができるしくみ
岩石や地面は、雨や気温の変化などによって、少しずつくだけることがあるよ。
このように、岩石などがその場所で少しずつくだけたり、変化したりすることを、風化というんだ。
岩石や地面が少しずつくだけると、さまざまな大きさの石や土のつぶができるよ。これらには、れき・砂・どろなどがふくまれるんだ。
風化は、岩石がその場所でくだけたり変化したりすることだよ。一方、侵食は、流れる水などによって地面や岩石がけずられることなんだ。
雨水によって土や石が川へ流れ込んだり、川の水が川岸や川底をけずったりすると、れき・砂・どろなどが川の水に運ばれるよ。
そして、川の流れが弱くなった場所や、川が海・湖へ流れ込む場所などでは、運ばれてきたれき・砂・どろが積もることがあるんだ。
水のはたらきで地層ができるまで
- 雨や気温の変化などで、岩石や地面が少しずつくだける
- 雨水や流れる水が、地面や川岸、川底などをけずる
- れき・砂・どろなどが、川の水によって運ばれる
- 水の流れが弱くなった場所で、運ばれた土砂が積もる
- さらに新しい土砂が積もり、層が重なる

たろう
くまごろう3. れき・砂・どろは川の水に運ばれる
土・砂・れきなどをまとめて、土砂とよぶことがあるよ。
この記事では、川の水によって運ばれるれき・砂・どろなどを、まとめて土砂とよんでいるんだ。
水の流れが強いと、大きなれきも川底を転がったり、はねたりしながら運ばれることがあるよ。
砂は、川底を転がったり、水の中を移動したりして運ばれるんだ。
どろは非常に細かいため、水の中に浮かぶようにして、長く運ばれることがあるよ。

水に運ばれるときの特徴
- れき:川底を転がったり、はねたりして運ばれることがある
- 砂:川底を移動したり、水の中を運ばれたりする
- どろ:細かいため、水の中に長く浮かんで運ばれることがある
ただし、運ばれ方は、つぶの大きさだけで決まるわけではないよ。
水の流れの速さや深さ、つぶの形や重さ、川底のようすなど、さまざまな条件によって変わるんだ。
たろう
くまごろう4. 水の流れが弱くなると土砂が積もる
川の水に運ばれている土砂は、水の流れが弱くなると、運ばれ続けることができなくなって積もるよ。
土砂が積もる場所は、海や湖の底だけではないんだ。
- 川が曲がっていて、流れが弱くなった場所
- 川原や川の内側
- 洪水によって水があふれた土地
- 川が海や湖へ流れ込む河口付近
- 海や湖の底

このように、水の流れが弱くなる場所では、川が運んできたれき・砂・どろなどが積もりやすくなるよ。
洪水などで一度に多くの土砂が運ばれた場合には、短い時間のうちに一つの層ができることもあるんだ。
ただし、地層全体は、このような侵食・運搬・堆積が何度もくり返されることで、長い時間をかけてつくられることが多いよ。
たろう
くまごろう5. 粒の大きさによって運ばれ方がちがう
れき・砂・どろは、つぶの大きさがちがうよ。
つぶが大きい順に、れき・砂・どろとなるんだ。
同じような種類の石を比べると、一般に、大きなれきほど強い水の流れでなければ運ばれにくいよ。
水の流れが弱くなると、大きなれきは遠くまで運ばれにくくなり、途中で積もることがあるんだ。
砂はれきよりも細かいため、れきより弱い流れでも運ばれることがあるよ。
どろはさらに細かく、水の中に長くただよいやすいため、水の流れがとても弱い場所や静かな場所で、ゆっくり積もることが多いんだ。
覚えておこう
れき・砂・どろの運ばれ方や積もり方には、つぶの大きさが関係しているよ。
ただし、実際の自然では、つぶの大きさだけでなく、水の流れの速さや深さ、運ばれてくる物の種類・量、積もる場所なども関係しているんだ。
たろう
くまごろう6. 水の流れや運ばれる物が変わると層も変わる
地層に見られる層のちがいは、つぶの大きさだけによってできるわけではないよ。
水の流れの強さが変わると、運ぶことのできる土砂の大きさや量も変わるんだ。
例えば、大雨が降って川の流れが強くなると、ふだんより大きなれきや、多くの土砂が運ばれることがあるよ。
雨が少なくなって川の流れが弱くなると、大きなれきは遠くまで運ばれにくくなるよ。
そのため、下流や海・湖へ届く土砂は、砂やどろなどの細かい物が中心になることがあるんだ。
ただし、どろは非常に細かいため、水の流れがかなり弱くなった場所や、水が静かな場所でなければ積もりにくいこともあるよ。
また、川へ流れ込む土砂の種類や量が変われば、水底や川原などに積もる物も変わるんだ。
このように、時期によって水の流れや運ばれる物が変化することで、材料やつぶの大きさがちがう層が重なっていくんだ。

層のちがいに関係するもの
- 土砂のつぶの大きさ
- 水の流れの速さや強さ
- 水の深さ
- 運ばれてくる土砂の種類
- 運ばれてくる土砂の量
- 土砂が積もる場所
たろう
くまごろう7. 何度も積もることで地層ができる
川の流れが弱くなった場所や、海・湖の底などに土砂が積もったあと、さらに新しい土砂が運ばれてくると、その上に新しい層ができるよ。
このような堆積が何度もくり返されると、いくつもの層が重なった地層になるんだ。
地層ができたあとに大きく動いたり、上下が逆になったりしていなければ、先に積もった物が下にあり、あとから積もった物がその上に重なるよ。
そのため、地層の重なりを調べると、どのようなできごとが先に起こり、どのようなできごとがあとから起こったのかを考える手がかりになるんだ。
ただし、土地が大きく動いたり、地層が上下逆になったり、途中がけずられたりしている場所では、重なり方が複雑になっていることもあるよ。

たろう
くまごろう8. 積もった物が岩石になることがある
水の流れが弱い場所に積もったれき・砂・どろなどは、そのまますぐに岩石になるわけではないよ。
その上に新しい土砂が積み重なると、下にある物は、上に積もった物の重みで押されるんだ。
すると、つぶとつぶの間にある水が押し出され、すき間がせまくなることがあるよ。
さらに、水にとけていた成分などによって、つぶ同士が結び付くこともあるんだ。
このような変化が長い年月の間に進むと、積もった物が岩石になることがあるよ。
- れきが、砂やどろなどとともに固まるとれき岩になる
- 砂のつぶが固まると砂岩になる
- どろなどの細かいつぶが固まると泥岩になる
たろう
くまごろう9. 地層のでき方をアプリで確かめよう
水のはたらきで土砂が運ばれ、積もって地層になるようすを、アプリで確かめてみよう。
地層をつくるだけでなく、完成した地層を観察して、過去にどのようなできごとが起こったのかも考えられるよ。
アプリで注目するポイント
- 水の流れによって、土砂がどのように運ばれるか
- 流れが弱くなったとき、どのように土砂が積もるか
- 新しい土砂が積もると、どの層が上になるか
- 火山灰が降ったとき、どのような層ができるか
- 完成した地層から、過去のできごとをどのように考えられるか
このアプリでは、水のはたらきによる地層に加えて、火山灰が降り積もる場合も確かめられるよ。
火山灰の層は、川の水に運ばれなくても、火山からふき出された火山灰が地面や水面に直接降り積もってできることがあるんだ。
水のはたらきによる地層と、火山の噴火による地層を区別しながら操作してみよう。
アプリが小さくて操作しにくい場合や、うまく表示されない場合は、「地層のでき方」学習アプリを大きな画面で開くこともできるよ。
たろう
くまごろうこのアプリは、地層のでき方を考えやすくするためのモデルだよ。
実際の自然では、土砂の積もり方は、つぶの大きさだけでなく、水の流れの速さや深さ、運ばれる物の種類・量、積もる場所など、さまざまな条件によって変わるんだ。
10. 重要語句
| 重要語句 | 意味 |
|---|---|
| 地層 | れき・砂・どろ・火山灰などが、層になって積み重なり、広がっているもの |
| 風化 | 岩石などが、その場所で少しずつくだけたり、変化したりすること |
| 侵食 | 流れる水などが、地面や岩石をけずること |
| 運搬 | 流れる水が、れき・砂・どろなどを運ぶこと |
| 堆積 | 運ばれてきた土砂などが積もること |
| れき | 砂より大きな石のつぶ。小学校理科では、直径およそ2mm以上が目安 |
| 砂 | れきより小さく、どろより大きいつぶ |
| どろ | 砂よりも細かいつぶ |
| 土砂 | 土・砂・れきなどをまとめたもの |
| れき岩 | れきが、砂やどろなどとともに固まってできた岩石 |
| 砂岩 | 砂のつぶが固まってできた岩石 |
| 泥岩 | どろなどの細かいつぶが固まってできた岩石 |
| モデル | 実際のしくみを考えやすくするために、簡単に表したもの |
11. テスト対策ポイント
テスト直前チェック
- 流れる水には、侵食・運搬・堆積のはたらきがある。
- 侵食は地面などをけずること、運搬は土砂を運ぶこと、堆積は土砂が積もること。
- 水の流れが弱くなると、運ばれてきた土砂が積もりやすくなる。
- 土砂は、川原、氾濫した土地、河口、海・湖の底などにも積もる。
- つぶが大きい順に、れき・砂・どろとなる。
- どろは細かいため、水の中に長くただよいやすい。
- 土砂の運ばれ方や積もり方には、つぶの大きさだけでなく、水の流れの速さや、運ばれる物の種類・量なども関係する。
- 地層が大きく動いたり逆転したりしていなければ、新しい層は先に積もった層の上に重なる。
- 洪水などによって、一つの層が短い時間にできる場合もある。
- 地層全体は、さまざまなできごとをくり返しながら、長い時間をかけてできることが多い。
- 積もった物は、押し固められたり、つぶ同士が結び付いたりして、岩石になることがある。
ここまで学習できたら、「水のはたらきでできる地層」テスト対策練習問題とドリルで力試ししてみよう!
小6理科「水のはたらきでできる地層」テスト対策練習問題
【小6理科】「水のはたらきでできる地層」重要語句ドリル
【小6理科】「水のはたらきでできる地層」侵食・運搬・堆積ドリル
【小6理科】「水のはたらきでできる地層」れき・砂・どろの運ばれ方と積もり方ドリル
【小6理科】「水のはたらきでできる地層」地層の重なりと岩石ドリル
火山の噴火によってできる地層については、次の「火山のはたらきでできる地層」で詳しく確認しよう。
12. 参考文献・参考資料
- 文部科学省『小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 理科編』
- 産業技術総合研究所 地質調査総合センター「堆積物・堆積岩に関する用語の解説」
- 産業技術総合研究所 地質調査総合センター「れき・砂・泥などに関する用語の解説」
- 産業技術総合研究所 地質調査総合センター「岩石の分類」
※土砂の運ばれ方や積もり方は、実際には水の流れの速さや深さ、つぶの大きさ・形・重さ、運ばれる物の種類や量、川底のようすなど、さまざまな条件によって変わります。本記事では、小学6年生の学習内容に合わせて説明しています。
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青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。 ※サイト全体の運営実績についてはこちらにまとめています。

