小6理科「火山のはたらきでできる地層」をわかりやすく解説

小学6年生の理科で学習する、「火山のはたらきでできる地層」について解説するよ。

地層は、川の水によって運ばれたれき・砂・どろなどが積もってできることがあるけれど、火山の噴火ふんかによってできることもあるんだ。

火山が噴火すると、火山灰などのさまざまな物が火山からふき出されるよ。その火山灰が地面や水面に降り積もると、一つの層をつくることがあるんだ。

火山の噴火では、火山灰だけでなく、溶岩などによって土地のようすが大きく変わることもあるよ。このページでは、その中でも地層に残る火山灰を中心に学習するよ。

水のはたらきでできる地層と比べながら、火山灰の正体や、火山灰の層から分かることを確認していこう。

この記事で分かること

  • 火山の噴火によって地層ができるしくみ
  • 火山灰とはどのような物か
  • 火山灰が層になって積もるしくみ
  • 火山灰を観察すると分かること
  • 水のはたらきでできる地層との違い

地層そのものの意味や、れき・砂・どろ、岩石、化石などについて先に確認したい場合は、「地層とは?しま模様に見える理由と地層をつくるもの」を読んでみよう。

川の水によって地層ができるしくみについては、「水のはたらきでできる地層」で詳しく解説しているよ。

1. 火山の噴火でも地層ができる

地層ができるしくみとして、小学6年生では、主に流れる水のはたらき火山の噴火について学習するよ。

火山が噴火すると、火山から火山灰などの物がふき出されることがあるんだ。

ふき出された火山灰は、風などによって空中を運ばれ、火山からはなれた場所まで広がることがあるよ。そのあと、地面や海・湖などの水面に降り積もるんだ。

その上にさらに別の物が積もっていくと、火山灰をふくむ層が地層の一部として残ることがあるよ。

火山の噴火によって地層ができるまで

  1. 火山が噴火する
  2. 火山灰などが火山からふき出される
  3. 火山灰が風などによって運ばれ、地面や水面に降り積もる
  4. その上に新しい物が積もり、層が重なっていく
火山の噴火でふき出された火山灰が風で運ばれ、地面や水面に降り積もり、地層の一部になるまでを示した図

たろう
地層って、川がない場所でもできることがあるの?

くまごろう
そうだよ。火山灰などが噴火によって降り積もることでも、層ができることがあるんだ。

2. 火山灰とはどんなもの?

火山灰は、火山の噴火によってできて空中へふき出された、とても細かなつぶだよ。

「灰」という名前が付いているけれど、木や紙などが燃えてできる灰とはちがうんだ。

火山灰には、細かな岩石のかけら鉱物こうぶつの粒火山ガラスなどがふくまれることがあるよ。

ただし、すべての火山灰に、同じ種類や同じ量の粒がふくまれているわけではないんだ。

噴火した火山や噴火のしかたによって、火山灰をつくる粒の種類や色、形などはちがうことがあるよ。

火山灰について覚えておこう

  • 火山の噴火によってできて、ふき出される細かなつぶ
  • 物が燃えてできた灰ではない
  • 岩石のかけらや鉱物の粒などをふくむ
  • 火山ガラスをふくむ場合もある
  • ふくまれる粒の種類や形などは、火山灰によってちがう
火山灰が燃えた灰ではなく、火山の噴火でできた岩石や鉱物などの細かな粒であることを示した図

たろう
火山灰って、たき火のあとの灰みたいな物じゃないんだね。

くまごろう
そうなんだ。火山の噴火によってできてふき出された、細かな岩石や鉱物などのつぶなんだよ。

3. 火山灰が降り積もって層ができる

噴火によって空高くふき上げられた火山灰は、風などによって運ばれながら、少しずつ地面へ降りてくるよ。

たくさんの火山灰が降ると、地面の表面をおおうように積もることがあるんだ。

海や湖などへ降った火山灰は、水底に沈んで積もることもあるよ。

そのあと、火山灰の上に砂やどろなど別の物が積もると、火山灰の層が地層の中に残ることがあるんだ。

さらに別の噴火が起こり、新しい火山灰が積もれば、地層の中に複数の火山灰の層が見られる場合もあるよ。

ただし、降り積もった火山灰が、その場所にずっと残るとは限らないんだ。

降ったあとに雨や川の水、風などによって、別の場所へ運ばれることもあるよ。

だから、地層の中にある火山灰が、すべて空から直接その場所へ降ってきたものだと決めつけることはできないんだ。

たろう
火山灰が降ったら、その場所にずっと残るとは限らないんだね。

くまごろう
そうだよ。降ったあとに、水や風で運ばれ直すこともあるんだ。小学6年生では、まず火山灰が降り積もって層をつくる基本のしくみを覚えよう。

4. 一つの火山灰の層は短時間にできることがある

地層というと、「とても長い時間をかけて、一枚ずつゆっくりできる」と思うかもしれないね。

でも、一つ一つの層ができるまでの時間は、いつも同じではないよ。

火山の噴火によって大量の火山灰が降った場合には、一度の噴火にともなって、比較的短い時間のうちに一つの層ができることもあるんだ。

そのあと長い時間がたって別の物が積もったり、別の噴火による火山灰が積もったりすると、いくつもの層が重なっていくよ。

一つの層と地層全体を分けて考えよう

  • 一つの火山灰の層:一度の噴火にともなって短時間でできる場合もある
  • いくつもの層からなる地層:さまざまなできごとが重なってできることが多い

たろう
火山灰の層も、何百年もかけて少しずつ積もるの?

くまごろう
そうとは限らないよ。一度の噴火で火山灰がたくさん降り、一つの層が短い時間にできることもあるんだ。

5. 火山灰を観察すると何が見える?

火山灰は、とても細かなつぶでできているよ。

火山灰のつぶをくわしく調べるときには、火山灰を水で洗って観察しやすくし、そう眼実体けんび鏡などで拡大して見ることがあるよ。

拡大して観察すると、さまざまな色や形をした岩石のかけらや鉱物の粒などが見られることがあるんだ。

火山灰によっては、ガラスのような性質をもつ火山ガラスの粒がふくまれていることもあるよ。

ただし、火山灰の中身は噴火によってちがうため、「火山灰なら必ず同じ鉱物が見える」「必ず火山ガラスが見える」というわけではないよ。

また、砂の粒にも角ばったものはあるので、粒が角ばっているという特徴だけで、必ず火山灰だと判断できるわけでもないんだ。

火山灰の観察で注目するところ

  • つぶの色
  • つぶの形
  • 岩石のかけら
  • 鉱物の粒
  • 火山ガラスなどがふくまれている場合もある
火山灰を水で洗って観察しやすくし、そう眼実体けんび鏡で粒の色や形を観察する手順を示した図

たろう
火山灰を見れば、必ずキラキラした鉱物が見えるの?

くまごろう
火山灰によって、ふくまれているつぶはちがうよ。いろいろなつぶを観察して、それぞれの特徴を比べることが大切なんだ。

6. 水のはたらきでできる地層との違い

ここまで学習したら、水のはたらきでできる地層火山の噴火によってできる地層を比べてみよう。

比べること水のはたらき火山の噴火
主な材料れき・砂・どろなど火山灰など
材料が運ばれるしくみ主に流れる水によって運ばれる噴火でふき出され、空中などを通って運ばれる
層のでき方水の流れが弱くなった場所などに土砂が積もる火山灰などが地面や水面に降り積もることがある
一つの層ができる時間洪水などで短時間にできる場合もある一度の噴火にともない短時間にできる場合もある
れき・砂・どろが水で運ばれてできる地層と、火山灰が降り積もってできる地層の違いを比較した図

どちらの場合も、さまざまなできごとによって材料が積もり、その上に新しい物が重なることで地層がつくられていくよ。

ただし、水のはたらきでできる層と火山灰の層では、材料がその場所までやってくるしくみがちがうんだ。

たろう
「何が積もったか」だけじゃなくて、「どうやってそこまで運ばれたか」も大切なんだね。

くまごろう
そのとおり。地層のでき方を考えるときは、材料と、運ばれたり積もったりするしくみをセットで考えよう。

7. 火山灰の層から分かること

地層の中に火山灰の層が見つかると、その土地の過去を考える手がかりになることがあるよ。

例えば、その火山灰が火山の噴火によって直接降り積もったものだと分かれば、その層ができたころに火山の噴火があったと考える手がかりになるんだ。

また、大きな噴火では火山灰が広い範囲に降ることがあるため、離れた場所にある地層を比べるときの手がかりになる火山灰層もあるよ。

地質学では、このように離れた場所の地層を比べるときの目印になる特徴的な層を、鍵層かぎそうとして利用することがあるんだ。

「鍵層」という言葉は発展的な内容だから、小学6年生では、火山灰の層が過去の火山活動を考える手がかりになることをまず覚えておけば大丈夫だよ。

離れた場所の地層にある火山灰の層を目印に、過去の火山活動や地層の重なりを考えるようすを示した図

火山灰の層から考えられること

  • 火山灰の層は、過去の火山活動を考える手がかりになる
  • 火山灰の層を目印にして、地層の重なりやできた順番を考える手がかりになる
  • 特徴的な火山灰層は、離れた場所の地層を比べる手がかりになることもある

たろう
火山灰の層って、昔の噴火のあとみたいなものなんだね。

くまごろう
そう考える手がかりになることがあるよ。ただし、その火山灰がどのように積もったのかも調べながら考えることが大切なんだ。

8. 地層のでき方をアプリで確かめよう

火山灰が降り積もり、その上に別の層ができるようすを、学習アプリでも確かめてみよう。

前に学習した水のはたらきによる地層と、火山灰による層を同じ画面で比べることができるよ。

アプリで注目するポイント

  • 火山灰が降ったとき、どこに新しい層ができるか
  • 火山灰の層の上に、新しい層が重なるとどうなるか
  • 水によって運ばれた土砂の層と、火山灰の層のでき方は何がちがうか
  • 完成した地層から、できごとの順番をどのように考えられるか

アプリが小さくて操作しにくい場合や、うまく表示されない場合は、「地層のでき方」学習アプリを大きな画面で開くこともできるよ。

このアプリは、実際の自然をそのまま再現したものではなく、地層のでき方を考えやすくするためのモデルだよ。

実際の火山灰の広がり方や積もり方は、噴火の規模や風など、さまざまな条件によって変わるんだ。

たろう
水でできた層の途中に、火山灰の層を入れてみると分かりやすいね。

くまごろう
いいところに気が付いたね。いろいろなできごとが重なることで、一つの地層ができていくことを確かめてみよう。

9. 重要語句

重要語句意味
地層れき・砂・どろ・火山灰などが、層になって積み重なり、広がっているもの
噴火火山から火山灰や溶岩などがふき出す現象
火山灰火山の噴火によってできて、空中へふき出された細かなつぶ
鉱物岩石をつくっている、決まった性質をもつ物質
火山ガラスマグマが急に冷えるなどしてできたガラス質の物質。火山灰にふくまれることがある
そう眼実体けんび鏡物を立体的に拡大して観察するための器具
鍵層(発展)離れた場所の地層を比べるときの目印になる特徴的な層
モデル実際のしくみを考えやすくするために、簡単に表したもの

10. テスト対策ポイント

テスト直前チェック

  • 地層は、流れる水のはたらきだけでなく、火山の噴火によってできることもある。
  • 火山灰は、火山の噴火によってできてふき出された細かなつぶで、物が燃えてできた灰ではない。
  • 火山灰には、細かな岩石のかけらや鉱物の粒などがふくまれている。
  • 火山灰によっては、火山ガラスなどをふくむことがある。
  • 火山灰は風などによって運ばれ、火山からはなれた場所まで広がることがある。
  • 火山灰が地面や水面に降り積もり、一つの層をつくることがある。
  • 一度の噴火にともなって、一つの火山灰の層が比較的短い時間でできる場合もある。
  • 火山灰は、降り積もったあとに水や風で運ばれ直すこともある。
  • 火山灰を拡大すると、岩石のかけらや鉱物の粒などが見られることがある。
  • 「角ばったつぶだから火山灰」と、形だけで決めつけない。
  • 火山灰の層は、過去の火山活動を考える手がかりになることがある。
  • 火山の噴火では、火山灰だけでなく、溶岩などによって土地のようすが変わることもある。

ここまで学習できたら、「火山のはたらきでできる地層」テスト対策練習問題とドリルで力試ししてみよう!

小6理科「火山のはたらきでできる地層」テスト対策練習問題
【小6理科】「火山のはたらきでできる地層」重要語句ドリル
【小6理科】「火山灰の特徴と観察」内容理解ドリル
【小6理科】「火山灰の層のでき方」内容理解ドリル
【小6理科】「火山灰と地層」図解問題ドリル

11. 参考文献・参考資料

※火山灰のつぶの種類・色・形や、火山灰が広がる範囲、積もり方などは、噴火のしかたや風、その後の水のはたらきなどによって異なります。本記事では、小学6年生の学習内容に合わせて基本的なしくみを説明しています。

運営者情報

青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。 ※サイト全体の運営実績についてはこちらにまとめています。

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