アールとヘクタールとは?わかりやすい覚え方(大きな面積の単位)
小学校4年生の算数で学習する「アール」と「ヘクタール」、「1平方メートル」と「1平方キロメートル」とはどんな大きさの面積なのかをわかりやすく解説するよ。
覚え方や単位を変えるときの計算のやりかたを練習問題で紹介しているよ。
目次
1平方メートル(1m2)とは
面積の学習では、1cm2(1平方センチメートル)とは「1辺が1cmの正方形の面積」のことだということを学んだね。
このページでは、「大きな面積の単位」について学習するよ。
「1m2(1平方メートル)」というのは、1cm2(1平方センチメートル)よりも大きい面積のひとつ。
下の図のように、「1辺が1mの正方形の面積」のことだよ。
1平方メートルと1平方センチメートルのちがい
「大きな面積」といっても、どうちがうのか、どのくらい大きいのかピンとこないよね。
名前だって、「1平方メートルと1平方センチメートル」だなんて、あんまり変わらないような気がするよね。
でも、「cm(センチ)」がつくかつかないかで、表す面積はすごくちがってくるんだ。
たとえば図にしてならべてみるよ。
左下の小さな正方形が1cm2(1平方センチメートル)で、右の大きな正方形が1m2(1平方メートル)だよ。
1m2(1平方メートル)にならべると、1cm2(1平方センチメートル)は小さすぎて見えなくなってしまうくらいだね。
なぜなら、1m2(1平方メートル)は1cm2(1平方センチメートル)のなんと10000倍なんだ。
1m2(1平方メートル)とは
- 1辺が1mの正方形の面積
- 1cm2(1平方センチメートル)の10000倍の面積
1アール(1a)とは
今回学習する「おおきな面積」は、1m2(1平方メートル)のほかにもあるよ。
それが「アール」と「ヘクタール」。
「土地の広さ」をあらわすための単位なんだ。
4年生の算数では、「アール」と「ヘクタール」はどのくらいの大きさの面積をあらわすのかを覚えなくてはいけないんだ。
まずは「アール」について説明するよ。
1アールは、1辺が10mの正方形の面積のこと。
1辺が10mの正方形の面積は、
10×10=100m2
だよね。
100m2のことを1a(1アール)とあらわすこともできる、ということだよ。
1a(1アール)とは
- 1辺が10mの正方形の面積
- 100m2と同じ面積を表す
1a(1アール)ってどのくらいの広さ?
「1a=100m2」とまるまる覚えるのって、ちょっと大変だよね。
そういうときは、身近なものでイメージしてみると、覚えやすくなるよ。
みんなのみのまわりだと、「学校の25mプール」の半分よりすこし少ないくらいが10mだよね。
プールの半分と同じくらいの長さ(10m)が1辺になっている正方形が1アールだと覚えておこう。
教室の広さも1アールのイメージに近いよ。
1ヘクタール(1ha)とは
1ヘクタールは、1辺が100mの正方形の面積のことだよ。
1辺が100mの正方形の面積は
100×100=10000m2
だよね。
この10000m2のことを1ha(1ヘクタール)とあらわすこともできるよ、ということだね。
1ha(1ヘクタール)ってどのくらいの広さ?
「1ha=10000m2」とまるまる覚えるのはやっぱり大変だよね。
ヘクタールも、身近なものでイメージしてみよう。
みんなのみのまわりだと、ちょうど「学校の校庭」がイメージに近いよ。
「100m走」で、100mってどのくらいの長さかイメージしやすいよね。
1辺が、その100mになっている正方形が1ヘクタールだと覚えておこう。
1ha(1ヘクタール)とは
- 1辺が100mの正方形の面積
- 10000m2と同じ面積を表す
どうして「アール」と「ヘクタール」というの?
「アール」と「ヘクタール」がどのくらいの広さをあらわすのかわかったけれど、どうして「アール」と「ヘクタール」というのだろう?
「アール」と「ヘクタール」は、土地の広さをあらわす単位だったよね。
「アール」は、ラテン語で「たいらな土地のひとくぎり」という意味の言葉なんだ。
そして、「ヘクタール」は、「ヘクト」が「100倍」という意味の言葉で、「アールの100倍」だから「ヘクト+アール=ヘクタール」というんだよ。
たしかに、ヘクタール(10000m2)はアール(100m2)の100倍になっているね。
1平方キロメートルとは
それでは最後の「おおきな面積」を紹介するよ。
それは、1平方キロメートル。
1キロメートル(1km)は、1000メートル(1000m)のことだよね。
つまり、1平方kmは、1辺が1000mの正方形のことだね。
1辺が1000mの正方形の面積は
1000×1000=1000000m2
だよね。
だんだん数が大きくなってきたね。
この1000000m2のことを1km2(1平方キロメートル)とあらわすこともできるということだね。
「1000000m2」と書いたり読んだりするのは少し大変だよね。これが「1km2」だったらスッキリわかりやすくなるね。
1km2(1平方キロメートル)とは
- 1辺が1000m(1km)の正方形の面積
- 1000000m2と同じ面積を表す
長さの単位と面積の単位の関係
いろいろな面積の単位が登場したよね。
ここで、長さと面積の関係を整理してみよう。
1辺の長さが10倍になると、面積は100倍ずつ大きくなることがわかるね。
なぜなら、1辺の長さが10倍になるということは、正方形の面積は「1辺」×「1辺」だから、「10倍」と「10倍」で「100倍」になるからだよ。
大きな面積の単位の練習問題
「大きな面積」の学習では、ある単位(m・km・a・ha)の面積を、ほかの単位になおしてあらわす問題が出るよ。
ほかの単位の面積になおすには、その面積の「1辺」の長さがどのくらいかを考えて、その1辺をまずほかの単位に直してから、また面積にするのがポイントだよ。
じっさいにやってみよう。
1m2(1平方メートル)は何cm2(平方センチメートル)ですか?
この問題はよく出る問題だよ。
メートル(m)をセンチメートル(cm)になおすんだね。
まず、「1m2」の1辺はどのくらいの長さなのかを考えよう。
1m2(1平方メートル)は、1辺が1mの正方形の面積のことだよね。
ここで「m」を「cm」になおすよ。
1m=100cmだから、「1辺が100cmの正方形の面積」を求めればいいんだ。
100×100=10000cm2
だから、
1m2は10000cm2になるね。
1km2(1平方キロメートル)は何m2(平方メートル)ですか?
この問題もよく出る問題だよ。
1km2(1平方キロメートル)は、1辺が1kmの正方形の面積だね。
1km=1000mだから、1辺が1000mの正方形の面積を求めればいいんだね。
1000×1000=1000000m2
だから、
1km2は1000000m2になるよ。
たてが20m、横が30mの長方形の面積は何a(アール)か求めなさい。
こういう問題の場合は、まず1辺の長さの単位のまま面積を求めよう。
長方形の面積は「たて×横」で求めることができるから、
20×30=600m2
になるね。
1aは、100m2だったね。
ということは
600m2が何aかは、
600÷100=6だから、
たてが20m、横が30mの長方形の面積は6aと求めることができるね。
1辺が300mの正方形の面積は何ha(ヘクタール)か求めなさい。
正方形の面積は
1辺×1辺で求めることができるから、
300×300=90000m2
になるね。
1haは10000m2だね。
90000÷10000=9だから、
1辺が300mの正方形の面積は9haと求めることができるね。
「大きな面積の単位」まとめ
1m2(1平方メートル)とは
- 1辺が1mの正方形の面積
- 10000cm2と同じ面積を表す
- 1cm2(1平方センチメートル)の10000倍の面積
1a(1アール)とは
- 1辺が10mの正方形の面積
- 100m2と同じ面積を表す
1ha(1ヘクタール)とは
- 1辺が100mの正方形の面積
- 10000m2と同じ面積を表す
1km2(1平方キロメートル)とは
- 1辺が1000m(1km)の正方形の面積
- 1000000m2と同じ面積を表す
正方形の1辺の長さが10倍になると、面積は100倍ずつ大きくなる
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ゆみねこ
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青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。