高階杞一『風の五線譜』 表現技法やタイトルの意味・主題を解説
中学1年国語で学習する高階杞一さんの詩「風の五線譜」について、使われている表現技法、詩の構成、タイトルの意味、そして作者の伝えたいこと(主題)など、テスト対策に必要なポイントをわかりやすく解説するよ。
※このページでは、著作権に配慮し、詩の一部のみを引用して解説しています。全体はお手元の教科書などで確認してください。
「風の五線譜」 高階 杞一
この詩は、風にゆれるさまざまな形や色の「葉っぱ」を音符に見立てて、自然が作り出す音の重なりを「音楽」として描いた作品だよ。
ひとつひとつ違う個性を持った葉っぱたちが、風に吹かれてそれぞれ違う音を出しながらも、全体として美しく調和(ちょうわ)していることへの感動が込められているんだ。
具体的な内容は、教科書に載っている詩を読みながら、これからの解説を一緒に確認してね。
高階杞一「風の五線譜」テスト対策ポイントまとめ
まずは、テスト前にざっと内容を把握するための重要ポイントをまとめるよ。
「風の五線譜」テスト対策ポイント
- 作者は日本の詩人高階杞一
- 詩の分類(形式)は「叙情詩」「口語詩」「自由詩」(テストでは「口語自由詩」と答えることが多いよ)。
- 詩は全部で6つのまとまり(6連)で構成されている。
- 表現技法として「対比」「反復法」「体言止め」などが使われている。また、葉っぱや風の動きを音楽のようにとらえる見立て(比喩的表現)や擬人法、語順を入れ替える倒置法も使われているとされることがあるよ。
- 第2連〜第4連では、葉っぱの「大きさ」「形」「色」が対比されている。
- タイトルの意味は、風にゆれる葉っぱの様子を音楽の五線譜(楽譜)になぞらえた(見立てた)もの。
- この詩の主題(テーマ)は、「さまざまな個性をもつ葉が集まり、全体として美しく調和していることへの感動」。
詩「風の五線譜」基本情報と詩の分類
| 作者 | 詩人の高階杞一 |
| 詩の形式(分類) | 叙情詩・口語詩・自由詩 |
| 詩の構成 | 6つの連(6連) |
| 使われている表現技法 | 対比・反復法・体言止め・見立て(擬人法・倒置法)など |
作者の高階杞一さんについて
作者の高階杞一さんは、1951年生まれの日本の詩人だよ。
大学在学中から詩を作り始め、いくつもの詩の雑誌を作ったり、詩のコンクールの審査員をしたりと、現在も幅広く活躍しているんだ。「杞一(きいち)」という漢字が少し難しいから、テストに向けて書けるように練習しておこう!
詩の形式と構成
この詩の種類(分類)は、大きく3つの観点で説明することができるよ。
作者の感情や感動を表現しているから「叙情詩」。
現代の話し言葉で書かれているから「口語詩」。
文字数にルールがないから「自由詩」だよ。
たろう
また、詩を大きなまとまりで分けたものを「連」というけれど、「風の五線譜」は第1連から第6連までの、全部で6つの連(6連)からできているよ。
「風の五線譜」表現技法と工夫について
この詩には、自然の様子を音楽のように感じさせるための「表現技法」がたくさん使われているよ。テストによく出るのでしっかりチェックしよう。
対比の表現
第2連から第4連では、反対の特徴を持つ言葉を並べる「対比(対句的な表現)」が使われているよ。
- 第2連:「大きな」⇔「小さな」(大きさの対比)
- 第3連:「ぎざぎざの」⇔「まるい」(形の対比)
- 第4連:「黒い」⇔「黄色い」(色の対比)
くまごろう反復法と体言止め
詩の前半では、何度も「葉っぱ」という言葉が繰り返されているよね。同じ言葉を繰り返してリズムや印象を強めるこの技法を「反復法」というよ。
また、「大きな葉っぱ」「黒い葉っぱ」のように、文の最後を「名詞(ものの名前)」で言い切って終わらせる表現を「体言止め」というんだ。これによって、葉っぱの存在感が読み手の心に強く残る効果があるよ。
見立て(比喩や擬人法)
第6連の「みんなで きれいな曲を奏でている」という表現に注目しよう。
本当は、葉っぱや風は人間ではないから、楽器を使って曲を演奏することはしないよね。
これは、葉っぱや風の音を音楽の演奏に見立てた(比喩的な)表現なんだ。自然の音の重なりを、まるで一つの楽団が演奏しているように感じ取っているんだね。
★テストや学校の授業では、人間以外のものを人間のように表現しているとして、この部分を「擬人法」と習うことも多いよ!
倒置法(とうちほう)
第1連と第2連のつながりを見てみよう。
(第1連)風に葉っぱがゆれている
(第2連)大きな葉っぱ
小さな葉っぱ
普通の言葉の順番なら、「大きな葉っぱ、小さな葉っぱが、風にゆれている」となるはずだよね。
言葉の順番を逆にする(倒置する)ことで、「ゆれているのは、こんな葉っぱたちだよ」と、あとに続くさまざまな葉っぱの個性に読者の注目を集める効果があるんだ。
★学校によっては、ここを「倒置法」として習うこともあるので、覚えておくと安心だよ。
「風の五線譜」詩の構成と内容の読み解き
この詩は、視点が「見た目」から「音(音楽)」へと移り変わっていく構成になっているよ。順番に読み解いていこう。
第1連〜第4連:視覚(見た目)への注目
第1連では「風に葉っぱがゆれている」という全体の一枚の絵(情景)が提示されるよ。
そして第2連〜第4連にかけて、作者の視点は葉っぱの「大きさ」「形」「色」という細かい特徴へと移っていくんだ。
さっき学習した対比の表現を使って、「この世界には、いろいろな個性を持った葉っぱ(命)がたくさんあるんだな」ということを視覚的(見た目)に伝えているんだね。
第5連:聴覚(音)への注目
第5連に入ると、作者の視点は見た目(視覚)から「音(聴覚)」へと大きく変わるよ。
「ひとつひとつが 風にゆれ みんな ちがった音を出している」
大きくて重い葉っぱは「バサバサ」、小さくて軽い葉っぱは「カサカサ」というように、個性(大きさ・形・色)が違うからこそ、風に吹かれたときに出る「音」もみんな違うんだね。
第6連:全体としての調和(音楽)
そして最後の第6連では、そのバラバラの音を出す葉っぱたちが集まって、「みんなで きれいな曲を奏でている」と締めくくられるよ。
それぞれ違う音を出しているのに、それが重なり合うと、不協和音(うるさい音)ではなく「きれいな曲(調和)」になるんだ。
タイトルの意味と音読の工夫
なぜ「五線譜」なのか?
「五線譜」とは、音符を書くための5本線の楽譜のことだね。
空に吹く風の流れを「5本の線」に見立て、そこにゆれる色とりどりの葉っぱたちを「音符」に見立てているんだ。
作者は、ただの自然の風景の中に「音楽の演奏」を見出しているんだね。とても素敵な見方だと思わないかな?
音読するときはどう読む?
たろう対比になっている言葉は、言葉の違いが伝わるように区切りを意識して読むといいよ。
例えば「大きな葉っぱ / 小さな葉っぱ」の違いが、聞いている人にはっきりと伝わるように読むことで、葉っぱの個性の違いがより際立つんだ。
「風の五線譜」作者の思い・伝えたいこと(主題)
この詩の主題(テーマ)は、「さまざまな個性をもつ葉が集まり、全体として美しく調和していることへの感動」だよ。
この詩はまず、「葉っぱたちの違いと調和の美しさ」を描いた作品として読むことができるね。
そのうえで、さらに発展して考えてみよう。葉っぱを「人間」に重ねて読んでみるんだ。
私たち人間も、背が高い人、低い人、性格が違う人など、みんなバラバラの個性を持っているよね。だから、それぞれが出す「音(意見や考え方)」も違うんだ。
でも、みんなが同じになる必要はない。違う個性をもつ者どうしが集まって、お互いを認め合い、ひとつの風(社会や学校)の中でゆれるとき、そこには「きれいな曲(調和)」が生まれるんだよ。
くまごろう「風の五線譜」テスト対策ポイントまとめ(直前チェック用)
最後に、テスト直前の最終チェック用にポイントを絞ってまとめるよ。
- 作者:高階杞一(漢字で書けるように!)
- 形式:「口語自由詩」(6連構成)
- 表現技法:「対比」「反復法」「体言止め」「見立て(擬人法・倒置法)」など。
- 対比の内容:第2連〜第4連では、葉っぱの「大きさ」「形」「色」が対比されている。
- 視点の変化:前半は「見た目(視覚)」、後半は「音(聴覚)」へ視点が移っている。
- タイトルの意味:風にゆれる葉っぱの様子を、音楽の五線譜(楽譜)になぞらえている。
- 主題(テーマ):「さまざまな個性をもつ葉が集まり、全体として美しく調和していることへの感動」。
ここまで学習できたら、ぜひ「風の五線譜」のテスト対策練習問題とドリルに挑戦しよう!
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高階杞一さんの「風の五線譜」、とても優しくて音楽が聞こえてくるような詩だったね。
テスト勉強のあとは、外に出て風にゆれる葉っぱの「ちがった音」に耳をすませてみてね!
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本ページでは、高階杞一「風の五線譜」(出典例:東京書籍出版『国語1』所収)より、学習・批評の目的で必要最小限の部分のみを引用し明示しています。全体はお手元の教科書等でご確認ください。
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青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。 ※サイト全体の運営実績についてはこちらにまとめています。

