「大きい数のしくみ」をみてみよう(億と兆の数の読み方と表し方)

小学校4年生の算数で学習する「大きい数のしくみ」について、「億」とはどんな数なのか、億の位の読み方と表し方、「兆」とはどんな数なのか、兆の位の読み方と表し方をわかりやすく解説するよ。
「億」と「兆」よりもさらに大きい数についても紹介するよ。

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「大きい数のしくみ」をみてみよう (億と兆の数の読み方と表し方)

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目次

億の位をみてみよう「億とは」

小学校3年生の算数で学習してきた数を、「〇の位」という言いかたで表すと、一番大きい数の位は「千万の位」までだったね。

たとえば、下の数は「千万の位」まである数だよね。

千万の位までの数

小学校4年生の算数では、この「千万の位」よりも、さらに大きい位を学習するよ。

「千万の位」の数をあらためてよく見てみると、「一・十・百・千」という4つの単位の言葉はくり返されているんだ。

「一・十・百・千」のつぎは、「一万・十万・百万・千万」となっていて、「一・十・百・千」に「万」がくっついた形になっているのに気がつくかな?

「千万の位」の数より大きい位もおなじで、「一・十・百・千」をくり返していくよ。
ただ、後ろにつくものが「万」ではなくて、今度は「おく」になるんだ。

千億の位までの数

億の位

  • 「千万の位」の左(次の位)は「一億の位」になる
  • 「一億の位」の左は「十億の位」になる
  • 「十億の位」の左は「百億の位」になる
  • 「百億の位」の左は「千億の位」になる

「億」が使われている場面をみてみよう

一億:日本の人口は約1億人、たからくじの1等は7億円。

十億:世界の人口は約73億人、新かん線のねだんは約40億円。

百億:ジャンボジェット機のねだんは約150億円。

千億:ロケットのねだんは約1000億

「億」って、すごく大きな数だというのがわかるね。
お金持ちのことを「億万長者おくまんちょうじゃ」と言ったりするくらいだからね。

億の数の表し方

億の位の数を表してみよう。

次の数を数字で書いてみよう。

四十三億二千四百二十一万六千九百三十七

こういう問題の時は、まちがえないように「億」と「万」に目印として〇をつけよう。

億の位を数字で書く

あとは、数字にして表すだけだよ。

たろうたろう

4324216937かな?


かんたんだね。

もうひとつチャレンジしてみよう。

次の数を数字で書いてみよう。

四十三億四百二十一万六千九百三十七

まずはまちがえないように「億」と「万」に目印として〇をつけよう。

億の位を数字で書く

あとは、数字に表すだけだね。

たろうたろう

434216937
ということ?


「かんたんだよ!」と思ったかもしれないけれど、これはよくあるまちがいなんだ。

万の位に注目してみよう。
「一万の位」、「十万の位」、「百万の位」はあるけれど、「千万の位」がないよね。

億の位を数字で書く

ない位には「0」を書かなくちゃいけないから、正しくは
434216937
となるんだよ。

確認のために、もうひとつチャレンジしておこう。

次の数を数字で書いてみよう。

四十三億四百二十万六千三十七

まずはまちがえないように「億」と「万」に目印として〇をつけよう。
そして、さっきと同じで「ない位」があるから気をつけよう。

億の位を数字で書く

「ない位」には、「0」を書くよ。
あとは、数字に表すだけだね。
434237
が答えだね。

億の位の数を読んでみよう。

今度は、数字から漢数字に直すパターンだよ。

次の数を読んでみよう。

38475329321

大きい数を読むときは、「右から4こずつ」を区切るとわかりやすいよ。
なぜなら、「一・十・百・千」の4つの単位がくりかえされているからね。

億の位を読む

青の数字のところは「億」のゾーンで、
赤の数字のところは「万」のゾーンだよ。
※今回の数は、「百億の位」までなので、「億」のゾーンは3つしかないよ。

4つずつ区切ることができたら、左から順番に読んでいくと
三百八十四 七千五百三十二 九千三百二十一
となるね。

兆の位をみてみよう「兆とは」

次に「億」よりもさらに大きい位を紹介するよ。

「千億の位」より大きい位が「ちょう」だよ。
さっきと同じように、一・十・百・千はくり返されるから
「一兆の位」「十兆の位」「百兆の位」「千兆の位」になるよ。

千兆の位の数

兆の位

  • 「千億の位」の左(次の位)は「一兆の位」になる
  • 「一兆の位」の左は「十兆の位」になる
  • 「十兆の位」の左は「百兆の位」になる
  • 「百兆の位」の左は「千兆の位」になる

「兆」が使われている場面

十兆:人間の「さいぼう」の数は60兆こ。
百兆:2023年の日本の国家予算(日本全体で一年間に使う予定のお金)は114兆円。

「兆」になると、身の回りではなかなか出てこないんだ。
どのくらい大きいかのイメージとしては、
地球を1周すると、長さは4000万メートルなので、1兆メートルは地球を2万5000周するのと同じ長さだよ。
とんでもなく大きな数だということがわかるね。

兆の位の数の表し方

それでは、「兆の位」の数の表し方もみてみよう。

次の数を数字で書いてみよう。

五兆八千七百四十三億二千四百二十一万六千九百三十七

「兆の位」の数のばあいも、「億の位」のときと同じように、まちがえないように「兆」「億」「万」に目印として〇をつけるといいよ。

兆の位の数

あとは、数字に表すだけだね。
874324216937
となるね。

もうひとつチャレンジしてみよう。

次の数を数字で書いてみよう。

五兆八千四十三億四百二十一万六千九百三十七

やはりまちがえないように「兆」「億」「万」に〇をつけて考えてみよう。
ただ、「億の位」のときと同じで、「ない位」には「0」を書かなくちゃいけないから注意しようね。

兆の位の数

あとは、数字に表すだけ。
434216937
となるね。

兆の位の数を読んでみよう。

次の数を読んでみよう。

2638475329321

「兆の位」の数を読むときも、「億の位」の数を読んだときと同じで、右から4こずつ区切るとわかりやすいよ。

オレンジの数字のところは「兆」のゾーン
青の数字のところは「億」のゾーン
赤の数字のところは「万」のゾーン
だとするよ。

兆の位を読む

区切ったら、左から順番に読んでいくと
 六千三百八十四 七千五百三十二 九千三百二十一

整数の位のしくみ

これまでに勉強した「億」「兆」を下の図にまとめてみたよ。

整数の位のしくみ

数が大きくなるにつれて(下にいくにつれて)、「0」の数が1つずつふえていることがわかるね。

つまり、整数の位は、「位が1つふえるごとに10倍になっている」ということだね。
「位が2つふえる」ときは、10倍になったものがさらに10倍になるので、
10×10=100倍
になっているよ。

兆よりも大きい数

「兆の位」でもとてつもなく大きい数だということがわかったと思うけれど、数の世界は無げんだから、兆よりもさらに大きな数があるんだ。

「兆の位」は1兆、10兆、100兆、1000兆だよね。
その次の単位は「京」と書いて「けい」と読むんだ。
「京の位」も1京、10京、100京、1000京と続いて、さらに大きい数につづいていくよ。

最近だと、京都にあるスーパーコンピューターに「京」という名前が付けられているよ。
なぜ「京」という名前なのかというと、このコンピューターはなんと「1秒間に1京回の計算をする」からなんだって。

1京回を数字だけで表すと、10000000000000000回。
1秒でこんなとんでもない回数の計算ができるのは、コンピューターだけだね。

ちなみに「京」より大きい位は次のようになっているよ。
気になる人は調べてみると面白いよ。

垓(がい):100000000000000000000←「0」が20こ
秭(じょ):0が24こ
穰(じょう):0が28こ
溝(こう):0が32こ
澗(かん):0が36こ
正(せい):0が40こ
載(さい):0が44こ
極(ごく):0が48こ
恒河沙(ごうがしゃ):0が52こ
阿僧祇(あそうぎ):0が56こ
那由他(なゆた):0が60こ
不可思議(ふかしぎ):0が64こ
無量大数(むりょうたいすう):0が68こ

「大きい数のしくみ」まとめ

大きい数のしくみ

  • 「千の位」より大きい位は「の位」
  • 「千の位」より大きい位は「の位」
千兆の位の数
  • 位が1つふえるごとに10倍になっている

運営者情報

青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。

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