「わり算の筆算」のやり方をわかりやすく解説(3けたのわり算)
小学校4年生の算数で学習する「3けたのわり算の筆算」について、3けたのわり算の筆算のやり方と、気をつけるポイントをわかりやすく解説しているよ。
3けたのわり算の筆算の練習問題のとき方もくわしく紹介しているよ。
目次
今までは、「84÷2」のような
2けたのわり算の筆算を勉強してきたね。
今回は「852÷4」のような3けたのわり算の筆算をやっていこう。
ただ、2けたのわり算をわかっていればできるから、
もし、2けたのわり算がわかっていなかったら見直しておこう。
3けたのわり算の筆算のやり方
852÷4を筆算を使って計算しなさい。
まず、わり算の筆算は次のように書いたよね。
家の屋根みたいな記号を使って、
わられる数が家の中で、わる数が外に出るんだったよね。
さっそく筆算をしていこう。
852って、百の位と十の位と一の位があるんだけれど、筆算をするときには、百の位と十の位と一の位、順番に計算をするんだ。
まずは、百の位だけをわり算するよ。
なので、十の位と一の位は「ちょっとまっていてね」と、手でかくしてしまおう。
十の位と一の位をかくすと、8÷4になるね。
ステップ1:百の位をわる
百の位の「8」を「4」でわるよ。
8の中に4がいくつ入るか考えると2つだね。
だから、百の位の屋根の上に「2」を書こう。
百の位の屋根に「2」を書くことを
百の位に「2」をたてるっていうよ。
ステップ2:たてた数とわる数をかける
次に、わる数4と百の位の上にたてた2をかけた数を8の下に書くよ。
ステップ3:百の位でひき算をする
8から8をひくよ。
ステップ4:いちどチェックしよう
2けたのかけ算と同じように、
ひき算した後にチェックすることがあるんだ。
ひき算した数がわる数4より小さいかをかくにんしよう。
小さかったらOK。次のステップにいこう。
ステップ5:十の位をおろす
百の位のわり算はもうできることがないね。
だから、ここで「かくしていた十の位」の出番だよ。
かくしていた十の位の「5」を下におろそう。
十の位の数字を、今計算している場所にもってこないと計算しづらいよね。
この数字を計算している場所までもってくることを「おろす」と言うんだよ。
ここまでのステップをふりかえると、次のようになるよ。
2けたのわり算の筆算と全く同じだよね。
わり算の筆算のステップ
- ステップ1 わる
- ステップ2 かける
- ステップ3 ひく
- ステップ4 チェック
- ステップ5 おろす
それでは、このステップを今度は「十の位とわる数」でくりかえすよ。
ステップ1:十の位をわる
ここからは、おろしてきた十の位の数字の出番だね。
5の中に4がいくつ入るか考えると1つだね。
だから、十の位に「1」を書こう。
ステップ2:たてた数とわる数をかける
次に、わる数4と十の位の上にたてた1をかけた数を5の下に書くよ。
ステップ3:ひき算をする
5から4をひくよ。
ステップ4:いちどチェックしよう
ここでチェックすることがあったね。
ひき算した数がわる数4より小さいかをかくにんしよう。
1は4より小さいからOKだね。
ステップ5:一の位をおろす
十の位のわり算はもうできることがないね。
だから、ここで「かくしていた一の位」の出番だよ。
かくしていた一の位の「2」を下におろそう。
今までのステップを、最後に「一の位とわる数」でくりかえすよ。
ステップ1:一の位をわる
ここからは、おろしてきた一の位の数字の出番だね。
ただ、十の位をわったときに、あまりが出ていた場合(今回なら「1」があまったね)は、そのあまりと一の位の数字が合体するのでちゅういしてね。
今回は、十の位で1があまっていたよね。
十の位の1ということは、これは「10」のことなんだ。
あまっていた「10」と、おろしてきた一の位の「2」を合体させて、「12」をわることになるよ。
12の中に4がいくつ入るか考えると3つだね。
だから、一の位に「3」を書こう。
ステップ2:たてた数とわる数をかける
次に、わる数4と一の位の上にたてた3をかけた数を12の下に書くよ。
ステップ3:ひき算をする
12から12をひくよ。
ステップ4:いちどチェックしよう
ここでチェックすることがあったね。
ひき算した数がわる数4より小さいかをかくにんしよう。
0は4より小さいからOKだね。
ステップ5は「おろす」なんだけれど、3けたのわり算なので、これ以上おろせるものは残っていないよね。
だから、これで852÷4の筆算は終わりになるよ。
屋根の上に乗っている213がわり算の答え
ここまでできたら、屋根の上に乗っている数字をみてみよう。
これが、わり算の答えになっているよ。
わり算の答えのことを「商」というから、「852÷4の商は213」と求めることができたね。
わり算の筆算のやり方の流れ
852÷4の筆算の流れをまとめると、次のようになるよ。
わり算のけん算
わり算の筆算は、すこしややこしいよね。
特に3けたになると、レベルアップするね。
だから、とちゅうでミスをしてしまうことも多いんだ。
だから、できるだけ「けん算」をしてチェックするくせをつけよう。
今回の「852÷4」のわり算の答えは次のようになったね。
じゃあ、本当に答えが213であっているのかたしかめるために、わる数の「4」と商の「213」をかけ算してみよう。
計算すると852になるから、
答えはあっているということになるね。
わり算のけん算
- わる数と商をかけて、わられる数になっているかをかくにんしよう。
わり算の筆算の練習問題
962÷3を筆算を使って計算しなさい。
さっきと同じように筆算をしていくと次のようになるよ。
⑧で、「0」がたつことを気をつけなくちゃいけないね。
962÷3=320あまり2と求めることができたね。
下の図がわり算の筆算のポイントだったね。
一番下にある数が
あまりになることをかくにんしておこう。
「わり算の筆算のやり方(3けた)」まとめ
わり算の筆算はくりかえし練習していくと、速く計算できるようになるから、教科書や問題集などにのっている筆算をたくさんやっていくといいよ。
「わり算の筆算(3けた)」まとめ
- 2けたのわり算と同じように
わる、かける、ひく、チェック、おろすをくりかえす。 - ひいた数がわる数より小さくなっているかチェックする。
答えがあっているかたしかめる
- 2けたのときと同じようにけん算をする
わる数と商をかけて、あまりをたして、「わられる数」になっているかをかくにんしよう。
今回は3けた÷1けたの筆算だったけど、今度は、
・2けた÷2けた
・3けた÷2けた
・3けた÷3けた
のようにバージョンアップしていくよ。
ただ、今回の筆算がわかっていたら、他のわり算でもやることは同じだから、2けた÷1けたや3けた÷1けたの筆算をマスターしておこう。
運営者情報
ゆみねこ
詳しいプロフィールを見る
青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。
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あまりはっきり分かっていなかったので、助かりました。ありがとうございます!
あまりはっきり分かってわかっていなかったので、助かりました。ありがとうございます!