かけ算の性質「かける数を10倍にしたかけ算の積」(練習問題)

小学校4年生の算数で学習する「かけ算のせいしつ」について、かける数を10倍にすると積も10倍になること、かけられる数とかける数が10倍になると積は100倍になることを、わかりやすく解説するよ。

かけ算のせいしつを使って、かけ算を速くとく方法をマスターしよう。

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かけ算の性質 「かける数を10倍にしたかけ算の積」(練習問題)

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目次

かけ算のせいしつ

かけ算には次のようなせいしつがあるんだ。
※「かけ算のせいしつ」とは、「かけ算がもっているとくちょう」というイメージだよ。

かけ算のせいしつ

  • かける数を10倍にすると、積(かけ算の答え)も10倍になる
  • かけられる数とかける数が10倍になると、積は100倍になる

かけ算のせいしつを知っていると、かけ算を速く計算することができるよ。
それぞれ、どんなせいしつなのかを順番に見ていこう。

かける数を10倍にすると、積も10倍になる

たとえば「7×8」の計算を考えてみよう。
7×8=56だよね。

じゃあ、「かける数」である「8」を10倍にしてみるよ。
8を10倍にすると、式は「7×80」になるね。

 7×80  ←計算をかんたんにするために、80を8×10にわけて考えるよ。
7××10
56×10
=560

ここで、もとの式である「7×8=56」と、
「かける数を10倍」にした式「7×80=560」を比べてみよう。

かけ算の性質

かける数の「8」が10倍の「80」になると、
積も「56」が「560」になっていて、10倍になっているね。

かけられる数とかける数が10倍になると積は100倍になる

さっきと同じように
「7×8」の計算を考えてみよう。
7×8=56だよね。

じゃあ、「かけられる数とかける数が10倍」になった「70×80」はどうなるかというと、
 70×80   ←70を7×1080を8×10にするよ
7×10×8×10 ←かけ算の順番を交かんするよ(交かんのきまり)
7×8×10×10 
56×100
=5600

ここで、もとの式の「7×8=56」と、「かけられる数とかける数が10倍」になった式「70×80=5600」を比べてみよう。

かけ算の性質

かけられる数かける数が10倍になると、
積も「56」から「5600」になって、100倍になっているね。

2つの数字が10倍になっているということは、10倍の10倍、つまり10×10=100倍になると覚えておこう。

かけ算のせいしつのまとめ

かけ算のせいしつ

  • かける数を10倍にすると、積も10倍になる
  • かけられる数とかける数が10倍になると、積は100倍になる

このせいしつを使って練習問題をやってみよう。

かけ算のせいしつの練習問題

かけ算のせいしつを使えば、計算を速くとくことができるんだったよね。
どうやって使えばいいのか練習問題でたしかめてみよう。

6×70をかけ算の性質を使って計算しなさい。

1けた×2けただから、本当だったらひっ算をしないと・・となるよね。
でも、かけ算のせいしつを使えば、暗算でもとけてしまうよ。

注目するのは、「かける数」。
かける数の70って、7を10倍した数だよね。

かけ算の性質

かけ算では、かける数が10倍になると、積も10倍になるせいしつがあったね。
ということは、「70」は「7」を10倍したと考えれば、
「6×70」は、「6×7」の積を10倍してあげればいいんだ。

かけ算の性質

6×7=42だから、
6×70=420とかんたんに計算することができたね。

60×70をかけ算の性質を使って計算しなさい。

かけられる数の60は、6を10倍した数
かける数の70は、7を10倍した数だよね。

かけ算の性質

かけられる数とかける数が10倍になると、積は100倍になるから答えは次の通りだよ。

かけ算の性質

60×70=4200とかんたんに計算することができたね。

80×90をかけ算の性質を使って計算しなさい。

かけられる数の80は、8を10倍した数
かける数の90は、9を10倍した数だよね。

かけ算の性質

かけられる数とかける数が10倍になると、積は100倍になるから答えは次の通りだよ。

かけ算の性質

80×90=7200と計算することができたね。

かけ算のせいしつが使える問題かどうかのみわけかた

かけ算のせいしつを使うと、問題を速くとくことができるけれど、「どんなときに、かけ算のせいしつが使えるのかな?」と思うよね。

みわけるポイントは、「7×9」や「4×30」や「5×60」のように、ぴったり「何十」という数字があるかどうか。

ぴったり「何十」という数字がでてくるかけ算のときは、「かけ算のせいしつ」が使えるかもしれないのでチェックしてみよう。

筆算するよりも、かけ算のせいしつを使った方がかんたんだから、かけ算のせいしつをぜひしっかりマスターしておこう。

「かけ算のせいしつ」のまとめ

  • かけ算のせいしつを使うと速くかけ算ができる問題がある。
  • かける数を10倍にすると、積(かけ算の答え)も10倍になる
  • かけられる数とかける数が10倍になると、積は100倍になる

運営者情報

青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。

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