谷川俊太郎『かんがえるのって おもしろい』主題やリズム・ポイント解説
小学5年国語で学習する谷川俊太郎さんの詩『かんがえるのって おもしろい』について、詩の形式(口語定型詩)や音数のリズム、第1連と第2連のそれぞれの意味、そして作者が伝えたかった思い(主題)など、テストによく出るポイントをわかりやすく解説するよ。
たろう
くまごろう※この作品は、作者の谷川俊太郎さんに著作権があります。そのため、このページでは著作権に配慮して詩の一部のみを引用して解説しています。全体は必ずお手元の教科書などで確認してね。
『かんがえるのって おもしろい』 谷川俊太郎
この詩は、「自分の頭で考えることの楽しさ」と、「友達と関わることの面白さ」の2つのテーマからできている作品だよ。
深く考えることで今まで知らなかった世界が見えてきたり、時にはぶつかり合う(けんかする)ことで相手の気持ちに気づけたりする。
これからの学校生活に向けて、ワクワクするような希望にあふれたメッセージが込められているんだ。
谷川俊太郎『かんがえるのって おもしろい』の基本情報とテスト対策ポイント
『かんがえるのって おもしろい』テスト対策ポイント
- 作者の谷川俊太郎さんは、『生きる』などで知られる有名な詩人。絵本『スイミー』の日本語訳などでも知られているよ。
- 詩の形式は、「現代の話しことばが使われていて、一部をのぞいて音の数(音数)にきまり(リズム)がある詩」。中学校で習う「口語定型詩」という言葉も覚えておこう!
- 「しらないけしき」とは
=ただの遠くの風景ではなく、「今まで自分が知らなかった新しい気づき(発見)」のこと。 - 「そらのあおさが ふかくなる」とは
=考えることで物事の見え方が深まり、世界の奥行きや美しさをより強く感じられるようになること。 - 「けんかする」と、なぜ良いのか?
=ふだんは見えない相手の「しらないきもち(本当の気持ち)」に気づけることがあり、そのことで前よりもっと分かり合える場合があるから。 - 主題(作者の伝えたいこと)は、「考えることのおもしろさと、友達と関わり合いながら分かり合って成長していくことの素晴らしさ」。
目次
詩の形式「口語定型詩」とリズムの秘密
| 作者 | 谷川俊太郎 |
| 詩の構成 | 大きく2つのまとまり(第1連と第2連)に分かれている |
作者の谷川俊太郎さんは、『生きる』や『二十億光年の孤独』などで知られる有名な詩人だよ。絵本の翻訳も手がけていて、有名な『スイミー』の日本語訳などでも知られているんだ。
声に出すと気持ちいい「音数(おとのかず)」の秘密
この詩をみんなで声に出して読む(音読する)と、とてもスラスラ読めて心地よい感じがするよね。それには「音の数(音数・リズム)」に秘密があるんだ。
それぞれの行の言葉を、「〇〇〇 / 〇〇」というふうに分けて、音数を数えてみよう。
・かんがえるのって(8音) / おもしろい(5音)
・どこかとおくへ(7音) / いくみたい(5音)
こんな風に、この詩には「7・5調(あるいは8・5)」に近い心地よいリズムの行が多く、声に出すととても読みやすいんだ。
このように「現代の話しことば」で書かれていて、「音数(リズム)」に一定のきまりがある詩のことを、少し難しいけれど「口語定型詩」と呼ぶよ。覚えておくと中学生になっても役に立つよ!
第1連の読解:考えることで見えてくるもの
この詩は、大きく分けて2つのブロック(第1連と第2連)に分かれているよ。第1連では「自分の頭で考えること」について語られているよ。
詩の中で、「考えること」は「どこか遠くへ行くこと」に例えられているね。電車に乗って遠くに旅行へ行けば、知らない街の景色が見えてワクワクするよね。それと同じように、色々な出来事について「どうしてだろう?」と深く頭を使うと、今まで知らなかった新しい考え方や見え方(=しらないけしき)が見えてくる、ということを表しているんだ。
「そらのあおさが ふかくなる」とは?
たろう
くまごろうたとえば、空を見て「ただの青い空だな」と思っていたのが、「光がどう反射して青く見えるんだろう?」と深く考えてみたり知識を得たりすると、「なんて奥の深い色なんだろう」と感じられるようになるよね。
「そらのあおさがふかくなる」とは、考えることで物事の見え方が深まり、世界の奥行きや美しさをより強く感じられるようになることだと考えられるよ。
第2連の読解:なぜ「けんかするのも いいみたい」なのか?
第2連は、友達など「他人と関わること」について書かれているよ。
学校ではみんなと仲良く過ごしたいけれど、意見が合わなくて「けんか」をしてしまうこともあるよね。
でも作者は、「けんかするのも いいみたい」と言っている。それはなぜだろう?
その理由が、次に続く言葉に書かれているね。
- ふだんは見えない相手の「しらないきもち(本当の気持ち)」に気づけることがあるから。
- 相手の本当の気持ちを知ってぶつかり合うことで、前よりもっと相手のことが好きになり(分かり合える場合があり)、つながりが深くなるから。
ただの暴力はもちろん絶対にダメだよ!
でも、お互いの本音をぶつけて真剣に向き合うことで、相手を深く知るチャンスにもなるんだね。
【豆知識】実はある学校の校歌だった!?
詩の最後は、次のように終わっているね。
・(第1連の最後)このおかのうえ このきょうしつは / みらいにむかって とんでいる
・(第2連の最後)このおかのうえ このがっこうは / みんなのちからで そだってく
ところで、「この丘の上の、この学校は…」と歌われていると、なんだか特定の場所の校歌みたいだよね?
実はこの詩、もともとは福島県にある「いわき市立 郷ヶ丘(さとがおか)小学校」の校歌の歌詞として作られたものなんだ!
校歌として丘の上に建つ学校の小学生たちに向けて書かれた作品だからこそ、これほど学校生活への希望や、みんなで前向きに進んでいく気持ちが強く感じられるんだね。
声に出して読んでみると、みんなで行進しているような元気なリズムを感じることができるよ。
主題(テーマ):作者が伝えたかった思い
第1連と第2連のテーマの違いをもう一度図で整理しておこう!
| テーマ | そこで起きること・成長すること | |
|---|---|---|
| 第1連 | 自分の頭で深く考えること | 知らなかった景色が見え、「空の青さ」が深くなる(より物事の見え方や理解が深くなる)。 |
| 第2連 | 友達と関わり合うこと | 時にはけんかしながらも「知らない気持ち」に気づき、前よりも相手と「分かり合える(好きになる)」。 |
この詩の主題(テーマ)は、
「考えることのおもしろさと、友達と関わり合いながら分かり合って成長していくことの素晴らしさ」
だと考えられるよ。5年生の一年間、この詩のように考えることや友達との関わりを楽しみながら、大きく成長していこうね!
【定期テスト直前チェック】重要ポイントまとめ
- 作者の谷川俊太郎さんは、『生きる』などで知られる有名な詩人。絵本『スイミー』の日本語訳などでも知られているよ。
- 詩の形式は、「現代の話しことばが使われていて、一部をのぞいて音の数(音数)にきまりがある詩(口語定型詩)」。
- 「しらないけしき」とは
=ただの遠くの風景ではなく、「今まで自分が知らなかった新しい気づき(発見)」のこと。 - 「そらのあおさが ふかくなる」とは
=考えることで物事の見え方が深まり、世界の奥行きや美しさをより強く感じられるようになること。 - 「けんかする」と、なぜ良いのか?
=ふだんは見えない相手の「しらないきもち(本当の気持ち)」に気づけることがあり、そのことで前よりもっと分かり合える場合があるから。 - 主題(作者の伝えたいこと)は、「考えることのおもしろさと、友達と関わり合いながら分かり合って成長していくことの素晴らしさ」。
ここまで学習できたら、ぜひ『かんがえるのって おもしろい』のテスト対策練習問題とドリルに挑戦しよう!
谷川俊太郎『かんがえるのって おもしろい』テスト対策練習問題まとめ
【小学国語】谷川俊太郎「かんがえるのって おもしろい」内容理解ドリル
【小学国語】谷川俊太郎「かんがえるのって おもしろい」発展ドリル
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本ページでは、谷川俊太郎「かんがえるのって おもしろい」(出典例:光村図書『国語5』所収)より、学習・批評の目的で必要最小限の部分のみを引用し、明示しています。全体はお手元の教科書等でご確認ください。
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青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。 ※サイト全体の運営実績についてはこちらにまとめています。

