清少納言「枕草子(春の空)」内容とポイント解説(テスト対策)
清少納言の「枕草子」とは?どんな内容なんだろう?小学5年生国語「枕草子」についてテストで必要になるポイントをわかりやすく解説するよ。
目次【本記事の内容】
- 1.清少納言の「枕草子」とは
- 2.歴史的かなづかいについて
- 3.言葉の意味を理解しよう
- 4.内容を理解しよう
- 5.春の言葉について
- 6.まとめ
清少納言の「枕草子」とは
清少納言とは
清少納言は、平安時代に活躍した作家・歌人だよ。
天皇のおきさきさまの女房(女性の使用人のこと)だったんだ。
清少納言は、一条天皇のおきさきさま(定子さま)の女房。
天皇のおきさきさまに仕えることができるということは、超エリートということだよ。

テストでは、清少納言について聞かれることもあるので、「平安時代」に活躍した「作家・歌人」ということをチェックしておこう!
清少納言についてくわしく解説しているページもあるので、ぜひチェックしてね!
枕草子とは
清少納言は、天皇のおきさきさまのもとで働いているときの宮中(天皇が住んでいる宮殿のなかのこと)での生活のようすなどをテーマに、思ったことや聞いたことなどを書き記したんだ。
それが「枕草子」なんだよ。
「草子」とは「冊子」という意味だよ。
「枕」は、宮中でどんなことがあったかを忘れないように、枕元に置いておくメモのイメージでつけられたのでは?という説もあるよ。
宮中でおこったことを、忘れないように書き記した冊子だから「枕草子」というんだね。
「春の空」歴史的かなづかいについて
「春の空」に載っているのは、枕草子の最初の書きだし部分だよ。
春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは、すこしあかりて、紫だちたる雲のほそくたなびきたる。
あれ?「やうやう」ってなに?
「山ぎは」もどういう意味だろう…?
清少納言は平安時代の作家だよね。
だから、現代とは違う「かなの使い方」をする部分があるんだ。
この「現代とは違うかなの使い方」のことを「歴史的かなづかい」というよ。
歴史的かなづかいを現代のかなの使い方になおすときのルールがあるんだけれど、今はまだ覚える必要がないので、現代ではどういう風になるのかだけチェックしよう。
春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは、すこしあかりて、紫だちたる雲のほそくたなびきたる。
なるほど。
現代だったら,「ようよう」と「山ぎわ」と書くんだね。
歴史的かなづかいが使われている部分を、現代のかなの使い方になおす問題も出ることがあるので、覚えておこう!
言葉の意味
枕草子は、平安時代に書かれた作品なので、今では使わない言葉や、ちがう意味として使われる言葉があるよ。
テストでは、それぞれの言葉の意味を聞かれることもあるので、それぞれチェックしよう!
あけぼの | 明け方のこと。 |
---|---|
やうやう | 「だんだん」という意味。 |
白くなりゆく | 「白くなっていく」という意味。 |
山ぎは | 空から見た、山とのさかい目のこと。 |
あかりて | 「明るくなって」という意味。 |
紫だちたる | 「紫がかった」という意味。 |
たなびきたる | 「たなびいている」という意味。 |
内容
今とちがう言葉が使われていたりするので、書かれている内容を理解するのは少しむずかしいよね。
テストでは、枕草子の内容についての問題も出るので、どんなことが書かれているのかよく確認しよう!
「春はあけぼの」とは?
言葉の意味がわかっても、「春は明け方」って一体どういうこと?ってなるよね。
この言葉には、本当なら「春は明け方(がよい)」というように「…がよい」が続くんだ。
昔の文章には、このように言葉が省略されていることもよくあるよ。
つまり、清少納言は「春は明け方がいいわよね。」と伝えているんだね。
「やうやう白くなりゆく山ぎは」とは?
「やうやう」は「だんだん」だったね。
「白くなりゆく」は「白くなっていく」。
「山ぎは」は、空から見た、山とのさかい目だったね。
つまり、「空と山のさかい目のあたりが、だんだんと白くなっていく」、ということを伝えているんだよ。
「雲のほそくたなびきたる」とは?
「たなびきたる」は「たなびいている」だったよね。
「雲の細くたなびいている」だと、やっぱりなんだかヘンだよね。
「雲の」は、今の言葉の「雲が」と同じ意味で使われているんだ。
つまり、「雲が細くたなびいている」という意味になるんだね。
※現代語訳とは、現代で通じる書き方に直した文章のことだよ。
春は明け方がよい。だんだんと白くなっていく山ぎわの空が、少し明るくなって、紫がかった雲が細くたなびいているのがよい。
春といえば明け方よね。空の山とのさかい目が、だんだんと白くなって、少し明るくなっていって,紫がかった雲が細くたなびいているのなんか素敵よね。[/balloon]
清少納言は、宮中での生活のようすを枕草子に書きとめていたんだよね。
宮中で暮らす清少納言が、春の明け方の空を眺めて、その美しさにうっとりしている様子が目に浮かぶよね。
春をテーマに使われる言葉
「春の空」では、枕草子のほかにも、春をテーマにした歌を学習するよ。
「春」をテーマに使われる言葉を確認しておこう!
花冷え | 桜が咲く頃に、急にきびしい寒さが戻ってしまって冷えこむこと。 |
---|---|
寒のもどり | 暖かくなってから、急に寒さが戻ってきてしまうこと。 |
春がすみ | 春の季節にたつ、かすみのこと。冬から春になたっときに、遠くの景色が見えにくくなること。 |
花ぐもり | 桜の花が咲く時期の曇りのこと。 |
春風 | 春にふく風で、あたたかくてのどかな風のこと。 |
風光る | 風がきらきらと光輝くように感じられること。 春が来てうれしいきもちや、希望を、ふく風にたくした言葉。 |
うららか | 春に、空が晴れて日が明るく照っているようすを表す言葉。 |
のどか | 春の、天気がよく穏やかなようすを表す言葉。 |
まとめ
- 清少納言は、平安時代の作家・歌人
- 枕草子は、清少納言が宮中での生活のようすを書き記した作品。
- 歴史的かなづかいで書かれている部分を確認しよう!
- 言葉の意味を確認しよう!
- 書かれている内容を理解しよう!
- 春の言葉を確認しよう!
春の空「枕草子」のテスト練習問題のページもあるので、ぜひ挑戦してね!
運営者情報

ゆみねこ
詳しいプロフィールを見る
青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。

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