「面積」とは?単位と求め方をわかりやすく解説(広さの表し方)
小学校4年生の算数で学習する「面積」について、面積とはなにか、面積の単位(平方センチメートル)について、面積の求め方をわかりやすく解説するよ。
1平方センチメートル(1cm2)をもとに、図形の面積を求める練習問題の考え方もくわしく紹介するよ。
目次
面積とは
「面積」とは、図形の広さを数字で表したもののことだよ。
たとえば、下のように2つの図形があったとするよ。
この2つの図形の「どちらがどのくらい広いのか?」を数字で考えるときに、「面積」を使ってくらべるんだ。
もし「面積」がなかったら、「右の図形の方が大きいよ」「わたしは、左の方が少し大きいと思う」「ぼくは、右の方がかなり大きいと思う」というように、人によって意見がバラバラになってしまうよね。
「面積」という数字を使うことで「どちらがどのくらい広い(大きい)のか」を、みんなが同じように、調べることができるんだ。
「平方センチメートル(cm2)」とは
「平方センチメートル(cm2)」とは、「面積」の単位なんだ。
「長さ」に「cm(センチメートル)」という単位があったように、「面積」にも「平方センチメートル」という単位があるということだね。
平方センチメートルの記号は次のように書くよ。
「cm」の右上に「2」がつくよ。
「cm」より少し小さめに「2」を書こう。
読み方は、面積の数字のあとに、「へいほうセンチメートル」をつけて読むよ。
読み方の練習
- 4cm2→4平方センチメートル
- 5cm2→5平方センチメートル
「1平方センチメートル(1cm2)」とは
「1cm2(1平方センチメートル)」とは、「1辺が1cmの正方形の面積」のことだよ。
図であらわすと、次のような大きさになるよ。
1cm2(1平方センチメートル)は、だいたい指の「つめ」の広さとおなじくらいとイメージしておけばOKだよ。
面積をあらわすときには、この「1cm2(1平方センチメートル)」をもとに考えるんだ。
たとえば、5cm2(5平方センチメートル)の面積だったら、「1cm2(1平方センチメートル)が5こ分」の大きさということになるよ。
つまり、面積を求めるときには、「1cm2(1平方センチメートル)がいくつあるか?」を考えればいいんだね。
面積を求める練習問題
では、じっさいに面積を求める問題にちょうせんしよう。
①と②の面積を求めなさい。
面積を求めるには、「1cm2(1平方センチメートル)がいくつあるか?」を考えればいいんだったね。
だから、「1cm2の正方形が何こあるか」を数えればOKだよ。
➀も➁も、どちらとも1cm2の正方形が6こあるから、「6cm2」と求めることができるね。
読み方は「6平方センチメートル」だね。
①と②の面積を求めよう。
「あれ??」とフシギに思った人もいるかもしれないね。
面積を求めるには、「1cm2の正方形何こあるか」を考えればよかったのだけれど、この問題の図形には「正方形」が1つもないから、こまってしまうよね。
こういうときは、図形を切ったり動かしたりして、正方形を作ってしまえばいいんだ。
例えば、①の三角形だったら、水色の部分を下のように動かしてみよう。
正方形を作ることができたね。
こうすると、1cm2の正方形1つ分と同じになるから、面積は1cm2だよ。
では今度は②を考えてみよう。水色の部分を下のように動かしてみるよ。
今度も正方形を作ることができたね。
こうすると、1cm2の正方形1つ分と同じになるから、面積は1cm2だね。
次の平行四辺形の面積を求めなさい。
今度は、正方形の部分もあるけれど、そうでない部分もあるね。
まずは、1cm2の正方形の部分から考えよう。
1cm2の正方形は6つあるね。
次に、はんぱな形の面積を求めよう。
水色の部分を合体させたら、1cm2の正方形になるよね。
同じように、緑の部分を合体させても、1cm2の正方形になるよね。
最後に、オレンジの部分を合体させても、1cm2の正方形になるよね。
ということは、1cm2の正方形が6つと、合体してできた1cm2の正方形が3つということだね。
だから、この平行四辺形の面積は9cm2と求めることができるよ。
面積の単位と求め方(広さの表し方)まとめ
面積の単位と求め方(広さの表し方)まとめ
- 面積とは、図形の広さを数字で表したもののこと
- 面積には「cm2(平方センチメートル)」という単位がある。
- 1cm2は1辺が1cmの正方形の面積のこと
- 図形の面積を求めるときは、1cm2の正方形が何こ分かを考えればよい。
- 1cm2の正方形がないときは、図形を切って動かして、正方形を作ることで、面積を求めることができる。
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ゆみねこ
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青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。