2桁で割る割り算の筆算のやり方をわかりやすく解説(練習問題)
小学校4年生で学習する「わり算の筆算」について、「わる数」が2けたの場合の「2桁で割る割り算の筆算」のやり方をわかりやすく解説するよ。
商の見当をつけるコツやポイントも紹介しているよ。
目次
今までは、「84÷2」「852÷4」のような
1けたの数でわる「わり算」の筆算を勉強してきたね。
今回は「48÷23」や「153÷24」のような2けたの数でわる「わり算」の筆算をやっていこう。
ただ、今までのわり算をわかっていればできるから安心してね。
もし、今までのわり算がわかっていなかったら見直しておこう。
2けた÷2けたの筆算
48÷23を筆算を使って計算しなさい。
まず、わり算の筆算は次のように書いたよね。
家の屋根みたいな記号を使って、
わられる数が家の中で、わる数が外に出るんだったよね。
さっそく筆算をしていこう。
48って、十の位と一の位があるんだけれど、筆算をするときには、十の位と一の位、順番に計算をするんだ。
まずは、十の位だけをわり算するよ。
なので、一の位は「ちょっとまっていてね」と、手でかくしてしまおう。
一の位をかくすと、4÷23になるね。
ただ、わりきれないから、商に「0」をたてよう。
ここで「かくしていた一の位」の出番だよ。
48の中に23がいくつ入るか考えよう。
コツは、十の位の数に注目して、かりの商をたてること。
48→40
23→20として考えると、40の中に20は2つ入るよね。
だから、とりあえず商として「2」をたてておこう。
かりの商の見つけ方(商の見当をつける コツ)
- わられる数、わる数を、何十の数と見て、商を見つける
次に、わる数23と一の位の上にたてた2をかけた数を48の下に書くよ。
48から46をひくよ。
ここでチェックすることがあったね。
ひき算した数がわる数23より小さいかをかくにんしよう。
2は23より小さいからOKだね。
ということは、かりの商「2」は正しいことがわかるよ。
答えは「48÷23=2あまり2」と求めることができたね。
かりの商がちがっていた場合
かりの商がちがっていたら、「筆算の計算がどうなるのか」や「どうしたらいいのか」をしょうかいするね。
かりの商を小さくする場合
68÷23で一の位の上にたつ商を考えよう。
コツは、十の位の数に注目して、かりの商をたてることだったね。
68→60
23→20として考えると、60の中に20は3つ入るよね。
だから、とりあえず、商として「3」をたてておこう。
次に、わる数23と一の位の上にたてた3をかけた数を68の下に書くよ。
68から69をひきたいんだけど、ひくことができないよね。
かりの商「3」がちがうんだ。
だから、かりの商「3」を1つ小さくしてみよう。
あとは、今まで同じように筆算をしていけばいいね。
68から46をひくよ。
ここでチェックすることがあったね。
ひき算した数がわる数23より小さいかをかくにんしよう。
22は23より小さいからOKだね。
かりの商がちがっていると、ひき算ができなくなるんだ。
そういうときは、かりの商を1つ小さくするといいよ。
かりの商を大きくする場合
68÷23で一の位の上に「1」をたてたとしよう。
次に、わる数23と一の位の上にたてた1をかけた数を68の下に書くよ。
68から23をひこう。
ここでチェックすることがあったね。
ひき算した数がわる数23より小さいかをかくにんしよう。
ひき算した数は45だから、わる数より小さくないよね。
ということは、かりの商「1」がまちがっていることになるんだ。
だから、かりの商「1」を1つ大きくしてみよう。
かりの商がちがっていると、ひき算したあとの数が「わる数」より大きくなるんだ。
そういうときは、かりの商を1つ大きくするといいよ。
3けた÷2けたの筆算
153÷24を筆算を使って計算しなさい。
わり算の筆算は次のように書いたよね。
153って、百の位と十の位と一の位があるんだけれど、筆算をするときには、百の位と十の位と一の位、順番に計算をするんだ。
まずは、百の位だけをわり算するよ。
なので、十の位と一の位は「ちょっとまっていてね」と、手でかくしてしまおう。
十の位と一の位をかくすと、1÷24になるね。
ただ、わりきれないから、商に「0」をたてよう。
ここで「かくしていた十の位」の出番だよ。
15の中に24がいくつ入るか考えよう。
ただ、わりきれないから、商に「0」をたてよう。
最後に「かくしていた一の位」の出番だよ。
153の中に24がいくつ入るか考えよう。
コツは、十の位の数に注目して、かりの商をたてること。
153→150
24→20として考えると、150の中に20は7つ入るよね。
だから、とりあえず商として「7」をたてておこう。
次に、わる数24と一の位の上にたてた7をかけた数を153の下に書くよ。
153から168をひきたいんだけど、ひくことができないよね。
ということはかりの商「7」がちがうんだ。
だから、かりの商「7」を1つ小さくしてみよう。
あとは、今まで同じように筆算をしていけばいいね。
153から144をひくよ。
ここでチェックすることがあったね。
ひき算した数がわる数24より小さいかをかくにんしよう。
9は24より小さいからOKだね。
答えは「153÷24=6あまり9」と求めることができたね。
713÷41を筆算を使って計算しなさい。
わり算の筆算は次のように書いたよね。
713って、百の位と十の位と一の位があるんだけれど、筆算をするときには、百の位と十の位と一の位、順番に計算をするんだ。
まずは、百の位だけをわり算するよ。
なので、十の位と一の位は「ちょっとまっていてね」と、手でかくしてしまおう。
十の位と一の位をかくすと、7÷41になるね。
ただ、わりきれないから、商に「0」をたてよう。
ここで「かくしていた十の位」の出番だよ。
71の中に41は1つ入るよね。
わる数41と一の位の上にたてた1をかけた数を71の下に書くよ。
71から41をひこう。
ひき算した数がわる数41より小さいかをかくにんしよう。
30は41より小さいからOKだね。
最後に「かくしていた一の位」の出番だよ。
一の位の「3」を下におろそう。
303の中に41はいくつ入るかを考えよう。
コツは、十の位の数に注目して、かりの商をたてること。
303→300
41→40として考えると、303の中に40は7つ入るよね。
だから、とりあえず、商として「7」をたてておこう。
次に、わる数41と一の位の上にたてた7をかけた数を303の下に書いてひき算するよ。
ここでチェックすることがあったね。
ひき算した数がわる数41より小さいかをかくにんしよう。
16は41より小さいからOKだね。
答えは「713÷41=17あまり16」と求めることができたね。
2けたでわる筆算の練習問題
84÷20を筆算を使って計算しなさい。
わり算の筆算は次のように書いたよね。
84って、十の位と一の位があるんだけれど、筆算をするときには、
十の位と一の位、順番に計算をするんだったよね。
まずは、十の位だけをわり算するよ。
なので、一の位は「ちょっとまっていてね」と、手でかくしてしまおう。
一の位をかくすと、8÷20になるね。
ただ、わりきれないだから、商に「0」をたてよう。
ここで「かくしていた一の位」の出番だよ。
84の中に20がいくつ入るか考えよう。
コツは、十の位の数に注目して、かりの商をたてること。
84→80
として考えると、80の中に20は4つ入るよね。
だから、とりあえず、商として「4」をたてておこう。
次に、わる数20と一の位の上にたてた4をかけた数を84の下に書くよ。
84から80をひくよ。
ここでチェックすることがあったね。
ひき算した数がわる数20より小さいかをかくにんしよう。
4は20より小さいからOKだね。
ということは、かりの商「4」は正しいことがわかるよ。
「84÷20=4あまり4」と求めることができたね。
60÷19を筆算を使って計算しなさい。
わり算の筆算は次のように書いたよね。
60って、十の位と一の位があるんだけれど、筆算をするときには、
十の位と一の位、順番に計算をするんだったよね。
まずは、十の位だけをわり算するよ。
なので、一の位は「ちょっとまっていてね」と、手でかくしてしまおう。
一の位をかくすと、6÷19になるね。
ただ、わりきれないよね。だから、商に「0」をたてよう。
ここで「かくしていた一の位」の出番だよ。
60の中に19がいくつ入るか考えよう。
コツは、十の位の数に注目して、かりの商をたてること。
19→10
として考えると、60の中に10は6つ入るよね。
だから、とりあえず、商として「6」をたてておこう。
次に、わる数19と一の位の上にたてた6をかけた数を60の下に書くよ。
どう考えても60から114はひくことができないから、かりの商「6」を1つ小さくしよう。
60から95はひくことができないから、かりの商「5」を1つ小さくしよう。
60から76はひくことができないから、かりの商「4」を1つ小さくしよう。
60から57をひくことはできるから、商は「3」になることがわかったね。
あとは今まで同じように60から57をひこう。
ここでチェックすることがあったね。
ひき算した数がわる数19より小さいかをかくにんしよう。
3は19より小さいからOKだね。
「60÷19=3あまり3」と求めることができたね。
684÷21を筆算を使って計算しなさい。
わり算の筆算は次のように書いたよね。
684って、百の位と十の位と一の位があるんだけれど
筆算をするときには、百の位と十の位と一の位、順番に計算をするんだ。
まずは、百の位だけをわり算するよ。
なので、十の位と一の位は「ちょっとまっていてね」と、手でかくしてしまおう。
十の位と一の位をかくすと、6÷21になるね。
ただ、わりきれないから、商に「0」をたてよう。
ここで「かくしていた十の位」の出番だよ。
68の中に21は3つ入るよね。
わる数21と一の位の上にたてた3をかけた数を68の下に書くよ。
68から63をひこう。
ひき算した数がわる数21より小さいかをかくにんしよう。
5は21より小さいからOKだね。
最後に「かくしていた一の位」の出番だよ。
一の位の「4」を下におろそう。
54の中に21はいくつ入るかを考えよう。
次に、わる数21と一の位の上にたてた2をかけた数を54の下に書いてひき算するよ。
ここでチェックすることがあったね。
ひき算した数がわる数21より小さいかをかくにんしよう。
12は21より小さいからOKだね。
答えは「684÷21=32あまり12」と求めることができたね。
「わり算の筆算のやり方(2けたでわる筆算)」まとめ
「わり算の筆算のやり方(2けたでわる筆算)」まとめ
- わられる数、わる数を、何十の数と見て、かりの商を見つける。
- かりの商がちがっていると、ひき算ができなくなる。
そういうときは、かりの商を1つ小さくする。 - かりの商がちがっていると、ひき算したあとの数が「わる数」より大きくなる。
そういうときは、かりの商を1つ大きくする。
運営者情報
ゆみねこ
詳しいプロフィールを見る
青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。