「からたちの花(北原白秋)」詩の意味と内容をわかりやすく解説

小学校5年生の国語で学習する北原白秋の詩「からたちの花」の詩(歌詞)の意味と、内容をわかりやすく解説するよ。

まずは、北原白秋の「からたちの花」のテストのために、きみがマスターしなくていはいけないポイントを紹介するよ。

北原白秋「からたちの花」テスト対策ポイント

  • 作者は北原白秋きたはらはくしゅう
  • からたちの花は6連でできている
  • からたちが咲いているのは、いつも通る道の畑の垣根
  • 「青い針」とは、「からたちのとげ」のこと
  • 「まろい金のたま」とは「からたちの実」のこと
  • からたちのそばで泣いたのは、作者(私)
  • やさしかったのは、からたち
  • 「・・・よ」と呼びかける終わり方で、やさしさを出している
  • くりかえすことで、言葉の印象を強くしている

これらを意識しながら、それぞれのくわしい解説を読んでいこう!

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「からたちの花」内容とポイント解説 (テスト対策まとめ)

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目次

「からたちの花」の詩を確認しよう

からたちの花
作:北原白秋きたはらはくしゅう

からたちの 花が咲いたよ。
白い白い花が咲いたよ。

からたちのとげはいたいよ。
青い青い針のとげだよ。

からたちは畑の垣根よ。
いつもいつもとおる道だよ。

からたちも秋はみのるよ。
まろいまろい金のたまだよ。

からたちのそばで泣いたよ。
みんなみんなやさしかったよ。

からたちの花が咲いたよ。
白い白い花が咲いたよ。

「からたちの花」作者の北原白秋とは

「からたちの花」の詩を作った北原白秋きたはらはくしゅうは、明治時代から昭和時代のあいだに詩人しじんとして活躍かつやくした人だよ。
童謡どうよう(子どものための歌や詩のこと)の歌詞かしを作ったりもしているよ。

くまごろうくまごろう

「からたちの花」も童謡になっているよ。

「からたちの花」の連について

「からたちの花」は、6連でできているよ。

たろうたろう

「連」ってなに?

連というのは、詩を「大きなまとまりで分けたもの」のこと

くまごろうくまごろう

ふつうの文章ぶんしょうだと、大きなまとまりのことを「段落だんらく」と呼ぶよね。
文章にとっての「段落」が、詩にとっての「連」だよ。

「からたちの花」は6連でできている!


からたちの 花が咲いたよ。
白い白い花が咲いたよ。


からたちのとげはいたいよ。
青い青い針のとげだよ。


からたちは畑の垣根よ。
いつもいつもとおる道だよ。


からたちも秋はみのるよ。
まろいまろい金のたまだよ。


からたちのそばで泣いたよ。
みんなみんなやさしかったよ。


からたちの花が咲いたよ。
白い白い花が咲いたよ。

「からたちの花」の音の数について

「からたちの花」の詩は、同じ数の音で作られていることもぜひ覚えておこう。

「からたちの花が咲いたよ(12音)」
「白い白い花がさいたよ(13音)」

のように、どの連も1行目が12音、2行目が13音という組み合わせになっているよ。
それから、「からたちの花」は、昔の言葉ではなくて、今と同じ言葉で作られていることも覚えておこう。

「からたちの花」の詩の内容とポイント

「からたちの花」には、よく考えてみないとわからない部分がいくつかあるよ。
テストでは、そこが問題に出されやすいので、ひとつひとつ確認しておこう!

「青い針」とは?

「からたちの花」の詩の第2連には「青い青い針のとげだよ」という部分があるけれど、この「青い針」とはなんのことだろう?

これは、すぐ前に「からたちのとげはいたいよ」と書いてあるとおり、「青い針」というのは、「からたちのとげ」のことなんだ。
この「青い針」=「からたちのとげ」はテストでも良くでるポイントなので、しっかりおさえておこうね。

たろうたろう

そもそも「からたち」ってどんな植物なの?

くまごろうくまごろう

「からたち」は、ミカンの仲間の木なんだ。

春には甘い香りの白い花を咲かせて、10月ごろにはミカンに似ている実がなるよ。
からたちのトゲは、長さが5センチくらいあって、とってもするどいよ。
するどいトゲのおかげで、敵が入ってこないように守るのにちょうどいいから、垣根にされることが多かったよ。

北原白秋の「からたちの花」の「からたち」がどんな植物なのかを説明しているイラスト

ところで、「青い針」と詩には書かれているけれど、からたちの木のトゲは、じっさいには緑色に近くて、べつに青くはないんだ。

では、なぜ「青い」なんて書いてあるのか?この後くわしく解説するよ。

からたちはどこに咲いているの?

からたちの花が咲いているのは、どこだろう??

第3連には、「からたちは畑の垣根よ。いつもいつも通る道だよ。」と書かれているね。
なので、からたちの花が咲いているのは、「私」がいつも通る道にある、畑の垣根だということがわかるね。

「まろい金のたま」とは

第4連に出てくる、「まろい金のたま」とはなんのことだろう?

すぐ前には、「からたちも秋は実るよ。」と書かれているね。
「実る」というのは、「実をつける」という意味だね。なので、「まろい金のたま」は、からたちの実のことだということがわかるね。

たろうたろう

「まろい」ってどういう意味?

くまごろうくまごろう

「まろい」は、まるい形のことだよ。それだけじゃなくて、「角がなくて、おだやか」という意味もあるんだ。

からたちのトゲが青くはないのと同じで、からたちの実もべつに「金色」ではないよ。
では、なぜ「金のたま」という言葉が使われているのか?
これも、後でくわしく解説するよ。

「泣いた」のは誰?「やさしかった」のは誰?

第5連には「からたちのそばで泣いたよ みんなみんなやさしかったよ。」と書かれているけれど、
いったい誰が泣いたのかな?
そして、みんなとは誰のことだろう?

からたちのそばで泣いたのは、からたちの垣根がある道をいつも通ってきた「私」だね。

たろうたろう

ところで、「私」というのは、作者の北原白秋さんのことなの?

くまごろうくまごろう

素直に考えると、「私」はこの詩を作った北原白秋さんのことだと思うよね。
でも、北原白秋さんがこの詩を作ることになったきっかけを考えると、そうとも言い切れないよ。

からたちの花には、人生についての思いがこめられている

学校のテストでは、まず詩に書かれている言葉通りに答えるのが基本だよ。
ここからは、この詩が生まれた背景にある、少し発展したお話を紹介するよ。

「からたちの花」は、童謡にもなっているよね。

実は、「からたちの花」の詩は、童謡の作曲者である、山田耕作さんの体験をもとに北原白秋が作った詩だとも言われているんだ。

山田耕作さんは、働いているところでツライ目にあったとき、畑のからたちの垣根まで逃げ出して泣いていたりしたんだって。

そんな山田耕作さんの体験をもとに作られた「からたちの花」には、人生についての思いがこめられているんだ。

「からたち」を「人生」に例えると、「からたちの花の白さ」には、「まだ汚れのない、まっしろな人生」という意味がこめられているよ。

「からたちのとげはいたい」には、人生の痛みや苦しみという意味がこめられているんだ。
まだ未熟で若いから、痛みや苦しみを味わうこともあるということで、「青い」という言葉が使われているんだ。
「青い」には、「未熟」という意味があるからね。また、「青い」という言葉で、少し冷たくてするどい感じを表現しているのかもしれないね。

「からたちも秋は実るよ」には、人生の成功や、人間として完成するという意味がこめられているんだ。
「からたちも秋は実るよ」の「からたち」という言葉には、「人間も実る」という意味がかくされていたんだね。

「まろい金のたま」の「まろい」は、からたちの実が丸い形というのはもちろん、人間として完成したことを「まろい(角がなくておだやか)」と表現しているんだね。
「たま」は宝物という意味でもあるんだ。人間として完成した状態を、宝物のようにたとえているんだね。

「金」という色も、人間として完成するから、美しい「金」という言葉が使われているんだね。

そして、最後にまた「からたちの白い花が咲く」と戻ることで、人生はこうやってくりかえしめぐっていく、という意味がこめられていると考えることもできるよ。

こうして考えると、「からたちのそばで泣いた」私というのは、作者の北原白秋さんではなくて、山田耕作さんのことなのかもしれないね。

「みんなみんなやさしかった」も、詩の中では「からたちの花」という意味だけに感じたけれど、山田耕作さんが人生で出会った、まわりの人々のやさしさという意味もこめられているかもしれないよ。

たろうたろう

北原白秋がこの詩にこめた思いを考えると、またこの詩から受ける印象が変わってくるね。

「からたちの花」の詩の工夫

「からたちの花」には、いろいろな工夫がされているよ。テストでも良く出るので、確認しておこう!

「・・・よ。」という終わり方の工夫

「からたちの花」」は、すべての文が「・・・・よ。」で終わっているよね。
これは、詩を読む人に、やさしく語りかけるようなイメージを持たせるための工夫なんだ。

言葉をくりかえす工夫

「からたちの花」には、同じ言葉がくりかえされるところがたくさん出てくるね。

  • 「白い白い」
  • 「青い青い」
  • 「いつもいつも」
  • 「まろいまろい」
  • 「みんなみんな」

こうやって言葉をくりかえすことで、詩にリズム感が生まれて、その言葉が強く印象に残るように工夫しているんだよ。

「からたちの花」テスト対策ポイントまとめ

最後に、もういちどテストのためのポイントを再確認しよう。

北原白秋「からたちの花」テスト対策ポイントまとめ

  • 作者は北原白秋きたはらはくしゅう
  • からたちの花は6連でできている
  • からたちが咲いているのは、いつも通る道の畑の垣根
  • 「青い針」とは、「からたちのとげ」のこと
  • 「まろい金のたま」とは「からたちの実」のこと
  • からたちのそばで泣いたのは、作者(私)
  • やさしかったのは、からたち
  • 「・・・よ」と呼びかける終わり方で、やさしさを出している
  • くりかえすことで、言葉の印象を強くしている

ここまで学習できたら、「からたちの花」テスト練習問題のページにチャレンジしてみよう!

運営者情報

青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。

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Sちゃん へ返信する コメントをキャンセル

  1. Sちゃん より:

    すごくよかったです
    これからも頑張ってください!

  2. 空条承太郎 より:

    とてもわかりやすい内容で参考にさせてもらいました。

  3. ジェヒョン より:

    分かりやすかった

  4. ジェヒョン より:

    先生がいいている事とおんなじ

  5. 匿名 より:

    めっちゃいいよ
    マジで役に立つ

  6. お団子 より:

    ものすごいわかりやすかったです

  7. こんにちわさん より:

    とても学校で役立ちました。本当にわかりやすかったです。ありがとうございました!

  8. A太郎 より:

    国語の授業ですごく役に立ちました。ありがとうございます。分かりやすいまとめ方で書いてあるので見やすかったです。

  9. 匿名 より:

    凄く分かりやすかった。
    ありがとうございます✨

  10. 国語ちゃん より:

    国語の授業で役に立った。わかりやすい。

  11. 国語ちゃん より:

    国語の授業で役に立った。わかりやすい。他のも見てみたい

  12. yっy より:

    国語の授業で役に立った。わかりやすい。他のも見てみたい

  13. yっy より:

    国語の授業で役に立った。わかりやすい。他のも見てみたい。これからも応援します

  14. 国語愛ラブ より:

    国語の授業で役に立った。わかりやすい。他のも見てみたい。これからも応援します

  15. 国語愛ラブ より:

    国語の授業で役に立った。わかりやすい。他のも見てみたい。これからも応援しますファイト!

  16. ありさ より:

    分かりやすくて、見やすい

  17. 小坂 結穂 より:

    わかりやすいです。これからも書いてください。

  18. 国語サイコー より:

    からたちの花の意味と北原白秋こ過去もしれたした‼‼‼‼

  19. 渡部  より:

    わかりやすい解説ありがとうございます。
     ひとつ気になる点があります。みんなみんな、は私がカラタチを見て若いときに親切にしてくださった方々を思い出したよ、という意味ではないでしょうか?
     カラタチの外面を描写している場面が私の内面-思い出に切り替わることで読み手は感動するのであり、カラタチの白い花を擬人化してるわけではないでしょう。読み手が大人なら、人生でゆき詰まった時に助けてくれた恩人の顔が浮かんでくるかもしれない-よ。
     結論から言えば、この詩は大人のための詩であって平易な言葉でうたわれていても小学生の教材としては難しいものではないでしょうか。

    • yumineko より:

      渡部さん

      「みんな」を「若いときに親切にしてくださった方々」と捉え、「からたちの外面描写から私の内面(思い出)へ切り替わる点に感動がある」というご指摘、感銘を受けました。
      そのように読むと、詩の情景や作者の心情がより鮮やかに、そして温かく伝わってきますね。
      記事の中では、小学生向けのテスト対策という観点から、まずは詩の言葉に即した直接的な解釈として「やさしかったのは、からたち」という点を挙げさせていただきました。
      しかし、渡部様がおっしゃる通り、この詩の本当の美しさは、読み手が自らの人生経験と重ね合わせることで見えてくるものだと思います。「小学生の教材としては難しい」というご意見も、ごもっともです。
      私の記事が、子どもたちがこの詩を学ぶ上での最初のステップとなり、将来、渡部様のように深く味わうための「きっかけ」となれたなら、これ以上の喜びはありません。
      渡部様からのコメントのおかげで、私もこの詩の持つ奥行きを改めて考える良い機会になりました。ありがとうございます。