魯迅(ろじん)「故郷」テスト対策練習問題と過去問まとめ①

中学校3年生の国語で学習する魯迅作「故郷」の定期テストでよく出る問題や過去問をまとめているよ。

言葉の意味、登場人物の心情、内容とポイント、作者の伝えたいことなど、重要なポイントをおさえよう!

先に内容を学習してから挑戦する場合は、魯迅「故郷」の解説ページをチェックしよう。

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魯迅「故郷」定期テスト対策練習問題①

魯迅「故郷」定期テスト対策練習問題①のPDF(8枚)がダウンロードできます。

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魯迅「故郷」テスト対策練習問題➀

★本文を確認するために、教科書を用意してね!
※問題文の場所を探しやすくするために、令和4年光村図書出版の中学3年国語の教科書に掲載されている「故郷」の段落と、ページでの行を参考に記載しているよ。

問1

(第1段落・1行目)「厳しい寒さの中を、二千里の果てから・・・故郷へ、私は帰った」とあるが、「私」が故郷へ帰った目的を本文の言葉を使って答えなさい。

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答え:故郷に別れを告げるため

問2

故郷を見た「私」の心情を表している言葉を、本文から4字で抜きだして答えなさい。

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答え:寂寥の感

問3

(第2段落・4行目)「覚えず寂寥の感が胸に込み上げた」とあるが、その理由として最も適切なものを次の中から選びなさい。

ア:真冬の冷たい風の中、故郷の景色はわびしく物寂しい様子だったから
イ:二十年もの長い間離れていた故郷にとうとう戻ることができたから
ウ:自分の記憶の中の故郷の情景と現実のものがあまりに違ったから
エ:今度の帰郷は自分の望むものではなかったから

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答え:ウ
【解説】寂寥とは、「心が満たされず、ものさびしい」という意味。

問4

(第3段落・6行目)「ああ、これが二十年来、片時も忘れることのなかった故郷であろうか」とあるが、「ああ」に込められた「私」の心情として最も適切なものを次の中から選びなさい。

ア:緊張
イ:感動
ウ:失望
エ:疑惑

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答え:ウ

問5

(第4段落・8行目)「その影はかき消され」とあるが、「その影」の指す内容を本文から抜き出して10字以内で答えなさい。

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答え:私の覚えている故郷(第4段落・7行目)

問6

(第4段落・8行目)「その影はかき消され、言葉は失われてしまう」とあるが、消され、失われてしまうものとは何か。「故郷の」に続くように、本文から2つ、それぞれ3字以内で抜き出して答えなさい。

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答え:
美しさ
長所
※順不同

問7

(第4段落・7行目)「私の覚えている故郷は、まるでこんなふうではなかった」とあるが、「こんなふう」とはどのような状態か。本文から書き抜いて答えなさい。

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答え:鉛色の空の下、わびしい村々が、いささかの活気もなく、あちこちに横たわっていた

問8

(第4段落・11行目)「自分の心境が変わっただけだ」とあるが、どのようなことか、最も適切に説明しているものを次の中から選びなさい。

ア:二十年故郷を離れていたことで、「私」の故郷への印象が変わっていた
イ:二十年の年月が過ぎたことで、「私」の性格にも変化が生じていた
ウ:故郷を去らなければならない寂しさから「私」の気持ちが変わっていた
エ:故郷の家が他人の持ち物になってしまい、「私」をとりまく環境が変わっていた

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答え:ウ
【解説】心境とは、「気持ち」「心持ち」という意味。
「なぜなら、今度の帰郷は決して楽しいものではないのだから。」から、「私」が今度の帰郷の目的である「故郷に別れを告げる」ことを楽しいものではない、つまり辛いものとして受け取っていることがわかる。

問9

(第6段落・4行目)「屋根には一面に枯れ草のやれ茎が、折からの風になびいて」とあるが、このことからどのようなことを読み取ることができるか、最も適切なものを次の中から選びなさい。

ア:故郷の自然に囲まれた歴史ある家であること
イ:家の持ち主は細かいことを気にしない大らかな人物であること
ウ:家の外観を整える余裕のないほど困窮した生活であること
エ:周りの住人からの被害に苦しんでいること

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答え:ウ

問10

(第6段落・4行目)「古い家が持ち主を変える」とあるが、どういうことか。本文から抜き出して14字で答えなさい。

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答え:他人の持ち物になってしまった

問11

(第6段落・4行目)「持ち主を変えるほかなかった理由」とありますが、その理由とはどのようなことだと考えることができるか。最も適切なものを次の中から選びなさい。

ア:経済面で生活が苦しくなり、この家を他人に渡さなければならなかった
イ:「私」が現在住んでいる土地の方が住みやすく、一族で引っ越すことになった
ウ:家が古くなってしまい枯れ草だらけで、母にはもう修理する体力がなかった
エ:親戚がみな引っ越してしまい、高齢の母ひとりでは暮らせなかった

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答え:ア
【解説】
「屋根には一面に枯れ草のやれ茎が、折からの風になびいて」という描写から、「私」の家が落ちぶれてしまい、経済的に余裕がない様子がうかがえる。
イは、「私」が現在すんでいる土地の方が住みやすいという描写はない。
ウ・エについても、そのような描写はない。

問12

(第5段落・2行目)「なじみ深い故郷」とあるが、「私」の故郷に対する想いが表現されている部分を本文から書き抜いて20字で答えなさい。

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答え:二十年来、片時も忘れることのなかった故郷

問13

故郷の我が家に帰り着くまでに「私」が抱いた心情として当てはまるものを次の中から全て選びなさい。

ア:怒り
イ:恐怖
ウ:安堵
エ:失望

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答え:エ
【解説】「私」は、二十年来、片時も忘れることのなかった故郷へ帰った。思い出の中の美しいはずの故郷は、実際にはわびしく活気がなく、「私」は思い出と現実の差に失望している。怒りと恐怖を抱くような描写はない。故郷に戻り安堵するようにも思えるが、「私」は思い描いていた故郷と現実の差に失望したため、この場合は当てはまらない。よって、当てはまるものはエの「失望」のみ。

問14

「母は機嫌よかったが、さすがにやるせない表情は隠し切れなかった」とあるが、①機嫌が良かった理由と、②やるせない表情であった理由として最も適切なものを次の中からそれぞれ選びなさい。
ア:故郷はもう冬の候であり、厳しい寒さの中、古い家での生活は辛いものだったから
イ:「私」が二十年ぶりに故郷へ帰ってきたから
ウ:いっしょに住んでいた親戚たちはもう引っ越してしまったから
エ:明け渡しの期限が近く、近々住み慣れた古い家を出なければならないから
オ:家の新しい持ち主の振る舞いが失礼だったから
カ:新しい土地で住む家はもう借りてあることに安心したから

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答え:
①・イ
②・エ

問15

「故郷」と対照的に書かれている言葉を本文から抜き出して答えなさい。

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答え:異郷(第5段落・5行目)

問16

(第9段落・1行目)「私の脳裏に不思議な画面が繰り広げられた」とあるが、「不思議な画面」が指す内容を本文から探し、最初と最後の5字を答えなさい。

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答え:
【最初の5字】紺碧の空に
【最後の5字】てしまう。(第9段落・1行目から5行目)

問17

ルントウと「私」の関係を説明している次の文の空欄に当てはまる言葉を、それぞれ本文から書き抜き、アは4字、イは2字で答えなさい。
ルントウは、「私」の家で働く( ア )の( イ )だった

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答え:
ア・マンユエ
イ・息子

問18

(第12段落・2行目)「母が私に、ルントウが来たと知らせてくれた。飛んでいってみると」とあるが、「飛んでいってみると」という言葉から、「私」のどのような気持ちが読み取れるか。もっとも適切なものを次の中から選びなさい。

ア:ルントウが来たことが信じられない気持ち
イ:ルントウに会えることが嬉しい気持ち
ウ:ルントウを待たせてはいけないという気持ち
エ:ルントウに会うのが恥ずかしい気持ち

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答え:イ

問19

(第12段落・1行目)「それからというもの、来る日も来る日も新年が(ア)待ち遠しかった」(第15段落・17行目)「それからは雪の降るのが(イ)待ち遠しくなった」とあるが、「私」は、それぞれ何を待ち遠しく思っていたのか。アとイそれぞれ、本文の言葉を使って答えなさい。

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答え:
ア・ルントウがやって来ること
イ・ルントウが鳥を捕ってくれること

問20

(第19段落・5行目)「ああ、ルントウの心は神秘の宝庫で、私の遊び仲間とは大違いだ」とあるが、この時の私のルントウに対する心情としてもっとも正しいものを次の中から選びなさい。

ア:自分たちとは違って、ちょっとしたことにも夢中になれる、子供らしい心をつ無邪気な彼をうらやましいと思っている
イ:自分たちとは違って、危険なことにも前向きに立ち向かう強い心をもつ彼を頼もしいと思っている
ウ:自分たちには理解できないような不思議な感性をもつ彼に驚きを感じている
エ:自分たちは知らないようなたくさんの珍しいことを経験している彼に感心している

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答え:エ

問21

たくさんの珍しいことを経験しているルントウと比べ、私と私の遊び仲間をどのように表現しているか。本文から25字以内で抜き出して答えなさい。

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答え:高い塀に囲まれた中庭から四角な空を眺めているだけ(第19段落・6行目)

問22

正月が過ぎてルントウが家へ帰らなければならなくなったとき、「私」とルントウがお互いに慕っていたことが読み取れる、続いている2文のそれぞれ最初の5字を本文から抜き出して答えなさい。

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答え:
別れがつら
ルントウも
【解説】抜き出す続いている2文は、「別れがつらくて、私は声を上げて泣いた。」と「ルントウも台所の隅に隠れて、嫌がって泣いていたが、とうとう父親に連れてゆかれた。」(第20段落・8~10行目)。どちらも、お互い慕っていたために、別れが辛くて泣いている様子が読み取れる。

問23

(第20段落・10行目)「その後、彼は父親にことづけて、貝殻を一包みと、美しい鳥の羽を何本か届けてくれた」とあるが、ルントウが「貝殻と鳥の羽」を私に届けてくれた理由を説明しなさい。

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答え:(例)「私」に鳥を捕ってあげること、夏になったらルントウのところの海で貝殻を拾う約束をしていたから

問24

子供の頃、「私」がルントウに対して抱いていた感情として最も正しいものを次の中から選びなさい。

ア:憧れ
イ:嫉妬
ウ:同情
エ:戸惑い

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答え:ア

「故郷」テスト対策問題②はコチラ

運営者情報

青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。

感想や意見を聞かせてね

  1. 幸一の遊び より:

    ガチで参考になってますありがとうございます。これからも頑張ってください

    • yumineko より:

      幸一の遊び さん

      とても嬉しいです!!俄然やる気が出ます!!
      ありがとうございます。

  2. あかり より:

    この問題の意味分からない。
    は???

    • yumineko より:

      あかり さん
      コメントありがとうございます。
      どの問題がわからなかったか、もし教えていただけると
      解説なども追加できるので、よろしくお願いします。

  3. レオ より:

    ありがとうございます。

  4. 匿名 より:

    助かります

  5. 匿名 より:

    テスト対策に使わせてもらっています!
    ありがとうございます

  6. 匿名 より:

    テスト勉強に役立っています!!
     すごく分かりやすいし、感謝です。

  7. 長距離派 より:

    問23はどこに書いてありますか?

    • yumineko より:

      長距離派さん
      コメントありがとうございます。
      こちらの問題は、令和4年発行の光村図書を使用して、本文の掲載されいている段落などを
      記載しています。
      お手持ちの教科書が同じ発行年のものかご確認いただけると良いかもしれません。
      私の方でも、一度教科書を再確認してみますね。

  8. 長距離派 より:

    教育出版です

    • yumineko より:

      長距離派さん
      そうなんですね。
      出版社が違うと、該当部分の記載箇所も変わってくるかと思います。
      もしかしたら、こまかい内容も削除されていたり別の言い方に変更されている場合もあるかもしれません。
      私の使用している教科書が光村図書のため、お答えできず申し訳ないです。

  9. いも より:

    解説もわかりやすくてめちゃくちゃ助かりました。ありがとうございます!

  10. 国語 より:

    問10の問題文は6段落の4行目ではなく5行目ではないでしょうか?

  11. 匿名 より:

    最高ですありがとうございます!

  12. めーありー より:

    故郷のはなしが全くわからん。助けて、テスト嫌だ。

  13. たけるアンドダニエル より:

    テストいやいやたすけて、

  14. ネパール より:

    とても助かりました!明日のテスト頑張れそうです!

  15. ラーメン屋を経営している限界アラサー社会人所持金10円のタワマン暮らしホームレス より:

    へっへっへ国語100点とれまちたこのサイトのおかげですありがとうございますたほんとうにきゅうなんですがとうちほうっていいですよねぶんしょうをきょうちょうさせるはたらきがありますわたしはつかいませんぜったいってこれちゅかってまちゅねwあとさいきんおもったんですがかぬれおいしいですよねおまえらみたいなげみんにはいっしょうえんのないたべものだとおもうけどなんかかぬれってらーめんみたいでおいしいですよねあれちがうっけたべたことないからわかんないやということでここまでよんだひとみんなひまじんだからおれのかちだとおもったんだけどこんなこめんとうってるおれのほうがひまじんだったわこんかいばかりはおれのまけをみとめてやるよかんねんしますでもつぎはまけませんぜったいってこれとうちほうじゃん

  16. より:

    分かりやすいです。ありがとうございます。

  17. ももか より:

    中3で明日テストがあります。とても助かっています!ひとつ質問で、問3のはなぜアがだめなんですか??

    • yumineko より:

      ももかさん

      アも内容は本文と合ってはいますが、この問題の場合「最も適切なもの」を選ぶので、ウが正しくなります。
      というのは、ここで「私」が「心が満たされず、ものさびしい」と感じてる最大の理由は、「自分が記憶していた故郷と、現実のギャップ」だからです。
      いつのまにか、記憶の中では故郷が美化されてしまっていたことを思い知らされたからですね。
      アは、「故郷の景色が、わびしく物寂しい」としか触れていないので、その「主人公がギャップにショックを受けている」ということを表現しきれてはいません。
      それに対して、ウの方は、主人公の記憶の故郷(美化された故郷)と、現実のものがあまりに違う(=わびしく物寂しい)というところまで表現できているので、より適切になります。

      このように「最も適切」という選択肢を選ぶ問題は、これから先よく出てくるようになるので、見極めるコツを掴んでおくと安心です。

      明日のテスト、頑張ってください!!

      • ももか より:

        なるほどです!!わかりました!明日のテストは全てマーク式になったので最も適切なものと言われたら気をつけるようにします!

  18. 匿名 より:

    タスカッタ( ̄ー ̄)bグッ!

  19. 大谷翔平さんのお友達 より:

    23番が全くわかりません

  20. 天才のはず笑 より:

    ほんと、助かりました!!
    感謝しかないです

  21. より:

    分かりやすく参考になりました

  22. ikatako より:

    問9について質問です。私の使っているワークでは一族が没落して荒れていることと書かれています。できれば解説お願いしたいです

    • yumineko より:

      ikatakoさん

      もちろんワークの「一族が没落して荒れていること」も正しいです。
      当サイトの解答「家の外観を整える余裕のないほど困窮した生活であること」と上記のワークの答えは
      同じ内容ですね。
      「没落」とは、栄えていたものが衰えて滅びることです。
      魯迅の家は、もとは名家で裕福でした。それが「没落」したことで、「困窮した」のですね。

      もし家の外観が荒れているのであれば、本当なら修理をしたりするかと思います。
      しかしそれにはお金がかかってしまうので、没落してしまって生活に困窮している魯迅の家では、
      家の外観が荒れているのをそのままにするしかないということです。

      そのため、「家の外観が荒れたままであること=生活に困窮して余裕がない」となるわけです。

  23. 匿名 より:

    すごい

  24. 遠野志貴 より:

    いつも助かってます。
    これからも頑張ってください。

  25. 翡翠 より:

    とてもわかりやすかったです。
    助かりました。
    ありがとうございます。

  26. もち男 より:

    とても良かったです。